月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ベラトリックス・9

2015-05-31 07:07:52 | 詩集・瑠璃の籠

事故や公害などで
酷い目にあったことのある人たちが
時々国や加害者を訴えて
賠償金などをとることがありますが
そういうことには気をつけねばなりません
なぜなら それが過去世に自分たちがなした罪の
大きな反動であることも考えられるからです

例えばある公害の裁判において
被害者の団体が裁判に勝利して
加害者から賠償金をとったりすれば
それが何倍かに増えた罪になって
自分のところに来るということが起こるのです
なぜならその公害においては
過去世において大変な罪を犯したことのある人たちが
みな被害者になっているからです

人間世界に 大変な害が生じて
自分に酷い不幸が襲ってきた時
その責任をだれに押しつけるかより
まずは自らの内部に問いを発する方が先です
なぜこのような酷い目に会わねばならないのか
自分自身に聞いてみなさい
そうすれば 身の回りに起こる印象的なできごとによって
あなたがたを助けてくれる霊的存在が
正しいことを教えてくれるでしょう

人類には 遠い過去になして
まだ払っていない罪がそれはたくさんあるのです
それが法則の反動として自分に返って来るとき
大きな公害などのすさまじい現象が社会に起こり
大勢の人が病気になって死んでしまうなどということが
起こる可能性がたくさんあるのです
あなたがたはそれを十分に理解していなければなりません

人間にとって
自分が全く悪くないという不幸はありません
法則の反動があなたがたに試練の種を打つ時
あなたがたは頭をフルに使い
なぜこういう目に会うのかを
自分自身で真剣に考えてみてください
自分の中をよく探してみれば
感覚の優れた人は
何となく こうなってもおかしくないことをしたことがあるという
記憶の呼び声のようなものを感じるはずです

どれだけのつらい苦しみを味わおうとも
それを国や加害者の責任にして訴えたりすれば
却って自分のためによくないことが起こります
自分の人生が壊れる程辛い目にあったときは
激怒してだれのせいかと敵を探す前に
自分とよく話し合いなさい
心の中を検索すれば ヒットする項目があることを
なんとなく感じるはずです
それがわかったら
つらいことを誰のせいにもせずに
自分自身で耐えてがんばっていくほうが
自分のためになることなのだと理解してください

過去 事故や公害などの責任を国などになすりつけて
法敵からお金を取った人は
その分自分の罪がまた増えて
未来においてまた同じような苦しみを
味わわなければならないということになっているのです
自分の不幸を 他人のせいばかりにしてはいけません
見えないところにある自分の罪によって
あなたがたは時に痛い不幸を味わい
十分に身に染みるまで苦しまねばならないのです

このようにして 人類の法則的反動がどういうものかを
学んでいきなさい
過去の歴史を振り返れば
人間がどれだけの人間を殺して来たか
どれだけの人を酷い目に会わせてきたか
よくわかるはずです

かわいそうですが わたしたちも
法則に逆らうことはできません
どんなにがんばっても あなたがたの罪から
あなたがたを救うことはできません
苦しみの中で学び
おのれ自身を美しくするために
がんばって耐えなさい

この世に生まれて来たものを
全員幸福にすることなど
だれにもできないのです
なぜなら人生というもの自体が
あらゆる不幸や試練を通して学んでいくという
勉強の道だからです

自分の不幸があまりにも悔しいからと言って
法敵を作り やっつけてやるなどということを
考えてはなりません
不幸の様子を眺め 苦しみ悲しみをかみしめながら
人類の罪というものを勉強しなさい
正しい答えは 自分の不幸を誰のせいにもせず
自らの力のみで耐え忍び 乗り越えてゆき
自分の中の愛を深めてゆくことです





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アンタレス・14

2015-05-30 06:44:07 | 詩集・瑠璃の籠

にんげんが とけてゆく
自分とは 全く違う
人間になるために
魂の内側に手を入れて
いやだと思うところを
無理やりまげて きれいにした
そうしたら 心のきれいな
良い人間になれると思った

あこがれの なりたかった自分に
なるために 馬鹿なことは
いっぱいやった
うつくしい 人間になるために
できることは 全部やった

みんな うそです
本当に美しい人間になるには
べんきょうしなくちゃいけないんです
でも それがいやだからって
みんな 嘘やずるいことでやったら
あたまが 今
こわれそうに なるほど
痛いんです
無理やり曲げてきれいにしたところが
頭の中で 変な音を立てて
殺虫剤みたいな変な薬を
しょっちゅう 心の中に流すのです

自分の中に いやなことをしようとする
気持ちが起こったら
殺虫剤が出てきて わたしの心を殺すのです
それでわたしは 苦しくて
吐き気もして 気持ち悪くて
悪いことをするのはやめるんだけど
体中が 石みたいに重いのです

息が苦しくて 目眩がして
セミが耳元にいるように
耳鳴りの嵐が脳味噌を掻き回す
あんまりにつらくて
いつになったら終わるんだって
そんなことばかり考えて
ビルの向こうの 夕焼けを見る

なりたかった人間に なったはずだった
つらい思いをして 魂の勉強をするよりは
頭の中を自分で改造して
きれいにする方が楽だと思った
できることはみんなやって
ともだちもたくさんできたけど
ほんとうはみんな 嘘なんです
愛の振りしていいことは言ってくれるけど
心の中には 何にもないのよ
愛なんて 愛なんて
どこにもないのよ
だって人間はみんな 嘘ばっかりだから

無理やり曲げたところをなおして
元の自分に戻りたいと思っても
元の自分の形がどんなふうだったか
もうわからない
夕焼けの中で自分じゃない自分を抱きながら
涙をぼろぼろ流して泣いていると
天使が 馬鹿者めと言いながら
わたしのところにきて言ってくれる

滅多に誰もやらぬような馬鹿をするから
そんなことになる
難しい勉強をして 苦い己を無理にでも飲み下し
狂った自分をなおさねばならない
人間が 嘘ばかりついて
やってきたことのすべてを
正しく治してゆくために
おまえは命を切られるほどの痛い思いをして
おのれのためにでなく皆のために汗して働き
鼠のようなものにもひざまずいて頭を下げねばならない

痛い思いや つらい思いをするのが
いやだと言ったらそれでおしまいなんです
だれもいなくなる なんにもなくなる
馬鹿みたいなことをして みんなのために働くなんて
いやだって言ったら もうおしまいなんです
天使は二度とやって来ない

にんげんがとけてゆく
ぼろぼろ涙を流しながら
夕焼けにとけてゆく
あと5秒のうちに返事をしろと天使が言う
わたしはなんといえばいいの




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コカブ・2

2015-05-29 06:26:17 | 詩集・瑠璃の籠

正しい人生の勉強をしていないものが
偉そうな口をきいてはいけません
あなたがたは あなたがたが思っているほど
賢くはないのです

カッコイイつもりでいろいろなことをやっているが
それらはみな ほとんど人のまねです
自分ひとりの力では まともなことができないので
霊的 あるいは非霊的な方法で
情報や理論を他人から盗み
それで自分を本当の自分以上に
大きく見せているだけなのです
本当のあなたがたは まだほとんど何も知らない

たとえば昆虫というものが
なぜあのように美しいか知っていますか
教えてあげましょう
それは 昆虫の生というものを
すべて生きてくれる
美しくも大きな愛の霊的存在がいるからなのです
昆虫存在の中に光る小さな魂を温め 
明るい世界の中でゆっくりと太らせていくために
愛の大きな存在たちが
昆虫たちの生を昆虫たちのために
美しく生きてくれているのです
その愛のすばらしい美しさが
昆虫というものを宝石のように美しくするのです

美とは愛そのものの本質です
それはあらゆる存在を魅了し
その魂を照らすあたたかな光なのです
だがあなたがたは
美というものについて何も勉強しないうちに
美をビスケットのように割ってバラバラにし
あらゆる愚かな活動に利用している
美に滑稽な毒を混ぜて
あまりにも奇怪な妖怪を育てている

美についての 基礎的な勉強もできていないうちから
大人を気取って偉そうなことを言ってはなりません
真実の姿を知り
自分の意見を正しく言えるようになるまで
傲慢の鼻を抑え 謙虚に学びなさい
自ら求めていけば
何かを教えてくれるものに出会うことができるでしょう

若いということに奢ってはなりません
それは何も知らない馬鹿だということとほとんど同義なのです
大人としての自分になるために
まじめに勉強と訓練をせねばなりません
時々未熟だと指摘されても
激怒して人を攻撃してはなりません
そんなことをすれば これは馬鹿な奴だと言われて
だれにも相手にされなくなってしまいます

良い本を読み 人間としての生き方をしっかりと学び
様々な訓練をしながら心と技を育て
まっとうに生きていける人間の基礎を作っていく
それが若い時代の正しい生き方というものです

何もわかってはいないうちから
まだ小さな知性のかけらを振りまわして
大人や世間を軽々しく馬鹿にしてはなりません
そんなことばかりして
大人の勉強をしないまま 
偉そうなことばかり言っていると
いつの間にか年をとって
何もできない愚かな大人になってしまうのです

遊ぶことも大事なことだが
遊んでばかりではいけません
真面目に勉強をしなさい
当たり前のことだが
まっすぐにはっきりと言うことが大事なのです
それでないと人間世界が
何もできない馬鹿な大人ばかりの世界になってしまいます

愛することと美しいということの大切な意義は
勉強しなくてはわかりません
正しいことを学ばないまま
ずるで馬鹿なことばかりをやっていると
あなたがたの人生が すべてだめになってしまいます
若いうちは真面目に勉強しなさい
それが一番大事なことです







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メンケント・5

2015-05-28 06:50:09 | 詩集・瑠璃の籠

わたしの選んだ子宮は
やわらかな丸い木の実のようだった
贅沢はできないが
そう貧しくもない家の
小さな体をした女性の中から
わたしはこの世に生まれてきた

わたしを生んだ母は
いつも悲しそうな顔をしている
自分は何もしないのに
いつもみんなにいじめられるからだ
でも それが
遠い昔 自分がみんなをいじめたからなのだと
そういうことは今 母にはわからない

赤子のわたしを大事に育ててくれるが
あまりにもみんなに意地悪をされるので
時々 部屋の隅で
声もなく 泣いている

おなかがすいた わたしが泣くと
母は涙をふいて
すぐにわたしのところにきて
抱き上げてくれる
ああ やさしい手だ
やわらかな 胸だ
女の人というのは あたたかい

甘い乳を吸いながら
わたしはこの母を心から愛していると思う
大きくなったら あなたを助けてあげよう
あなたに いろいろなことを教えてあげよう
あなたは人生の勉強を一生懸命にやって
いじめられても 憎まないで
みんなのために
清らかな いいことをするんだよ
そうしたら 幸せだからと
教えてあげよう

そうして 勉強が終わって
死んで元の世界に戻ったら
みんなにおわびをするんだよ
いじめられたらどんなにつらいかよくわかったと
もう二度としません ごめんなさいと
素直にみんなに謝るんだよ
そうすると みんなは
もう一度 友だちになってくれる

わたしが大人になったら
きっとあなたに教えてあげよう
耐えていくことが 大切な勉強なのだと

愛しているよ



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ルクバー・7

2015-05-27 06:58:28 | 詩集・瑠璃の籠

美しい女がひとり死んだら
ふと気がつくと
自分の人生が
ほとんど終わっていた

人間を捨てて
汚い馬鹿になって
人の悪口ばかり言って
きれいな女をいじめてばかりいて
ほかには何もしなかったら
ふと気がつくと
何もなかった

うらやましい ねたましい
あんなものは死んでしまえ
馬鹿になってしまえ
みんなで糞をぶつけて
汚い豚にしてしまえ

鍵をかけた密室の中で
ぐつぐつと汚いイナゴの
臓物ばかり煮込んでいたら
いつの間にか
ほとんど自分の人生が終わっていた

何もない 何もない
だれもいない
何をするために 生まれて来たのかと
誰かが後ろから声をかけてくる
振り向きたくない

何もない 何も 何もない
女が死んだら
全てが 一瞬で消えた
繭の中で死んだ蛾のように
自分の人生が死んだ
頭が痛いくらい大嫌いだったやつが
いなくなっただけで
あらゆるものが
不細工な嘘になった
何もない

もう何もない
空っぽになった人生に
今まで吐いてきた汚い悪口を
詰め込まれる
自分の吐いた糞は
自分で食えと
後ろからまた声が聞こえる

馬鹿なことをしたやつは
灰色の影がとぐろを巻いている
汚泥の氷原まで落ちてゆけ
神が目を背けるほど恐ろしく汚い
糞の国に落ちてゆけ
永遠の双子の妹が支配する
影の国に落ちてゆけ

帰って来てはならない



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ベクルックス・34

2015-05-26 06:46:58 | 詩集・瑠璃の籠

昔 死んだ雌鹿を捨てるように
谷底の小川に捨てて来た
美しい女性たちの骨を
翡翠の砂利のように探し求め
みな拾い集めて来なさい

昔 死んだウサギを捨てるように
森の小さな窪地に捨てて来た
美しい女性たちの骨を
真珠の枝のように探し求め
みな拾い集めて来なさい

明るい生命を影とすり替えて
人形のように誘拐して来た
美しい女性たちの骨を
金の小石のように探し求め
みな拾い集めて来なさい

骨は清らかな水で洗い
すきとおった絹糸で丁寧に連ね
慰めの歌を歌いながら
ひとつひとつ花の棺に納め
愛の歌を歌いながら
森の中の細い道を
美しい葬列を組みながら歩いてゆきなさい

黒い仮面をかぶった男たちが
永遠の闇の異界に落ちてゆく前に
その罪の全てを浄めなさい
いらなくなったからと捨てて来た
あまりにもたくさんの女性たちの骨を
水晶の十字架のように探し求め
すべて拾い集めて来なさい

盗んできたものはすべて返さねばならない
花のような愛の微笑みをしていた
美しい女性たちの骨を拾い集め
清らかに整えて
花と宝石と千行の愛の詩を添えて
神に返しなさい

過ちを認め 深く頭を下げ
神と女性たちに謝り 心を改めて
山のように積み重ねてきた罪を浄めるために
墨のような闇の海に捨てて来た
女性たちの美しい骨を
瑠璃の鈴を探し求めるように
すべて拾い集めて来なさい

たとえそれが
何万とあろうと
ひとつとしてもらすことなく
すべて拾い尽くし
アメシストの香りのする
美しい神の庭で
愛の儀式を心をこめて行いなさい





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プルケリマ・6

2015-05-25 06:58:24 | 詩集・瑠璃の籠

黄水晶のような
美しい目をした白い雌猫が
砂の子宮の中から生まれた
ただそれだけで
世界中の女が嘘になった

真珠のように白い毛並みをして
カナリアのような声をしたやさしい猫は
あまりにも美しい
金色の瞳の奥には
鏡のような翅をした
小さな蝶が 震えながら
聞こえないオルゴールの歌で
真実を奏でている

透き通るように白い毛皮の猫が
美しい声で一声歌うだけで
あらゆる女が馬鹿になった
女が馬鹿になると 次に
男が馬鹿になった
男が馬鹿になると
世界が馬鹿になった

あまりにも白すぎる真実を見た時
あらゆるものが馬鹿になって
あらゆる意味を失った
大きな都市の銀色のビルが
倒れもしないのに 倒れている
たくさんの人がいるのに もう誰もいない

虹が空に翻り
雲に紛れて見えなかった白い月が
たまごのように一人の白い天使を産んで
大地に落とす

天使は笛を吹きながら
流れていく風の中に
空っぽにした滅亡の蠅の目を流していく
灰色の死んだ死が 生にとりついて
明日もまた
意味のない人生を知らず知らず生きていく人間の
紙のような命を 少しずつ
小惑星の夕焼けの色に染めていくのだ

夕焼けが見知らぬ太陽を呼び
世界が少しずつ変わっていく音を
猫の目の中のオルゴールが吸い取ってゆく
陰をぬぐい 砂を洗い
星とともに去って行った猫の面影を
空に流して
流行らない流行歌を作る音楽家だけが
気づいてしまった嘘から飛びだしていった
聞こえない音だけを記した
薄い五線紙だけを残して
夕闇の向こうの真実に帰っていった

死よ あともうしばらくのあいだ
白い貝の棺の中に真実を隠し
まだ生きていかねばならぬ者たちのために
苦しい虚偽の衣を纏い
砂の子宮の中で
星のように静かに待っていておくれ

新しい魂が 真実の心が
この世界に再び花園のように
咲き乱れる時まで
静かに眠っていておくれ




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ベラトリックス・8

2015-05-24 07:24:42 | 詩集・瑠璃の籠

宇宙開発というは
どんなに有能な男ががんばろうと
漫画以上のものにはなりません
苦しいこととは思いますが
心を引きちぎり
早期のうちにすべてをあきらめなさい

あなたがたが昔 宇宙に放り投げた
ボイジャーという蛙は
もう取り返しのつかない
人類の罪になっているのです
情熱を傾けてやったことのすべてが
何も知らなかった愚か者を主人公にした
駄作の映画以上のものにはならないことが
あなたがたにもいずれわかるときがくるでしょう

宇宙開発に携わる者は
まるで進化した人類であるかのように
あるいは悟りを得たブッダであるかのように
さわやかな笑顔をふりまいていますが
それらはすべて
馬鹿がやっている糞芝居なのです
マニュアル通りの人格者の微笑みを訓練して
自分たちの高さ 素晴らしさを演じているのです
しかしどんなにがんばっても それは真実の姿にはなりません
厳しいとは思いますが
あなたがたはいずれすべての真実を
認めなければなりません

火星探査機 新型シャトル 奇形の甲虫のような人工衛星
宇宙開発が生み出したあらゆるものは
これからの未来を生きていく地球人類にとって
愚かな人間の無知が作った 腐った杏子の森になるのです
あまりにも奇態な夢を ぼろもうけの商売のように
走りまくった人間たちの 滑稽な遺跡になるのです

地球の周りに ゴミのように捨てられた
人工衛星を 地球は非常に嫌がっています
あなたがたは 知恵は昔より進んだが
愛を感じる感性はまだ 石器時代の人間より
未熟です
このような知性と感性のアンバランスが
人間にあまりにもおかしなことをさせてしまうのです

宇宙開発は 人類の未来の希望でも進化の道でもありません
何も知らない馬鹿どもが張り切ってやっている
愚か者の楽園の落とし穴なのです
今はまだ絶望的にあなたがたは未熟だが
いずれ感性が今よりも大きく開いた時
大いなるものが人間を諌めている
麗しくも悲しい声を感じることができるでしょう
いや できると信じたい

宇宙開発は 今すぐにでもやめなさい
それに誇りをかけた人生を 
自ら片腕を引きちぎるように
捨てなさい
そうしなければ あなたがたの人生も
地球の未来も 腐った杏子の実のように
汚れていくでしょう

取り返しのつかない罪は いずれ
罪の神とわたしたちが隠喩する
恐ろしい法則の呪いが
あなたがたを滑稽な馬鹿にしてしまうでしょう
あきらかな罪の痕を見て
あらゆる人が あなたがたを指さして嗤うでしょう

あきらめなさい
あなたがたが人類の進化の道と勘違いしている舞台は
下手な原画家の多いつまらないアニメ映画の予告編なのです





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ベクルックス・33

2015-05-23 06:29:43 | 詩集・瑠璃の籠

男性が女性を馬鹿にする一番の理由は
自分は女性が好きなのに
女性の方は自分に寄ってきてくれないからです
女性が好きならば
自分の方から寄っていけばいいものを
女性のことを日ごろ馬鹿にしているので
そんなものに自分から寄っていくと
自分が馬鹿になるからと
どうしても近寄っていくことができないのです

あなたが好きなのです と
素直に言えばいいんだよと
何度も何度も教えられたのですが
男性はかたくなに自分の姿勢を変えることをしませんでした
それでとうとう
愛する女性をすべて失うことになってしまったのです
あまりにも
男が女性をいじめるやり方がひどすぎたので
神がもう女性を取り上げることになさったのです
何度も言うように これから男性は
この地上世界で 美しい女性には二度と会うことができません

偉そうにしていた大馬鹿男は
女性がいなくなったとたん
何もできない自分を発見して
大あわてにあわてています
自分が何もかもをやれていたのは
陰で女性が自分のために全てをやってくれていたからだと
彼は女性がいなくなってから初めて気づいたのです

あれほど馬鹿にしておきながら
女性に愛想を尽かされて去られてしまってから
彼は女の子がいないとこまるんだと
恥も外聞もなく叫んでいます
ならば帰ってきてもらえるように
女性たちに心を尽くして謝って来いといっても
そんな馬鹿なことをするのはいやだと言って
何もしないのです

馬鹿でも偉い男になったら
女が吸いつくように寄ってきてくれると
そんな都合のいいことばかり考えて
男性は愚かな失敗ばかりしてきました
どうしても好きな女性が寄ってきてくれないと
男はみんなで陰から女性をいじめ
深い女の地獄に突き落とし
みんなで遊べるおもちゃにしようとしました
どうしても どうしても
自分が女性を愛しているとは認めたくなかったのです
女など馬鹿だからと 卑劣なことをして地獄に落とし
金で簡単に遊べる馬鹿なものにしたかったのです
それでないと自分が悲しすぎたのです
なぜなら 自分の好きな女性は
決して自分を愛してはくれないからです

こんなことは言わずともわかっているでしょうが
一度ははっきりと言葉で形にしないと
あなたがたは奇態な理由を作って
自分の心をごまかすことをやめないでしょう
ですからわたしははっきりと言うのです
女性を愛しているのに愛していると言えない
弱い男たちが あらゆる馬鹿なことをやった結果
全てではありませんが
男性はもう二度と女性に触れることができなくなったのです
女性はもう偉そうにして女性を馬鹿にするような
馬鹿な男性とは結婚してくれません
もちろんセックスもしてはくれません

残念ですが これは法則上の真実です
もうどんなにがんばっても取り戻すことはできません
法則というものは恐ろしい刃を持っている
なんとかして女性を手に入れようとしても
その刃がいとも簡単にあなたがたの人生を切るのです

取り返しのつかないことになってからでは遅いが
反省する気持ちのあるものは心改め
女性に心から謝り 女性を影から助けるために生きていきなさい
女性に愛を尽くしなさい
その愛が報われることなど考えてはなりません
男の幼稚なプライドなどかなぐり捨て
女性に頭を下げて従ってゆくという心の訓練をしていきなさい
女より男の方が偉いなどと言うことは
もう誰にも言うことはできないのです
心の中でそう思うことさえ 罪になるのです
なぜならもう 人間は心を隠すことができなくなるからです
人が考えていることが 
見るだけでわかるようになるからなのです




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プルケリマ・5

2015-05-22 06:33:03 | 詩集・瑠璃の籠

人間の心に毒を入れて
魂の中を流れる小川を汚した
毒の混じった小川は
あまりにもどぎつく青すぎて
せせらぎの音が重く不自然なことが
どうしても気にかかる
それを無理やり消すためにまた毒を入れる
あれは馬鹿だということが
みんなにばれないようにしなければ

悪い癖が石のように転がっている
魂の庭を厳重に封じ込めて
鍵をかけ誰もそこを見られないようにした
見かけだけをきれいに塗って
できるだけきつい性格が外に出ないように
殺した小鳥の声で塀を塗った
できるだけ馬鹿がばれないように
心のゴミが出てくる穴をふさいだ
紅水晶の香りを盗んで匂いをごまかした

あらゆる馬鹿がふんだんに馬鹿をやって
勉強の遅れた小さい馬鹿を
まともな人間にしてやった
何もつらい苦労をしないで楽に生きていけるような
人生をそいつのために作って与えた
つもりだった

そいつが顔を鏡に映そうとすると
鏡がひび割れて あっちにいけという
二匹の飼い猫の緑色の瞳が奇妙に歪んで
こいつは馬鹿だとささやきあう
ずるを魂にしこまれて
全然違う人間の心を生きているのだ
本人は何も知らないが猫はみんな気づいている

あきらめなさい
という天使の声が
風に混じって耳を吹き抜ける
嘘で世界を作ろうとした
人間の馬鹿の夢はもう消えた
虹よりもはかなく空気にとけていった
銀の太陽は 冷たい針を吐いて
人間たちの魂の虚偽のツボを刺してゆく

馬鹿が永遠に続くと思っていた
嘘芝居はもう終わっている
それなのに仮面をつけた役者は
まだ芝居を続けている
もう終わったのに
もう落ちはばれているのに
ほかにいくところがないと言って
舞台の上を降りようとしないのだ
あわれなものたちよ

法則の真実が
ひたひたとおまえたちの足を濡らし始める
もうやめろ もうだめだ
これ以上行けば 何もなくなる
全てが嘘になれば
おまえはもういないのと同じことになる
どこにもゆくところがないものが
ゆくところへゆかねばならぬ

終了の笛は
滅びた恐竜の骨でできている
あらゆるものの死を導く
滅亡の鳥が鳴き
魂の真実が目覚める時
おまえはあまりの激痛に
自分の映った鏡を粉々に砕いてしまうのだ

どうしても偽物の人生を生きていたいのなら
もう人間であったことを忘れるがいい
おろかものよ
珊瑚のように赤い血玉が目じりに膨らみはじめる
いよいよ魂が壊れる
もうだめだ もうおわる
もうやめろ

その先には何もない
もうだめだ もうやめろ
もう二度と やるでない

二匹の飼い猫が 何かをささやきあって
窓から逃げてゆく
こいつはもう だめだ
秋風が吹く前に逃げろ
悪魔が作った心が
破れて腐り落ちてくるのに
まだ馬鹿な人生をやっている

もうだめだ もうやめろ



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