なんという格好をしているのか
嘘で作った自分を衒うために
あなたは今
まことにおかしな格好をしているのだ
それに気づきもせず
自慢げに見せびらかして歩いている
陰で嫌なことをしている
苦い自分を隠すために
やたらととがったものをくっつけて
やたらと光るものをくっつけて
実に苦しい格好をしている
それで却って自分の中のむなしさを
強調しているのだ
あなたはそんな恰好をすることで
自分というものを馬鹿にしているのですよ
こんなことをしなければ耐えられないほど
自分は馬鹿なものなのだと
もう馬鹿な真似はやめなさい
本当の自分というものには
派手なファッションなどいらないのだ
余計なアクセサリーなどいらないのだ
ほどほどに品の良い
質素な格好でよい
それだけで人間は美しく見える
真心の灯る
美しい目さえあれば
人間は何も飾る必要がないのです
何もわかっていない
馬鹿な人間ほど
余計な飾りを欲しがるものだ
そんな恰好で表を歩くだけで
人間が悲しいものになる
もうそろそろやめなさい
もうそろそろ目覚めなさい
何もかもを愛でやっていく
美しい自分の本義に目覚めれば
格好で人をだます必要など
何もなくなるのです