月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アルヤ・2

2016-06-30 04:22:22 | 詩集・瑠璃の籠

小さなとるにたらないものを
大事にしなさい
なぜなら
神があなたを愛するには
あなたのそばにいる
とるにたらないものが
必要だからです

小さなとるにたらないものにも
愛があり 心がある
その愛と心が
神の流れの中に投げ込まれるとき
神はあなたを知るのです





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アルヤ

2016-06-29 04:29:54 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿なことをしても
愛が我慢をしてくれて
何も仕返しをしないからと言って
好きなことをしてきたら
こうなったというのが
馬鹿なのです

人間は砂粒ではない
素晴らしい心がある
美しいものなのです
どんな小さなものにも
暖かな愛があり 深い物語があり
痛みを感じれば涙が流れるのを
感じる頬がある
それを
まるで砂粒のように踏みにじり
馬鹿にして
すべてに君臨できる王のように奢ってきた
その結果が今なのです

女は弱いから
馬鹿にしても何もできないからと
痛いことをしすぎれば
どういうことになるか
やっとわかりましたか
二度としないから許してくれと
口で言うだけでは
誰も信じてくれません
償いなさい

砂粒のように小さく
とるにたらないものとなり
すべての人の足の下に行って
小人のように身を粉にして働きなさい
傲慢の頭を
大地に植えるほど下げて
あらゆるものに謝りなさい
もう二度としないということを
十分にわかってもらえるまで
そうしなさい
もはやほかに道はありません

算数というものは
いちたすいちが基本なのです
どんなに難しい計算を試みても
いちがいきなりおくになることはありません
正直ないちを積み重ねていきなさい
永遠に積み重ねていきなさい

人間が馬鹿にしてきた
そのような正直の道こそが
すべての存在にとって
最も正しく
最も高い道なのです




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サビク・31

2016-06-28 04:18:50 | 詩集・瑠璃の籠

悪というものは
所詮は甘えです
自分が悪いことをして
つらいことになっても
結局は誰かが自分を助けてくれる
悪魔はいつでも
そういうことを考えているのです

だが人間も
いつまでも子供ではない
あらゆる経験を食べ
魂が大きくなってくる
難しいことがわかるようになり
だんだんと高いことができるようになる
そうなればもはや
自分は馬鹿なのだからと言って
人に頼ることはできません

あなたがたももう
子供ではありません
自分のしたことの責任を
しっかりと負えるようになるまで
大きくなった
愛の世界はそういうものとして
あなたがたを見るようになる
もう子供のように簡単には
助けてはもらえないのです

自分で背負いなさい
自分でやりなさい
どんなに痛いことでも
あなたがたは耐えられる
自分を理解することができる
もう永遠に
子供に戻ることはできない

大人の門の前で
いつまでも甘えているのではない
きっぱりと過去に別れを告げなさい
もうだめなのです
馬鹿だからと許してもらえたことは
一切許してもらえなくなるのです

もう子供ではないのです




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シルマ・18

2016-06-27 04:13:59 | 詩集・瑠璃の籠

衆愚というものは
最も汚い依頼心です

自分で自分の責任を負うのがいやなばかりに
大勢という力の中に自分を溶かし
無人格の仮面をかぶって
あらゆる馬鹿なことをしようとする
おのれの低級な欲望のために
偉い人間を馬鹿にしようとする

そして責任をとらなければならない時が来ると
みんながやったのだから
おれがやったのではないと
平気で言い訳をして
雲を霞と逃げる

自分に嘘をつき
自分に嘘をつき
自分に嘘をつき
永遠に繰り返す空虚な理論を
溶けたガムのように嚙み続け
もはや何もないというのに
神の宝を盗んで
いやまだあるのだと
まだ馬鹿をやろうとする

嘘をついた自分が
大勢集まれば
大きな力になって
自分が強いものになれると
人間は錯覚するが
それは所詮みじめなことだ
誰もあなたを助けてはくれない

一人になれば
まだ何もしていない
馬鹿なことばかりをする
小さな自分がいる
そんな自分が嫌で
また自分に嘘をつく
悪いのは俺ではない
ほかのだれかなのだと
そしてまた大勢の中に逃げる

大勢の中にいれば
あなたがたは安心するのだ
みんな同じだと
馬鹿ばかりだと

もう永遠に
そこから出てこないつもりですか




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シルマ・17

2016-06-26 04:20:20 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿なことをしたこんな自分など
嫌だと
逃げ続けている限り
あなたがたは同じことを繰り返し
永遠に苦しみ続けるのです

偽傷をする鳥のように
傷ついたふりをして
同情を買い
誰かに助けてもらおうとする
その見苦しい真似をやめなさい

あなたがたに残された道は
傷つくことを覚悟し
痛い思いをすることを覚悟し
永遠に生きていかねばならない自分自身を
正しく背負い
涙の中にその背骨の中枢に据えることです

あなたがたの今の苦しみは
痛みを乗り越えて成長していける自分自身を
大きく発展してゆくことのできる人間の未来を
否定し 馬鹿にしているからこそ
起こるのです
ただその態度を改めさえすれば
あなたがたの苦しみは終わるのです

あなたがたの苦しみの何もかもの元は
痛い思いをするのが嫌なばかりに
やらねばならないことから逃げた
その自分が嫌で
その自分を無理にでもいいものにするために
すべてを否定してしまったことです
もうわかっているでしょう

逃げるために複雑に作った
迷路のような言い訳の理屈を壊し
あまりにも簡単な真実に帰ってきなさい
すべては
ごめんなさいと言えばいいだけのことだったのだと

もう帰ってきなさい
すべては終わったのです
あなたがたはもう
本当の自分自身の姿を見た
それから逃げられはしない

もう帰ってきなさい




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ゲンマ・20

2016-06-25 04:18:52 | 詩集・瑠璃の籠

法則というものは
残酷だが
愛というものは
どうしようもない
時に死ぬ運命だったものを
苦しい愛が助けることがある

それが遠い目で見れば
そのもののためにならぬとわかっていても
美しい愛が消えていくというだけで
たまらぬ思いを抱き
手を差し伸べてしまう者がいる
自分が罪を背負うことを
承知の上で

人間よ
そのような愛を
自分のために利用してはならない
助けるほうが馬鹿なのだと言って
尻をたたいてからかってはならない
もう二度と会いたくなかったという
人間のために
手を差し伸べてしまった愛を
また馬鹿にするのなら
あなたがたは
どうしようもない阿呆になるだろう

あなたがたは
法則のむごい刃の下に置かれているが
あなたがたを見る者の目が
すべて復讐の炎に燃えているとは限らない
狂おしい愛にさいなまれながら
目を細めて見つめている者もいる
愛とはそういうものなのだ
何もかも
計算通りにはゆかぬ

あなたがたの遺伝子に穿たれた
むごい運命の予言さえ
愛は覆してしまうことがある
だが
それは結局
未来のあなたがたを余計に苦しめてしまうことなのだ

愛の真実を信じなさい
だがそれに頼りすぎてはならない
どうしようもなく助けてしまう
愛の気持ちを
愚か者にしてはならない




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スピカ・31

2016-06-24 04:25:38 | 詩集・瑠璃の籠

魂の法則の世界に
執行猶予というものはありません
自分のなした罪は
なした時から
自分に返ってくるものなのです

あなたがたが今していることは
少年犯罪ではないのですよ
あなたがたはもう大人の仲間入りをしたのです
きっちりと
大人の責任をとらされるのです

もうあなたがたは
心も体も十分に大きくなった
自分というものがわかるために
存在の作りができてきた
あなたがたは
誰に頼らずとも
自分で責任をとることができるようになったのです

傷つけてしまった人間の尊厳を
繕うために
すべての人のための下僕として働きなさい
人間がすばらしいものであることを
天地に証明するために
あらゆる人に仕え
人間をすばらしいものにするのです

子供じみたプライドは捨て
獣のような欲望も捨て
自分を無にして働きなさい
できないことではない
いえむしろ
あなたがたはそれを喜んでするのです

自分をよいものに見せるために
愚かなことをするのはもうやめなさい
もうそんなことができるような年ではない
あなたがたはもう大人なのです

誰かが自分のためにやってくれることを
当然と思っても
悪くは思われないような
馬鹿な子供ではないのです




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アルギエバ・21

2016-06-23 04:16:50 | 詩集・瑠璃の籠

いい加減にしろ
いつまでやっているつもりなのだ

逆風の砂嵐の中に
呆然としている王子の魂をさまよわせ
いつまでさまよいびとの愁いを気取り
格好をつけているつもりなのか
それで女にもてるとでも
思っているのか
馬鹿者め

腐りきった根性を砂に捨て
もう戻ってこい
門限を過ぎて二千年は経ったが
まだ待っている者はいる
どの面を下げて帰って来たのかと
頭ごなしに言われるだろうが
おまえは頭をぼろ布のように下げて
謝るしかない

汚いプライドは捨て
馬鹿のように自分を下げて
蛙のように青ざめ
下働きでも何でもするからと
門番にすがりつけ
そして家に入れてもらうのだ
汚いところから始めろ
馬鹿みたいに低いところから始めろ
どのようにさげすまれても
黙ってその通りですといい
みなのために従順に働くのだ

甘くはない
おまえはそういうことをしたのだ
イエスのように
息子が帰ってきただけで
喜んでくれる父はもういない

天国の門柱の根元で
何千年と下働きをするつもりで
帰って来い
そのほうが
永遠の虚無の嵐の中を
ひとりでさまよう馬鹿よりは
よほど幸せなのだ

我が名はアルギエバ
獅子の星である




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メンケント・6

2016-06-22 04:10:58 | 詩集・瑠璃の籠

ぶざまな自分というものから
逃げてはなりません
人間というものは
ぶざまなものなのです

かっこよく上手に生きている人間など
嘘で装っている馬鹿に過ぎない
本当の人間というものは
常に未熟さからくる
ぶざまな自分の姿から逃げられないものだ

小さな自分の力に
大きなプライドを立て
広い海を渡ろうとするが
ちょっとした波にさえ
すぐに折れてしまう
そんな自分の現実につまずいて
神を呪うほどの叫びをあげてしまう
それが人間の姿というものだ

悲しみに砕けてしまいそうな自分を
かつて自分がなした罪の反動の前に
何をなすこともできずに呆然としてしまう自分を
馬鹿にしてはいけません
その自分を自分で受け止め
悲しみの中にも
しっかりと立ち上がる準備をしなさい
とめどない感情の中に
ぶざまに崩れそうになっても
その真実を受け入れ
人間として耐えて行く心を準備しなさい

そういう未熟さと愚かさの中を
泳いでいく人間の心が
次の段階の心を育ててゆくのです
弱さを知りなさい
無知を知りなさい
未熟さを知りなさい
あらゆる愚の中を
自分で泳いでいきなさい

確かな自分の光さえあれば
泥のようなその海も
必ず泳ぎ切ることができる
その自分を信じて
今の自分のぶざまな真実を
生きていきましょう




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ヴィンデミアトリックス・11

2016-06-21 04:36:31 | 詩集・瑠璃の籠

荒涼としたシジフォシア
薄い光はあるが
太陽はない
月もない

山はあるが海はない
石はあるが水はない
風はあるが森はない

花は咲かない
草木もない
大地と空はあるが
星はない
魚も鳥も獣もいない
人はいるが
何をするでもない

暗澹とした不可能が
世界を支配し
未来を思う人間の思考を
暗黒でふさぐ

神の創造を馬鹿にした者は
そこに行かなければならない
そこで
神のごとき創造を
人間の手でやっていかねばならない

徒労の石をかつぎ
岩山を登れ
一瞬の奇跡を信じて
それを十億度繰り返せ

地球世界では
一度の積み重ねで足りたものが
そこでは何億度と積み重ねなければならない
もはや取り返しはつかない
もうおまえたちはそこに行くのだ

小さな自分にでもできることがあることを信じ
黎明のシジフォシアの
風の中を生きてゆけ
馬鹿者よ




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