ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

タイミング法

2020年06月23日 | 生殖内分泌

タイミング法、タイミング療法、タイミング指導、timed intercourse

タイミング法は、経腟超音波による卵胞計測、尿中LH簡易測定などにより排卵日を推定し夫婦生活(intercourse)を促す指導で、両側の卵管閉塞や重度の乏精子症・精子無力症などを認めなければ適応となります。

タイミング法では、妊娠成立の確率が最も高いintercourseのタイミングは排卵日の1~2日前です。排卵の6日以前もしくは排卵後1日後には妊娠の可能性はありません。そのため、排卵1~2日前にintercourseのタイミングをとるよう指導します。


Wilcox AJ et al, Hum Reprod, 1998

また、精液所見が正常の場合、妊娠の可能性のある排卵5日前から排卵当日までの間のintercourseの頻度(日数)が3回以上あると妊娠率が高くなります。 (Wilcox AJ et al, N Engl J Med, 1995)

参考文献:
データから考える不妊症・不育症治療、竹田省ら編、メディカルビュー社、2017

PVアクセスランキング にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。