冷たい砂風の吹く
永遠の黎明の大地を
あなたはさまよう
灰色の大地
灰色の空
花も咲かず
鳥も鳴かず
流れる水もなく
空には日月も星もない
そこには
愛が何もない
ただ弱い光が
あなたの目を塗り
永遠の絶望の月日を
あなたに教える
愛を愚弄しすぎた馬鹿者は
みなそこに行く
虚無のごとき存在として
永遠に何もせず
ただぼんやりと生きねばならない
それが
どんな地獄の責め苦よりも
苦しいことなのだと
あなたは思い知るだろう
馬鹿者よ
永遠のシジフォシア
徒労と疲労の支配する
薄闇の世界
そこに行ったものは
二度とは帰ってこれない