ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

定年退職後の生活について

2010年08月31日 | 日記・エッセイ・コラム

F教授から突然赴任を命じられ、右も左もわからぬ最果ての新天地に家族を引き連れて移り住み、はや22年が経過しました。赴任当時は、知り合いと言えば大学の同級生(麻酔科医)が院内に一人いただけで、他には市内に知り合いは一人もいませんでした。赴任当時の病院はつぶれかけのぼろぼろの小さな病院で、一応総合病院ではありましたが一人医長の診療科が多く、医師は全員合わせても十人そこそこで、助産師も一人しかいませんでした。

あれから22年が経過し病院も新築移転して大きくなり、医師数も年々増え続け、いつの間にか百人近くにまでなってきました。産婦人科医の人員確保も22年間常に綱渡り状態を続けてきましたが、幸いなことに県内外から優秀な人材が集まり、毎年訪れる危機的状況を総力戦で奇跡的に乗り越えて、何とか持ちこたえてきました。助産師数も毎年増え続けて総勢四十人近くになってきましたが、産休や結婚退職も多く、地域の分娩や手術が一極集中して業務量が年々増え続けている中で自転車操業が続いてます。

最近、高校の同窓会があって久しぶりに出席しました。高校卒業以来四十年ぶりに会う人も多く、黒髪の美少年が白髪、はげ頭になっていたりして、最初は誰が誰だかさっぱりわかりませんでした。話しているうちに当時の記憶がだんだんよみがえってきました。高校教員をやっている人たちは60歳定年なのでそろそろ定年が近くなり、定年後の生活をどうするか?が彼らの話題の中心でした。

その時、『そうだ、自分もそろそろ定年後の生活のことを考えておく必要があるなー』と、はっと気が付きました。私の勤めている病院の医師の定年は65歳なので、定年までまだ8年半ほど任期が残ってますが、さて、その後の生活をどうするのか? 今までは毎日毎日が忙しすぎて、定年退職後のことはまだあまり考えたこともありませんでしたが、その時になって急に考え始めるようではもはや手遅れなので、今から定年退職後の生活についてもよくよく考えて準備しておくことが大切だと気が付きました。

今週末は大学の同窓会が大阪で開催され、うちの病院からも同級生5人のうち3人が出席する予定です。


「ホメオパシー」についての日本学術会議会長談話の記者会見

2010年08月28日 | ホメオパシー関連

昨日、研修医との会話の中で、「ホメオパシーって何だか知ってる?」と聞いてみたところ、その研修医曰く、「はっ? 何ですかそれは。初めて聞きました。」

その時は、「えっ、今、世間でこんなに話題になっているというのに、君は全然知らないの?」と唖然としましたが、よくよく考えてみたら、私自身も先月までは「ホメオパシー」という言葉は全く聞いたこともなかったし、朝日新聞では日本学術会議の会長談話が第一面のトップ記事として大々的に報道されましたが、同じ日の他の新聞ではそんなに大きく報道されてませんでした。

朝日新聞のホメオパシー関連の一連の特集記事を読んで、ホメオパシー信仰にはまっている助産師が少なくないことを初めて知り、私もこの問題に関心を持ちました。

昨日、長年一緒に働いてきた超ベテラン助産師と話す機会があったので、日本助産師会について聞いてみたところ、「病院勤務の助産師は日本助産師会に所属している者はむしろ少ないと思います。私も最初から日本助産師会には所属しませんでした。日本助産師会の会員にはホメオパシーにはまってる人が多いようですよ。でもまさかKさんまでホメオパシーにはまっていたとは、全く知りませんでした。私には全く理解できません。」などとぼやいてました。

****** 朝日新聞、アピタル特集より引用

日本学術会議の記者会見で配布された資料

日付・場所 2010年8月24日 日本学術会議大会議室
出席者 金沢一郎・日本学術会議会長
       唐木英明・日本学術会議副会長 

(前略)

唐木 一番大事なところは、たぶん会長談話の一番最後の3行になります。ホメオパシーの治療効果は科学的に明確に否定されています。それを「効果がある」と称して治療に使用することは厳に慎むべき行為です。このことを多くの方にぜひご理解いただきたいと思います――というのが、一番大事なところだと思います。

(中略)

記者2 朝日新聞の岡崎と申します。2点ありますが、まず1点、なぜこのような会長談話をいまのタイミングで出されたのか、その背景について教えてください。

金沢 あの、これはですね、学術会議っていうのの役割と関係があるんですけどね、いくつか役割があるわけですが、たとえば政策提言ですとか、そのなかの一つに「科学リテラシーの向上」というのがあるんですよね。まあちょっと、リテラシーという言葉が適切ではないかもしれないけれども、国民のみなさんが科学に対してもっている力っていうかね、それを向上させた方がいいと。科学をもっときちんと理解していただくのがいいと。そういう役割があるんですね。そういう意味でですね、たとえばサイエンスカフェだとか、サイエンスアゴラだとか、いろいろやってはいるんですけどね。そうはいうものの、ものを申さなければならない場面というのがあるわけですよ。たとえば、これはいい例かどうかわかりませんけれども、当時の委員だった唐木先生がまとめられたんですが、BSEに対するまとめとか、最近まとめた遺伝子改変作物のまとめなどがあるわけですね。そういう科学を無視してくださらないでちゃんと理解してください、ということを言い続ける義務があるわけです。学術会議にはですね。

 その一環として、いろいろなものを見ていくんです、常に。そのなかの一つにホメオパシーがありました。えー、ところがですね、ご存じのように事件が起こった。で、これは放置するわけにはいかないと思って出したわけです。もちろん決着がついていない、ということはよく知っています。しかし、さきほど最後の3行が読まれましたけれども、やはり医療関係者がこれをすすめるというのは非常に問題がある、ということであります。

記者2 2点目の質問なんですが、この談話を出すだけでなく、たとえば実態調査なり、または厚労省への働きかけとか、学術会議として何かアクションをすることは。

金沢 わかります。大変わかるのですが、あの、談話を出すことがファーストステップだと思います。さきほど「科学リテラシーの向上」といいましたが、誰が向上するのかというとそれは厚労省の方なんで、向上してもらいたい。直接自分で聞いたわけではないですが、厚生労働大臣がなにか口走ったことがあるようで、それはやはり、向こうで考えてもらわないといけない。名指しをする必要はないでしょう。わざわざ反発を招く必要はない。むしろ理解してくださるのが本来の形ではないかと。

(中略)

記者4 先生の眼から見ると科学的ではないものが、一方では日本でも世界でも多くの方に、まあ日本ではそれほど多くないと思いますが、世界で一定の影響力をもっているということは、どういう背景があるのだと、いま認識されていらっしゃるのか。

金沢 それは難しい質問ですね。社会学的な考察が必要かもしれませんね。ハーネマンがこういうのを考えついた背景には、当時は本当に西洋医学というものがほとんどない時代ですから、当然といえば当然かもしれないが。いったん、しかし、西洋医学がこういうものを排除した歴史はあるんですよね。最初ゼロからこういうものがスタートして育ってきている、というわけではない。いったんこれはしずまっているんですよ。それがまた盛り返してきている、というように見えるのがたぶん大事なポイントなんだろうと思います。

 それは、反省すべき点がないとはいえない。西洋医学が、患者さんたちに、苦しい思いをしている方々に、どういうアプローチをしてきたかということは、確かに問題になるかもしれません。ただそのこととですね、いいですか、そのことと、科学的に否定されていることだっていいではないか、ということは別物です。ここはあなた方には区別してもらわなければならない。科学を無視してはいけない。そういうことです。あえてここには入れておりませんが、そのほかの替わりになるいろいろなものがありますよね。それをあえて入れていないのはですね、必ずしもみんな、科学的に否定されているものではないからです。これはちょっと余計なことを言ったかもしれないけれども、科学的に否定されたものを、信じさせてはいけません。そういうことです。

(後略)


日本助産師会がホメオパシーを明確に否定する声明を発表

2010年08月27日 | ホメオパシー関連

コメント(私見):

8月26日に日本助産師会が発表した声明では、『会員に対し、助産業務としてホメオパシーを使用しないよう徹底する』として、ホメオパシーを明確に否定しています。

現時点では、助産業務としてホメオパシーを頻繁に使用している助産師は少なからず存在します。今回の日本助産師会の声明文を読んだだけで、翌日からすぐにホメオパシー使用を自粛し始める者は少ないと思います。まずはホメオパシー使用の実態を把握する必要がありますが、開業助産師の場合、助産業務のほとんどが助産師と妊産婦と2人だけしかいない密室で行われるので、実態を把握すること自体が非常に難しいと思います。

ビタミンK2投与に関する日本助産師会の見解

****** 日本助産師会、2010年8月26日
http://www.midwife.sakura.ne.jp/midwife.or.jp/pdf/homoeopathy/homoeopathy220826.pdf

平成 22年8月26 日
社団法人日本助産師会 会長 
加藤尚美

「ホメオパシー」への対応について

 今般、日本学術会議金澤一郎会長は8月24日付けで「ホメオパシー」の治療効果は科学的に明確に否定されており医療従事者が治療に使用することは厳に慎むべき行為という談話を発表されました。日本助産師会はその内容に全面的に賛成します。

 日本助産師会は、山口県で乳児がビタミンK欠乏性出血症により死亡した事例を受け、ホメオパシーのレメディはK2シロップに代わりうるものではないと警告し、全会員に対して、科学的な根拠に基づいた医療を実践するよう、8月10日に勧告を出しておりますが、一昨日出されました日本学術会議の談話を重く受けとめ、会員に対し、助産業務としてホメオパシーを使用しないよう徹底いたします。
 助産師は女性に寄り添い、女性の思いを受容し、援助することが使命ですが、医療現場にあり、命を預かるものとしての責務もございます。私たち助産師の言葉や行動は、女性にとって大きな影響力を持っているということも自覚しております。科学的に否定されているものを助産師が使えば、本来受けるべき通常の医療から遠ざけてしまいかねません。しかるべきタイミングで医療を受けられるようにすることは、助産師の重要な役割です。
 日本助産師会としては、現段階で治療効果が明確に否定されているホメオパシーを、医療に代わる方法として助産師が助産業務として使用したり、すすめたりすることのないよう、支部を通して会員に通知するとともに、機関誌及びホームページに掲載することで、周知徹底いたします。出産をサポートし、母子の健康を守ることができるよう、会をあげて、真摯にこの問題に取り組んでまいりたいと存じます。
 また、現在、分娩を取り扱う開業助産師について、ホメオパシーの使用に関する実態調査をしており、集計がまとまり次第公表いたします。
 なお、妊娠、出産、子育て期にある女性やそのご家族におかれましても、助産師が助産業務においてホメオパシーを使用しないことをご理解いただきたいと存じます。助産師は、皆様にとって不利益のないよう、正確な情報の提供に努めてまいります。

(日本助産師会、2010年8月26日)

****** 読売新聞、2010年8月26日

ホメオパシーで助産師会「使用しないよう徹底」

 患者に独自の砂糖玉を飲ませる民間療法「ホメオパシー」について、日本助産師会(加藤尚美会長、会員約8500人)は26日、会員の助産師に対し「助産業務としてホメオパシーを使用しないよう徹底する」とする見解を出した。

 日本学術会議が24日、医療関係者にホメオパシーを使わないように求めた会長談話を受けたもので、同会では、全会員に対して文書で通知するとともに、機関誌やホームページに掲載する。同会では、助産師のホメオパシーの使用実態の調査を始め、結果がまとまり次第公表するとしている。

 ホメオパシーを巡っては、この療法を実践していた山口県の助産師が、ビタミンK2シロップを与えず、乳児が昨年10月に死亡したとして、母親が助産師を訴える訴訟が起きている。

(読売新聞、2010年8月26日)


日本医師会・日本医学会、日本学術会議の会長談話に賛同

2010年08月26日 | ホメオパシー関連

コメント(私見):

8月24日に日本学術会議が「ホメオパシーの科学的根拠を全面否定する会長談話」を発表したのを受け、8月25日に日本医師会と日本医学会とが共同で記者会見し、日本学術会議の会長談話に全面的に賛同する考えを表明しました。

日本内科学会、日本小児科学会、日本外科学会、日本産科婦人科学会、日本周産期・新生児医学会など、日本の主な臨床医学系の学会は、日本医学会の下部組織(日本医学会分科会、108学会)と位置付けられています。近日中に、臨床系の各学会が、ホメオパシーに対するそれぞれの学会の対応について正式に公表すると思います。おそらく、今後は日本の医療現場からホメオパシーを排除しようという動きが急速に広まっていくと思います。

ホメオパシーについて十分に理解した上で、自身のために使用することは個人の自由です。従って、ホメオパシーを信奉する助産師が、自分自身の分娩に際して、自己責任でホメオパシーを自分自身に使用することは自由です。しかし、患者さんに対して「効果がある」と称してホメオパシーを治療として使用することは厳に慎む必要があります。日本助産師会の早急かつ断固たる対応が期待されます。

****** 日本医学会、2010年8月25日
http://jams.med.or.jp/news/013.html#container

「ホメオパシー」への対応について

日本学術会議金澤一郎会長は2010年8月24日付けで下記のような談話を発表しました。日本医師会および日本医学会はその内容に全面的に賛成します。

2010年8月25日
日本医師会会長 原中 勝征
日本医学会会長 髙久 史麿

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「ホメオパシー」についての会長談話

 ホメオパシーはドイツ人医師ハーネマン(1755 - 1843年)が始めたもので、レメディー(治療薬)と呼ばれる「ある種の水」を含ませた砂糖玉があらゆる病気を治療できると称するものです。近代的な医薬品や安全な外科手術が開発される以前の、民間医療や伝統医療しかなかった時代に欧米各国において「副作用がない治療法」として広がったのですが、米国では1910年のフレクスナー報告に基づいて黎明期にあった西欧医学を基本に据え、科学的な事実を重視する医療改革を行う中で医学教育からホメオパシーを排除し、現在の質の高い医療が実現しました。
 こうした過去の歴史を知ってか知らずか、最近の日本ではこれまでほとんど表に出ることがなかったホメオパシーが医療関係者の間で急速に広がり、ホメオパシー施療者養成学校までができています。このことに対しては強い戸惑いを感じざるを得ません。
 その理由は「科学の無視」です。レメディーとは、植物、動物組織、鉱物などを水で100倍希釈して振盪(しんとう)する作業を10数回から30回程度繰り返して作った水を、砂糖玉に浸み込ませたものです。希釈操作を30回繰り返した場合、もともと存在した物質の濃度は10の60乗倍希釈されることになります。こんな極端な希釈を行えば、水の中に元の物質が含まれないことは誰もが理解できることです。「ただの水」ですから「副作用がない」ことはもちろんですが、治療効果もあるはずがありません。
 物質が存在しないのに治療効果があると称することの矛盾に対しては、「水が、かつて物質が存在したという記憶を持っているため」と説明しています。当然ながらこの主張には科学的な根拠がなく、荒唐無稽としか言いようがありません。
 過去には「ホメオパシーに治療効果がある」と主張する論文が出されたことがあります。しかし、その後の検証によりこれらの論文は誤りで、その効果はプラセボ(偽薬)と同じ、すなわち心理的な効果であり、治療としての有効性がないことが科学的に証明されています1。英国下院科学技術委員会も同様に徹底した検証の結果ホメオパシーの治療効果を否定しています2
 「幼児や動物にも効くのだからプラセボではない」という主張もありますが、効果を判定するのは人間であり、「効くはずだ」という先入観が判断を誤らせてプラセボ効果を生み出します。
 「プラセボであっても効くのだから治療になる」とも主張されていますが、ホメオパシーに頼ることによって、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性があることが大きな問題であり、時には命にかかわる事態も起こりかねません3。こうした理由で、例えプラセボとしても、医療関係者がホメオパシーを治療に使用することは認められません。
 ホメオパシーは現在もヨーロッパを始め多くの国に広がっています。これらの国ではホメオパシーが非科学的であることを知りつつ、多くの人が信じているために、直ちにこれを医療現場から排除し、あるいは医療保険の適用を解除することが困難な状況にあります4。またホメオパシーを一旦排除した米国でも、自然回帰志向の中で再びこれを信じる人が増えているようです。
 日本ではホメオパシーを信じる人はそれほど多くないのですが、今のうちに医療・歯科医療・獣医療現場からこれを排除する努力が行われなければ「自然に近い安全で有効な治療」という誤解が広がり、欧米と同様の深刻な事態に陥ることが懸念されます。そしてすべての関係者はホメオパシーのような非科学を排除して正しい科学を広める役割を果たさなくてはなりません。
 最後にもう一度申しますが、ホメオパシーの治療効果は科学的に明確に否定されています。それを「効果がある」と称して治療に使用することは厳に慎むべき行為です。このことを多くの方にぜひご理解いただきたいと思います5

平成22年8月24日
日本学術会議会長
金澤 一郎

1 Shang A et al. Are the clinical effects of homoeopathy placebo effects? Comparative study of placebo-controlled trials of homoeopathy and allopathy. Lancet 2005; 366: 726

2 Evidence Check 2: Homeopathy 2010. 2.8
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm200910/cmselect/cmsctech/45/45.pdf

3 ビタミンKの代わりにレメディーを与えられた生後2ヶ月の女児が昨年10月に死亡し、これを投与した助産婦を母親が提訴したことが本年7月に報道されました。

4 WHOは世界の一部の国でホメオパシーが広く使用されている現実に配慮して、その治療効果には言及せずに、安全性の問題だけについての注意喚起を行っています。
http://www.who.int/medicines/areas/traditional/prephomeopathic/en/index.html

5 ホメオパシーについて十分に理解した上で、自身のために使用することは個人の自由です。

(日本医学会、2010年8月25日)

****** 日医ニュース第1177号

原中会長,髙久日本医学会長
ホメオパシーへの対応について見解示す

 原中勝征会長は,八月二十五日,髙久史麿日本医学会長とともに会見を行い,金澤一郎日本学術会議会長が二十四日付で示したホメオパシーの科学的効果を否定する見解を全面的に支持する考えを表明した.

 ホメオパシーは,ドイツ人医師ハーネマン氏が始めたもので,レメディー(治療薬)と呼ばれる「ある種の水」を含ませた砂糖玉が,あらゆる病気を治療出来ると称するものであり,最近ではその治療法による死亡例も確認されていた.

 会見では,まず,原中会長が,「ホメオパシーについては,最近いろいろな問題が起きており,新興宗教のように広がりを見せた場合,大きな問題になることへの危機感があった.国民への注意喚起の意味もあり,本日は会見を行うこととした」と,会見を行うに至った理由を説明.

 引き続き,髙久日本医学会長が,(一)日本学術会議から,日本医学会でもホメオパシーの問題について議論して欲しいとの要請を受けて,臨床部会運営委員会で議論した結果,「ホメオパシーは科学的根拠のない医療である」ということで意見の一致を見たこと,さらに,(二)金澤日本学術会議会長から,日医でも見解を示して欲しいとの要請があり,十九日に,横倉義武副会長,高杉敬久常任理事の出席の下,臨時の臨床部会運営委員会を開催し,日本学術会議の考えを支持していくことで両団体が一致したこと─など,これまでの経緯を説明した.

 記者との質疑応答では,ホメオパシーを活用する会員がいた場合の対応について,原中会長は,「医学的におかしい行為をしている会員には,きちんと注意を与えることが出来る医師会にならなければならない」として,医師会の自浄作用を強化する考えを表明.

 また,長妻昭厚生労働大臣が,ホメオパシーの効果などについて,厚労省内で研究を進める意向を示したことに関しては,「その動向を注意深く見守っていきたい」と述べた.

(日医ニュース第1177号)

****** 朝日新聞、2010年8月25日

ホメオパシー 日本医師会・医学会、学術会議に賛同

 日本学術会議(会長=金沢一郎東大名誉教授)が、通常の医療とは異なる民間療法「ホメオパシー」の科学的根拠を全面否定する会長談話を出したのを受け、日本医師会と日本医学会が25日、共同会見を開き、賛同する考えを表明した。治療でこの療法を使わないよう、会員らに周知徹底する考えも示した。他にも賛同する団体が相次ぎ、医療現場で排除しようという動きが広がりつつある。

 会見には、日本医師会の原中勝征会長と日本医学会の高久史麿会長が出席。原中会長は「ホメオパシーが新興宗教のように広がった場合、非常に多くの問題が生じるという危機感を持っている」と、賛同の理由を話した。医師会の見解は、ウェブサイトに掲載し、会員への周知を図る。

 高久会長は「この療法に頼り、通常医療を受けずに亡くなった人も出ている。学会として全面的に学術会議の会長談話を支持する」と述べた。日本医学会には108の学会が加盟している。山口市で、ホメオパシーを実践する助産師が女児にビタミンK2を与えずに死亡したとして訴訟になっていることを受け、助産師が加入する日本看護学会にも個別に賛同を呼びかけるという。

 この日までに、日本獣医師会と日本獣医学会、日本薬理学会も賛同を表明。日本歯科医師会と日本歯科医学会も、26日に正式表明する予定で、賛同は計7団体に上る。

 また、ホメオパシーを実践していた東京都内の病院が、ウェブサイトから該当ページを削除する動きも出ている。

 長妻昭厚生労働相はこの日、患者を通常医療から遠ざけることになる恐れに対し「本人の意思に反して、病院に行かないようなことがあれば問題」と発言。省内で議論し、必要があれば調査に乗り出す意向を明らかにした。(岡崎明子)

(朝日新聞、2010年8月25日)


日本学術会議がホメオパシーを全面否定する会長談話を発表

2010年08月25日 | ホメオパシー関連

コメント(私見):

日本学術会議は、8月24日、ホメオパシーの効果には科学的な根拠がなく荒唐無稽として、医療従事者が治療法として用いないように求める会長談話を発表しました。

今回の会長談話では、ホメオパシーのレメディは「ただの水」だから治療効果があるはずがないと言い切り、ホメオパシーが主張する効能を荒唐無稽と一蹴し、日本の医療現場からホメオパシーを排除すべきとはっきり述べてます。

これまで、日本助産師会はホメオパシーを広める活動を展開してきました。例えば、日本助産師会の機関紙の今月号でもホメオパシーが特集されてますし、日本助産師会の多くの地方支部で頻繁にホメオパシー講習会が開催され、2008年の日本助産学会学術集会のランチョンセミナーで日本ホメオパシー医学協会会長が講演しました。同協会のホームページで提携先として11の助産院が紹介されてます。助産師の間にホメオパシーがかなり浸透しているのは事実のようです。日本助産師会の理事の一人が、朝日新聞のインタビューで、妊産婦や乳児にレメディを長年にわたり使ってきたと述べていて、それが記事(2010年8月5日付)にもなってます。実際問題として、ホメオパシー信奉者となって助産業務でレメディを多用している一部の助産師達を、通常医療の世界に戻すのはなかなか容易でないと思います。

ホメオパシーを信奉し医療の現場でホメオパシーを実践している医療従事者は、助産師だけではありません。ホメオパシー関連団体の中には医師の団体もありますし、日本ホメオパシー医学協会の提携クリニックには産婦人科医も含まれてます。

今後、医療従事者が患者さんに対する治療法としてホメオパシーを用いることがないように、法的整備も含めて早急に対応する必要があると思います。

****** 日本学術会議、2010年08月24日
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-d8.pdf

「ホメオパシー」についての会長談話

 ホメオパシーはドイツ人医師ハーネマン(1755 - 1843年)が始めたもので、レメディー(治療薬)と呼ばれる「ある種の水」を含ませた砂糖玉があらゆる病気を治療できると称するものです。近代的な医薬品や安全な外科手術が開発される以前の、民間医療や伝統医療しかなかった時代に欧米各国において「副作用がない治療法」として広がったのですが、米国では1910年のフレクスナー報告に基づいて黎明期にあった西欧医学を基本に据え、科学的な事実を重視する医療改革を行う中で医学教育からホメオパシーを排除し、現在の質の高い医療が実現しました。
 こうした過去の歴史を知ってか知らずか、最近の日本ではこれまでほとんど表に出ることがなかったホメオパシーが医療関係者の間で急速に広がり、ホメオパシー施療者養成学校までができています。このことに対しては強い戸惑いを感じざるを得ません。
 その理由は「科学の無視」です。レメディーとは、植物、動物組織、鉱物などを水で100倍希釈して振盪しんとうする作業を10数回から30回程度繰り返して作った水を、砂糖玉に浸み込ませたものです。希釈操作を30回繰り返した場合、もともと存在した物質の濃度は10の60乗倍希釈されることになります。こんな極端な希釈を行えば、水の中に元の物質が含まれないことは誰もが理解できることです。「ただの水」ですから「副作用がない」ことはもちろんですが、治療効果もあるはずがありません。
 物質が存在しないのに治療効果があると称することの矛盾に対しては、「水が、かつて物質が存在したという記憶を持っているため」と説明しています。当然ながらこの主張には科学的な根拠がなく、荒唐無稽としか言いようがありません。
 過去には「ホメオパシーに治療効果がある」と主張する論文が出されたことがあります。しかし、その後の検証によりこれらの論文は誤りで、その効果はプラセボ(偽薬)と同じ、すなわち心理的な効果であり、治療としての有効性がないことが科学的に証明されています1。英国下院科学技術委員会も同様に徹底した検証の結果ホメオパシーの治療効果を否定しています2
 「幼児や動物にも効くのだからプラセボではない」という主張もありますが、効果を判定するのは人間であり、「効くはずだ」という先入観が判断を誤らせてプラセボ効果を生み出します。
 「プラセボであっても効くのだから治療になる」とも主張されていますが、ホメオパシーに頼ることによって、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性があることが大きな問題であり、時には命にかかわる事態も起こりかねません3。こうした理由で、例えプラセボとしても、医療関係者がホメオパシーを治療に使用することは認められません。
 ホメオパシーは現在もヨーロッパを始め多くの国に広がっています。これらの国ではホメオパシーが非科学的であることを知りつつ、多くの人が信じているために、直ちにこれを医療現場から排除し、あるいは医療保険の適用を解除することが困難な状況にあります4。またホメオパシーを一旦排除した米国でも、自然回帰志向の中で再びこれを信じる人が増えているようです。
 日本ではホメオパシーを信じる人はそれほど多くないのですが、今のうちに医療・歯科医療・獣医療現場からこれを排除する努力が行われなければ「自然に近い安全で有効な治療」という誤解が広がり、欧米と同様の深刻な事態に陥ることが懸念されます。そしてすべての関係者はホメオパシーのような非科学を排除して正しい科学を広める役割を果たさなくてはなりません。
 最後にもう一度申しますが、ホメオパシーの治療効果は科学的に明確に否定されています。それを「効果がある」と称して治療に使用することは厳に慎むべき行為です。このことを多くの方にぜひご理解いただきたいと思います5

平成22年8月24日
日本学術会議会長
金澤一郎

1 Shang A et al. Are the clinical effects of homoeopathy placebo effects? Comparative study of placebo-controlled trials of homoeopathy and allopathy. Lancet 2005; 366: 726

2 Evidence Check 2: Homeopathy 2010. 2.8
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm200910/cmselect/cmsctech/45/45.pdf

3 ビタミンKの代わりにレメディーを与えられた生後2ヶ月の女児が昨年10月に死亡し、これを投与した助産婦を母親が提訴したことが本年7月に報道されました。

4 WHOは世界の一部の国でホメオパシーが広く使用されている現実に配慮して、その治療効果には言及せずに、安全性の問題だけについての注意喚起を行っています。
http://www.who.int/medicines/areas/traditional/prephomeopathic/en/index.htm

5 ホメオパシーについて十分に理解した上で、自身のために使用することは個人の自由です。

****** 朝日新聞、2010年8月25日

ホメオパシーは「荒唐無稽」 学術会議が全面否定談話

 通常の医療とは異なる民間療法「ホメオパシー」について、日本学術会議(会長=金沢一郎東大名誉教授)は24日、「科学的な根拠は明確に否定され、荒唐無稽(こうとうむけい)」とし、医療従事者が治療で使わないよう求める会長談話を発表した。山口市の女児ら死亡例が出たことを重視。通常医療から患者を遠ざける懸念があるとして、一般に広まる前に、医療現場から排除する必要があると判断した。科学者の代表機関が、特定の療法を否定するのは極めて異例だ。

 金沢会長が会見で発表した。日本医師会や日本歯科医師会、日本獣医師会など6団体も談話に賛同し、会員に周知する方針だ。厚生労働省は、普及団体について、医師法や薬事法などの観点から注目し、情報収集を始めた。

 会長談話では「ホメオパシーが医療関係者の間で急速に広がり、養成学校までできていることに強い戸惑いを感じる」とした上で、「治療効果は明確に否定されている」と指摘した。さらに「今のうちに、医療現場から排除されないと『自然に近い安全で有効な治療』という誤解が広がり、深刻な事態に陥ることが懸念される」として、医療関係者が治療に使うことは厳に慎むよう呼びかけた。一方で、「十分理解した上で、自身のために使用することは個人の自由」としている。

 学術会議の唐木英明副会長は「(ホメオパシー治療で使うのは)『ただの水』で『副作用はない』のはもちろんだが、科学的に全否定されているものを医療従事者が使えば、患者を通常の医療から遠ざけかねず危険だ。『ホメオパシーは効かない』というメッセージを伝えることが重要と考えた」と説明した。

 日本学術会議は、約84万人の科学者の代表として選ばれた210人の会員と、約2千人の連携会員からなる日本の「頭脳集団」。政府に対する政策提言や社会への啓発などを行う。

 皇室医務主管で神経内科医の金沢会長や、東大名誉教授(毒性学)の唐木副会長らが約1年半前から、この問題を議論してきたという。今年に入り、ホメオパシーを受けている人の中で通常の医療を拒否して、死亡したり症状が悪化したりした疑いの濃い例が相次いで表面化した。

 山口地裁では5月、新生児が一般に投与されるビタミンKを与えられず死亡したとして、ビタミンK投与の代わりにホメオパシー療法を行った助産師を相手取り損害賠償を求める裁判も起きている。こうしたことを受けて、学術会議では急きょ、会長談話を出すことを決めた。

 談話の根拠として、2005年に英医学誌ランセットで発表された治療上の効果はないとする論文などを重視した。「物質が存在した記憶を水が持っている」などの主張も荒唐無稽だと指摘。英国下院科学技術委員会が出した科学的根拠がないとする勧告や、英国医学会が出した「ホメオパシーは魔術」という宣言も参考にした。

 国内では主に1990年代後半から、日本ホメオパシー医学協会など複数の団体が実践、普及を進めている。同協会は、この療法を指導、指示するホメオパシー療法家の養成学校を北海道から沖縄まで全国7カ所に設置している。利用者数など詳しい実態は分からないが、食品添加物や農薬など化学物質を避けようという「自然派」志向の女性らの間で広がっている。雑誌などで「効果」をPRする著名なタレントや歌手、俳優もいる。治療に導入している大学病院もある。医学協会は、計20以上の診療所や歯科医院、動物病院と提携している。(岡崎明子、長野剛)

    ◇

〈ホメオパシー療法〉 植物や昆虫、鉱物などの成分を限りなく薄めた水にして砂糖玉に染み込ませた「レメディー」を、飲み薬のようにして使う民間療法。がんや皮膚病、精神疾患などほぼすべての病気を治療できる、と普及団体は主張している。 欧州では200年の歴史があり、一部の国では公的医療保険も適用されてきた。しかし、治療上の効果はないとする研究が相次いで発表された。ドイツでは2004年から保険適用をやめた。

(朝日新聞、2010年8月25日)

****** 朝日新聞、2010年8月5日

「ホメオパシー」トラブルも 日本助産師会が実態調査

 「ホメオパシー」と呼ばれる代替療法が助産師の間で広がり、トラブルも起きている。

 乳児が死亡したのは、ホメオパシーを使う助産師が適切な助産業務を怠ったからだとして、損害賠償を求める訴訟の第1回口頭弁論が4日、山口地裁であった。自然なお産ブームと呼応するように、「自然治癒力が高まる」との触れ込みで人気が高まるが、科学的根拠ははっきりしない。社団法人「日本助産師会」は実態調査に乗り出した。

 新生児はビタミンK2が欠乏すると頭蓋(ずがい)内出血を起こす危険があり、生後1カ月までの間に3回、ビタミンK2シロップを与えるのが一般的だ。これに対し、ホメオパシーを取り入れている助産師の一部は、自然治癒力を高めるとして、シロップの代わりに、レメディーと呼ぶ特殊な砂糖玉を飲ませている。

 約8500人の助産師が加入する日本助産師会の地方支部では、東京、神奈川、大阪、兵庫、和歌山、広島など各地で、この療法を好意的に取り上げる講演会を企画。2008年の日本助産学会学術集会のランチョンセミナーでも、推進団体の日本ホメオパシー医学協会の会長が講演をした。同協会のホームページでは、提携先として11の助産院が紹介されている。

 日本助産師会は「問題がないか、実態を把握する必要がある」として、47支部を対象に、会員のホメオパシー実施状況やビタミンK2使用の有無をアンケートして、8月中に結果をまとめるという。

 また通常の医療の否定につながらないよう、年内にも「助産師業務ガイドライン」を改定し、ビタミンK2の投与と予防接種の必要性について記載する考えだ。日本ホメオパシー医学協会にも、通常の医療を否定しないよう申し入れた。

 助産師会の岡本喜代子専務理事は「ホメオパシーを全面的には否定しないが、ビタミンK2の使用や予防接種を否定するなどの行為は問題があり、対応に苦慮している」と話している。

 助産師は全国に約2万8千人。医療の介入を嫌う「自然なお産ブーム」もあり、年々増えている。主に助産師が立ち会うお産は、年間約4万5千件に上る。

 テレビ番組で取り上げられたこともある有名助産師で、昨年5月から日本助産師会理事を務める神谷整子氏も、K2シロップの代わりとして、乳児にレメディーを使ってきた。

 取材に応じた神谷理事は「山口の問題で、K2のレメディーを使うのは自重せざるを得ない」と語る。この問題を助産師会が把握した昨年秋ごろまでは、レメディーを使っていた。K2シロップを与えないことの危険性は妊産婦に説明していたというが、大半がレメディーを選んだという。

 一方で、便秘に悩む人や静脈瘤(りゅう)の妊産婦には、今もレメディーを使っているという。

 ホメオパシーをめぐっては英国の議会下院委員会が2月、「国民保健サービスの適用をやめるべきだ。根拠無しに効能を表示することも認めるべきではない」などとする勧告をまとめた。薬が効いていなくても心理的な効果で改善する「偽薬効果」以上の効能がある証拠がないからという。一方、同国政府は7月、科学的根拠の乏しさは認めつつ、地域医療では需要があることなどをあげて、この勧告を退ける方針を示している。

 日本では、長妻昭厚生労働相が1月の参院予算委で、代替医療について、自然療法、ハーブ療法などとともにホメオパシーにもふれ、「効果も含めた研究に取り組んでいきたい」と述べ、厚労省がプロジェクトチームを立ち上げている。

    ◇

〈ホメオパシー〉 約200年前にドイツで生まれた療法。「症状を起こす毒」として昆虫や植物、鉱物などを溶かして水で薄め、激しく振る作業を繰り返したものを、砂糖玉にしみこませて飲む。この玉を「レメディー」と呼んでいる。100倍に薄めることを30回繰り返すなど、分子レベルで見ると元の成分はほぼ残っていない。推進団体は、この砂糖玉を飲めば、有効成分の「記憶」が症状を引き出し、自然治癒力を高めると説明している。がんやうつ病、アトピー性皮膚炎などに効くとうたう団体もある。一方で、科学的な根拠を否定する報告も相次いでいる。豪州では、重い皮膚病の娘をレメディーのみの治療で死なせたとして親が有罪となった例や、大腸がんの女性が標準的な治療を拒否して亡くなった例などが報道されている。

(朝日新聞、2010年8月5日)


「あかつき」問題を憂慮する会について

2010年08月18日 | ホメオパシー関連

朝日新聞(8月11日朝刊)に取り上げられた「憂慮する会」では、Aさんの治療を行ったホメオパシーの治療者(ホメオパス)と、その人が所属している日本ホメオパシー医学協会に対して要望書を送りました。9月に「憂慮する会」の代表と日本ホメオパシー医学協会の理事会とが話し合いを持つことが正式に決まったそうです。

「あかつき」問題を憂慮する会サイト

****** 上記サイトより引用

          ことのあらまし

 東京・多摩地域に住むAさんという40代前半の女性は、2009年夏ごろから、ひどい皮膚の湿疹が見られるようになり、その後、顔のむくみ、体力の著しい低下も起こってきました。2010年初頭からは腹部のしこり、黄疸といった症状も出てきました。3月には黄疸が進んできました。周囲は病院での検査を勧めましたが、Aさんは「私はテルミーとホメオパシーでなおしているので大丈夫だ」と、病院での現代医療を受けることを頑なに拒否していました。個人的にも親しくし、治療していたホメオパシーの治療者(ホメオパス)は、Aさんに対して「私に任せなさい」と告げ、親御さんに対しも、「身体の治療は私に任せてほしい」と言っていました。また、実際に、Aさんが身体の症状を逐一ホメオパスに報告して、ホメオパスがそれに対して所見を述べ、レメディその他の処方を伝えていたことが、携帯メールの送受信記録で明らかになっています。

 Aさんは、自分の容体悪化を終始「好転反応」ととらえていました。また、療術者の主催する勉強会で、ホメオパシー治療をしている人が病院に行くとショック死することがあると習っていました。Aさんは他の場所で自然療法・代替療法について学んだことはなく、Aさんの知識は専らそのホメオパスから教えられたものです。Aさんはホメオパスの指導を完全に受け入れ、家族や友人からの声を聞くことができませんでした。

 結局、2010年5月15日に心臓の激痛を訴え、意識を失ったところで母親が救急車を要請し、B病院に救急搬送されたのですが、病院に担ぎ込まれた時は心肺停止状態で人工呼吸器が装着されました。医師の診断は悪性リンパ腫で、肝臓に転移していました。消化管穿孔により横隔膜下にガスがはいっており、また、肺と心臓のまわりは大量の水がたまっていました。自宅での最後の数日は激痛に襲われていたと思われます。

 病院ではもはや治療の施しようがなく、11日後にAさんは亡くなりました。Aさんはホメオパスを尊敬し、自分のからだのことをすべてホメオパスに委ねていました。ホメオパスの指示にはすべて従おうとしていた証拠も残されています。わたしたちは、1)ホメオパスが病院へ行くことを勧めていたならば、Aさんは必ずそに従っていたはずなのに、そうしなかったこと、2)ホメオパスがAさんの体内で起きていることをまったく理解していなかったのにも関わらず、どんどん容態が悪化していくことを「好転反応」と考えて、良くなりつつあると考えていたこと、3)心理的な従属関係にあることを利用して、ホメオパスが自分の信奉する音楽家・カウンセラーのコンサートやカウンセリングに行くことを強く求め、その際に「あなたは病気ではない。自分の体の中から出てくる力を信じて」などと言って、もう間もなく死を迎えるという状態の患者に無理な外出を強いていたこと、4)Aさんは、療術所での勉強会の結果、「テルミー・ホメオパシーでどんな重い病もなおせる」という誤った考えを抱かされ、普通の医学的判断を受け入れる余地がなくなっていたのに、Aさんの死後ホメオパシー側は、「患者さんがご自分で望んだことで、こちらはそれにお応えしただけ」という態度であること・・・・などを深刻な問題と考えています。

(引用終わり)

ホメオパシー被害  悪質な「自然療法」に警鐘を鳴らす

ホメオパシー従事者の一部にみられる万能意識の恐ろしさ

T氏と日本ホメオパシー医学協会への要望書および 「あかつき」問題の概略

****** 朝日新聞記事(2010/8/11)より引用

(前略)

 5月、国立市の女性(当時43)が、がんで死亡した。女性の遺族らは先月、「憂慮する会」を設立し、ホメオパシー療法家らに真相解明を求めて運動を始めた。

 5月16日、東京都東大和市内の病院の集中治療室。女性は、悪性リンパ腫が悪化して人工呼吸器を付け、声も出せない状態だった。親交のあった荒瀬牧彦牧師=めぐみ教会(東大和市)=が見舞うと、手話で3回、「ごめんなさい」と訴えた。ホメオパシーに頼り、前日に救急搬送されたばかり。入院から11日後に死亡した。

 荒瀬牧師は「最後の最後になり、自分の誤りに気づいたのかもしれない」と話す。

 両親によると、女性がホメオパシーを始めたのは3年前。離婚直後で精神的に不安定な時に友人に紹介された。昨春から体調を崩し、全身の痛み、強い肌荒れを訴え始めた。荒瀬牧師は何度も病院受診を勧めた。だが女性は「今までのホメオパシーの努力が無駄になる」と拒み続けたという。

 5月には外出も困難に。激しい胸の痛みに母親(69)が救急車を呼ぼうとすると、「西洋医学はダメ」と最後まで拒んだ。気を失いかけたすきに、母親が救急車を要請。搬送先で、初めて悪性リンパ腫と診断された。

(中略)

 ホメオパシーでは、病気の症状が重くなっても、自然治癒力が増した証拠の「好転反応」ととらえる。これが患者を病院から遠ざけているとの指摘がある。

 女性が頼った療法家を認定した日本ホメオパシー医学協会は取材に「現代医療を否定してはいない。(女性が死亡した)案件は調査中」と回答した。(長野剛、岡崎明子)


T氏と日本ホメオパシー医学協会への要望書および 「あかつき」問題の概略

2010年08月18日 | ホメオパシー関連

            編集 「あかつき」問題を憂慮する会

                                   要 望

わたしたちは、愛するAさんの死によって深い衝撃を受けている者として、また、偏狭な代替医療信奉に大きな危険があることを知った者として、以下のことを、T氏と、氏の所属する日本ホメオパシー医学協会に求めます。

T氏に対して
(1)T氏は、Aさんのご両親、娘さん、あかつき療術所の仲間たち、Aさんを大切に思っていた友人たちに対して、自分の過ちを認めて、謝罪していただきたい。
(2)T氏は、Aさんの死という事実を重く受けとめ、また、人の命にかかわるような治療をする能力がないことを自覚し、ホメオパスとしての活動を停止していただきたい。もう二度と犠牲者を出さないでいただきたい。

日本ホメオパシー医学協会に対して
(1)日本ホメオパシー医学協会は、私たちが作成し送付した治療の記録を詳しく検討し、T氏とAさんの関係に治療上の問題や倫理的な問題がなかったどうかを徹底調査し、T氏の治療は適切なものであったといえるのか。不適切なものであったのか。Aさんの御遺族に対してすみやかに文書で回答していただきたい。
(2)調査の結果、T氏の責任が明らかになったならば、T氏のホメオパスとしての資格取り消し、あるいは何らかの重大な処分を課し、協会として社会に対する責任を果たしていただきたい。

                                         2010年7月17日
                 「あかつき」問題を憂慮する会 一同

(1)Aさんは離婚後、小学生の娘を一人で育てており、娘を守り育てていくためにも自分の健康を回復したいという願いをもっていた。「自然療法の教えを守るためなら死ぬことも厭わない」という考えでなかったことは明らかである。また、彼女は自然食品などに関心を持ってはいたものの、あかつき療術所に行くまでは自然療法について本格的に学んだ様子はなく、自然療法、また現代医学や薬の害について知識を授けたのは専らT氏である。他の指導者に影響を受けていた形跡はない。また、後に記すよう

               「あかつき」で起きたこと

 2007年5月に、Aさん(女性・当時40歳)は友人の紹介を受け、東京都国立市にあるあかつき療術所を訪れた。卵巣嚢腫であったが手術はしたくないと思っていたことと、うつ状態のために通院していたことがあり、あかつきでテルミーを受ければ楽になるし、相談にものってもらえるという友人の言葉にひかれたとのことであった。
 あかつき療術所を主宰するT氏は、イトオテルミーの療術師として約15年の活動歴があり、国立では7年前から開業しているとのことである。近年はホメオパシーを学び、2009年に認定ホメオパスとなった。(インターネット上の情報によると、日本ホメオパシー医学協会[以下JPHMA]認定ホメオパス No.458。)JPHMAのもとにある「日本ホメオパシーセンター東京国立」のセンター長であるが、現時点では、このセンターは閉鎖されている。また、あかつき療術所は「ホメオパシージャパン株式会社」の正規代理店であり、代理店の代表はT氏である。7月末に同社のウェブサイト上で、「7月28日に下記に移転」と告知され、三鷹市井の頭の住所と電話番号が表示された。(但し、現時点では、「移転準備のため、しばらく閉店します」との表記に変わっている。)
 Aさんはテルミー施術を受けることで心身共に楽になると同時に、離婚して女手一つでこどもを育てているという苦労をT氏が共感をもって受け止めてくれたことから、あかつき療術所が大変気にいり、そこで働きたいと願うようにさえなった。時期は未確認だがおそらく2009年春に、Aさんはテルミーの療術師資格を取得している。また、T氏が2009年にホメオパス認定を受けたので、Aさんはテルミーだけでなくホメオパシーの施術も受けるようになった。
 Aさんは2009年の初夏の頃から、両腕の皮膚の湿疹がではじめ、秋頃にはそれが悪化していった。Aさんは当初それを、「これは好転反応といって、自分がホメオパシーを始めたことによって、体の中の悪いものが外に出ているために起こるのだ」と説明していた。しかし皮膚のただれようがあまりにひどいので、周囲の友人たちが、「これほど長く続くものなのか。これだけひどくなって、痒みもひどいのに皮膚科にいかないのか」と問うと、「自分の場合は、人よりも強く好転反応が出ているので見かけが悪いが、これは体が良くなりつつある過程なので、我慢して乗り越えたい」と答えていた。
 冬になり、一時期、顔がひどくむくんだことがあった。その間は、「人に見せられた顔でないので」と、外出する際はマスクをつけていた。「ホメオパシーを続けていて大丈夫なのか」と心配する者もいたが、やがてむくみはひいたので、周囲の友人たちもとりあえず安心した。
 2010年になって、より深刻な症状が出始める。Aさんが亡くなって6日後の6月1日に、療術所に赴いた荒瀬牧彦(「憂慮する会」事務局)に対してT氏が事情説明を行ったが、それによると、1月から2月にかけて、Aさんは「おなかの硬さが出てきた」とのことである。おなかとはどこか、何の病気だと考えたのかという荒瀬の問いに対して、「十二指腸潰瘍が硬くなった。十二指腸潰瘍、胃潰瘍は、なおる時に硬くなるものだ」とT氏は答えた。また、なぜ病院での検査を勧めなかったのかという荒瀬の問いには、「病院で検査してもらうのは自由だと自分は言ったが、Aさんは『私はテルミーとホメオパシーでなおす』と言った」との回答であった。
 3月になって体力の低下が著しくなり、しきりに疲労と体調不良を訴えるようになった。T氏の説明によると、「3月には一気に進んだ。おなかが硬くなり、黄疸が出て、むくみが出た」。黄疸が出ているのに肝臓の病気を疑わなかったのか、また、なぜ病院へ行くことを指示しなかったのか、という荒瀬の質問に対して、T氏は「肝臓へのたくさんのレメディを処方した。自分の判断はなんら間違っていない。病院へ行くのはあくまでも患者さんの判断によるものであって、自分が指示できるものではない」と答えている。
 日は不明であるが、この頃、Aさんは母親に「急に西洋医学の薬を入れると、ショックで死ぬことがある」と話している。母親が「ホメオパシーで死んだ人はいないのか」とたずねたところ、「西洋医療を受けなければ死なない」と答えた。ちなみに、T氏がテルミーの勉強会で「病院へ行くとショック死する」と何度も言っていたという証言がテルミーの仲間から得られている。
 3月11日に、母親がテルミー施術を受けるために療術所に行った時、娘の身体がよくなさそうで心配であるとT氏に話したところ、T氏は「身体の治療は私にまかせてくれ」と述べた。
 この頃、Aさんが次第に体調を悪化させていくのを心配した何人かの友人は、「検査だけでいいから病院へ行ってはどうか」と勧めたが、「病院へ行けば検査だけでは済まないことになる。薬をいれられたら、せっかくホメオパシーでがんばってきたことが無駄になってしまうので、それはできないのだ」と答えていた。
 なお、この間のAさんの体調については、AさんがT氏にメールで報告し、T氏の指示をうけていた記録が携帯電話の送受信記録に残っている。様々な深刻な症状が出ているが、T氏は一貫して、ホメオパシーによる治療が進んで悪いものを排出するプロセスが進んでいるのでそれを全うすべしという線で激励し、次々と異なるレメディ摂取を指示している。送受信記録のうち、特にそのAさんの症状と、それに対するT氏の 診断 と 治療 の様子が出ている特徴的な部分をここにあげる。(名前の入っていないメールはAさんからT氏に送られたもの。「」とあるのは、AさんがT氏から受信したもの。)

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384 2010 年 3 月 16 日 8:10 Re: やっと朝が来た、という感じです。昨夜 Tub をとり、はっきりした変化をすぐには感じなかったのですが、3:00 過ぎから気管がゼロゼロし始め、咳が断続的に出ました。朝方には肺の背中側がとても痛くなり、どちらを向いてもしんどいので、ベッドを出たのですが、起き上がってもやはり相当痛みがありあっちを向いたりこっちを向いたりしています。今は特に左側が痛みます。

415 T 2010 年 3 月 16 日 8:17 Re:腎→肝→心の順で動いてるね 体力勝負になってきたからミネラルセットをガンガンとって下さい

381 2010 年 3 月 16 日 21:26 Re:今日はまた少しムカムカが戻ってきた感じで、お腹はすくのですが、何を食べても苦く、夜はまたりんごだけになってしまいました。でもりんごだけ食べたら少し楽になって、今は少し落ち着いている感じです。そういえば今日はやけにゲップがでました。背中の痛みはあまり変化がなく、特に左がきついです。寝る前にとった方がいいレメディがあればアドバイスお願いします。

410 T 2010 年 3 月 16 日 21:52 Re:めどらいむな 五滴お願いします。

377 2010 年 3 月 17 日 8:35 Re:おはようございます。Med をとってしばらくすると、また咳が少し出ました。それでも昨夜は久しぶりに眠れたような気がします。二回ほど途中で目が覚めましたが、またすぐに眠れました。今朝は空腹で目が覚めました。ただ、ムカムカは相変わらずで腹ペコなのに、お腹にたまるものが食べられません。あと、白眼が黄緑色からオレンジっぽい濃い黄色になってきました。背中の左側はやはり痛み、今朝は左のお尻もかなり痛みます。

409 T 2010 年 3 月 17 日 9:30 Re:めどらいむなを リピートしてください

376 2010 年 3 月 17 日 9:32 Re:わかりました。どの位の間隔でとればいいのですか?

408 T 2010 年 3 月 17 日 9:48 Re:2時おきに三滴かな 変化が激しいから状態を必ずメールして下さい ガンバレ もう少しだから

375 2010 年 3 月 17 日 9:49 Re:了解です。頑張ります。

407 T 2010 年 3 月 17 日 10:03 Re:メドの合間に2種類のペットチンキを両方入れたのを少量でいいからいれて下さい 二滴づつ

374 2010 年 3 月 17 日 10:24 Re:わかりました。先ほど最初のメドをとりました。まだはっきり変化はわかりません。何か出てきたらメールします。

373 2010 年 3 月 17 日 11:57 Re:メドをとって 30 分位で眠くなり、少し眠ってしまいました。一度目が覚めたので、PET をとり、また眠りました。今から二度目のメドに行きます。

372 2010 年 3 月 17 日 14:52 Re:気持ち悪いです。右の肋骨の辺りも痛くなってきました。背中側も右が痛いです。舌の付け根にタンのようなものがからまります。

405 T 2010 年 3 月 17 日 15:48 Re: 自分でお腹をテルミー出来ないかな

371 2010 年 3 月 17 日 16:00 Re:うーん。においで吐きそうになります。

370 2010 年 3 月 17 日 16:02 Re:さっきから肋骨から突き上げるような咳が単発で何回か出ています。その度に何かが抜けていったような気がして一瞬楽になるのですが、また気持ち悪くなります。

404 T 2010 年 3 月 17 日 16:07 Re:メドを中止してタブに変えて下さい

367 2010 年 3 月 17 日 16:38 Re:まだタブはとっていませんが、気持ち悪いのは少し落ち着いてきました。

403 T 2010 年 3 月 17 日 16:51 Re:山登りみたいに少しずつ足元をかためていこう 頂上はきっと素晴らしく綺麗だよ

366 2010 年 3 月 17 日 16:59 Re:だいぶ闘い疲れてきてしまいましたが、先生のおかげで心強いです。頂上まで頑張りたいと思います。

394 T 2010 年 3 月 18 日 18:25 Re:タブ イペカックで乗り気って! (「切」)

357 2010 年 3 月 18 日 18:39 Re:了解です。背中の痛みは吸う時がつらいのですが、ひどくなると痛くて息がすえないような感じになることがあります。そういう時はカーボベジですか?

393 T 2010 年 3 月 18 日 19:20 Re:アコナイト→カーボベジ

350 2010 年 3 月 20 日 15:40 Re:・・・昨日は治療の後、夜まで布団に入らず起きていることができました。こまめによく噛んで食べ、下痢も止まっています。夜中はやはり咳が出ましたが大したことはありませんでした。今日も、朝から起きて少しずつ動いています。食べた直後だけ、胸苦しくて少し横になりますが、それ以外は起きていられます。いろいろ楽になってきていますが、顔や白眼は黄色くて、尿の色も相変わらず濃い茶色です。ミネラルセットとサポート KT、ペットのチンキを続けています。咳もまだ出ているので、タブも続けていいですか?他にやるべきことがあればアドバイスお願いします。

386 T 2010 年 3 月 20 日 19:03 Re:回復に向かっている様子―少しほっ ですね 柔らかいものより固いものを少しずつ食べた方が、からだがしっかりすると思います これからはリハビリで起きている時間を伸ばす、近くに買い物にいってみる、などトライしてみたら?

336 2010 年 3 月 23 日 9:28 Re:昨夜昨夜は咳が結構出て、右肋骨の痛みもちくちくする感じで何度も目が覚めましたが、思いの外いいイメージを抱いて過ごすことができました。朝方、寝汗をぐっしょりかきました。尿の色はかなり茶色になってしまい、便も白くなってしまいましたが、気分はそんなに悪くありません。ただ、夜眠れてないので、今頃眠くてうとうとしてしまいます。Psorと tub のミックス、昨夜は夜中もほぼ 3 時間おきにとりました。そうしたら、明け方には咳がほとんど出なくなりましたが、その後油断して 1 時間遅れたら、また咳が出てきました。

372 T 2010 年 3 月 22 日 10:38 Re:昨夜もうしばらく このミックスでいこう

371 T 2010 年 3 月 23 日 13:45 Re:昨夜夜からデトックス少し入れてみよう 仕上げに入ろう

327 2010 年 3 月 24 日 9:19 Re:おはようございます。咳はまだ出ています。顔や白眼の黄色いのは相変わらず、尿もますます茶色になってきています。今朝はむくみも少しありました。いよいよラストだといいなぁ、と思っています。一つ言い忘れていたのですが、月曜日位から再び腕のかゆみでかき壊すと黄色い汁が出ます。

315 2010 年 3 月 26 日 9:13 Re:夕方から腹部や肋骨の右側がしくしくと痛み、寝る頃には眠りを妨げる位の痛みになっていました。なかなか寝つけず、少しうとうとしても1時間ごとにはっきり目が覚めてしまいました。一番痛いところに手を当てていたのですが、途中から霊気の準備をして手を当てたら、全然違うのに驚きました。少し楽になり、咳もひどかったのでうつ伏せ気味にねたら、更に楽になり、5:00 過ぎから眠れました。

342 T 2010 年 3 月 27 日 18:36 Re:苦しいね 肝臓をガンガン温めてあげてください 今日は携帯を忘れて返信遅くなりました。これから応用コースです 回復ゆっくり見守っていくので、焦らないでいこうね

332 T 2010 年 3 月 31 日 9:45 Re:どうしてますか?頑張ってコンサートに来てくださいね

291 2010 年 3 月 31 日 11:10 Re:ここのところ、目だった変化がなく、毎日同じことばかり書いているのでなんとなく気が引けていました。昨夜も 1:00位から 5:00 位までやはりよく眠れず、寝たり起きたりでした。でも、ほんの少しずつではありますが、楽になって来ている気がします。・・・長引いて申し訳ありませんが、全うするまでどうぞよろしくお願いします。新宿文化センターにたどり着けるよう、頑張ります。

331 T 2010 年 3 月 31 日 12:15 Re:夜眠れなくなってきたのは回復してきた証拠です 体のエネルギーが出てきているので、使いきれていない分不眠傾向が出てきます 辛いけど体を動かす時期が来たと捉えて下さい でわのちほど・・

249 2010 年 4 月 7 日 19:14 Re: 38.3 度今日は朝、ちょっとおなかをこわし気味だったのですが、15:00 過ぎ位から落ち着きました。ただ、白眼はそんなに黄色くないのにいつになくだるいので、今体温を計ってみたら、耳で計ったので多少高めに出るとは思うのですが、38.3 度ありました。いつも計っているわけではないのでいつもこんなものなのかもしれませんが、念のため報告させていただきます。それから気づいたのですが、左の肋骨の下の方が何やらうごめいてきました。

285 T 2010 年 4 日 7 日 19:53 Re:38.3 度熱が出てきてよかったね 左側は心臓関係だと思います 症状は最後の最後は心臓に集まり消えていきます

247 2010 年 4 月 7 日 19:57 Re: 38.3 度特に熱を助けるようなレメディを入れる必要はありませんか?それから、このまま上がらずにおさまってしまったら、お風呂に入っても大丈夫でしょうか?

284 T 2010 年 4 日 7 日 20:08 Re:38.3 度病気じゃないから風呂でも何でも大丈夫だい

195 2010 年 4 月 14 日 9:14 Re:ご報告ここ2日間、夜がほとんど眠れません。咳はときどき激しいのがでますが、ずっとではありません。タンはずっと出ている感じで朝までにティッシュの山ができます。そのタンも、後鼻膿のようにのどの奥に落ちてしまって、出ないことも多いです。少し、ウトッとして眼が覚めると口の中がパサパサに乾いています。5:00 過ぎから眠れるようで、グッと深く寝てしまい、目覚めると 9:00 近かったりするので、綾がまた学校に行きそびれてしまいました。そして朝は顔も指もパンパンにむくんでいて、下にして寝ていた方の目はほとんど開かない感じです。それでも、気分は悪くなく、気持ちよく目覚めています。昨日の昼間もいつになく、お腹がカチカチで相当しんどかったですが、なぜか落ち込みませんでした。タンを出しやすくするレメディなど、もし変えた方がいいものなどがあればアドバイスをお願いします。お休みのところ、すみません。

231 T 2010 年 4 日 14 日 12:48 Re:ご報告アンテイモター カーボベジあたりかな?寝る前にルナとカシノシンを摂ってください

194 2010 年 4 月 14 日 12:53 Re:ご報告わかりました。ありがとうございます。今日は昨日に増して昼間もしんどいです。みぞおちの硬さが喉に突き上げて来る感じで吐きたくなる少し手前という感じです。右腹脇もカチンカチンで痛みます。でもお昼にはお豆腐を温かくして食べられました。便がずっと白っぽかったのですが、ここ何日か黒に近いです。

230 T 2010 年 4 日 14 日 13:33 Re:ご報告肝から心に移行してますね 小豆やジャスミン茶がオススメです 西瓜もいいね

031 T 2010 年 5 月 12 日 22:55 Re:明日のコンサート、本当に行きたいと思ったら行けるからね お母さんは、あなたを病人扱いすると思うけど、自分の中から涌き出る力を信じて欲しいです。

016 2010 年 5 月 13 日 8:09 Re:ありがとうございます!でも今回は母にいっぱい迷惑かけちゃったので、言うこと聞いて[娘]に代わりに聞きに行ってもらおうと思います。004 2010 年 5 月 14 日 20:39 Re:さきほど今までにないくらい、おしっこがでました。先ほどいただいたアルポは夜中も1時間おきに飲んだ方がいいですか?

019 T 2010 年 5 月 14 日 21:42 Re:眠れたら無理に飲まなくていいよ

003 2010 年 5 月 15 日 9:52 Re:レメディどれもききません。痛すぎます。たすけてください。

002 2010 年5 月 15 日 10:01 Re:心臓、止まりそうな痛さです。先生お願いですから来てください。

******

 5月15日、看病のために実家から助けに来ていた母親が、何度もあかつき療術所に電話するが、もはや手の打ちようがなくなったので、本人の意識が遠のいた隙に救急車を呼び、AさんはB病院に救急搬送された。心肺停止状態であったので人工呼吸器を装着。「悪性リンパ腫、肝臓転移により閉塞性黄疸が起きている。消化管穿孔によるとみられる横隔膜下の遊離ガスあり。全身の栄養状態がきわめて悪い。もはや手の施しようがないので、全身管理をしている状態。これほど悪くなってから病院へ来た患者さんは初めて見ました」と医師から説明を受けた。
 入院から11日後の5月26日、AさんはB病院において逝去された。43歳であった。入院中にも、あかつき関係者の数名が見舞いに訪れレメディを取らせようとする動きをするなど非常識な行動があり、病室にいた父親や友人を慌てさせた。これとは別に、元あかつきの患者であった人の中に、T氏の治療姿勢に不信を抱き、JPHMAにこの件を匿名で通報する動きがあった。その翌日、Aさんの友人が、由井寅子会長に相談に行き、その処方によるというレメディ数種を本部からB病院の病室へと持ちこんでいる。したがって、この時点でJPHMAはAさんのケースについて把握していたことになる。
 6月1日に荒瀬があかつき療術所を訪ねて疑問点を指摘した後、T氏は責任追及が身に及ぶことを感じて、先手を打とうと考えたのか、JPHMAに働きかけAさんへの治療が正当であったことをアピールする活動を始めたらしい。6月20日付けで、JPHMAの理事三名(岡本祥子氏、菅野幸二氏、小島洋子氏)連名による書間が、荒瀬牧彦宛に届いた。「このたび当協会会員のTホメオパスより相談を受け、詳細なヒヤリングを実施し」たとのこと。その結果、病院に行かなかった理由について荒瀬の認識が事実と乖離しているという内容であった。いかに一部を引用する。
 「ホメオパシーの健康相談会の中で、Aさん自身が病院に行くことをとても嫌っており、TホメオパスからA様へ『もし身体の状態を調べておきたければ、私は止めません、検査を受けるのは自由です。』と病院の検査へ行くことを肯定し、伝えていました。また、入院前には、病院に行くことを非常に嫌っていたAさんに、何とか病院に行ってもらいたいと思いまして、『養生できる病院を捜し、しばらく入院をしましょう』とTさんからAさんに伝え、Aさんもやっと納得され、病院に行くことにうなずいたということでした(その場にはお母様もいらっしゃったとのことです)が、結果として、その前に救急車で近くの病院へ、搬送され入院となった状況でございました。」
 「A様は、ホメオパシーに対して信頼をもって、ご自身の意思で行っており、A様がお話した事実としては、ご本人が過去にあまりにつらい現代医学の治療をうけたことにより、現代医学での治療を徹底的に嫌がっていたこと、何としてもホメオパシーで対応していきたいとのことと聞いております。」
 「A様は、病院での治療を受けたくないために、『Tホメオパスより病院に行かないようにと言われている』と、ご両親には言って病院に行かなくて済むようにしていたそうです。Tホメオパスは、Aさん本人よりその事実を聞いています。しかし、事実ではないと知りながらも、A様が病院に対して、強い嫌悪感を持っていることは、非常によく知っていたため、ご両親に対して、Aさんの嘘の発言を撤回することはしておりませんでした」。

 なお、上の手紙には、事実関係に関していくつもの問題がある。
①T氏の説明によると、Aさんは「あまりにつらい現代医学の治療をうけた」がゆえに、病院拒否にいたったとのことであるが、両親の記憶ではAさんはこれまで、入院するような重い病気をしたことがない。長期にわたって薬を飲み続けたということもない。ホメオパシーの感化を受ける前に、彼女が、「つらい」経験に関して語ったのを聞いたことがある人はいない。
②両親は娘から、「Tホメオパスより病院に行かないようにと言われている」とは一度も聞いたことがない。母親が聞いていたのは「病院へ行くとショック死することがある」である。また、荒瀬や他の友人が聞いていたのは、「病院での治療が必要になったら、T先生が病院につないでくれることになっているから心配しないでほしい」ということであった。実際には言っていないのに、「T先生が行くなといったから病院へは行かないと、親に言っています」とわざわざAさんがT氏に言うだろうか。もし言ったとすれば親にではなくT氏に「嘘」をついたことになるが、それはなんのためだろうか。そのようなことをいう必然性がない。
③T氏がAさんに入院を勧めたというくだりは、母親の記憶と食い違っている。母親が、Aさんがあまりにもひどい容態なので、「どこかに入院することはできないのか」と聞くと、その返事として、「○○さんが八ヶ岳に入院することになった。しかし、そこは高い。調べておきましょう」と言ったにすぎない。それ以前には入院の話はまったく出ていない。「何とか病院に行ってもらいたくて」云々は作り話である。また、この入院をめぐる会話は、Aさんが心肺停止状態で病院に担ぎ込まれる前日になされたものであるという点にも注意したい。これからどこか病院を捜す、といった段階ではない。穿った見方をすれば、いよいよ自分の手には負いきれなくなったので病院へ押し付ける準備をはじめた、と取れることである。

 以上のような経緯で、テルミー・ホメオパシーに頼った結果、悪性リンパ腫への治療は何も受けることなくAさんは逝去されたのであるが、「憂慮する会」が特に問題だと感じているのは、次のような点である。

(1)
 Aさんは離婚後、小学生の娘を一人で育てており、娘を守り育てていくためにも自分の健康を回復したいという願いをもっていた。「自然療法の教えを守るためなら死ぬことも厭わない」という考えでなかったことは明らかである。また、彼女は自然食品などに関心を持ってはいたものの、あかつき療術所に行くまでは自然療法について本格的に学んだ様子はなく、自然療法、また現代医学や薬の害について知識を授けたのは専らT氏である。他の指導者に影響を受けていた形跡はない。また、後に記すように、AさんはT氏の教えに絶対服従であり、その指導に反することはできない境遇にあった。もしT氏が病院に行くことについて積極的に勧めていたならば、必ずそれに従っていたと容易に想像できる。T氏の「ホメオパシー健康相談会」での、病院へ行くことにより健康が損なわれるという教えが、彼女を病院から遠ざけていたと考えるのが最も確からしい。しかるにT氏は、Aさんの死後、あたかもAさんがもともと病院へ行くことを嫌悪していたかのように述べ、責任を彼女に押し付けようとしている。だがもう一方で、T氏はAさん、また母親に対して、「治療は私に任せてほしい」とはっきりと告げているのである。Aさんが、たとえ検査だけでも病院で受診することは、「任せてほしい」と言ってくれている治療者への裏切りとなると感じていたことは明らかである。
 したがって、たとえT氏が「病院へは行くな」と言ってはいなかったにせよ、あるいは「病院に検査に行くのはあなたの自由である」と言ったことがあるにせよ、T氏がはっきりと「病院で検査を受けてきなさい」と指示しない限りは、Aさんが病院へ行くことは実際的に不可能であった、と考えるべきである。T氏も当然、そのことはわかっていたはずである。

(2)
 T氏は、「Aさんがテルミーとホメオパシーでの治療を強く望んでいたのであり、自分はそれを行ったに過ぎない。彼女はその治療を受けて喜んでいた」と主張している。つまり、癌であることも知らずにあっという間に死に至ってしまったことも、あくまでも患者本人の自己決定によるものであるという論理である。しかし、この自己決定は、正しい情報を十分与えられた上での決断であったのか、を問わなければならない。この点について、T氏は何も答えていない。重大な疾患がある場合、医学的な検査や病院での治療を行わず自然療法のみに頼っている場合、(実際そうなったように)またたく間に病状が悪化し、なすすべもなく死に至るという可能性がある、ということを本人はわかっていたのか。今日の医療では、インフォームド・コンセントが重要なこととされるが、T氏はテルミー・ホメオパシーの限界についてどのような説明を行ったのか。メールの送受信記録からは、自分の治療方針に従ってくれば健康を回復できるというメッセージしか伝わってこない。

(3)
 さらに恐ろしいことは、T氏が結局最後まで、Aさんの病状について何も知り得なかったことである。死後、荒瀬がT氏に面会した際、最初に「彼女は何の病気によって亡くなられたと認識しておられますか」と尋ねたところ、「悪性腫瘍でしょうね」と答えるのみであった。どこの腫瘍であるかを問うと、「私は医師ではないので医学的所見は述べられない。検査をできるわけではないので、体の中で起きていることはわからない。私はただ、患者さんの望んだテルミーとホメオパシーの治療をしてさしあげるものなのだ」と開き直ったような返事であった。3月の時点でも、Aさんに会った多くの人が、体力の著しい低下、息切れ、黄疸、むくみに気づいて心配していた。素人でもわかることを、最も近くで見ており、最も詳細に報告を受けていたT氏がわからなかった。それでは諸症状はなぜ起こると考えていたのかと荒瀬が尋ねると、T氏は「治療師的な直感として、好転反応であると見ていた」と回答している。
 これほどに人間の身体について無知であり鈍感である者が、治療行為に携わることが許されてよいのだろうか。JPHMAは、何に基づいて、T氏に認定を与えたのか。その根拠が問われるべきである。また、重い病気の患者にかかわることは命の危険に直結するのであるから、医師ではないホメオパスの治療行為に制限を設けることをただちに検討すべきである。

(4)
 T氏は、Aさんの容態が悪化していく中でも、自分が傾倒している「いだき しん」という音楽家・カウンセラーのコンサートに行くことと、そのカウンセリングを受講することを強く求めていた。これは、Aさんだけでなく、あかつき療術所のスタッフ全員に求めていたことである。3月31日と5月12日のメール受信記録にある「コンサート」というのは、新宿で行われたこの人のピアノ・パイプオルガンのコンサートのことである。3月31日、既に相当衰弱していたAさんであるが、往復タクシーを使ってコンサートへ行っている。救急搬送される3日前の5月12日には、「本当に行きたいと思ったら行けるからね。お母さんは、あなたを病人扱いすると思うけど、自分の中から涌き出る力を信じて欲しいです」という叱咤激励を受けたが、さすがに行くことができず、それでも娘をかわりに行かせている。(T氏の弟子のような存在であり、Aさんの友人であるCさんが連れていった。)
 また、Aさんは、1月から5月にかけて、計5回にわたって「IDAKI カウンセリング」(受講料30万円)を受講している。当初、Aさんはこのカウンセリング受講を求められたことにわだかまりを感じ、悩んでいたという(元あかつき療術所スタッフの証言)。しかし結局、T氏との関係が悪くなるのを心配するAさんは、受講に踏み切ったのである。もちろん、カウンセリングもコンサートも本人の意志ということになるのであるが、T氏が心理的な従属関係を利用して自分の影響力をはばかりなく行使していたことには、倫理的な問題があると言わざるをえない。また、元スタッフの証言によると、T氏は、ホメオパシー治療と、自分の信奉する精神世界の学びを一体化としていたようであるが、それを容態の悪い患者に強いる姿勢に問題はないのか、JPHMAの見解を問いたい。
 またこの一件は、T氏との関係継続のために、A氏はT氏の望むことは何でも応えなければならない状態にあったことの証拠でもある。もしT氏が病院受診を勧めていたら、Aさんはそれに必ず応じていたであろうことが、ここからもわかる。

「あかつき」問題を憂慮する会事務局(事務局長:荒瀬牧彦)
207-0023 東京都東大和市上北台3-355-4 めぐみ教会内
電話042-564-0593 メール viator56@gmail.com


たまたまネット上でみつけたホメオパシー関連の事例

2010年08月15日 | ホメオパシー関連

下記の相談事例でも、過期妊娠例(妊娠41週3日から42週0日まで)に「レメディ」が何度も投与され、通常医療は実施されず、最終的に死産になったものと考えられます。

もしかしたら、他にも似たような事例が多数存在するかもしれません。徹底的に実態を調査する必要があります。

YAHOO! JAPAN 知恵袋 解決済みの質問より引用
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1437083809

★ 質問(2010年2月22日)

助産師二人が付き添い自宅出産を試みましたが、死産しました。この助産師2名と提携病院を相手に訴訟を起こすか?起こさないか?で悩んでいます

法律カテゴリにも書いたのですが、アドバイスを受けて、こちらでも書きます。事の経緯は以下↓に書きます。

41週3日にレメディで陣痛を起こしました。それから24時間以内にわが子は産まれず、子宮口は3センチでした。それから、子宮口は開かず、陣痛に耐えながら42週0日目の深夜に助産師に頭を下げ『提携病院へ連れて行って欲しい』とお願いしましたが、貴方は私を信じてくれないのね・・・と言われ、却下されました。それまでに浣腸したり、レメディ飲んだり、最終的にはお腹を押してもらったりして頑張りましたが、出てきません。お腹を長時間押されたことにパニックになりました。その後、押してくれるのを止めてくれる様にお願いし、場所を変えてトイレでも、一生懸命踏ん張りましたが、そのトイレでの間は、助産師は疲れていて眠ってました。時折、起きて来て様子を代わる代わる見てくれましたが、話しかけてもムスッとしていて気が引けるほど・・・です。朝(元々この日は、産まれなければ病院へ行くことが決まっていた)、胎児の心拍が取れないことが解り、私は主人に救急車を呼ぶように言って電話を掛けさせました。救急隊員が駆けつける数分前、助産師の二人のうち一人が、寸前まで出てきている私の子の頭を押して、押し戻します。その後、提携先へ搬送され、緊急吸引分娩で取り上げていただきましたが、死産でした。予定日前・予定日・出産中も破水はありませんでしたし、妊娠経過も順調でした。

死産後、今回のお産に関しての詳しい説明は、助産師・提携病院から未だにありません。こちらから聞かないと答えていただけない状態です。当然、謝罪もありません。出産費用は支払いました。

死産から数ヵ月後、助産師にメールで、『これからの妊娠・出産への参考にしたいので、私の何が、何処が悪かったか?教えて欲しい』と聞いたのですが、『何も悪くない、誰も悪くないと、私は真剣に思っています』と言われて、逆にその助産師から『死ぬことは悪いことですか?』っと逆質問されてとてもショックでしたが、丁寧にその質問には答えました。悪い助産師に当たった・・・助産師への見る目がなかった・・・と言えばそれまでですが、それでも、その事への払った犠牲があまりにも多く、酷く、誰も悪くないなら私が一番悪いんだ・・・と、死なせた我が子を思ってばかりです。

私からの一方的な話しで、助産師は助産師の言い分があると思います。

★ ベストアンサーに選ばれた回答(2010年2月23日)

謝罪はなくても仕方ないと思います。
「謝ったら自分たちが悪いことを認めたことになる」というのがあるので、今現在の状態では謝るに謝れない(人間的にはどうかと思いますが)のでしょう。

私自身、自宅出産、助産院での出産を経験しています。
主さんの言い分を見る限り、訴訟を起こす対象だと思います。
自分がお世話になった助産師さんのことを考えると、あり得ない対応だからです。
そしてきっと相談したら「訴訟するべき」と背中を押してくれると思ったからです。
寸前まで出てきてる子を押し戻すって・・・あり得ない。
きっと自分のところで死産にするのが嫌だったのもあるんでしょう。
確かに助産師側の言い分もあるでしょうが、それならそれできちんと説明すべきだし、
その場を提供してくれないのなら訴訟するしかないと思います。

余談ではありますが。
私が知っている助産師さんは、持病のある方の出産を断っても断っても
「どうしてもここで産みたいから」と頼み込まれて出産して死産になりました。
即訴訟を起こされ、すごく大変な思いと悲しい思いをしていましたが
「親はあたるところが私のところしかないんだから、それを受け止めるのも私の仕事」と言っていました。
嫌な言い方ですが、助産師さん側では保険に入っていると思います。なので、金銭面では問題ないと思うのです
主さんは金銭ではなく、詳細が知りたいのでしょうから、そういう金銭的な意味では気にすることなく、面と向かって詳細を聞く機会を得るべきだと思います。
(自分は金銭はどうでもよくても、弁護士さんは%の取り分があるので気にしますから・・)

★ ベストアンサー以外の回答(8件中1件、2010年3月1日)

『死ぬことは悪いことですか?』

この質問を良しとしない回答者の多さにあきれてしまいます。

「自宅出産を試みる=自然のままに成り行きに任せる」ということです。結果、亡くなってしまったのは誰の責任か?それはすべて自然のなせる業。受け入れてもらうしかありません。
(助産師サイドからの言葉としてはどうかと思いますけど)

医療的処置を望んで病院に搬送してくれと頼んで拒否された>結果、死亡したと思うかもしれませんが、自分の判断で自宅分娩を選んだわけです。トラブルが起きたから助けてくれと病院に駆け込むということは他の予約も取れずに困っている妊婦さんや病院に駆け込んで後回しにされる出産直前の妊婦さんの立場をどうお考えでしょうか??

自然のままで行きたいと思った以上、子供はもちろんのこと、ご自身の命を失うことの厭わない覚悟で臨んでほしいものです。

とは言いつつも、訴訟を起こすのは自由ですので、どうぞ好きなようにして下さい。

ちなみに提携病院といっても、助産師開業のための「形式的な提携」のはずですので、助産院自体の責任追求はともかく病院を訴えることだけは止めて下さい。

出産施設、出産に関わる医師を減らし、あなた自身を含め、将来の妊婦さん全体に迷惑をかけてしまいますので...

★ 質問した人からのコメント(2010年3月1日) 

皆様の回答、ありがとうございました。出産方法を自宅に決めた以上、すべてのリスクを受け入れる覚悟でお産をしました。なぜ気持ちがゆれたか?と言うと、助産師からのメールに『ある方にリーディングをしてもらったら、産まれてくる子は、生まれてもいいし、生まれなくてもいいと思っていたようです。だから、死産したことをお子さんは恨んでないですよ』と頂きました。デリケートな問題でしたが、本当にありがとうございました。


ビタミンK2投与に関する日本助産師会の見解

2010年08月13日 | ホメオパシー関連

****** コメント(私見)

「ホメオパシー」推進団体が販売する「レメディ」の中には、「ビタミンK2の代わりになるレメディ」、「逆子を治すレメディ」、「出血を止めるレメディ」、「新生児が出生後に泣かなかった場合に使うレメディ」、「インフルエンザを予防するレメディ」など、妊娠や分娩のさまざまな異変に対応する「レメディ」があり、これらを実際の助産業務の中で駆使している助産師も少なからず存在するようです。

「ホメオパシー」の効果に科学的な根拠はなく、偽薬効果以上のものは期待できません。それにもかかわらず、助産師の間に「ホメオパシー」が広く浸透し、実際の助産業務の中で「ホメオパシー」を実践している助産師が少なからず存在するという現実があるため、今回のような勧告が必要になったのでしょう。

しかし、すでに「ホメオパシー」信奉者となってしまった一部の助産師達に通常医療を実践するように勧告しても、彼女らを通常医療の世界に戻すのはなかなか容易でないと思います。

これは単にビタミンK2投与のみに限った問題ではありません。実態を徹底的に調査する必要があると思います。

日本周産期・新生児医学会からの緊急声明

ホメオパシー利用者に複数死亡例の続報

****** 日本助産師会のホームページより
http://www.midwife.or.jp/pdf/H220810_K2.pdf

ビタミンK2投与に関する日本助産師会の見解

 助産師は、安全かつ有効な助産行為を行うことを前提に業務を遂行しているものである。安全かつ有効な助産行為とは、現在の医療水準において、科学的な根拠に基づいた医療を実践することである。

 山口県で起こったビタミンK2シロップを投与せず児がビタミンK 欠乏性出血症により死亡した事例については、当該助産師が補完代替医療の一つであるホメオパシーによる効果を過大に期待したためと考える。ホメオパシーのレメディはK2シロップに代わりうるものではない。

 日本助産師会はこの件を重く受け止め、全会員に対して、科学的な根拠に基づいた医療を実践するよう勧告する。

      2010年8月10日
      社団法人日本助産師会
      会長 加藤尚美

****** 日本助産師会のホームページより

平成22年7月9日
社団法人日本助産師会

ビタミンK2投与がなされず、児が死亡した件に関して

 平成22年7月9日付、読売新聞(朝刊)に次のような記事が掲載された。

 昨年8月3日に本会会員の開業助産師が関わり、自宅分娩し、母乳のみで育て、ビタミンK2を投与せず、自然療法のビタミンK2の代わりの錠剤を投与した児が10月16日に山口県宇部市の病院で、ビタミンK 欠乏性出血症と診断され、呼吸不全で死亡した。母親は、助産師を相手に、損害賠償訴訟を山口地裁に起こしたことが報道された。

 このような事態が発生したことは、誠に遺憾であり、亡くなられたお子さまとそのご家族の皆さまには、心から哀悼の意を表しますとともに、二度とこういうことが起きないよう本会としても、強く会員に注意の喚起を促していきたいと考えている。

 今回の自然療法を含む東洋医学・代替医療等に関する本会の見解を述べる

東洋医学、代替医療等に関する日本助産師会の見解

 助産師は、「保健師助産師看護師法」に基づき、正常妊産婦及び新生児に対する診査やケアを提供することを業務としている。具体的な助産師の役割や責務に関しては、本会で、「助産師の声明」や「コアコンペテンシー」に規定し、公表している。

 助産師は、女性や新生児が本来持っている力を最大限に発揮できるよう支援している。それゆえ、生理的な自然の力を重視し、業務を行っている。

 助産師は、活動の対象としている人々に対して、人間存在を全体的に捉えるべきであると考えている。すなわち、西洋医学を中心とした上で、食事療法、東洋医学や代替医療等も包含する統合医療の観点から理解しケアを展開している。

 分娩を取り扱う開業助産師の業務基準に関しては、「助産所業務ガイドライン」を定め、それに基づき、母子の安全性を最優先した業務を実施している。

 したがって、助産学に付随する医学の考え方の基盤は、いうまでもなく西洋医学であり、あくまでも西洋医学的見解を主に助産学が展開されていることは既存の事実である。それゆえ、助産師業務にまつわる妊産褥婦や新生児の様々なケアに関する考え方も同様である。

 それゆえ、ビタミンK2の投与や予防接種は、インフォームド・コンセントのもと推奨されるべきである。

 以上

****** 以下、読売新聞記事(平成22年7月9日)

「ビタミンK与えず乳児死亡」母親が助産師提訴

 生後2か月の女児が死亡したのは、出生後の投与が常識になっているビタミンKを与えなかったためビタミンK欠乏性出血症になったことが原因として、母親(33)が山口市の助産師(43)を相手取り、損害賠償請求訴訟を山口地裁に起こしていることがわかった。

 助産師は、ビタミンKの代わりに「自然治癒力を促す」という錠剤を与えていた。錠剤は、助産師が所属する自然療法普及の団体が推奨するものだった。

 母親らによると、女児は昨年8月3日に自宅で生まれた。母乳のみで育て、直後の健康状態に問題はなかったが生後約1か月頃に嘔吐し、山口市の病院を受診したところ硬膜下血腫が見つかり、意識不明となった。入院した山口県宇部市の病院でビタミンK欠乏性出血症と診断され、10月16日に呼吸不全で死亡した。

 新生児や乳児は血液凝固を補助するビタミンKを十分生成できないことがあるため、厚生労働省は出生直後と生後1週間、同1か月の計3回、ビタミンKを経口投与するよう指針で促している。特に母乳で育てる場合は発症の危険が高いため投与は必須としている。

 しかし、母親によると、助産師は最初の2回、ビタミンKを投与せずに錠剤を与え、母親にこれを伝えていなかった。3回目の時に「ビタミンKの代わりに(錠剤を)飲ませる」と説明したという。

 助産師が所属する団体は「自らの力で治癒に導く自然療法」をうたい、錠剤について「植物や鉱物などを希釈した液体を小さな砂糖の玉にしみこませたもの。適合すれば自然治癒力が揺り動かされ、体が良い方向へと向かう」と説明している。

 日本助産師会(東京)によると、助産師は2009年10月に提出した女児死亡についての報告書でビタミンKを投与しなかったことを認めているという。同会は同年12月、助産師が所属する団体に「ビタミンKなどの代わりに錠剤投与を勧めないこと」などを口頭で申し入れた。ビタミンKについて、同会は「保護者の強い反対がない限り、当たり前の行為として投与している」としている。

(以上、読売新聞記事、平成22年7月9日)

****** 日本助産師会からの回答

平成21年5月15日
社団法人 日本助産師会
安全対策室長 ○○○○

ホメオパシーに関するお問い合わせへの回答

平成21年4月10日付のメールでお問い合わせいただきました上記の件に関して、回答させていただきます。

                 記

1.ホメオパシーに関する見解
 ホメオパシーは今から200年前にドイツの医師ハーネマンが確立した療法で、その起源は古代ギリシャのヒポクラテスまで遡るといます。代替医療の一つである。イギリスでは療法そのものが、国民医療保険の対象になっており、英国王室の主治医は150年間、ホメオパシーの医師が勤めていると言われている。
 我が国の開業助産師の中には、ホメオパシー療法の認定の施術者として、日本ホメオパシー医学協会にて認定された助産師がホメオパシー施術を実施しているときいている。認定を受けた者が対象者の妊産婦の同意を得て実施することは、問題がないと考える。
 現在、わが国における開業助産師の業務は、保健師助産師看護師及び医療法に基づき、更に本会の「助産所業務ガイドライン」にのっとって実施している。ホメオパシー施術の適用もその業務の範疇は正常経過を辿る妊産婦であることは言うまでもない。

2.ホメオパシーを実施する助産所が児の予防接種を勧めないかどうかについて、数ヶ所の助産所に電話で確認したが、その事実はなかった。
 今後、助産所において、そのような指導がなされていることが判明すれば、本会としては直接指導することや、中止するよう働きかける必要があると考えている。


ホメオパシー利用者に複数死亡例の続報

2010年08月11日 | ホメオパシー関連

ホメオパシー関連の朝日新聞の続報がありました。

http://www.asahi.com/health/news/TKY201008100476.html?ref=rss

この記事によると、ホメオパシー利用者の中で病気が悪化して死亡する例が相次いでいるとのことです。

一番の問題は、ホメオパシー利用者が通常医療を拒み、病気の症状が悪化しても病院を受診しないうちに病気が進行してしまい、治療の機会を失うことです。ホメオパシーでは、病気の症状が重くなっても、自然治癒力が増した証拠の「好転反応」ととらえ、これが患者を病院から遠ざけているとの指摘があります。

報道されている事例は氷山の一角とも考えられ、今後、実態を徹底的に調査する必要があると思います。

******

日本周産期・新生児医学会からの緊急声明

ホメオパシー(Wikipedia)

朝日新聞記事(12345

「ホメオパシー療法、信じる前に疑いを」

続「ホメオパシー療法、信じる前に疑いを」

第3弾「ホメオパシー療法、信じる前に疑いを」

赤ちゃんは治療法を選べない


日本周産期・新生児医学会からの緊急声明

2010年08月07日 | ホメオパシー関連

       緊 急 声 明

 厚生省(現厚生労働省)研究班が推奨した新生児へのビタミンK予防投与を意図的に実施せず、当該児に頭蓋内出血などの重篤な疾患を発症した事例が過日報道されました。

 本学会は、新生児へのビタミンK投与による頭蓋内出血の予防効果には強い科学的根拠があり、全ての新生児に提供されるべき医療と考えております。また日本小児科学会もこれを強く推奨しています。

 本学会は新生児に関わる医師、助産師、看護師がビタミンK投与の重要性を再確認されるよう強く要望するとともに、行政当局の積極的な指導を要望する次第です。

    2010 年8 月5 日

           日本周産期・新生児医学会
                理事長  田村 正徳

****** コメント(2010年8月8日)

 最近の一連の朝日新聞記事(1234)を読むまで、「ホメオパシー」について私自身は一度も聞いたことがありませんでした。しかし、勤務する病院の助産師達に聞いて回ったところ、どの助産師も「ホメオパシー」についてよく知ってました。病院の助産業務に「ホメオパシー」を取り入れている者はいないと思いますが、自分自身で「ホメオパシー」を実践している助産師は何人かいるようです。社団法人・日本助産師会の多くの地方支部で「ホメオパシー」を好意的に取り上げる講演会が開催されたり、2008年の日本助産学会学術集会のランチョンセミナーで「ホメオパシー」推進団体の会長が講演したりしているので、助産師の間ではこの療法が広く浸透しているようです。

 万が一、今後、標準医療を否定する立場の医療従事者が増えるようになれば、非常に困った事態も予想されます。日本周産期・新生児医学会が緊急声明を出すくらいなので、すでにかなり危機的な状況なのかもしれません。実態調査が必要だと思います。

****** コメント(2010年8月10日)

 医療従事者が、患者さんのためによかれと思って最善を尽くしたとしても、必ずしも100%期待通りの結果が得られるとは限りません。現時点での標準医療が提供されていれば、結果の善し悪しに関わらず、その結果を厳粛に受け入れるしかありません。

 医療従事者は、職務として患者さんに関わる以上、患者さんに対して現時点での標準医療は何かを説明して、患者さんに標準医療が提供されるように最大限努力する義務があります。

 医療従事者が現時点での標準医療を否定して、エビデンスに乏しい「代替療法」を患者さんに実施した場合は、その医療従事者にその「代替療法」を実施したことによる結果責任が問われるのは当然です。

 患者さん自身が御自分の意思で標準医療を拒否して、自己責任において「代替療法」を選択した場合は、結果責任を他人に押しつけることは難しいと思います。

****** 以下、朝日新聞記事(12)から抜粋

「ホメオパシー」とは?

 山口市の女性(33)が同市の助産師(43)を相手取り、約5600万円の損害賠償を求める訴訟の第1回口頭弁論が8月4日、山口地裁であった。訴状などによると、女性は2009年8月に長女を出産。助産師は出血症を予防するためのビタミンK2シロップを投与せず、長女はビタミンK欠乏性出血症にもとづく急性硬膜下血腫を発症し、同年10月に死亡したという。女性は、助産師が母子手帳にあるK2シロップ投与欄に「投与した」とウソの記録を残していた▽K2シロップを投与しない場合の出血症の危険性も説明しなかったなどと主張している。一方、助産師は関係者などに対し、「ホメオパシー」の「レメディー」を与えたと説明しているという。ビタミンK欠乏性出血症は、K2シロップの適切な投与でほぼ防ぐことができるとされる。

 「ホメオパシー」とは、約二百年前にドイツで生まれた代替療法で、「症状を起こす毒」として昆虫や植物、鉱物などを溶かして水で薄めて激しく振る作業を繰り返したものを、砂糖玉にしみこませて飲む。この玉を「レメディー」と呼んでいる。100倍に薄めることを30回繰り返すなど、分子レベルで見ると元の成分はほぼ残っていないが、「ホメオパシー」の推進団体は、この砂糖玉を飲めば、有効成分の「記憶」が症状を引き出し、自然治癒力を高めると説明している。

 自然なお産ブームと呼応するように、「自然治癒力が高まる」との触れ込みで「ホメオパシー」の人気が高まるが、科学的根拠ははっきりしない。約8500人の助産師が加入する社団法人・日本助産師会の地方支部では、東京、神奈川、大阪、兵庫、和歌山、広島など各地で、この療法を好意的に取り上げる講演会を企画し、2008年の日本助産学会学術集会のランチョンセミナーでも、「ホメオパシー」の推進団体「日本ホメオパシー医学協会」の会長が講演をした。新生児はビタミンK2が欠乏すると頭蓋内出血を起こす危険があり、生後1カ月までの間に3回、ビタミンK2シロップを与えるのが一般的だ。これに対し、「ホメオパシー」を取り入れている助産師の一部は、自然治癒力を高めるとして、ビタミンK2シロップの代わりに「レメディー」と呼ぶ特殊な砂糖玉を飲ませている。社団法人・日本助産師会は実態調査に乗り出した。

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ビタミンK欠乏症とは?

 ビタミンK欠乏症は、新生児の4000人に1人の割合で発症する。生後1か月頃に頭蓋内出血を起こして死亡する症例が多いが、ビタミンK2を生後1か月までに3回与える予防法は確立している。厚生省(当時)も1989年、投与を促す指針を策定し、10万人当たりの発症率は平均18人(78~80年)から2人(90年)まで低下した。