ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

飯田下伊那地域における産科医療提供体制の変遷(平成の30年間を振り返って)

2020年07月23日 | 飯田下伊那地域の産科問題

私は岐阜県瑞浪市の出身で、自然科学者になりたいという幼少時からの夢を実現するために、最初は名古屋大学理学部に進学しましたが、卒業を前にして医学を勉強したくなり医学部を再受験しました。受験科目の関係でたまたま信州大学を受験しましたが、入学試験の前日まで長野県内に足を踏み入れたことは一度もありませんでした。信州大学卒業後は岐阜県に戻る予定でしたが、岐阜県内の行き先がなかなかみつからず、とりあえず母校の大学院に進学して長野県に残留しました。というわけで、私は長野県の中でも松本市内しか住んだことがなく、飯田市立病院への赴任を命ぜられた35歳になるまで飯田市を訪れたことは一度もありませんでした。平成31年3月に私は65歳で市立病院を定年退職しました。無我夢中で働いて本当に楽しいあっという間の30年間でした。最初のうちはいつか地元の岐阜県に戻りたいと思ってましたが、今となっては岐阜県に戻っても知り合いはほとんど皆無です。今ではこの飯田下伊那地域に非常に多くの知り合いができて、この地が世界でいちばん居心地のいい場所となり、死ぬまでこの地で暮らしたいと思ってます。

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平成元年4月に飯田市立病院(市立病院)に産婦人科が開設されることとなり、信州大学産婦人科より教授命令で初代市立病院産婦人科部長として赴任し、それから平成の30年間を市立病院で勤務しました。

市立病院に産婦人科が開設された当初は産婦人科医1人、助産師2人の診療態勢でした。平成3年4月にN医大講師(医局長)だったH先生が就任し常勤医2人となりました。H先生とは、その後14年間よき相棒として苦楽を共にし一心同体となって働きました。

飯田下伊那地域では、平成元年には分娩を取り扱う施設が13施設(4病院,9診療所)ありましたが、産婦人科医の高齢化により地域の分娩取り扱い施設は年々減り続け、平成10年頃には地域の分娩取り扱い施設は計6施設(3病院、3診療所)となり、その6施設で地域の分娩(年間1500~2000件)を分担して取り扱っていました。平成17年の夏頃に、その6施設のうちの3施設(2病院、1診療所)がほぼ同時に分娩の取り扱い中止を表明しました。この3施設分を合計すると、年間約800~900件の分娩受け入れ先が突然なくなってしまうことになり、地域から多くのお産難民が出現する最悪の事態も予想されましたので、関係者たちは非常に大きな危機感を持ちました。

そこで、平成17年8月に当地域の各自治体の長、医師会長、病院長、産婦人科医、助産師、保健師などが集まって産科問題懇談会を立ち上げ、この問題に対して今後いかに対応していくかを話し合いました。市立病院(平成17年当時の常勤産婦人科医3人、小児科医4人、麻酔科医3人)は、県より地域周産期母子医療センターに指定され、地域における唯一の二次周産期施設として、異常例を中心に年間約500件程度の分娩を取り扱ってました。産科問題懇談会での話し合いの結果、周辺自治体からの資金提供もあり、市立病院の産科病棟・産婦人科外来の改修・拡張工事、医療機器の整備などを行ってハード面を強化し、常勤産婦人科医数も信州大学からの人的支援が得られて常勤医3人態勢から4人態勢に強化されました。また、分娩を中止する産科施設の助産師の多くが市立病院に異動することになりました。分娩取り扱いを継続する2つの産科一次施設にも、できる限り(低リスク妊婦管理を中心とした)産科診療を継続していただくとともに、地域内の関係者の協力体制を強化して産科医療を支えあっていくことになりました。具体的には、市立病院で分娩を予定している妊婦さんの妊婦健診を地域の産婦人科クリニックで分担してもらうこと、地域内での産科共通カルテを使用し患者情報を共有化すること、市立病院の婦人科外来は他の医療施設からの紹介状を持参した患者さんのみに限定して受け付けること、などの地域協力体制のルールを取り決めました。また、産科問題懇談会は継続して定期的に開催し、いろいろな立場の人達の意見を広く吸い上げて、何か問題が発生するたびにそのつど対応策を協議し、その結果を情報公開して市の広報などで市民全体に周知徹底させてゆくことが確認されました。

平成18年4月以降、飯田下伊那地域の分娩取り扱い施設は3施設(市立病院、2診療所)のみとなり、予想通り市立病院の年間分娩件数は倍増し約1000件となりましたが、共通カルテを用いた地域の産科連携システムが比較的順調に運用され、それほど大きな混乱もなく地域の産科医療を提供する体制が維持されました。また、平成19年6月には市立病院の常勤産婦人科医は5人となりました。

当時、長野県内の他の医療圏でも、産婦人科医不足の状況は急速に悪化し、各地域を代表する基幹病院産婦人科が、次々に分娩取り扱い休止に追い込まれる異常事態となりました。そして、比較的順調に推移していると考えられていた飯田下伊那地域の産科医療提供体制にも、平成19年10月以降は急速に暗雲がたちこめ始めました。市立病院と連携して妊婦健診を担当していた2病院の常勤産婦人科医が県外に転勤し、1診療所が休診となりました。さらに市立病院産婦人科の複数の常勤医が平成20年3月末で辞職したいとの意向を表明しました。平成19年11月に開催された産科問題懇談会にて、平成20年4月からの分娩制限(里帰り分娩と他地域在住者の分娩の受け入れ中止)を決定しました。

その後、信州大学からの人的支援に加えて、他県より2名の産婦人科医が就職し、市立病院は常勤産婦人科医5人態勢を何とか維持できることとなり、平成20年3月に開催された産科問題懇談会にて、翌4月から実施が予定されていた分娩制限を解除することを決定しました。また平成20年4月より、助産師外来を大幅に拡大し、超音波検査を専任の検査技師が担当するシステムも導入しました。平成22年4月、市立病院産婦人科は常勤医6人態勢となりました。

H医院が平成23年2月をもって分娩の受け入れを中止し、近い将来に地域の全分娩が市立病院に集中する事態も想定し、分娩受け入れ数の更なる拡大に対応できるように施設を整備する計画を策定し、平成25年に県内最大規模の周産期センターが完成しました。実際に平成28年7月からは市立病院が飯田下伊那地域で唯一の分娩施設となり、年間1200~1300件の地域のほぼ全分娩を取り扱うようになりました。平成31年1月より市立病院産婦人科は常勤医7人、助産師50人以上の態勢で産科診療を行ってます。

飯田下伊那地域では、初期~中期の妊婦健診は4診療所で行い、後期以降の妊婦健診および分娩業務は主に市立病院で行って、市立病院と地域の産科医療機関とが緊密に連携し協力して互いの業務負担を軽減してます。平成30年度の県と市の予算で、当地域に病診連携のための産科電子カルテシステムを導入するプロジェクトが採択され、平成31年3月より地域産科電子カルテシステムの運用が開始されました。今後、試行錯誤で数年かけてシステムを完成させていく必要があると思います。

平成の30年間、飯田下伊那地域の産科医療提供体制は大きく変遷しました。幾度となく壊滅的な危機的状況にも直面しましたが、その度に信州大学産婦人科からの支援や地域の多くの人々の協力体制の構築によって、危機を一つ一つ乗り越えてきました。産科医療を取り巻く地域の状況はこれからも常に大きく変化します。今後もその時その時の状況に応じて臨機応変に対応し、時代とともに変革を続けていく必要があるでしょう。令和の時代も、多くの人々が協力して、また新たな歴史を切り開いていくことでしょう。

長野県・飯田下伊那地域における産科問題の変遷


産科救急実技セミナー(京都産婦人科救急診療研究会)

2014年08月02日 | 飯田下伊那地域の産科問題

8月2日、飯田市立病院で産科救急実技セミナー(京都産婦人科救急診療研究会)が開催されました。6名のインストラクターの先生方が京都や東京から来てくださいました。飯田市立病院のスタッフだけではなく、近隣の開業医の先生や助産師も参加し、当地域の産科救急体制を維持していく上で非常に有意義でした。また、1か月前の飯田ALSOに参加してくれた信大、県立こども病院、長野赤十字病院、名市大などの医師や助産師の方々の多くが、今回もわざわざ飯田までお越しくださいました。今回は参加希望者が定員18名をはるかにオーバーしていた関係で、見学者が多かったです。

****** オープニング

Kyoto1

****** BLSトレーニング

Kyoto2

****** SimMom(レールダル社)

Kyoto3

****** 産科急変対応のシミュレーション訓練

Kyoto4


長野県・飯田下伊那地域における産科問題の変遷

2014年07月02日 | 飯田下伊那地域の産科問題

14/07/01 第2回飯田市立病院ALSOプロバイダーコース

14/06/19 救急隊員向けの新生児蘇生法(Bコース)講習会の開催

14/06/03  AHA BLS for Healthcare Providers Course

14/05/31 Advanced Life Supporti n Obstetrics(ALSO)について

14/05/19 飯田市立病院の周産期センター

14/04/11 第2回飯田市立病院ALSOプロバイダーコースのお知らせ

14/02/05 新生児蘇生法(Bコース)講習会

14/01/18 北棟(周 産期センター)の竣工セレモニー

13/11/25 NCPR講習会(Aコース)

13/08/12 ACLSプロバイダーコース(飯田市立病院)

13/06/30 ALSOプロバイダーコース in 飯田市立病院

13/06/16 日本救急医学会認定ICLSコース

13/05/26 新生児蘇生法(NCPR)講習会(於:飯田市立病院)

13/04/19 ALSOプロバイダーコース(於:飯田市立病院)

13/04/10 南棟の竣工式

13/03/03 北棟(周産期センター)の建設工事現場

13/02/02 ALSOプロバイダーコースの開催に向けて

13/01/19 チーム医療体制の刷新

12/12/03 院内のICLSコースに参加しました

12/12/01 周産期救急への対応

12/11/03 新生児蘇生法(NCPR)講習会Aコース(於:飯田市立病院)

12/07/15 産婦人科の専門研修について

12/04/11 診療体制の維持は可能か?

12/03/04 地域の産婦人科医療提供体制の維持について

12/02/22  地域産婦人科医療の最近の情勢について

12/02/19 新生児蘇生法(NCPR)講習会・専門コース(Aコース)、於:飯田市立病院

12/02/18 今後の産婦人科医療のあり方

12/01/18 地域の病院がこの世の中に生き残る条件は?

12/01/02 産科医療の集約化と各基幹病院の果たすべき役割について

11/12/29 仕事納めの日

11/12/18 多忙なれど充実して楽しい日々

11/11/20 病院ロビーでのピアノ演奏

11/11/12 2011年度研修医マッチング結果

11/10/23 後期研修医募集(内科、外科、麻酔科、産婦人科 etc.)

11/10/26 周産期(母体・胎児)専門医試験

11/09/11 平日夜間および休日における超緊急帝王切開への取り組み(スライド)

11/06/25 椎名レディースクリニック開業百周年記念式典

11/02/05 次世代への継承

11/02/02  「若手グループ」勉強会の活動

11/01/23 地域の産婦人科医療を継続していくためには、今後どうしたらいいのか?

10/11/27 今後の飯田下伊那地域における産婦人科医療提供体制について

10/11/01 休日深夜帯の超緊急帝王切開について

10/10/29 平成22年度 研修医マッチングの結果

10/10/27 飯田下伊那地域における産科医療提供体制の変遷(最近二十年間の歩み)

10/10/25 長野県の周産期医療の現状について

10/10/10 最近の産婦人科診療体制の動向について

10/07/21 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター養成講習会

10/07/19 レジナビフェア2010 in 東京(医学生向け)

10/07/18 当地域の最近の産科事情

10/06/04 実質約8億円の収支改善を達成(平成21年度)、飯田市立病院

10/04/27 助産師と超音波検査を担当する臨床検査技師による妊婦健診の導入効果(第2報):第62回日本産科婦人科学会学術講演会一般演題

10/04/03  新年度入り

10/03/18 飯田市立病院 常勤医師の増員

10/03/11 周産期センター棟の新築計画

10/02/08 飯田下伊那地域における産科医療提供体制の変遷

09/12/16 助産師と超音波検査を担当する臨床検査技師による妊婦健診の導入効果 (第2報)

09/10/30 平成21年度 研修医マッチングの結果

09/10/20 地域の病院に医師を派遣する拠点病院「マグネット・ホスピタル」を整備する県の構想

09/09/16 産婦人科医の状況、「悪化」が半減

09/07/09 妊婦健診と分娩の取り扱いを地域内で分担

09/07/03 医師の研修制度はいま

09/06/22 臨床研修6年目 競争激化、質も向上

09/06/07  「過酷な」勤務実態で産科女医の就労継続困難に

09/05/30 レジナビフェア2009 for RESIDENT in 東京

09/05/28 医師配置、新機関で(厚労省研究班が提言)

09/04/09 助産師と臨床検査技師(超音波検査士)とが協同して担当する妊婦健診の導入効果(第61回日本産科婦人科学会学術講演会・演題)

09/03/31 後期研修医の新規採用状況

09/03/18 地方における医師不足対策

09/03/15 臨床研修制度の見直しについて

09/03/08 帝王切開:周産期センター「30分で手術可能」3割

09/03/06 飯田市立病院 分娩受け入れ制限を一部解除

09/02/24 医師の計画配置と公共の福祉

09/02/15 地域に産婦人科の機能を残すために

09/02/07 周産期医療提供体制立て直しの方策は?

09/02/01 産科復興に向けた長野県各地域の取り組み

09/01/08 産科医、母親の負担軽減へ 飯田市立病院が助産師外来拡充

09/01/06 周産期医療の現場

08/11/09 分娩施設の集約・産科医の再配置

08/10/18 平成20年度 研修医マッチングの結果

08/10/17 働きやすい職場環境

08/10/04 助産師外来の拡充

08/10/01 産科医の「過酷な勤務実態」が明らかに―月295時間在院

08/09/23 一人産婦人科医長体制について

08/09/15 周産期医療提供体制は今後どうなるのか?

08/07/29 ”お産難民”発生寸前

08/07/16 研修医の動向、地域格差

08/07/13 産科医、新生児科医、麻酔科医の適正配置

08/07/12 シンポジウム「産婦人科医不足の解消を目指して」、第60回日本産科婦人科学会

08/07/03 医師不足の原因は何?

08/06/28 松本地域の産科連携システム 分娩と健診の役割分担

08/06/21 今後の分娩場所のトレンドは?

08/06/09 産婦人科の休診・診療縮小が止まらない!

08/06/06 勤務医の待遇改善急務

08/05/04 地域の産科機能を次世代に残すために(その四)

08/04/26 続々・地域の産科機能を次世代に残すために

08/04/22 続・地域の産科機能を次世代に残すために

08/04/19 地域の産科機能を次世代に残すために

08/04/09 地域医療崩壊の阻止に向けて(福島・社民党党首の病院視察)

08/03/28 産科崩壊に対する緊急支援策

08/03/25  お産休止・制限 全国で77カ所、厚労省が緊急調査

08/03/21 飯田市立病院 里帰り分娩受け入れの再開

08/03/13 地域産科医療提供システムの構築(飯田下伊那)

08/03/11 里帰り分娩制限の一部解除について

08/02/22 地域の周産期医療システムが崩壊するのを阻止するために

08/02/12 地域産科医療改善への取り組み

08/01/31 緊急課題としての産科医確保対策

08/01/23 産科医不足対策

08/01/20 大臣と語る 希望と安心の国づくり

08/01/18 医師確保 取り組みは

08/01/13 現実見据え試行錯誤を

08/01/06 県内中核的病院 産科医3割減

07/12/23 対応「もう限界」

07/12/20 産科医不足 地域越えた連携望む

07/11/10 分娩取り扱う病院 激減

07/11/06 飯田下伊那医療圏の産婦人科医療 里帰り分娩と他地域在住者の分娩の受け入れを中止

07/11/05 貴重な助産師パワーの活用

07/10/30 2年半で22病院が35診療科を休廃止/長野

07/10/20 勤務医の大量離職、診療科の休廃止

07/09/30 助産師の活躍に期待

07/09/25 臨床研修の経費を補助へ/長野県

07/09/13 周産期医療の提供体制

07/09/07 深刻化する産科医不足 助産師の活躍に期待

07/09/05 産科医不足 役割分担を急がねば

07/08/30 飯田市立病院から下伊那日赤に産科医派遣も 飯伊医療圏の産科体制が新局面に

07/08/09 医師の配置機能

07/08/02 地方病院での医師の確保と育成

07/07/05 医師不足対策

07/06/19 目前に迫りつつある地域周産期医療の崩壊をくいとめるために

07/05/31 書類処理作業の増大

07/05/27 若手医師の育成

07/05/10 地方病院の医師供給体制について

07/04/11 医師の集約化 格差を広げないために

07/04/08 産科施設の減少

07/04/05 飯田下伊那の産科体制「やむを得ない」が8割

07/03/30 産科・小児科の重点配置を提言 (長野県産科・小児科医療対策検討会)

07/03/28 医療資源の有効活用に地域一体で対応を

07/03/25 産婦人科の後期臨床研修

07/02/28 医師不足の大学病院、派遣医引き揚げ

07/02/25 深刻さ増す「お産状況」

07/02/16 産科/検討進む医師の集約化

07/01/12 不足診療科のトップ、産科・婦人科 県民意識調査

07/01/09 当医療圏における産科地域協力システムの運用状況

07/01/02 医者がいない!?~“医療難民”を防げ~ (ガイアの夜明け、番組紹介)

06/12/29 お産難民の問題

06/12/14 地方病院での医師確保策

06/11/19 助産師の活用(助産師の集約化)

06/11/07 産科・小児科で集約化の是非など検討がスタート(医療タイムス社、長野)

06/11/02 産科医不足問題 松川町で母親の会 医師ら提言、勉強会

06/10/08 飯田下伊那地域の産科対策、What's on Japan(NHKの海外向け番組)

06/10/07 ここで産みたい~産科医不足・試される現場から~、長野朝日放送

06/10/04 上田でお産の課題話し合う 飯田市立病院の現状も紹介

06/09/27 小児科・産科の集約化に伴う一つの問題点

06/09/04 飯伊地区の産科分業態勢 順調に進展

06/08/31 助産師が足りない 人材、大病院に集中

06/08/22 第4回産科問題懇談会の協議内容

06/08/18 お産難民、産科セミオープンシステム

06/08/04 助産師不足? 適正配置に課題

06/05/31 南信州新聞社:「院内助産院」勧める意見も

06/05/19 NHKの取材の様子について

06/04/30 地域周産期医療の現場で、我々が今なすべきことは何だろうか?

06/04/21 病院の広報:当院産科の状況

06/04/10 産婦人科継続を求める署名活動

06/03/23 産科問題について地域住民との意見交換

06/02/23 医師の集約化、地域連携、および次世代の育成

06/02/15 将来の産婦人科医療を支える新人医師の育成

06/02/12 産婦人科医の急減&高齢化について

06/01/28 地域周産期医療体制の今後の流れは?

06/01/25 当医療圏の産科問題に対する取り組み

06/01/17 ハイリスク分娩に適切に対応できる病院の体制とは?

06/01/12 分娩件数、手術件数の急増

05/12/31 持続可能な周産期医療システムの構築

05/12/30 周産期医療体制の崩壊を阻止するために

05/12/25 周産期医療の危機的状況


第2回飯田市立病院ALSOプロバイダーコース

2014年07月01日 | 飯田下伊那地域の産科問題

第2回飯田市立病院ALSOプロバイダーコース(6月28日~29日)は無事に終了しました。今回も県内外の多くの方々が参加してくださいました。今回、当院のスタッフでは、産婦人科医2名、助産師3名の他、救急科に所属する医師も受講生として参加しました。昨年受講生としてALSOプロバイダーコースに初めて参加した当院スタッフ(産婦人科医、助産師、麻酔科医など)の多くが、今回はアシスタントとして積極的に参加しました。また、講習会の開催中も緊急帝王切開が2件ありました。当院の産婦人科医は数年ごとにメンバーがほぼ総入れ替えになってますし、毎年多くの新人助産師を当院スタッフとして受け入れてます。産科、新生児科、麻酔科、救急科などに所属する多くの当院スタッフが、一つのチームとして当地域の周産期医療を支えてます。BLS、ACLS、NCPRだけでなく、産科領域でもさまざまな緊急異常事態を想定してシミュレーション訓練を常日頃から実施しておく必要があります。ALSOプロバイダーコースを定期的に院内で開催してチーム医療を推進していくことが、明日からの当地域の周産期医療の維持・発展に大いに寄与すると確信してます。

****** オープニング

M2240005

****** 吸引分娩のトレーニング

M2240059

****** 肩甲難産解除のトレーニング

M2240073

****** 妊婦の心肺蘇生

M2240089

****** 骨盤位娩出術のトレーニング

Also1

****** 妊婦シミュレーターによる胎児エコー検査のトレーニング(オプショナル・ワークショップ)

Also2

****** 全体集合写真

Also3


救急隊員向けの新生児蘇生法(Bコース)講習会の開催

2014年06月19日 | 飯田下伊那地域の産科問題

6月18日(水)17:30~21:00、飯田市立病院で救急隊員向けの新生児蘇生法(Bコース)講習会が開催されました。当飯田下伊那地域でも病院前の分娩(自宅や救急車内)が毎年数件づつあり、今回私が担当したグループにも、自宅や救急車内の分娩を今まで何度も経験したことがある(!)という百戦錬磨のベテラン隊員の方がいらっしゃいました。管内に救急隊員が百数十人かいて、その中の誰が病院前の分娩を担当することになるのか全く予測不能とのことだったので、小児科の先生とも話し合って、管内の救急隊員全員にNCPR講習会を受講してもらう必要があるとの結論に達し、ほぼ月1回のペースで救急隊員向けのNCPR講習会を院内で開催するようになりました。病院スタッフ(産婦人科医、小児科医、研修医、助産師など)向けのNCPR(Aコース)講習会も数か月に1回院内で開催してますし、たまに近隣の病院のNCPR講習会にも出向いてます。最近は私も老化現象で物忘れが非常に激しくなってますが、ちょうど忘れかけた頃に次のNCPR講習会があって、新生児蘇生法の知識と技能の定着には、今くらいの頻度で繰り返していくのがちょうどいい感じです。


飯田市立病院の周産期センター

2014年05月19日 | 飯田下伊那地域の産科問題

飯田市立病院の第3次整備事業(救命救急センター、周産期センター、がん診療・緩和ケアセンター)が完了し、本年1月より新しい周産期センターも運用が開始されました。

産科病棟、分娩部、新生児治療などの入院部門を、従来の本館4階東病棟と4階西病棟から新設の北棟2階の周産期センターに移転集約しました。周産期センターを本館2階の手術室と隣接させたことで、緊急時のより迅速な対応が可能となりました。また、病棟直下の1階に産科外来、助産師外来、婦人科外来を移転集約し、妊婦さんや職員の移動時間の短縮や、入院部門と外来部門との連携強化を図りました。 産科病床は6床増となる38床、GCU(新生児継続保育室)は8床増の12床に拡充しました。分娩室と陣痛室はそれぞれ1室、3室増となる各4室で、プライバシーにも配慮しました。分娩室やNICU(新生児集中治療室)のモニター装置や医療機器を更新しました。周産期センター入口の管理システムを強化し、セキュリティーや感染予防の向上を図りました。

飯田市立病院第3次整備事業の総事業費は医療機器や設備などを含めて31億2000万円で、財源は県交付金5億1000万円、市の一般会計9億円、病院事業債17億1000万円でした。

飯伊地域の分娩取り扱い施設は2004年度までは6施設ありましたが、2005年度に3施設が分娩取り扱いの中止を表明し、地域で多くの「お産難民」が発生する可能性が浮上したのを受け、飯伊地区包括医療協議会や市などは「産科問題懇談会」を設立し、各医療機関の連携体制を構築したり、市立病院の助産師を増員したりする対策に取り組みました。実際に分娩取り扱い施設は、2006年度は3施設に減少し、2010年度末からは市立病院と椎名レディースクリニックの2施設のみです。市立病院の分娩件数は、2005年度の552件が2006年度に1003件と大幅増となり、近年は年間1200件程度(県内最多)で推移しています。市立病院の分娩件数は急増しましたが、連携体制で負担が軽減されたため、実際にお産を断った例はほとんどなく、産科医療崩壊の危機を地域の連携体制により何とか乗り越えました。

飯伊地域の産科医療体制は、妊娠32週までの健診を地域内の医療機関が担い、それ以降から分娩までの対応を飯田市立病院と椎名レディースクリニックが担当しています。ハイリスク分娩は市立病院が担当しています。この連携体制は、役割分担で各病院の負担を軽減させ、地域での分娩取り扱い件数を確保するのが狙いです。妊婦の情報を正確に共有するため共通カルテも導入されています。

最新設備を導入した周産期センターも完成し、当地域の産科医療体制はさらに充実しました。今後も行政、医療機関が協力し、安心してお産ができる地域の医療体制を構築していきたいと思います。


北棟(周産期センター)の竣工セレモニー

2014年01月18日 | 飯田下伊那地域の産科問題

1月16日、飯田市立病院で北棟(周産期センター)の竣工セレモニーが開催され、同日、地域住民向けの内覧会も開催されました。北棟は地上2階・地下1階で、延べ床面積は1782m2、2階に産科病棟、分娩部、NICUを整備し、1階に産科・助産師外来と婦人科外来を配置しました。入院部門は1月23日、外来部門は1月27日から運用を開始します。

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竣工セレモニー

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市長挨拶

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スタッフステーション

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産科病棟

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第3分娩室

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NICU


南棟の竣工式

2013年04月10日 | 飯田下伊那地域の産科問題

4月8日に南棟(救命救急センターなど)の竣工式があり、内覧会、ドクターカーのお披露目などもありました。今週末に救命救急センター(1階)や医局(2階)などの引っ越しがあります。3階の新しい講義室の広さは今までの講義室の広さの約2倍となります。

その新しい講義室を主会場として、6月29~30日にALSOプロバイダーコースを開催する予定です。

周産期母子医療センターの入る北棟は年内には竣工する予定です。今年の年末には、産科病棟、分娩室、NICU、産婦人科外来などの周産期部門の引っ越しを、多忙な業務を中断することなく、円滑に完了する必要があります。周産期医療チームのみんなで力を合わせて、この困難な課題を無事に達成したいと思います。

市立病院の南棟が完成~救命救急の機能充実~(南信州新聞)

****** 新しい救命救急センター

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****** テープカット

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****** 市長挨拶

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****** 院長挨拶

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****** 内覧会

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****** ドクターカーのお披露目

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北棟(周産期センター)の建設工事現場

2013年03月03日 | 飯田下伊那地域の産科問題

建設中の北棟(周産期センター)の周囲をおおっていた囲いが取り払われて、建物の外観が見えるようになりました。ここに分娩室、NICU、産科病棟、産婦人科外来などが集約されます。

思えば、24年前の平成元年3月に生まれて初めてこの地にやって来た時には、近隣に知り合いはいないし、右も左もわからず、果たしてこれからこの地でうまくやっていけるかどうか?果たして患者さんが来てくださるかどうか?不安な気持ちでいっぱいでした。朽ちかけた事務室の一角を外来に改装し、手術室の物置に使っていた1室を分娩室に改装し、小児科病棟の1室の中の4床を産婦人科で間借りして、細々と産婦人科診療を始めました。全くゼロからの出発でした。

あれから24年、いつの間にか、この地に多くの一緒に働く仲間ができ、多くの患者さん方にも来ていただけるようになりました。最近では県内総分娩件数の一割弱を当科で取り扱い、婦人科の難しい症例も非常に多いです。日々、若い医師達とともに困難な症例と立ち向かって充実した日々を送ってます。

これからも多くの仲間たちと一致協力して、我々が理想とする産婦人科医療をこの地に実現できるように、チームで、一歩一歩、地道に頑張っていきたいと思います。

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ALSOプロバイダーコースの開催に向けて

2013年02月02日 | 飯田下伊那地域の産科問題

ALSOプロバイダーコースの開催に向けて努力したいと考<wbr></wbr>えてます。最初は準備もこまごまとした点で難渋するかと思われますが、<wbr></wbr>多くの人達に協力してもらって開催まで何とかこぎつけたいです。<wbr></wbr>当院産婦人科医師の構成メンバーは数年ごとにほぼ総<wbr></wbr>入れ替えになってますし、毎年多くの若い新人助産師が就職して来<wbr></wbr>るので、当院産科チームの機能をこれからも維持・発展させてい<wbr></wbr>くためには、院内での継続的な教育態勢を確立させることが大切だと考<wbr></wbr>えます。現在の当院産婦人科の所属医師は全員ALSOプロバ<wbr></wbr>イダーで、ALSOマインドで地域の産科医療に取り<wbr></wbr>組んでいます。今後は、当院の助産師達や地域の産婦人科の先生方にもALSO<wbr></wbr>プロバイダーコースを順次受講してもらい、地域で一つの周産期医療チームを作り、みんなで協力して当<wbr></wbr>地域の産科医療に取り組んでいきたいで<wbr></wbr>す。


チーム医療体制の刷新

2013年01月19日 | 飯田下伊那地域の産科問題

現在、当科では常勤産婦人科医5人、助産師約50人の診療体制で、産婦人科医療を提供しています。

一次~二次周産期医療(年間分娩件数1200件程度)、地域における良性~悪性の婦人科疾患の治療をほとんどすべて担っているので、業務量は非常に多く毎日が緊急事態の連続ですが、チームの力を結集して目の前の難題を日々何とか乗り切って、課せられた任務を遂行しています。

医学部を卒業して数年のやる気満々の日々成長し続けている若手医師達を1~2年の任期で派遣していただいているので、定期的に産婦人科医の顔ぶれは入れ替わり、ほぼ2~3年周期で総入れ替えになっていますが、新しく来た医師や助産師達が新しい風を吹き込み、当科のチーム医療体制は年々刷新され進化し続けています。

教授命令で大学から当科に赴任してから早くも二十四年の月日が流れ、私も還暦を迎える年となり、そろそろ引退後に何をして生きていくのか考えねばならない年頃となってきましたが、大学から後任者を迎えてバトンタッチする日まで、もうしばらくはこの地で自分に課せられた責任を担う必要があります。突然病気で倒れたりしないように健康維持には十分注意しながら、無理のない範囲で、若い医師達と一緒になって頑張り続けたいと思います。


産婦人科の専門研修について

2012年07月15日 | 飯田下伊那地域の産科問題

医学の常識はどんどん進化していきますから、ベテラン産婦人科医でも孤立して診療をしていると自分では気がつかないうちに時代から相当とり残されている可能性もあります。大病院でも、知らず知らず相当に時代遅れの診療を実施している場合もあり得ます。やはり最新の医学常識を日々学んでいくためには、大学医局に所属して、日常的に多くの仲間達と交流することが非常に大切だと思います。医局の先輩・後輩から教えられることも非常に多いですし、いつ遭遇するかわからないいざという時にも全面的に助けてもらえます。

病院ごとに得意分野と不得意分野がありますし、どんなベテラン医師でもすべての分野に精通しているということはあり得ません。若いうちは修行だと思って、一つの病院だけでなく、いろいろな病院でいろいろなやり方を学ぶ必要があります。大学の医局に所属し、若いうちは医局人事でいろいろな病院で修行を積むことが大切だと思います。特に産婦人科はチーム医療の世界ですから、チームでよく話し合い協力して、チームのために全力で頑張る精神を学ぶことも非常に大切だと思います。

また、最近、若い産婦人科医では女性医師の比率が高まっています。女性医師の場合、専門研修を開始して数年後に、妊娠・出産・育児などのために一時的に現場から離れざるをえなくなることも予想されます。休職した女性医師の補充を各病院だけの努力で対応するのは絶対に無理だと思います。やはり、大学医局の人事で適切に対応して頂くしかないと思います。

私の場合、大学院を終えたばかりで未だ臨床経験の乏しい時期に、一人医長として現在の病院に配属されました。大学では組織診や細胞診の勉強に明け暮れていて、当時、まだ帝王切開の執刀を一度もしたことがありませんでした。未だ自分自身も全く頼りない存在なのに、周囲半径数十kmの範囲に知り合いの頼りになる産婦人科医は一人もいなくて、誰にも教えを乞うことができない非常に厳しい状況での出発でした。

その頃は、小児科、外科、泌尿器科などの院内の他科の先生方から学ぶことが非常に多かったです。緊急手術のたびに周囲の先生方を巻き込み全面的に助けてもらいました。私の非力のため、周囲には迷惑のかけ通しだったと思います。

私の場合、幸いにも、一人医長の最も苦しい時代は最初の2年間だけで済みました。幸運にも、日本医大・講師・医局長でそれまで一面識もなかった波多野先生が突然助っ人として赴任してくださり、日々いろいろ教えてもらったり、困った時にはいろいろ相談できるようになりました。相棒の存在のありがたさをしみじみと実感しました。また、京大から信大教授に就任されたばかりの藤井先生が毎週のように来院してくださって直接指導を賜る幸運にも恵まれました。難しい症例の対応について困った時には藤井教授にすぐに直接相談できるようになり非常に助かりました。さらに、日本医大教授の可世木先生が毎週数時間かけてはるばる来院してくださって、内視鏡手術の指導をしてくださるという幸運にも恵まれました。大学幹部のオーソリティの先生方から直接教えていただけるのも非常にありがたいことですが、1~2年の任期で信大から赴任して頑張ってくれている若い医師達からも、日々、多くの新しい医学知識を学んでいます。彼らに教えることよりも、教えられることの方がはるかに多いと思います。

最近では、当科の分娩件数は月(100~)120件程度と、県内でも最も忙しい病院の一つとなりました。県内総分娩件数の一割弱を当科で取り扱っている計算になります。婦人科の難しい症例も非常に多いです。日々、若い医師達とともに、困難な症例と立ち向かって、充実した楽しい日々を送ってます。

ゼロから出発して23年4か月間、科存亡の絶体絶命の危機にも何度か遭遇しましたが、科をつぶさないように何とか頑張ってここまでやって来ました。赴任して間もなく私が帝王切開でとりあげた女の赤ちゃんが、今年、助産師として当院に就職しスタッフに加わりました。県下最弱だった産婦人科も、いつの間にか県下最大級の産婦人科の一つにまで成長しました。ここまできたら、心情的にも自分の任期中にこれをつぶしたくはありません。定年退職までの残りの6年8か月間は、最後の御奉公だと思って、大学医局から配属されてくる若い医師達とともに、死ぬ気で頑張り抜きたいと思います。


産科医療の集約化と各基幹病院の果たすべき役割について

2012年01月02日 | 飯田下伊那地域の産科問題

長野県では、ここ数年間で、県や大学の?方針に沿って、産婦人科医療の集約化がどんどん進行して?います。従って、各基幹病院で取り扱う症例数は年々うなぎ登りです。

各基幹病院でどの程度の症例数を扱うのか? 産婦人科の医師をどの?病院にどう配置するのか?は、すべて大学の采配で決まるこ?となので、私自身には、大学の方針に従って自分に課せられた任務を忠実に全うしていく以外には選択の余地が全く?ありません。

私に課せられた任務は、「大学との連携を強化して、定年退職まで根性で何とか科を?つぶさないように維持し、なるべくいい形で後任者にバトンタッチすること」と、「大学から派遣されて来る若い医師達のやる気を引き?出し、彼らが当科に在任している間になるべく多くの症例を経験してもらい、十分に技能を?高めてもらって、たくましく成長した彼らを貴重な即戦力として次の任地に送り出すこと」だと思っています。


仕事納めの日

2011年12月29日 | 飯田下伊那地域の産科問題

昨日は仕事納めで、予定手術は2件で正午には仕事が終了する筈でしたが、午後に入って緊急手術が4件あり、最後の2件の緊急手術は並列で同時に実施しました。午前中に陣痛室に入って来た7名の妊婦さんの分娩も午後に集中しました。

何とか昨日のうちに仕事は終了しましたが、緊急手術や分娩のラッシュで、夕方の仕事納めの式(市長訓示、院長訓示など)やその後の納会には、産婦人科医は一人も出席できませんでした。

仕事納めの日が一年でも最も忙しい日だったんではないか、と思いました。

しかし、今年はまだ終わってません。お正月までにはあと3日も残っているので、もしかしたら、もっと忙しい日があと1回くらいはあるかもしれません。


長野県・飯田下伊那地域における産科問題の変遷

2011年10月25日 | 飯田下伊那地域の産科問題

13/01/19 チーム医療体制の刷新

12/12/29 ?2012年の仕事納めの日にふと思ったこと

12/12/03 院内のICLSコースに参加しました

12/12/01 周産期救急への対応

12/11/10 光陰矢の如し

12/11/03 新生児蘇生法(NCPR)講習会Aコース(於:飯田市立病院)

12/10/30 ALSOを学ぶ意義は?

12/07/15 産婦人科の専門研修について

12/04/11 診療体制の維持は可能か?

12/03/04 地域の産婦人科医療提供体制の維持について

12/02/22  地域産婦人科医療の最近の情勢について

12/02/19 新生児蘇生法(NCPR)講習会・専門コース(Aコース)、於:飯田市立病院

12/02/18 今後の産婦人科医療のあり方

12/01/18 地域の病院がこの世の中に生き残る条件は?

12/01/02 産科医療の集約化と各基幹病院の果たすべき役割について

11/12/29 仕事納めの日

11/12/18 多忙なれど充実して楽しい日々

11/11/20 病院ロビーでのピアノ演奏

11/11/12 2011年度研修医マッチング結果

11/10/23 後期研修医募集(内科、外科、麻酔科、産婦人科 etc.)

11/09/11 平日夜間および休日における超緊急帝王切開への取り組み(スライド)

11/06/25 椎名レディースクリニック開業百周年記念式典

11/02/05 次世代への継承

11/02/02  「若手グループ」勉強会の活動

11/01/23 地域の産婦人科医療を継続していくためには、今後どうしたらいいのか?

10/12/25 人生の岐路

10/12/19 ある研修医の奇跡の産婦人科入局宣言

10/11/27 今後の飯田下伊那地域における産婦人科医療提供体制について

10/11/01 休日深夜帯の超緊急帝王切開について

10/10/29 平成22年度 研修医マッチングの結果

10/10/27 飯田下伊那地域における産科医療提供体制の変遷(最近二十年間の歩み)

10/10/25 長野県の周産期医療の現状について

10/10/10 最近の産婦人科診療体制の動向について

10/07/21 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター養成講習会

10/07/19 レジナビフェア2010 in 東京(医学生向け)

10/07/18 当地域の最近の産科事情

10/06/04 実質約8億円の収支改善を達成(平成21年度)、飯田市立病院

10/04/27 助産師と超音波検査を担当する臨床検査技師による妊婦健診の導入効果(第2報):第62回日本産科婦人科学会学術講演会一般演題

10/04/03  新年度入り

10/03/18 飯田市立病院 常勤医師の増員

10/03/11 周産期センター棟の新築計画

10/02/08 飯田下伊那地域における産科医療提供体制の変遷

09/12/16 助産師と超音波検査を担当する臨床検査技師による妊婦健診の導入効果 (第2報)

09/10/30 平成21年度 研修医マッチングの結果

09/10/20 地域の病院に医師を派遣する拠点病院「マグネット・ホスピタル」を整備する県の構想

09/09/16 産婦人科医の状況、「悪化」が半減

09/07/09 妊婦健診と分娩の取り扱いを地域内で分担

09/07/03 医師の研修制度はいま

09/06/22 臨床研修6年目 競争激化、質も向上

09/06/07  「過酷な」勤務実態で産科女医の就労継続困難に

09/05/30 レジナビフェア2009 for RESIDENT in 東京

09/05/28 医師配置、新機関で(厚労省研究班が提言)

09/04/09 助産師と臨床検査技師(超音波検査士)とが協同して担当する妊婦健診の導入効果(第61回日本産科婦人科学会学術講演会・演題)

09/03/31 後期研修医の新規採用状況

09/03/18 地方における医師不足対策

09/03/15 臨床研修制度の見直しについて

09/03/08 帝王切開:周産期センター「30分で手術可能」3割

09/03/06 飯田市立病院 分娩受け入れ制限を一部解除

09/02/24 医師の計画配置と公共の福祉

09/02/15 地域に産婦人科の機能を残すために

09/02/07 周産期医療提供体制立て直しの方策は?

09/02/01 産科復興に向けた長野県各地域の取り組み

09/01/08 産科医、母親の負担軽減へ 飯田市立病院が助産師外来拡充

09/01/06 周産期医療の現場

08/11/09 分娩施設の集約・産科医の再配置

08/10/18 平成20年度 研修医マッチングの結果

08/10/17 働きやすい職場環境

08/10/04 助産師外来の拡充

08/10/01 産科医の「過酷な勤務実態」が明らかに―月295時間在院

08/09/23 一人産婦人科医長体制について

08/09/15 周産期医療提供体制は今後どうなるのか?

08/07/29 ”お産難民”発生寸前

08/07/16 研修医の動向、地域格差

08/07/13 産科医、新生児科医、麻酔科医の適正配置

08/07/12 シンポジウム「産婦人科医不足の解消を目指して」、第60回日本産科婦人科学会

08/07/03 医師不足の原因は何?

08/06/28 松本地域の産科連携システム 分娩と健診の役割分担

08/06/21 今後の分娩場所のトレンドは?

08/06/09 産婦人科の休診・診療縮小が止まらない!

08/06/06 勤務医の待遇改善急務

08/05/04 地域の産科機能を次世代に残すために(その四)

08/04/26 続々・地域の産科機能を次世代に残すために

08/04/22 続・地域の産科機能を次世代に残すために

08/04/19 地域の産科機能を次世代に残すために

08/04/09 地域医療崩壊の阻止に向けて(福島・社民党党首の病院視察)

08/03/28 産科崩壊に対する緊急支援策

08/03/25  お産休止・制限 全国で77カ所、厚労省が緊急調査

08/03/21 飯田市立病院 里帰り分娩受け入れの再開

08/03/13 地域産科医療提供システムの構築(飯田下伊那)

08/03/11 里帰り分娩制限の一部解除について

08/02/22 地域の周産期医療システムが崩壊するのを阻止するために

08/02/12 地域産科医療改善への取り組み

08/01/31 緊急課題としての産科医確保対策

08/01/23 産科医不足対策

08/01/20 大臣と語る 希望と安心の国づくり

08/01/18 医師確保 取り組みは

08/01/13 現実見据え試行錯誤を

08/01/06 県内中核的病院 産科医3割減

07/12/23 対応「もう限界」

07/12/20 産科医不足 地域越えた連携望む

07/11/10 分娩取り扱う病院 激減

07/11/06 飯田下伊那医療圏の産婦人科医療 里帰り分娩と他地域在住者の分娩の受け入れを中止

07/11/05 貴重な助産師パワーの活用

07/10/30 2年半で22病院が35診療科を休廃止/長野

07/10/20 勤務医の大量離職、診療科の休廃止

07/09/30 助産師の活躍に期待

07/09/25 臨床研修の経費を補助へ/長野県

07/09/13 周産期医療の提供体制

07/09/07 深刻化する産科医不足 助産師の活躍に期待

07/09/05 産科医不足 役割分担を急がねば

07/08/30 飯田市立病院から下伊那日赤に産科医派遣も 飯伊医療圏の産科体制が新局面に

07/08/09 医師の配置機能

07/08/02 地方病院での医師の確保と育成

07/07/05 医師不足対策

07/06/19 目前に迫りつつある地域周産期医療の崩壊をくいとめるために

07/05/31 書類処理作業の増大

07/05/27 若手医師の育成

07/05/10 地方病院の医師供給体制について

07/04/11 医師の集約化 格差を広げないために

07/04/08 産科施設の減少

07/04/05 飯田下伊那の産科体制「やむを得ない」が8割

07/03/30 産科・小児科の重点配置を提言 (長野県産科・小児科医療対策検討会)

07/03/28 医療資源の有効活用に地域一体で対応を

07/03/25 産婦人科の後期臨床研修

07/02/28 医師不足の大学病院、派遣医引き揚げ

07/02/25 深刻さ増す「お産状況」

07/02/16 産科/検討進む医師の集約化

07/01/12 不足診療科のトップ、産科・婦人科 県民意識調査

07/01/09 当医療圏における産科地域協力システムの運用状況

07/01/02 医者がいない!?~“医療難民”を防げ~ (ガイアの夜明け、番組紹介)

06/12/29 お産難民の問題

06/12/14 地方病院での医師確保策

06/11/19 助産師の活用(助産師の集約化)

06/11/07 産科・小児科で集約化の是非など検討がスタート(医療タイムス社、長野)

06/11/02 産科医不足問題 松川町で母親の会 医師ら提言、勉強会

06/10/08 飯田下伊那地域の産科対策、What's on Japan(NHKの海外向け番組)

06/10/07 ここで産みたい~産科医不足・試される現場から~、長野朝日放送

06/10/04 上田でお産の課題話し合う 飯田市立病院の現状も紹介

06/09/27 小児科・産科の集約化に伴う一つの問題点

06/09/04 飯伊地区の産科分業態勢 順調に進展

06/08/31 助産師が足りない 人材、大病院に集中

06/08/22 第4回産科問題懇談会の協議内容

06/08/18 お産難民、産科セミオープンシステム

06/08/04 助産師不足? 適正配置に課題

06/05/31 南信州新聞社:「院内助産院」勧める意見も

06/05/19 NHKの取材の様子について

06/04/30 地域周産期医療の現場で、我々が今なすべきことは何だろうか?

06/04/21 病院の広報:当院産科の状況

06/04/10 産婦人科継続を求める署名活動

06/03/23 産科問題について地域住民との意見交換

06/02/23 医師の集約化、地域連携、および次世代の育成

06/02/15 将来の産婦人科医療を支える新人医師の育成

06/02/12 産婦人科医の急減&高齢化について

06/01/28 地域周産期医療体制の今後の流れは?

06/01/25 当医療圏の産科問題に対する取り組み

06/01/17 ハイリスク分娩に適切に対応できる病院の体制とは?

06/01/12 分娩件数、手術件数の急増

05/12/31 持続可能な周産期医療システムの構築

05/12/30 周産期医療体制の崩壊を阻止するために

05/12/25 周産期医療の危機的状況