プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★覚醒!(前編):外交姿勢

2022-04-16 08:33:10 | 日記・エッセイ・コラム
 リヒテンシュタインが提出予定の「安保理の常任理事国が拒否権を行使した場合、その理由説明を義務づける」改革案は、実現すれば、一歩前進になる。

 日本政府も共同提案国に名乗りを上げたが、アメリカが、支持表明した後なので、また後れを取った。

 私には、日本政府が、独自の改革案を打ち出して、国際社会をリードする気概が感じられない。そろそろ、アメリカの顔色を窺い、事前に事務折衝を進めるような古い外交姿勢から脱却して貰いたい。

 現に、ロシア政府の有力議員が、「北海道はロシアのもの」で、「日本の政治家は、第二次世界大戦の教訓を学んではいない。」等と暴言を吐いても、経済制裁の意趣返し発言だとして、意に介さない。

 ウクライナ問題を契機に、日本は「日米安保神話」が崩壊しつつあることを認識し、平和ボケから覚醒すべき時期の到来だと思う。

★平和祈念の旅(番外編):余禄

2022-04-15 07:31:24 | 旅行記
 諸外国から寄贈されたモニュメントとメッセージを通じて、「平和」が、人類共通の揺るぎない願いでありながら、その当然のことが、どうして、一番、難しいのだろうと、素朴な疑問を感じた。

 誰もが、平和な世界を望み、それを実現させるのが国のリーダーの役割だが、政治体制や宗教観などの違いで、平和の概念が違うものだろうか、、、?

 さて、念願の目的を果たしたので、いつもの気まぐれ旅に戻った。桜は、散り始めていたが、好天に恵まれ、徒歩観光日和だった。

 時間の制約がないので、60年前を回顧しつつ、グラバー園や大浦・浦上の両天主堂、オランダ坂、眼鏡橋、新地中華街等々、主な観光名所を巡り、久々に筋肉疲労を感じる距離を歩き回った。

 夕食後、ホテルの最上階のラウンジから、夜景を見る積りだったが、温泉に浸かり、寝てしまった。「共感疲労」の呪縛から解放された瞬間だった。(^_-)-☆

★平和祈念の旅(後編):平和の像

2022-04-14 08:09:43 | 日記・エッセイ・コラム
 平和公園にある「平和祈念象」は、高さ9.7mの青銅製で、銘板に刻まれた製作者の意図は、「天を指した右手は“原爆の脅威”を、水平に伸ばした左手は“平和”を、軽く閉じた瞼は“原爆犠牲者の冥福を祈る”」。

 高校の修学旅行以来、60年ぶりに対面したが、当時の像は、真新しい(1955年完成)輝きを放っており、私は、記念写真を撮るだけの未熟な若造だった。

 さて、公園内にある「平和の泉」を取り囲むように配された「世界平和シンボルゾーン」には、世界各国から寄贈された沢山のモニュメントが並び、それぞれに平和を祈念するテーマが付いている。

 ドイツの「諸国民友好の像」、チェコスロヴァキアの「人生の喜び」と並んで建つ、旧ソ連から1985年に寄贈された「平和」像(2.5m)をみつけた。

 母親が子供を抱いた姿で、親子の愛と平和を表現している。二人の娘の父親として、プーチン大統領は、どう感じるのだろうか?と思いながら、合掌した。

★平和祈念の旅(前編):共感疲労

2022-04-13 08:22:02 | 日記・エッセイ・コラム
 食欲があるのに、行動意欲がわかない無気力な生活が続き、診察を受けたが、どこにも著変がなかった。

 新型コロナに加え、ウクライナ侵攻報道で、心理的ストレスをため込んだ「共感疲労」か「うつ」かを疑ったが、それほど、重症とも思えなかった。

 原因がストレスなら、対処策も明白と言われそうだが、思惟の世界は、無限に広がる。雑念や妄想を容易に消去できない性分なので、厄介だ。"(-""-)"

 しかし、気持ちの切り替えの早さも特技なので、長崎の平和公園を訪ねることを思いついた。

 これまで、沖縄の「平和の礎」や広島の「原爆ドーム」へは、何度も足を運びながら、長崎へは、行きそびれており、忘れ物をしたように感じていた。

 この機会を逃すと、もう体力的にも難しくなるとの思いが手伝って、4月5日に出立した。


★遠のく北方4島(番外編):自国防衛

2022-04-12 08:09:30 | 日記・エッセイ・コラム
 私は、これまで、自民党の軍事力を強化する政策に批判的だったが、ウクライナ問題が勃発した今、「対岸の火事」で済まされないと、思い直している。

 過去、日本の防衛費は、1976年に三木内閣が「対GDP比1%を上限とする」方針を閣議決定し、これが歴代内閣の目安になった。

 防衛費は、第二次安倍政権発足の2012年約4.7兆円から、2020年度約5.1兆円まで、毎年、最高額を更新し、野党から批判を浴びた。しかし、自民党は、さきの衆議院選挙で、「防衛費をGDPの2%水準にする」公約を掲げた。

 自民党が単独過半数を確保したので、「国民の信を得た」として、この公約を実行すると、防衛費は約11.9兆円に該当し、現在の二倍に膨張する。

 ウクライナ問題を契機に、禁句の「憲法改正」や「徴兵制」を含めて、国民自身が、「自国防衛」のあり方を、真剣に学習すべき時期が来たように思う。