プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★今が変えどき・変わり時

2009-01-19 10:10:16 | 日記・エッセイ・コラム

 先行き不透明で不安感が蔓延している中では、自分の足元をしっかり見定めることが肝要だ。まず、20日には、アメリカ大統領の就任式が行われ、日本でも近い将来、政権選択の選挙が確実にある。

 社会環境が厳しい今こそ、高度経済成長時代の遺物である「一億総中流意識」に決別し、21世紀モデルに変換する唯一、最大のチャンスだ。現在起きているさまざまな問題は、ビジョン無き行政の無策に起因しているところも多いが、国民自身の意識改革が遅れている点に負うところも否めない。バブル崩壊後、経済構造そのものが変質しているにも関わらず、国民自身の価値観が、旧態依然としているところに最大の原因があるように思えてならない。

 私は、定年前に退職し、現役時代の組織や人間関係と断絶した。残りの人生を「身丈相応にエンジョイする」ためだ。決して悲観的ではなく、充実した生活だったが、昨年暮れに次女がニュージーランド人と結婚した。新たな家族との交流を通じて、進歩的だと思っていた自分の価値観がNZL人から見れば、「井の中の蛙」に近かったと思い知らされた。

 そこでまずは、キゥイ・イングリッシュの勉強をすることにした。英語を公用語としている国では、イギリス英語を基本としているのに、なぜか日本ではアメリカ語の影響が大きい。イギリス英語の独特の発音と方言が敬遠されるのかも知れない。オーストラリアやニュージーランドでは、イギリス英語を基本としつつ、それぞれオージー、或いは、キゥイ・イングリッシュの別称がつくほど、変形していて日本人には馴染めない。「65の手習い」(?)になるが、自らを変える、「今が変えどき・変わり時」だと思っている。日本社会にも、あらゆる意味において、今年はパラダイム・シフトが起きそうな予感がしている。


★2009年ランニング計画

2009-01-16 09:49:21 | スポーツ

 第28回いぶすき菜の花マラソンは、予想通り、惨憺たる結果だったが、自分なりの収穫を得ることができた。となると、今年のランニング計画にも欲が出る。

 54歳から走り始め、今年12年目のシーズンを迎えた。途中、1年半のブランクがあるが、曲がりなりにも復帰後、7年目に入る。心配した脳炎・敗血症の後遺症も固定し、血糖値も高値安定しており、主治医の指示に逆らいながら走り続けても症状に著変はない。以前のような無理は利かないにしても、楽しく走ることは出来るとの手応えだけは確実に掴んだ気がする。

 ついては、コーチ役の走友に誘われて、3月8日の「第1回能登和倉万葉の里マラソン」(フル)に、昨日、エントリーした。もう少し様子を見たかったのだが、「記念大会を逃すのか?」との一声に踏ん切りをつけた。ここ数年、冬場に参加する沖縄のレースは、2月7日の「とかしき島一周マラソン」(20k)とし、和倉大会に備えたい。

 その後の計画は未定だが、制限時間の緩やかで長い距離(ハーフ以上)のレースを中心に、計画を立てて行くつもりでいる。レース数やタイム目標は、3月8日の結果をみてからということにして、当面の目標をクリアしたいと考えている(最低限5時間30分以内)。


★第28回いぶすき菜の花マラソン大会③~番外編~

2009-01-15 10:10:06 | スポーツ

 「いぶすきマラソン大会」の人気の秘密に、沿道の声援と充実した大会運営がある。多くの住民がボランティア・スタッフとして活躍し、大会全体を盛り上げるのに一役買っている。

 公式・私設のエイドステーションの充実ぶりは、NAHAマラソンや沖縄マラソン、福知山マラソンに引けを取らない。水・スポーツドリンク・バナナ・黒糖等の定番のほか、地元名産の蒸しいもや薩摩汁、更にはぜんざい、きんかん漬け、お茶等々、豊富なメニューがランナーを待っている。

 また、参加者には、Tシャツと地元名産の「かつお節」パックの参加賞のほかに、うどん・そば、おにぎり、ぜんざいの無料交換券が配布され、定員制だが無料温泉入浴のサービスもあり、ゴール後、疲れた体を癒してくれる。さらに、夫婦参加者に特別賞として「夫婦賞」のお土産まで付いたのには恐縮した。

 毎年、ランナーが選ぶ「マラソン100撰」上位にランキングされる人気大会の秘密は、いずれも共通しているようだ。走りを楽しむランナーにとって、沿道の励ましの声が如何に心強く、元気づけられるかを改めて思い知った大会だった。唯一、残念に思ったのは、距離表示が5㎞毎だったことだ。

 追記:「レース編」で、女子の部の区分が漏れていたので補足すると、レディースA・BとクィーンズA・Bになっている。レディースAは30歳未満で、Bは30歳代、クィーンズAは40歳代、Bは50歳以上で、参加者はそれぞれ1,817、1,055、537、546名だった。


★第28回いぶすき菜の花マラソン大会②~レース編~

2009-01-14 10:13:10 | スポーツ

064 気象条件は、スタート時(午前9時)で気温9度、湿度45%、曇りだったが、この季節特有の強い風に悩まされた。ランナーは、目標タイム順に整列するが、15,000名をこえる大集団なので、スタート直後に接触して転倒するランナーを何人も見かけた。

 本大会の年齢区分はユニークだ。男子の部は、エリートA・B、マスターズA・B、ベテランA・Bに分けられる。エリートAは30歳未満、Bは30~39歳。マスターズAは40~49歳、Bは50~59歳。ベテランAは60~69歳、Bは70歳以上となる。ちなみに、参加者数はエリートA以下、3,407、3,071、2,328、1,647、673、105で、若年層のランナーが多いのが目立った。

 さて、コースは、池田湖や開聞岳・砂蒸し温泉、山川港等、指宿観光のハイライトをめぐるワンウェーなので、景観が素晴らしいがタフなコースでもある。3㎞過ぎから上り勾配にかかり、10㎞付近まで高低差100mをのぼるので、7㎞付近から集団の中で自分の空きスペースをキープできるようになる。12~15㎞地点の池田湖周辺の菜の花畑は今が見ごろ。薄日が差し始め気温も徐々に上昇。遠くに開聞岳を望む絶景ポイントなので、記念写真を撮るランナーが数多かった。

 15㎞過ぎから22㎞付近までは下りで、それを過ぎると27㎞までまた上りになる。前半で相当のスタミナを使うので、27㎞手前の坂はかなり厳しく感じる。その後も小刻みなアップダウンが続き、最後の難関となる35~36㎞の上りを過ぎれば、指宿温泉街に入り、ゴールまでゆるい下りが続く。制限時間は8時間だが、スタート後5時間を経過した時点で、交通規制が解除され歩道上を走る(歩く?)ことになるので、前のランナーを追い抜くのは難しい。


★第28回いぶすき菜の花マラソン大会①~惨敗編~

2009-01-13 10:50:14 | スポーツ

Photo_3  2009年1月11日に開催された065 第28回いぶすき菜の花マラソン大会には、大河ドラマ「篤姫」人気も手伝ってか、昨年より2,200名多い18,149人のランナーが参加した。10㎞の部を除いたフルマラソンだけでも、15,000名を超えるビッグな大会だ。

レース結果は、大会前の予想が的中し、自己ワースト記録を塗り替える惨憺たる結果に終わった。5時間46分56秒(ネット5時間37分)は、初フル(1998年ホノルル)より24秒悪い。その時のネットタイムは、5時間30分台なので、7分以上悪い結果になってしまった。

 レースになったのは25㎞までで、27㎞前の上りで歩いたのが運のつき。あとは走ったり歩いたりの繰り返しになった。小刻みなアップダウンに、上りでは歩き、下りでまた走るありさまだった。選手収容車が「リタイヤするかい?」と問いかけるように、ゆっくり横をすり抜けて行っても、今回は気力が萎えなかった。ランナーが蟻の行列のように途絶えないので、途中棄権する勇気が無かったというのが正確かも知れない。

 37㎞を過ぎるとゴールまで平坦な道路(5時間経過時点で交通解除され歩道を走る)が続くが、下馬評通り、タフなコースだった。唯一の救いは、15,188人中6,618位の順位だったこと。50歳未満のランナーが12,000人以上占めていただけに、数少ない高齢ランナーとしては健闘したと自分を慰めている。それにしても、フルマラソン完走20回目の記念に出場した第1回東京マラソンを途中棄権して以来、故障続きだっただけに、ほろ苦くも一つの節目を刻み感慨深い。