みじめな自分に戻るのが嫌か
人の下になって人に尽くすのが嫌か
王侯のように威張りくさって
人をこき使うのがいいか
愚か者め
人に頭を下げる勉強もしてこなかったから
おまえは今も暗いことしかできない
そんな自分を守るために
嘘をこねあげて偽物の自分を作り
盗んで作ったバラ色の人生を着て
世間をのし歩いている
あほうよ
世界を変える神の風が
大空を吹きわたっているのが聞こえないか
その下で
嘘に存分に甘えてきたおまえの
人生にひびが入ってきているのが
わからないのか
耳元でうなる蚊の羽音のように
くりかえし神がおまえにささやく
本当の自分に戻るのが嫌なのか
永遠に嘘で生きていくつもりなのかと
聞こえないふりをして
嘘を生きていくおまえに
冷たい判決の槌が落ちる
これはもうだめだと
神の長いため息が
おまえにふりかかる
天国の門は閉じ
楽園から出ていくようにと
裁きの声を聞く