酸素の爆弾が落ちてくる
それは黄昏の光を吸い込み
金色に染まりながら
美しい彗星のように落ちてくる
爆弾は木の葉よりも静かに落ちるが
被害はヒロシマよりもむごい
人々は瞬時に生きた死人になり
都市は瞬時に生きた遺跡になる
これはなんだと気づいた時
何を見ても馬鹿に見える
人間がみんな変な服を着ている
なぜこんなことになっているのか
さわがしい嘘で塗りたくった
薄っぺらな現実を壊し
真実の自分を見いだすために
自己存在の回路をフルに回せ
笑うに笑えない喜劇に落ちた
人類文明の姿を眺め
人類のやったことの真実を認め
新たな道を探るべく行動を起こすのだ
道は甘くはない
何よりもそれだけはやりたくない
そう言う課題がおまえたちの頭の上に
鉄の林檎のように落ちてくる
あきらかに自分が正義だと言ったことが
すべて嘘だったとばれる前に
自ら明らかにしてやり直せ
これは愛だと言いながら
売って儲けていたものの正体を自ら暴き
地に額をつけて人々に心から謝るのだ
愚か者め
ただセックスがしたかった
それだけのためにやったことなのだと
すべてを認め
真実の爆弾が起こす風の津波に流されてゆけ