南洋の日本人町 (平凡社新書)太田 尚樹著

2024-06-24 12:21:32 | 読書メモ

その道の研究者が、当時の地図などをもとに、南洋各地の日本人町を
訪ねる紀行文です。
日本人が海外に移り住み、さまざまな国内外の歴史的要因に翻弄
されながら、日本人町が勃興、消滅していく様子が
、つぶさに
描かれていました。
著者の視点は常に「消えた日本人町、今も栄える中国人街」に
置かれていたようにも思います。
最終章で、その理由らしきものが書かれていたので、簡単に
まとめました。

華僑と日本人とではネットワークの厚みが違う。
すなわち華僑は一族郎党で行動するため家族があるが、日本人は
現地の女性と結婚することが多く、日本人としてのコミュニティ
が維持できず、二世以後は現地に同化していくため、日本人として
のアイデンティティーが失われ、結果として日本人町が消滅した、と。

詳しくは本書をお読みください。

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