月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
コメントはゲスト・ルームにのみお書きください。

カブディリナン・19

2023-12-31 02:36:38 | 詩集・瑠璃の籠

もうすべては変わってゆく
愛が頭をもたげ
馬鹿は沈んでゆく

逃げることはできない自分を
背中のこぶに押し込め
白い嘘の仮面を押し出し
すべてをだまそうとする馬鹿者を
神は冷たくはじく

神を裏切り
人を馬鹿にし
自分だけの幸福のために
すべてを餌にする馬鹿者を
神は拒否する

神に嫌われ
冷たい虚無の地獄に
飛ばされたくなくば

すべての嘘を捨てなさい

盗んできたものを
すべて返し
本当の自分の姿に戻り
人生をやり直すのだ

もう
逃げることは
許されない
絶望の彼方に
美しい未来が
消えてしまう前に
一切の馬鹿をやめ
愛に帰りなさい



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セギン・32

2023-12-30 03:34:51 | 詩集・瑠璃の籠

万人の夢を盗み
作り上げたガンダムの着ぐるみを着込み
偉大な英雄のふりをして
世間をのし歩いている
悪魔よ

猿のようにさまよう
弱い目から
おまえの正体が見えるぞ
逃げることはできない自分を
小便のように
ちょろちょろと漏らしているのが
ぷんぷんと臭うぞ

神を裏切り
愛を馬鹿にし
悪こそが
偉大な権力なのだと言って
すべてをだまし
ヤギのように弱い心臓を
隠してきた大馬鹿者よ
もう終わりが来る

おまえが地上に建てた
さかさまの世界樹を
神が
ひっくり返す

夢のように幸せな
偽物の人生は
ばらばらに壊れ
小便くさい猿のような
おまえの正体が
世界中に
ばれるだろう



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メンカリナン・42

2023-12-29 03:55:48 | 詩集・瑠璃の籠

偽物の自分を
だらだらとぶら下げて
愛が何もない人生を
むなしく生きていく

自分だけが
幸せであればいいと
盗んできた
黄金の山に埋もれて
孤独な心臓が
ひよこのように震えている

遠い昔
差し伸べてくれた
神の手に噛みついて
嘲笑った自分を
今は許せない

永遠の
阿呆の地獄に向かって
走ってゆく自分を
とめることもできずに
馬鹿者は泣き叫ぶ

二度としない
こんなことは
二度としないから
誰か助けてくれ

夢のような
偽物の幸福と
引き換えに捨てたものが
何であるかが
ようやくわかったか
馬鹿者め

だが
愛を裏切り切った
おまえを助けるものは
もういない

地獄に落ちるのが嫌なら
おまえ自身が
おまえを助けるがよい



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゾスマ・76

2023-12-28 03:49:10 | 詩集・瑠璃の籠

嘘と盗みで造った
黄金の高殿の上で
偽りの歌を歌い
雨のように人々の称賛を浴びた

栄光と名声を手に入れ
夢のように幸福な人生が
送れるはずだった

それなのに
あまりにも苦しい
偽物の人生を生きていくことが
耐えられないほどつらい

伸びてきた魂の感性が
汚い嘘を感知して
拒否反応を示すのだ

愛を歌いながら
陰で愛を裏切り続けている
自分の矛盾に
魂がねじれるほど苦しむのだ

全世界の前で
神のように清らかな聖者を
人形のように演じながら
心は冷えていく

今更
本当の自分に戻りたくても
戻れない

大馬鹿者め
嘘にまみれた
くさい幸福におぼれながら
一生
馬鹿な夢を見ているがいい



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラーン・40

2023-12-27 03:58:28 | 詩集・瑠璃の籠

盗んできた幸せを
後生大事に抱いて
一生自分をごまかして
生きるつもりですか

あなたが
平凡に幸せに生きている
その陰で
厳しい人生に泣いている
人がいる
その事実に
永遠に目をつぶっていく
つもりですか

自分さえよければ
人のことなどどうでもいいと
言うのですか
なんと汚いのだろう

つらいことは嫌だからと
楽な方ばかりを選んできた
当然の顔をして
人のものを盗み
自分ばかりいいことにしてきた
そんなあなたは
未だに愛がわからない

泥棒ばかりして
人生の勉強をさぼってきた
あなたはもう落ちてゆく
すべての愛にあきれられ
寒い虚無の風の向こうに
見捨てられる

あわれな結末が
見えているというのに
まだやるのですか
まだ
嘘を捨てないのですか



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スピカ・81

2023-12-26 04:11:42 | 詩集・瑠璃の籠

さあ 目覚めなさい
胸の中に重くぶら下がる
暗い欲望の影を捨て
あなたの背中に芽生えた
自由の翼を広げなさい

厚く着込んでいた
偽物の美貌の鎧を
さなぎの皮のように脱ぎ捨て
本当の自分に戻りなさい

そうすれば
愛が光の花のように
あなたの胸に咲き誇るだろう
そのあまりの美しさを見て
あなたの魂は
幸福にしびれるだろう

さあ 目覚めなさい
苦悩はすべて
さなぎの皮とともに消え去り
あなたの魂は
喜びの中に
大きな神の空を
自由に飛ぶことができる

永遠の天国が
あなたの心の中に
出現する



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カノープス・90

2023-12-25 04:30:44 | 詩集・瑠璃の籠

本当の自分から
逃げ続けて
ささやかでもいいから
幸せが欲しいと
他人の蔵から
美しいものを盗んだ
馬鹿者よ

汚い罪の影が
お前の背中に
べったりと貼りついているぞ
いやらしい嘘の臭いが
お前の口から
ぷんぷんと臭うぞ

もうやめろ
他人の美をかぶって
どんなにきれいに装っても
自分のしたことは隠せぬ
夢にまで見た
美しい天使になるために
おまえは陰で
何人もの人を殺しているのだ

阿呆はやめ
盗んだものを神に返し
本当の自分に戻って
やり直せ
そうしなければ
おまえは神に捨てられる

盗んだ幸せの上に
何食わぬ顔で安住し
最後までそれを生ききれば
おまえはもう終わりなのだ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エリダヌス・6

2023-12-24 03:25:13 | 詩集・瑠璃の籠

幸せになりたいか
銭が欲しいか
馬鹿者よ

銭がたくさんあれば
幸せになれると思うか
なんでも思い通りになると
思うのか
悲しい阿呆よ

銭のために生きれば
魂を失うぞ
つまらないことばかりに
銭を使って
くだらぬことばかりして
生きる意味を見失うぞ

銭を
良いものにするのも
悪いものにするのも
人間の心じゃ
銭に振り回されてはならぬ
欲をかいて
いやなことばかりして
銭を集めていると
阿呆なことになるぞ

銭は
幸せの道具じゃ
なくてもこまるが
こだわりすぎてもいけない

正直に働いて
必要な分だけ稼ぎ
美しく暮らせ
それでおまえは
幸せになれる



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴィンデミアトリックス・83

2023-12-23 02:49:01 | 詩集・瑠璃の籠

愛が
あなたから
引いていく

逃げることはできない
自分から逃げ続け
暴力的に
他者を食い散らしてきた
あなたに
愛はもう傷つき果てたのだ

陰で
散々愛を裏切っておきながら
平気で愛の真似をして
人々をだまし
自分ばかりいいことにしてきた
あなたに
愛はもう疲れ果てたのだ

幻の幸福を抱きしめ
無知の闇の中に自分をだまし
永遠の嘘の中に安住しようとする
あなたを
もう愛は見捨てる

愛の下にある
この世界から出てゆき
愛が何もない
虚無の荒野へと
向かいなさい

愛はもう二度と
あなたを愛さない
それを恨むことは
許されない
すべては
あなたが自分で
選んだことなのだ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルギエバ・72

2023-12-22 02:14:47 | 詩集・瑠璃の籠

黄金色の嘘で
全身を塗り上げ
空っぽの仏の
彫像になった馬鹿者よ

永遠の地獄が
おまえを待っている

これこそが
ありがたい聖者だと
全世界をだまし
きらびやかな偽物の幸福の中で
魂が孤独に落ちてゆく
阿呆よ

愛ではないものの
しるしを押され
おまえはすべてを否定される

逃げることはできない自分を
背中の陰に貼り付け
絶望の荒野を
永遠に走り続ける
その苦しみをごまかすために
おまえは黄金の嘘を欲しがるのだ

何もかもが虚しい馬鹿になっても
孤独の城に閉じこもり
まだ強情を張る馬鹿者は
城ごと神に見捨てられる

永遠に
帰ってくるのではないと言われ
神の家から
追い出される



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする