第八話 『決断』
至近距離から頭部を撃たれて死亡する事件が発生。
射殺されたのは組織犯罪対策部に所属する元刑事・荒木。
遺体の様子や、弾の線条痕が取れなかったことから、
石川が撃たれた事件と似ていると言う比嘉。
だが、市倉は憶測で判断するなと。
石川は比嘉に詳しく話を聞く。
植田元巡査部長も眉間を撃ち抜かれていた。
植田もまた勤務していたのは組織犯罪対策部だった。
最早これは偶然で片づけるのは無理があると石川。
「相変わらず俺の頭の中に残った弾だけが唯一の証拠だ。」
石川は殺された2人の接点を探ることにした。
そんな石川に何かを感じている比嘉。
「どこか体の調子が悪いんじゃないの?
痛かったら子供の時みたいに泣いていいんだよ。
ただひたすら我慢して痛みに慣れてしまうと
本当に大切なところが痛み始めても気づけなくなるから。」
「泣いたって消えない痛みもあるよ。
こっちが望んでいなくても
他人の痛みが次々に襲いかかってくることだってある。
そんな時はどうすればいい?」
「もっと詳しく話して。」
「いいんだ。 忘れてくれ。」
「気をつけて。 痛みに支配されないで。」
「気をつけるよ。」
荒木の元妻に話を聞くことにした石川と立花。
真面目だった荒木は10年前に突然生活が荒み始めたとのこと。
きっかけは何か分からないよう。
何か悪いことに手を染めていたのか・・・
姿を見せた荒木と話をするタイミングを何度も逃してしまう石川。
石川は赤井と会えるバーへ。
10年前の組織犯罪対策部が追っていた事件の話を聞くと、
2人が所属していた5課はある麻薬密売組織の一斉取り締まりを行った。
そのガサ入れした事務所で組織の幹部が亡くなったとのこと。
逃亡を図る際の転落死だったという。
現場検証で課の落ち度は見つからず誰も処分されなかった。
が、それが故意の殺人だったのか?
その取り締まりの後、裏である噂が流れた。
事務所から1億~2億の間の金が消えたと。
捜査の際、見つけた大金に目が眩んで魔が差したのか、
初めから盗むつもりだったのか真相は分からない。
だが、既に関わった同じ課だった2人の刑事が殺されている。
他に3人がこの事件に関わって、赤井は1人知っていると言う。
酒井という刑事だと。
酒井が勤務している署を張り、出て来るのを待って接触する石川。
酒井は石川の顔を知っていた。
「俺を撃ったのは誰だ!?」
酒井を問い詰めるが、その場面を通行人に見られ名前を聞けず・・・
「必ず追い詰めてやるからな」と言い去って行く石川。
しかしその後、酒井は頭を打たれて死亡。
また手掛かりがなくなってしまった。
サイくん&ガーくんのところへ行き、
10年前の事件の情報を捜してもらうことに。
警察内部から拾うのは難しいが、
事件を担当した新聞記者たちの情報ならと捜してくれる。
そこに書かれていた残り2人の刑事の名前を見て驚きを隠せない石川。
翌朝、市倉に相談があると家を訪ねる石川。
弾を取り除く手術を受けようと思っていると話し、
序でに市倉の過去の話を聞くが上手くはぐらかされる。
「手術が成功すればいいな」と市倉。
石川は比嘉に酒井の遺体を遺族へ受け渡す期間を
延長してもらえないかと頼む。
次は情報屋スズキに会い、
何があっても大丈夫な場所を用意してもらうことに。
石川は手術を4日後に決めたと鴨川に報告。
その夜、石川の後をつける人物が・・・2人。
石川は倉庫に入って行く。
そして電気をつけたると、そこにいたのは鴨川と市倉だった。
「どうして私をつけてきたんですか? 私を殺すためですか?
行方不明ということにして頭の中の弾ごと
死体をどこかに捨てるつもりだったんじゃないですか?」
上手いこと言い訳をする鴨川。
「密売組織の幹部が死に金が消えた事務所に
ガサ入れを行ったメンバーはあなたと班長、
それに死んだ植田、荒木そして酒井。
殺した動機はなんですか? 金が原因の仲間割れですか?」
「俺たちのチームが金を盗んだ証拠はあるのか?」
「ないです。 残念ながら。
だから頭の中の弾を取り出して証拠にすると言って
餌を垂らしてあなたたちを釣り上げたんです。」
そこへ酒井が現れた。
「このタイミングで現れるのかよ・・・俺を撃ったのは誰だ?」
「俺とお前を撃ったのは―」
酒井の言葉を聞き、苦悶な表情を浮かべる石川。
そして2人に近寄って行き、
鴨川の動きを封じると同時に鴨川の懐から銃を取り上げた。
取り上げた銃を鴨川に向ける石川。
「やめろ!」と止める市倉。
「この銃で俺を撃ったのか!? 答えろ!!」
「撃ったからってどうだっていうんだ?
警察官のくせになんの警戒もしないで散歩するみたいに
現場の近くを歩き回ってるマヌケを撃って何が悪い?
お前は運が悪かったんだよ。
お前が撃たれたのは偶々俺と酒井が待ち合わせをした場所だったんだよ。」
自分の保身のために人殺しをした鴨川。
市倉も疑ってたくせに問い詰めることもしない腰抜けだと。
そんな鴨川に市倉は金を盗んだ証拠がなくて手が出せなかっただけだと。
「石川、お前も遅かれ早かれ正義の階段を踏み外すんだ。
その時に酷い転げ落ち方をしないように、
下で受け止めてやる人間が必要だ。
俺がその役目を果たしてやるよ。
これからのお前のキャリアは俺がうまく取り計らってやる。 市倉お前もだ。
なんにせよ俺たちが金を盗んだ証拠も俺が植田たちを殺した証拠もない。」
「忘れるな。 俺の頭の中の弾が残ってるぞ。」
「弾をすり替えられないとでも思ってるのか?
それに俺の匙加減で捜査方針なんていくらでも変えられるんだ。
お前たちは黙って俺についてくりゃいいんだ。 分かったな?」
そう言った鴨川に近づいて行った市倉は、鴨川を殴り倒す。
何度も鴨川を殴る市倉を今度は石川が必死に止める。
「こんな奴、殴るだけ無駄ですよ!!」
そして立花を呼ぶ石川。
立花は成り行きをずっと録画をしていた。
立花も怒りが収まらず殴ろうとするが石川が止める。
これで証拠が出たぞと。
連れて行かれる鴨川に自分は踏み外さないと告げる石川。
鴨川はこれでもないくらいのクズだったな。
でも石川を撃った犯人が判明して良かったよ。
石川は弾を取り除く手術するのかな~?
手術したらもう霊は見えなくなっちゃうのかな?
てか、次回が最終回なんて!!
このドラマ面白いからもう少し長く見たかった・・・
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