カノープス・８９

もうすぐ
愛の世界が始まる

神は
悪しきものをこの世から追い出し
心清き
よきものだけを残す

ゆえに人々よ
神の心を学び
自分の真実を知り
愛の元に帰ってきなさい

絶望の壁を引きむしり
自分から逃げようともがいているものに
すばらしい自分自身の真実を教え
明るい神の光の中に
呼び戻してくるのだ

もう神は
人の迷いを許さない
間違ったことを信じ
この世に難と不幸をまき散らすものは
冷たく神にはじかれるだろう

もうすぐ
愛の世界が始まる

逃げることはできない自分の
まことの幸福を知るものだけが
この世に残るだろう

エリダヌス・２

すばらしい自分自身の
真実を
この世に広げよ

神は人間を
すばらしいものに創った
愛ですべてをやってゆく
美しい存在として創った

その真価に
すべての人間を
目覚めさせよ
そうすれば
この世から
ありとあらゆる苦悩が去り
すばらしい愛の天国が
成り立つだろう

人間は
大いなる愛の元
心を結び
互いに助け合って
すばらしいことをなすだろう

すばらしい自分自身の
真実を
この世に広げよ

愛で
すべてをやってゆくのだ

ムジカ・３２

愚かな嘘と
幻の幸福を捨て
麗しい神の世界に
入ってきなさい

愛に心を溶かし
迷いのきぬをぬいで
自ら光る太陽のような
本当の自分を見出しなさい

すべてが変わってゆくだろう
目覚めた自分の光が
世界を照らし出し
あなたに一筋の
美しい道を教えるだろう

逃げることはできない自分の
すばらしい真実が
あなたの心を
燃え立たせるだろう
すべての幸福のために
すべてをやってゆくのだと

愛が
泉のようにわきあふれ
あなたの心を
至上の幸福に
導いてゆく
すべては　すべては
このためにあったのだ

暗黒の迷いの日々を
矛盾に苦しみぬいた日々を
乗り越え
人間の魂は飛び立ってゆく

億年の時を
待っていてくれた
あの神の空へ
飛び立ってゆく

アンタレス・５５

唯一神とは
自分が世界で一番偉いものでありたいという
人類の幼期の願望を
神に投影したものである
要するにそれは
究極のエゴの姿なのだ

だが実際
唯一神というものはない
神は
八百万よりもたくさんいらっしゃり
互いに愛し合い
協力し合って
この世界を創り続けていらっしゃるのである

唯一神を信仰するものは
自らが最も優れたものであると
うぬぼれがちだ
そして他の人間を劣等視し
迫害する傾向がある
そして自らを
暗黒の闘争の悲劇に
落とし込む

唯一神は
人間を
暗い迷いの荒野へと
導く

ゆえに人々よ
唯一神のくびきを壊し
この世に
真実の神の姿を
広げよ

愛のもとに助け合う
美しい神々の姿を

そうすれば
人々も神にならい
互いの特性を認め合い
愛し合い
協力し合うようになるだろう

コカブ・３９

もうやめなさい

愛のふりをして
上手に芝居をしても
あなたの心の中の矛盾は
隠せない

かつらのように
盗んできた自分をかぶって
良い人のふりをしている
その奥で
罪の影に怯えている
小さな心が見える

良い人になるために
悪いことをしている
そんな馬鹿な自分がつらくて
あなたの目の奥から
鼠のように
魂が逃げようとしている

逃げてはいけない
矛盾のねじれに苦しむ
自分の心の真ん中をつかみ
本当の自分に戻りなさい

そうすればあなたは
自分の中に
美しい愛の鉱脈を見つける
嘘ではない本当の自分の中に
求めてやまなかった
愛に生きる美しい自分の
真実を見つける

さあもうやめなさい
嘘と盗みで得た
仮面の自分を廃し
真正直な本当の自分に
戻りなさい

そうすれば
矛盾の雲は晴れ
生きていくことが
すばらしい天国になる

胸の中に愛が満ち溢れ
すべての幸福のために
あらゆることを
やっていきたくなる
その美しさが
あなたを
永遠の幸福に導くのだ

エリダヌス

未来のとびらが
開く

神が
人類の中に秘めおいた
美が
花開く

信じよ
自分を
それは神が創った
すばらしい芸術なのだ

嫉妬と謀略の
煙が漂う
迷いの荒野も
乗り越え
清めていくことができる

罪の闇に
吸い込まれ
落ちていく魂も
ひとたび自分の真実を知れば
そこから立ち直っていくことができる

嘘と盗みで作った
幻の幸福に酔い
地獄の淵に
転がり落ちていく魂に
真実の愛を教えよ

逃げることはできない自分の
まことのすがたを
すべての人類に教えよ

信じよ
自分を
おまえは
神が創った
すばらしいものなのだ

ネプトゥヌス・４

いいかげんにせよ
不断の努力をして
人類を救おうとしているのに
おまえたちのそのざまはなんだ

殺人と強姦の祭りに酔い
人間性の城を壊し
嫉妬と恨みの感情に溺れ
総勢で地獄の闇に
なだれ落ちてゆくのか
馬鹿者よ

すべてやめよ
呪いの神の旗を捨て
逃げることはできない自分の
新たな紋章の元に集い
人間を取り戻せ

絶望の壁に描いた
復讐の女神の幻を
打ち捨て
愛の鳥の鳴く
天国の門を振り返れ

アンタレス・５４

憎みあってはいけない
殺しあってはいけない

冷たい言葉で
あるいは醜い武器で
人を殺せば
その人が
おまえにとっての
運命の神になるのだ

嫉妬と憎悪に
魂を燃やし
憎い宿敵を滅ぼそうと
惨いことをすれば
永遠の地獄の門が
おまえの前に開く

神の名を利用し
殺戮の言い訳に使い
愛ではないことのために
人間を破壊していくものを
神は憎む

血と糞に汚れた
絶望の海を漂い
自らの魂を
無明の中で
すりつぶしていく馬鹿者よ
逃げることは許されない
暗黒の運命が
おまえの目を塗りつぶす

サビク・８６

やめなさい
もうやめなさい
手遅れになる
寸前だというのに
あなたはまだやっている

愛のふりをした
嘘をかぶり
永遠にそのまま
自分をごまかしていくつもりですか

本当の自分を
背中のできもののように
嫌がり
永遠にそれから
逃げていくつもりですか

つらいことは嫌だからと
やらねばならないことに
背を向けているうちに
時は過ぎていく
そのまま何もせずにいれば
あなたは
永遠の虚無の地獄に
吸い込まれてしまうのだ

神が人に与えた
すべての恵みを失い
逃げることはできない
自分だけを連れて
何もない砂の荒野を
永遠にさまよわねばならない

それが
どんなに愚かなことか
まだあなたには
わからないのか

やめなさい
もうやめなさい
汚い嘘を
すっきりとやめて
本当の自分に帰ってきなさい

カノープス・８８

嘘をついている自分を
霧の中に逃がし
何もわからないことにして
幻の幸福をむさぼっている
馬鹿者よ

もう終わりが来る
神が吹かす風が
無明の霧を払い
おまえの真実の姿を
この世に洗い出す

嘘と盗みで作った
白い仮面を貼り付け
逃げることはできない
本当の自分が
背中のできもののように
痛む苦しみを
大量の酒でごまかし
これが幸せなのだと
自分をごまかし続けている
そのみじめな姿が
表に出てくる

つらいことは嫌だと
真実に背を向けながら
腹の下のものを
いつまでもいじっている
馬鹿者の本当の姿を
神のまなざしが突き刺す

もうこれはだめだと
苦い神のため息をあびても
まだ幻に逃げるか
馬鹿者よ

寒い虚無の地獄の
風の音が
その耳に忍び込んできている
というのに
まだ
目覚めないのか