まだ午前6時前というのに、「みどりの窓口」には、長蛇の列が出来ていた。列車の運行休止を知らずに駅に来た人もいて、4人の担当者では事務が滞るのも当然だった。
列車の出発時刻(6時43分)に間に合いそうもなく、妻を列に並ばせ、私は改札口の駅員に事情を説明し、乗車後の精算をお願いしたが断られ、再び、列に戻った。
6時過ぎに担当者が2人増え、捌け始めたが、何故、通常の利用客とキャンセル・変更窓口を分けないのかと、腹立たしかった。
私を担当した社員の事務処理は手際よかったが、手渡された切符は、「米原経由の金沢⇒東京」で、これなら「還りの切符」が要る筈が無い。
「金沢⇒金沢の片道切符にしても同じですか?」と訊くと、計算機を叩き、「その方が安くなりますね。払い戻しと新規購入で処理します」と答えたので愕然としたが、結果的に1,610円も安くなった。
妻は、無事に出発したが、私のストレスは極限状態に達した。非常緊急時の対応策がお粗末なうえ、単なる事務処理屋では民営化の目的が泣く。