まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~ 第4話

2014-05-06 23:13:27 | ドラマ


第4話

『ついに発見!秀才弱小野球部が弱いまま勝つセオリー』





城徳は試験期間中のため野球部員の姿はグラウンドにない。

進学校である城徳は試験前2週間は部活禁止。

記事が書けないと文句を言う璃子は学校から追い出される。



部室に集まった青志と部員たち。


「とはいえ、2週間も休んでいる暇はない。

俺たちはただでさえ練習量が少ないチームだからな。」


「安心して下さい。

俺は試験なんかに惑わされずや急に打ち込みます。」


「いや、別にそこまでしろとは言ってないんだよ。

ただ各自トレーニングはなるべく継続していってもらいたい。」


「分かりました。 なるべく時間作って練習します。」


赤岩の言葉にみんなひがむ。

赤岩は化け物のように勉強が出来るとのこと。

なんとか時間を作ると言う者、時間は取れないと言う者と様々。


「じゃあ、先輩として言わせてもらうけど、

お前たちはあの小田原城徳の生徒なんだぞ。

そんな奴らが2週間そこら勉強しなくったって東大は逃げて行かないぞ。」


「無理無理! 逃げます!!」


「なんて恐ろしいこと言うんですか!!」


「2週間も勉強しないだなんて殺す気か!!」


「あぁ・・・邪魔だな・・・勉強が。」


嘆く青志。



各々の試験期間中を過ごしている部員たち。

赤岩は家出も終わり、父親と夕食中。


「ピッチャーを任せられてるんだろ? 大役じゃないか。」


「まあね。」


「お前が本気で取り組むっていうなら、なんだ、その・・・

俺も多少は力になってやれなくもない。」


「力にって例えば?」


「庭にブルペンでも作るか?」


「ブルペンを庭に!?」


「では早速業者に見積もりを―」


「ちょっと待て!!」


「なんだ、そんな大声で。」


「モテる上に勉強も出来て更に庭にブルペンなんて・・・」


「嘆く要素はひとつもないぞ。」


「堕落だ!! 俺はこのままじゃ堕落する!!」



翌日、自分を追い込む作戦を立てた赤岩は、

璃子に取材して欲しいと頼む。


「安定した投球だけが取り得のピッチャーが、

努力を重ねて真のエースになるまでの軌跡です。」


「勉強はいいの?」


「あ~、俺は昔からなんとな~く勉強は出来るんです。」


「城徳の生徒じゃなかったらとんでもない発言ね。」



取材を始めるが、赤岩の見応えも何もない投球練習に飽きる璃子。

仕方なく野球部員を楓の店に集めてやらせの勉強会をさせる。

が、岡留が側にいるからか、「ちっとも集中出来ないよ!!」と江波戸。


「でも勉強の様子を記事にしてもらうのは

戦略的に有効なんじゃないですか?

僕たちはきっと他校から勉強しか出来ない連中だと思われてます。

だからそのイメージをもっと補強してもらって―」


「相手を油断させるってことか!」


「それは油断にはならないぞ。 単にナメられるだけだ。

油断は付け入ることが出来るがナメられていいことは何一つない。

その時、相手は楽な気持ちでいるだけだからな。」


「なるほどね~。」


「じゃあ、書かないで下さい。」


赤岩が無理やり取材を申し込んだからこんなことになった。

けど赤岩には赤岩の考えがあると。


「俺はこの18年間、実に楽な人生を歩んで来ました。

でもこんなものが一生続くわけがない!

近い将来、今の彼らのような辛く苦しい人生が始まるかもしれない。

そんな時に俺はうろたえたくないんですよ。

早いうちにちゃんと躓いておきたい!!

この俺が躓けるもの、それが・・・野球なんです。」


「でもそういうことで言うと、

ここにいる連中みんな野球で躓いてるんじゃないのか?」


「そう思いました。」


「俺は入れないで下さいよ!」


「俺たちは勉強でも野球でも躓いてるってことか!!

そう言いてえのか赤岩!!」


「言ってないよ!!」


「なんだか自分が物凄く不幸な気がしてきました。」


「惨めだ・・・」



何故か堂学の練習場にいる赤岩と璃子、そして青志。

青志は璃子に呼ばれただけのよう。

今時道場破りみたいなことするか?と青志に言われる赤岩。

堂学野球部員たちがやって来て、

お願いしなんとかやらせてもらえることになった。

が、案の定、打たれまくる赤岩。

落ち込む赤岩に「どんな結果を想像してたんだよ。」と青志。



沈んでいた赤岩のところに柚子が現れる。


「勝てると思ってたの?」


「監督にも似たようなこと言われたよ。

『どんな結果を想像してたんだ』って。

なんか俺、いっつもそうなんだよね。

野球部辞めたのだって家出したのだって、

結果を何も想像してないから続かないんだよ。」


「えっ? じゃあ、ホントは野球部に戻りたくなかったの?

ず~っと家出してるつもりだったの?」


「いや、そういうわけじゃ・・・」


「だったら悩まなくていいって!

そのやり方でキミちゃんは結果出してるんだし。」


「そこが危険なんだ!

俺は何をやってもなんとなくいい感じになっちゃうんだ。」


「いや、それ普通の人からしたら羨ましいよ?」


「普通でいいんだよ! 俺は普通になりたいんだ!!」



赤岩が練習台にされたと聞いて部室に集まって来た部員たち。

それぞれ勉強を中断して来てくれたよう。

話をしていたら、何故かバッティングは理系で

守備は文系だという話になった。

バッティングは閃きで、守備は日々の積み重ねが必要だと。

それを聞いていた青志は言う。


「だけどな、一見文系は時間かかるように思うかもしれないけど、

理系は閃かなければ文系より時間を食うんだよ。

だから閃きを信じて理系を取るのか、それとも文系で堅実に行くのか。

そこで問われるのは決断する勇気と時間に対するセンスだ。」


「センス?」


「だって、誰もが1日24時間しかない中、

時間があると言う奴とないと言う奴の差はこのセンスの差に他ならない。

常に時間のない俺たちにとって最も必要だったのは

このセンスだと思わないか?

試験期間中、俺たちに必要だったのは素振りや筋トレじゃない。

このセンスを磨くことだったんだよ。

だからどうか立派な時間の使い手になって欲しい。

そしてまたグラウンドで再会しよう。」



そしてテストが終わり結果が張り出される。

赤岩はいつも通り1位。

柚子が「じゃあ、お願いしま~す」と頭を下げる。

すると他の部員たちも頭を下げた。

赤岩はみんなの頭を撫で始める。

「何やってるんですか?」と1年部員。

そこに通りかかった青志はその様子を見て言った。


「なんだよ、まだその伝統やってんのかよ。」


「伝統?」


「1位の人に撫でられると、

次の試験の順位が上がるっていう験担(げんかつ)ぎよ。」


「じゃあ、僕もお願いします。」


「僕も撫でて下さい。」


みんなの頭を撫でていく赤岩。


「よくやるな~。 俺、それ最初の1回しかやらなかったよ。」


「えっ!? じゃあ、監督も1位だったってこと?」


「それやなんだよな。 帰る時 手がベトベトするから。

だから3年間ずっと断り続けたよ。」


そう言い去って行く青志。


「ずっと1位だったんだ~。」


「スゲエ~」



試験も終わり部活再開。

そんな時、赤岩の父がバッティングネットを持ってやって来た。

部に寄付とのこと。

喜んで使う部員たち。

だが、青志は何やら不安顔・・・



青志はバッティングテストをやると言い、打った打球を点数化する。

部員全員テストを終えたが、白尾だけが点数有りで、

他の部員は全員0点だった。


「設備のないうちのグラウンドではバッティング練習の時間は限られてた。

だからこそ、お前たちにはまだ集中力があったんじゃないのか?

それがバッティングネットを導入した途端にお前たちの中で、

『あ~、これでいつでも練習が出来るな』

っていう甘えが生じたんじゃないのか? 違うか?

なあ、全員でよく考えろよ。 何度も言わすな。

俺たちは練習時間が少ないんだよ!

その練習時間が増えた途端に集中力が減るだなんてさ、

これ信じられない現象なんだよ。

なんでお前たちはそんな現象を簡単に起こすんだよ!!」



バッティングネットは片隅に片付けることに・・・

その様子を何故か学校に来ていた赤岩父が目撃。


そして青志は決断する。

それは部員たちが既に答えを出していたと。


「地道な反復練習がものをいう文系の守備。

そしてコツさえ分かってしまえば飛躍的に伸びる理系の打撃。

お前たちは残り少ない練習時間の中でどっちを勉強する?」


「理系。」


「じゃあ、つまりバッティング練習に重きを置くってことですか?」


「いや。 全体重を傾ける。

いいか、これから城徳野球部は守備を捨てる。」


「ただでさえザルなのに守備を捨てるって

ザルさえも捨てちゃうんですか?」


「1試合で各ポジションに飛んでくる打球は精々3から8。

そのうち猛烈な練習が身を結ぶような

難しい球が飛んでくるのは1つあるかないかなんだよ。

そこにお前たちは貴重な練習時間を割くのか?」


しかし部員たちは不安。


「10点取られたらその裏で15点、

20点取られたらその裏30点取り返せばいい。」


それもこれも赤岩のコントロールだけに自信がある投球に託される。



その頃、増本のところへ練習試合の要請の電話が入っていた。

何やらバッティングネットを排除された赤岩父の企みのようで・・・





守備も大事だよ~!!


ザルすぎたら試合にならないよ~!!


普通以下なのに捨てたらもっと悲惨になるような・・・(-_-;)


まぁ、そんなこと言ったら何も始まらないか。


赤岩父の企みで練習試合も出来るようだし、


取り敢えず実戦でどうなるか身をもって知ればいい。


ってか、赤岩父大人気なさすぎ。


あんな父、嫌だなぁ・・・





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