月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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メンカリナン・35

2022-07-31 05:14:05 | 詩集・瑠璃の籠

みじめな自分に戻るのが嫌か
人の下になって人に尽くすのが嫌か
王侯のように威張りくさって
人をこき使うのがいいか
愚か者め

人に頭を下げる勉強もしてこなかったから
おまえは今も暗いことしかできない
そんな自分を守るために
嘘をこねあげて偽物の自分を作り
盗んで作ったバラ色の人生を着て
世間をのし歩いている
あほうよ

世界を変える神の風が
大空を吹きわたっているのが聞こえないか
その下で
嘘に存分に甘えてきたおまえの
人生にひびが入ってきているのが
わからないのか

耳元でうなる蚊の羽音のように
くりかえし神がおまえにささやく
本当の自分に戻るのが嫌なのか
永遠に嘘で生きていくつもりなのかと
聞こえないふりをして
嘘を生きていくおまえに
冷たい判決の槌が落ちる
これはもうだめだと

神の長いため息が
おまえにふりかかる
天国の門は閉じ
楽園から出ていくようにと
裁きの声を聞く




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フォマルハウト・29

2022-07-30 05:27:13 | 詩集・瑠璃の籠

ねじれた矛盾を
腹の奥に隠して
おまえは実に良い人間のふりをする
愛がわかっている
人情がわかっている
良い人間のふりをする

馬鹿者よ
人情がわかっているというのなら
なぜおまえは
人のものを盗むのだ
それで傷つく人の苦しみを
なぜ平気で無視することができるのか

おまえは自分がつらいのだ
馬鹿なことばかりしている
自分がつらいのだ
だから人を盗んででも
違う自分になりたがる
だがそんな自分がまたつらい

永遠の自己矛盾の中で
おまえは幻の中に
理想の他人を夢見るのだ
愛がわかっている
人情がわかっている
美しい他人になった自分を夢見るのだ

だがその中で
常に激しい矛盾が
蛇のように暴れている

逃げることはできない自分から
逃げようとしている限り
その矛盾の苦しみは続く
もうやめよ

一切の罪を認め
盗んだものをすべて神に返し
本当の自分に戻るのだ




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アラドファル・31

2022-07-29 04:59:53 | 詩集・瑠璃の籠

涼やかな自分が欲しかった
美しい自分が欲しかった
そのために汚い嘘を
自分に塗った

そんないやらしいことをした
自分がつらくて
また一層濃く嘘を塗る
また自分が嫌になる

馬鹿者は永遠に
同じところをぐるぐると回っている
自分と
自分ではないものの間を
刹那刹那で移動する
苦しい振動の地獄にいる

馬鹿者よ
その苦しみから逃げるには
ただそのいやらしいことを
全部やめればいいだけのことなのだ
なのにおまえは逃げる
本当の自分がいやでたまらないからと

おまえがいやなことをやめれば
おまえはもういやなもものではないのだ
その簡単な真実から
どうして逃げるのか
嘘の方がきれいだとでも
思っているのか

もうやめなさい
嘘に逃げるのは
迷いの地獄の正体を正しくつかみ
本当の自分に帰りなさい
そこにこそ
あなたが求めてやまなかった
美しい自分がいるのだ




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サビク・70

2022-07-28 04:52:36 | 詩集・瑠璃の籠

正しい仕事をしなさい
神の前に出て恥ずかしくない
本当の自分を生かし
みなの幸福のために
美しい仕事をしなさい

愛以外のことに
心を染めてはいけない
獣的エゴの命ずるまま
汚いことをしては
あなたは自分を地獄に苦しめてしまう

神が与えてくださった
心や手足を
愛に染め 愛になりきって
あなたにできることを
みなのために精一杯やりなさい

真心で働く美しい自分であることが
あなたを幸福にしてくれるだろう
そのすばらしい幸福を
世界中に伝え
世界中を幸せにしてあげなさい



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シェダル・22

2022-07-27 05:01:08 | 詩集・瑠璃の籠

この世に残ることを
許された人類よ
自分は神に選ばれた人間だと
うぬぼれてはいけません

その人生の中で
少しでも嘘に逃げる自分を見せれば
あなたも
神の指にはじかれるおそれがあるのだと
知りなさい

神は人間をつぶさに見ておられる
おまえはうそとまことのどちらをとるのかと
何度も聞きなさる
その問いのすべてに
正しく答えることができなければ
あなたにも
苦い運命が開くかもしれないのです

この時代の
人類の進化試験は
まことに厳しい
神は嘘を
徹底的に排除するおつもりなのです

ゆえに人は
決して嘘に心を染めてはなりません
迷いなく真実を抱きしめ
愛に生きることを誓いなさい

本当の自分自身に目覚め
神が創ってくださった自分の真価を喜び
まっすぐに自分を生きていくと
誓いなさい



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アルギエバ・57

2022-07-26 06:39:04 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿かおまえは

本当の自分を
背中の陰に置き去りにし
まっとうな自分という
嘘の仮面をかぶって
何を満足しているのだ

おまえはその仮面を作るために
百人の人間を犠牲にしている
その苦しみの声に耳を閉ざして
善人の顔を衒っているおまえに
神も嫌気がさしている

今のおまえは
すべてが嘘だ
陰でいやらしいことばかりして
それを善人の仮面で隠し
自分こそは選ばれた人間だというように
堂々と世間を歩いている

馬鹿者め
たたきつぶしてくれよう
糞臭い嘘のかたまりになった
馬鹿者の正体を暴き
おまえの真実の人生の中に
たたき落としてやろう

真実の風が
冷酷におまえの頬を打ち
おまえは偽りの人生を
すべて否定されるだろう

善人の糞芝居は崩壊し
おまえはすべてを失い
背中に貼り付けた
本当の自分だけを連れて
遠い黎明の大地に
落ちていくだろう




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ゲンマ・89

2022-07-25 05:04:32 | 詩集・瑠璃の籠

もう二度と
馬鹿なことをしてはいけない
神はもう
人間の罪をお許しにならない

今は
審判の時代なのだ
神は愛の法をこの世に叫び
それに違うものはすべて
この世を追い出すとおっしゃる

神はあなたの人生を
つぶさに見ておられる
その人生に少しでも
暗い迷いの影がさせば
あなたは厳格にはじかれる

必要悪など
汚らわしい嘘でしかない
悪いものは悪いものなのだ
すべてはじかれる

未熟な人間がしたことだから
許してくれという
甘えも通用しない

神はすべての悪を
この世から掃除なさるおつもりなのだ

ゆえに
もう決して悪いことをしてはならない
馬鹿なことをしてはならない
人を傷つけてまでして
つくった偽物の幸福を捨て
真正直な本当の自分に帰りなさい

愛の法に従い
永遠に自分を生きていく
すばらしい自分自身に目覚めなさい




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スコルピウス・27

2022-07-24 04:47:28 | 詩集・瑠璃の籠

神の名をかたり
人をだまして悪いことをする者がいる
神はそれを最も嫌う

人よ
神は信仰を強要したりなどしない
金やものを欲しない
ただすべてを与え
愛をそそぐことに喜びを見いだす
神はこの世で最も美しい愛である

その神が
気持ち悪いと思うほど
嫌なものになりさがった人間がいる
それは神をかたり
自らを神として
すべての人間の魂と肉を
食らおうとする者である

この審判の時代
ついに神は強権を振るい
あらゆる偽神を処罰する

辛酸の雨の降る
闇の国に落とし
永遠の別れを告げる

神をかたり
神を侮辱し
愛のふりをして
すべてを支配しようとした
馬鹿者よ

永遠のひとり神のように
闇の中に光を生めるまで
そこではいつくばっているがよい




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スピカ・67

2022-07-23 05:21:50 | 詩集・瑠璃の籠

冒険をしなさい
冒険を

あらゆる無明の暴風を耐え抜き
ついに統一した自分を
まるごと武器にして
難にぶつかっていきなさい

あなたの前に
試練が立ちふさがるだろう
無知の衣を着た暗黒の怪物が
あなたを食おうとするだろう
恐れてはいけない

神の目をもって正体を見抜き
愛と知恵の剣をふり
まことの自分のまことの言葉をもって
暗黒を退けなさい

迷いの沼にこもり
あらゆる人間を引きずり込もうとする
妖怪の魂に愛をささやき
喜びの霊に目覚めさせなさい

あなたは傷つくだろう
苦しむだろう
だが退いてはならない

この世は試練に満ちている
無知の鎧を着た馬鹿者が
群雄割拠している
その中を
神のまことを旗印に
駆け抜けなさい




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アルデバラン・62

2022-07-22 04:54:41 | 詩集・瑠璃の籠

さらば
馬鹿者よ
もう二度と愛しはしない

悔い改めを待ち
おまえを愛してきた日々を
悔いはしないが
悲しく思う

自分がつらいばかりに
苦しい振動の中で暴れ続け
世界を傷つけ続けるおまえに
わたしたちは耐え
何とか愛に導こうとしてきた

何度裏切られ
踏みにじられ
馬鹿にされようとも
未来を信じて
繰り返し愛を叫んできた

それらの努力のすべてを
おまえは無にしたのだ

夢にまで見た
美しい他人になるために
この世のすべてを従える
こどもの神になるために
おまえは汚いことをやりつくした
そしてとうとう愛を食らいつくした

さらば
馬鹿者よ
もう二度と愛しはしない

限界の柵を飛び越え
闇に迷うてゆくおまえを
もう追いはしない




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