東京新聞に29日の朝刊から三日間「普天間問題 迷走の深層」と題する
記事が連載されました。
最終回の今日は、昨年オバマ大統領が来日した際、鳩山さんがプレゼントされた本を
アメリカからのメッセージと位置づけ、それを理解できなかった総理の姿が描かれて
いました。
普天間問題 迷走の深層 東京新聞 5月31日
(引用開始)昨年十一月、訪日したオバマ大統領は首相に一冊の本を贈っていた。
ケネディ元大統領の「PROFILES IN COURAGE」(『勇気ある人々』)だった。
上院議員当時の一九五五年に出版され、全米でベストセラーになった同書の
テーマは苦難の中での政治家の決断力だった。
米側は高価な初版本に「どんなに批判されても日米合意を守るという正しい選択
をせよ」とのメッセージを込めた。米側が日本側に書名を公表しないように求めた
のは、米側にも露骨すぎるとの判断があったのだろう。
しかし、この慎重なメッセージも首相には効果がなかった。首相はオバマ大統領に
対し「トラスト・ミー(私を信じてほしい)」と説明する一方で、日米合意を見直し、
普天間飛行場の県外、国外移設の可能性を探り続けた。
首相にとっての「勇気」は、実現不可能なことでも、いったん約束した道を突き
進むことだったのかもしれないが、米側の期待は裏切られた。(引用終了)
アメリカが鳩山さんに求めたのは「選挙公約を破ってでも日米合意を守る」勇気、
日本国民が鳩山さんに期待したのは「アメリカと交渉する」勇気でした。
鳩山さんは孤軍奮闘しましたが、結局アメリカとの交渉で敗北しました。
かくして支持率は20%を切り、民主党内からも公然と鳩山退陣論が聞こえる有様です。
やっと誕生した新政権だったのに、こんなことになるとは。
日本には、贈り物をされたらお返しをするという風習があります。
鳩山さん、もしも辞任されるなら、せめてその前にオバマ大統領へお返しをなさい
ませんか。
D.ハルバースタム著ザ・ベスト・アンド・ザ・ブライテストなんかおすすめです。
ちなみにProfiles in Courageの初版本はこちらでごらんになれます。
The Manhattan Rare Book Company
記事が連載されました。
最終回の今日は、昨年オバマ大統領が来日した際、鳩山さんがプレゼントされた本を
アメリカからのメッセージと位置づけ、それを理解できなかった総理の姿が描かれて
いました。
普天間問題 迷走の深層 東京新聞 5月31日
(引用開始)昨年十一月、訪日したオバマ大統領は首相に一冊の本を贈っていた。
ケネディ元大統領の「PROFILES IN COURAGE」(『勇気ある人々』)だった。
上院議員当時の一九五五年に出版され、全米でベストセラーになった同書の
テーマは苦難の中での政治家の決断力だった。
米側は高価な初版本に「どんなに批判されても日米合意を守るという正しい選択
をせよ」とのメッセージを込めた。米側が日本側に書名を公表しないように求めた
のは、米側にも露骨すぎるとの判断があったのだろう。
しかし、この慎重なメッセージも首相には効果がなかった。首相はオバマ大統領に
対し「トラスト・ミー(私を信じてほしい)」と説明する一方で、日米合意を見直し、
普天間飛行場の県外、国外移設の可能性を探り続けた。
首相にとっての「勇気」は、実現不可能なことでも、いったん約束した道を突き
進むことだったのかもしれないが、米側の期待は裏切られた。(引用終了)
アメリカが鳩山さんに求めたのは「選挙公約を破ってでも日米合意を守る」勇気、
日本国民が鳩山さんに期待したのは「アメリカと交渉する」勇気でした。
鳩山さんは孤軍奮闘しましたが、結局アメリカとの交渉で敗北しました。
かくして支持率は20%を切り、民主党内からも公然と鳩山退陣論が聞こえる有様です。
やっと誕生した新政権だったのに、こんなことになるとは。
日本には、贈り物をされたらお返しをするという風習があります。
鳩山さん、もしも辞任されるなら、せめてその前にオバマ大統領へお返しをなさい
ませんか。
D.ハルバースタム著ザ・ベスト・アンド・ザ・ブライテストなんかおすすめです。
ちなみにProfiles in Courageの初版本はこちらでごらんになれます。
The Manhattan Rare Book Company