プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★遠のく北方4島(後編):君子豹変?

2022-04-11 08:14:22 | 日記・エッセイ・コラム
 安倍元総理は、あるテレビ番組で「プーチン大統領は、NATOをどんどん拡大した米国に不信感を持っている。」とし、「領土的野心ではなく、ロシアの防衛という観点から行動を起こしている。」と解説した。

 それを正当化しないと言葉を繋いだのは当然で、軍事侵攻の正当性を主張するプーチン大統領の心情を斟酌している風にも受け取れる。

 それほど、プーチンと親密な関係を築いたはずの安倍元総理に、欧米からもウクライナからも仲介役を求める声が、まったく上がらない。

 国際社会が、27回にものぼる安倍・プーチン会談が、領土返還交渉ではなく、政権延命のアリバイ作りだと受け止めていた証拠だ。

 プーチン大統領が「経済制裁=宣戦布告」として、核兵器使用をほのめかすと、手のひらを返すように、「核の共有」案をぶち上げた。4島は、いづこへ?

★遠のく北方4島(前編):経過

2022-04-10 06:24:15 | 日記・エッセイ・コラム
 ウクライナ問題で、日本政府が、ロシアに対する経済制裁を強化したことで、北方領土が遠のくのは、やむを得ないとしても、顛末を国民に説明すべきだ。

 安倍元総理は、27回もの首脳会談を重ねて、「シンゾーとウラジーミルとの間で、必ず、解決する」と、自信満々だったが、プーチン大統領は、終始、「双方に痛みがある形」の解決を譲らなかった。

 功を焦った元総理は、周囲の反対を押し切り、4島一括返還を2島に譲歩し、経済協力を先行した。

 したたかなプーチン大統領の思うつぼで、次の一手は、「返還すれば、米軍基地が出来る」と、足元を見透かされ、日本側だけが痛みを負う形になった。

 長期政権に胡坐をかいて、ゴルフ外交に明け暮れた軟弱外交が残した最悪の”負の遺産”といえよう。

★ウクライナの現実≠映画

2022-04-04 08:47:29 | 日記・エッセイ・コラム
 ウクライナで撮影されたイタリア映画「ひまわり」が再上映され好評と聞いて、複雑な思いがする。

 舞台は、ウクライナの首都から約500㎞離れた都市で、旧ソ連も制作協力した作品だが、半世紀以上経って、その土地で、ロシア軍が、多くの兵士や市民を埋める暴挙を起こしている。

 企画側は、「戦争とは何か」を問い直してほしいと訴えるが、映画もプロパガンダの一種であり、残酷な現実とダブり、心の生傷をえぐられるようで不快だ。

 戦争とは、虚無であり、「ひまわり」より古い映画「西部戦線異状なし」のエンディングが思い浮かぶ。

 主人公が、戦死した日の司令部報告に「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」と記載されたように、戦争は人間を呑み込んでしまう。"(-""-)"

 次回更新は、4月10日の予定。

★プロパガンダの威力

2022-04-03 09:37:37 | 日記・エッセイ・コラム
 ウクライナ侵攻を巡り、ロシア国内では、奇妙なことにプーチン大統領の支持率が上がっている。

 支持率調査自体、色がついていれば、結果は明白で、それをそのまま信じ込めないが、ロシア国民には、我々と違った影響を与えることになる。

 公権力が、国民を一定方向に誘導し、白を黒と信じ込ませることがプロパガンダの恐怖だが、マスコミの報道偏向も、また同種の危険性を持っている。

 日本国内におけるウクライナ報道を見ていると、爆撃の映像にプーチンの顔を重ねるので、「プーチン憎し」が「ロシア人憎し」になる可能性がある。

 バイデン大統領の「プーチンを政権の座に、、」発言が、反響を呼ぶように、リーダーや世論形成層が持つ『社会的影響力』の大きさは、測り知れない。

★1日遅れの妄想

2022-04-02 09:34:52 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日の記事は、エイプリルフールにちなみ、書いたものだが、かねてからの私の疑問と願望でもある。

 私なりのシナリオは、「国連改革特使団」を設け、ロビー活動を展開する。構成メンバーは、「7人の侍」とし、河野元外相を団長として、舛添元都知事、橋本元大阪市長プラス外務官僚4人の人選も決めた。

 外柔内剛型の政治家にはない国際感覚と政治・法律などに精通し、多少の摩擦を恐れない突破能力を持ち合わせた人材ばかりだ。

 私は、国連改革なくして、世界平和の実現無しと思っており、3人のメンバーは、一癖も二癖もあるが、「人材はひとくせあるものなり 器材なるが故なり」で、結果を問いたい。

 そして、それが成功すれば、日本が国際社会で確固たる地歩を固めることが出来ると確信する。