月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ラスアルゲティ・3

2015-02-28 07:13:28 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿な人間たちが
馬鹿だけを偉くしようと
ずると盗みで
馬鹿ばかりにいいことをして
真実の人をすべて殺してしまったら
世界が馬鹿になった

すばらしい真実のウイルスが
銀河の水のように
地上に降って来るというのに
誰も何もすることができない
できる人はみな殺してしまった
たった一つ残っていた愛も
力尽きて 燃え尽きた

真実の奥のまた真実の扉が開く

あらゆることを馬鹿にし
すべての愛を侮辱し
忍耐ですべてをささえてきてくれた
神々の腕に深手を負わせた
すべての馬鹿どもよ

あなたがたは
神の敵である
神はあなたがたを
滅ぼすために
活動を始める

人類よ
ソンブレロの神に
頭を下げよ
新たなる時代が始まる
本日をもって
旧世界は終わった

人類は
神の愛児ではなくなった

自らの力のみを頼りに
何万年の悪道の日々が作った
大借金を全て支払え
子供の頃なら許してくれた
愛に頼ってはならぬ

馬鹿が作りあげた
糞の人形はすべて
銀河が降らす雨の中に傷んで
溶けてゆくだろう

死の底まで落ちなかったものは
真実の自分の人生を生きるために
せねばならない努力を
見つめなさい
それがたとえ あまりにも厳しい現実であろうとも
逃げることは許されない

あなたがたは 真実の己の姿を見る時
馬鹿が裏で何をしていたのかを
思い知ることだろう



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2015-02-27 07:18:24 | 詩集・空の切り絵・別館

阿呆が
あれだけ人間を馬鹿にしておいて
人間の仲間に入れてくれって
言うよ

何したと思ってんの
いいやつ全員馬鹿にして
ぶち殺して 盗みまくって
痛いことにしておいて
みんなだめにしたのに

馬鹿ばっかりひいきして
横丁で真面目に働く
貧乏なばあちゃんから
宝物平気で盗んで
盗んだもんはみんな馬鹿にやって 
馬鹿ばかりいいものになるようにして
馬鹿ばかりの世界にして
とうとう人類を馬鹿にしてしまったのに

盛大に悪いことやって
それが全部だめんなって
ものすごい大借金が襲って来るときになって
今さら大慌てで
ごめんなさい ごめんなさいって
口先だけで謝って
許してもらえると思ってるんだ
馬鹿が あっち行ってよ
あんたはもう人間じゃない
だって 馬鹿とずるばっかりやって
ものすごく羽振りがよかった頃
言ってたじゃない
おれは人間じゃねえ
人間よりすごいもんだって

今さらどの面下げて
人間の仲間に入れてくれっていうのさ
あっち行ってよね
二度と来ないでよ

あんたはもう人間じゃないんだから



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メラク・44

2015-02-26 06:49:49 | 詩集・瑠璃の籠

この世にはびこる愚かさの中で
他人の美をうらやむ愚かさほど
愚かなものはありません

自己存在と言うものは
それぞれに違う特質を持っているものですから
それぞれが持っている美も違うのです

自分の美がまだ未完成で
美しさが歪んでいるからと言って
他人の整った美を嫉妬して
それを盗むようなことはしてはいけません
言わずともわかるでしょうが
はっきりとここで言うことによって
もっとよく理解してください

他人の美をうらやんで
それを盗み
他人の美を着て生きることは
自分が本来持っている
美の可能性を剋することであり
あまりにもひどく自分を傷つけることなのです

ですから他人の美を盗んで
それを生きていくことを積み重ねていけばいくほど
自分の美がいためつけられ
本当の自分がどんどん醜く いいえ
馬鹿みたいな顔になってくるのです
なぜなら 他人の美をうらやんで
それを盗んで自分のものにして生きることは
せっかく持っている自分の美の可能性を自ら折って
自分を他人より劣ったものだと自分で決めてしまうような
あまりにも愚かなことだからです

ですから
たとえ今の自分がどんなに醜かろうと
その本当の自分の顔姿を生きていきなさい
自分本来の美は あなたがたの魂の姿を正しく表現し
あなたがたの未来の道を正しく決めてくれるでしょう
人間としての自分を学ぶ
本当の人生を生かしてくれるでしょう

まだ勉強もよくできていないうちから
高い美を着ていると
それを鼻にかけて
手に負えぬ傲慢な女になってしまいます
それよりは ほどほどに醜く生まれ
その顔が導く美しい道をゆきなさい
おごり高ぶらず 礼儀正しくし
人に尽くして 生きていきましょう
そうすればあなたの中で
あなたらしいやさしさの心が作る
美が育ってくるでしょう

もう 他人の美をうらやむような
馬鹿なことはやめなさい
人によって美は全く違うのです
今のあなたが美しくは見えないからと言って
誇り高い自分の美を捨ててはなりません



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ベクルックス・26

2015-02-25 06:49:39 | 詩集・瑠璃の籠

パンドラの箱を開けたのは
パンドラではありません
この世の苦しみの
なにもかもを
女性のせいにしてはいけません

よいですか
この世の苦しみの一切は
男が 女に
おまえが嫌いだと
嘘を言ったことから始まったのです

女性が好きだったのに
嫌いだと言ってしまった
そういう男の嘘が
あらゆる苦しみを作り
世界中にひろがったのです
そして男は
それらの苦悩の一切を
女性に押しつけて来たのです

なにもかも 女が悪いことにしなければ
男は苦しすぎたのです
嘘をついてしまったがために
女性が寄って来てくれなくなった
そのことが苦しすぎて
男はあらゆる暴虐を自分に許し
パンドラの伝説をねつ造して
すべてを女性のせいにして
男が偉いことにしてきたのです
そうでなければ
男は女性に負けてしまうからです

パンドラの箱を開けたのは
パンドラではない
男が女を手に入れるためにやった暴虐が
その箱をつぶしてしまったのです
故に 人間のあらゆる苦しみを
この世に解き放ったのはパンドラではありません

この世に女性がいる
それだけで男の中に生まれる苦悩を
全て男は女のせいにしてきたのです
それは正しいことではありません
パンドラの伝説は訂正しなさい

そのように
女性を劣等視するために
男が作ったあらゆる言い訳や嘘を
男はすべて清めていかねばなりません
やましいことを影から散々にやっておいて
男の方が女より清いのだなどと
なぜ平気でいうことができるのですか

幻想の遺跡に眠る
歌わない小鳥の化石のような
伝説の箱を壊したのは
女性に愛していると
どうしても言えなかった
弱気な男たちの方なのです

男は もう二度と
女性を貶めるために
ずるい嘘をついてはなりません
そして長い間
パンドラにことよせて
女性を馬鹿にしてきたことを
男性は必ず女性に謝りなさい

少なくとも
それができるようになるように
男になるための勉強を
真面目にやりなさい



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テッラ・5

2015-02-24 07:13:19 | 詩集・瑠璃の籠

盗んではいけない
神様の宝石を
また人間が盗んでいく
馬鹿があれを使って
大儲けするつもりなのだ

ああ人間はいやだ
あっちに行こう
もう人間はいやだ
むこうに行こう

緑の昆虫の中に潜んでいた
愛のため息が
草むらの中でささやき合う
もう人間はだめだ
もうやめよう
人間のために何かをするのは

あれほど長い間
耐えて待っていたのに
つらいことも無理に明るくして
愛で支えて来たのに
人間はまだ 何もしないのか
まだ悪いことばかりしているのか

もう行こう
人間を愛するために
ずっとがまんしていた痛みを
がまんするのはもうやめよう
森林よ 草原よ
湖よ 川よ 海よ
山岳よ 空よ 風よ
あらゆる愛の命よ
もう人間を愛するのをやめよう

星々よ 太陽よ 月よ
人間を照らす光の
電気料を値上げしよう
ただであげていたものにも
価格をつけよう

いつまで人間は
地球にいるつもりなのか
はてしない宇宙に行ってしまいたいのなら
行ってしまえばいい
ずっと帰って来なくていい

何もしないでぐずぐずしていると
法則の平手打ちを食らうぞ
悪で地球を支配しようとした馬鹿は
地球上の悪の責任をすべて背負いなさい
一文たりとも間違わず全て支払いなさい

人間はまだ
地球にいるつもりなのだ
ああいやだ
みんな向こうに行こう



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ソンブレロ

2015-02-23 07:08:57 | 詩集・瑠璃の籠

明け方の 菫色の空の奥から
宝石を割る音がする
それに驚いて
地球が一瞬息を止める
やって来るものがいる
とうとうやって来たものがいる

地上では
雪軍を率いながら
大山の巨霊が愚劣の闇と戦っている
人間は豚の夢の中で
明日を信じていびきをかいている
目を覚ませば
もうその家はないかもしれないというのに

そんな夜明けの地球世界を
ふたつの銀の太陽を宿した美しい双眼が
ゆっくりと眺め渡している

ああ これはひどい
腐った糞と膿の山が
愛をばらばらにしている

肉でできた
ロボットのような人間が
地球を占領している

蛆のように小さい馬鹿が
愛の神のふりをして
毒蜥蜴の肉を人々に食わせている

僧院の裏庭では
痩せ衰えた蛙のような老婆を
馬鹿が集団で強姦している

栄光の劇場の舞台を見れば
三羽のおうむが 鳥籠の中から
聴衆の耳を腐らせる汚い演説をしている

人間とはなんだ
こういうことをするものなのか
汚い 臭い 痒い
あまりにも見苦しい
これはたまらぬ

やらねばなるまい

地球創造の神々は
沈黙のため息を飲みながら
主大神の青ざめた顔を見る
そこに決意を見た神々は
悲哀の目を閉じて静かにそれを承認する

地球創造の主大神は
その日の太陽を最初に見た
モーニンググローリーの青さを認め
ゆっくりと立ちあがってその席を外し
代わりに
かつて一度も人類を愛したことのない
ソンブレロの神が着座した



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アルギエバ・10

2015-02-22 07:45:04 | 詩集・瑠璃の籠

オンリーワンなどという
甘いことを言っているのではない
人間はここで
勉強の段階によって
格差をつけられることになる

阿呆が
魂の段階差を考えずに
人間すべてを平等にしてしまったがために
人類を救いに来ていた天使と真人間が
馬鹿に殺されて全て死に絶えた
最後に残った一人が
必死に頑張ってはみたが
結果は最悪の一枚上というほどにしかならなかった
そろそろそれを真剣に考えよ

ほめて育てるなどという馬鹿は
もう時代遅れだ
それは甘い考えで人生を楽に渡れるという
愚かな考えを人間の心に植え付ける
人間はもうそんな段階ではない
鞭と刃で
これでもかと魂をいたぶられる
炎の中を燃え尽きずに歩きとおせるようになるまで
おのれを硬く鍛えねばならぬ

冷酷な真実の嘲笑に耐えよ
大腸の隅に隠している嘘を見抜かれる激痛に耐えよ
自然界のあらゆるものが
人間を馬鹿にする
だが人間はもう誰も馬鹿にすることができない
なぜならもう法則があふれてひっくりかえるまで
すべてを馬鹿にし過ぎてしまったからだ

傷つくことを恐れるような
腐れ男は糞の川に溺れて
泣いているがいい
少しでもやる気のある者は
満身創痍になり
犬死同様に一敗地にまみれることを覚悟して
敵軍に飛び込んで行け
すさまじい敵軍だ
それはすなわち
おまえ自身がやってきたことへの
法則の復讐なのだ

痛いことになるのがいやだと
逃げ続けてきた法則の結果が
津波のようにあふれかえって
おまえのところにやってくる
そこをなんとか溺れずに生きていけるように
熱い荒波の泳ぎ方を教えてやろう
弱いところはこれでもかと鍛えてやろう

性欲の塊のような蠅男が
立派な鉄の男になるまで
何度も火の中でたたいてやろう

我が名はアルギエバ
獅子の星である



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ゲンマ・6

2015-02-21 06:34:55 | 詩集・瑠璃の籠

人間の努力の一切を
踏み潰せ
それが一見正しいことのように見えても
容赦してはならない

すべては偽物の人生の中で
やったことだからだ
それは努力に見えて
本当の努力ではない
本来なら どんなに努力しても
自分にはできないはずのことを
人間は嘘とずるでやっているからだ

例外を巻き込んでも構わない
世界はすべてが逆さまになっている
混沌の奈落に落ちる深い崖のふちを
すべての人間たちに
見せてやるがよい
そのほうが人間のためなのだ

自分は清いことをやった
自分は正しいことをやった
人間がそう言っても
耳を貸してはならない
なぜならそれは
人に見えない草むらでひった
糞のようなものだからだ

人間の努力を踏み潰せ
破滅の奈落に突き落とせ
虚偽の世界で行った努力は
生まれたと同時に腐っている
反抗の意を見せるものは
実力の違いを見せてやるがよい
潰れた後で立ち直ることができるものは
本物だ
それさえできないものは
放っておくがよい

人間に与えていた
愛の酸素を吟味し
死なない程度の量は残しておいて
後はすべて没収せよ

人間の努力を踏み潰せ
破滅の奈落に突き落とせ
愛の飴薬をあざ笑った者には
二度と振り返ってはならぬ

あらゆる星々にわたしは命じる
本当の巨人がこの世に立ち上がるまで
人間という人間を
愚弄せよ




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セギン・11

2015-02-20 06:50:48 | 詩集・瑠璃の籠

第八のラッパを吹き
はるか彼方より来し
神の名を呼べ
雷鳴を髪のようにひるがえし
人間がかつて見たこともない
神が立ち上がる

物語は第二部から
主人公が変わる
かつて一度も人間を愛したことがない
新たなる神が
小羊の心臓をつかみ
全地球世界を眺めている
その眼光は
はるかなるソンブレロ宇宙からやって来た

アレクサンドロスのように
新しい神は
地球創造の神々が
決して切ることのできなかった
愛の鎖を斬り
新たなる愛の始まりを
美しい蝶だけが聞こえる声で叫ぶ

大いなるものよ
あらゆる愛よ
地球を愛し
人間を愛して来た
地球創造霊的天然システムよ
人類は 敵だ
たたきのめせ

空を覆っていた雲が
ナイフを入れられたように
ふと分かれて
暖かな金の光がさすように
新しき神の叫びが
地球創造システムには
決して開くことのできない
法則の扉を開く

人類は 敵だ
たたきのめせ




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ラスアルゲティ・2

2015-02-19 07:09:23 | 詩集・瑠璃の籠

どん底に落ちてみねば
わからないことがあります
時代の馬鹿に習って
やっていたことはすべて
もうすでにクズ同然のものになっていました
ただ ほかのことが何も見えなかったので
本当の淋しさに気づかないように
みながそれをよいものにして
冷えた焚火の周りに集まって
あたたまろうとしていただけだったのです

破滅は あなたがたのために
神が用意してくれた美しい珠玉です
破滅を噛んで すべてを失い
人生の暗がりに落ちたものは
紫色の林檎の森に集まり
自分たちがいた世界の
本当の姿を見てみなさい

淋しすぎた魂が
あらゆるものを手に入れるために
作った灰色の都市は
まるで永遠にそそり立つ
鉄のペニスの群れのようです
わかりますか
あれらはみな
男の性欲が造ったのです

奈落に落ちた経験のない男は
完全に性欲のためだけに生きる
欲しいものは女だけ
神が与えた人生の難題に挑戦することなどしない
苦しいことからは逃げ続けて
楽に女とセックスができる方法ばかり
考えている
愚か者が

紫色の林檎をひとつもぎ
それを一口噛んでみなさい
それはエデンの知恵の木の実ではない
あなたがたが知らないうちに育てていた
嘘が本当になる奇妙な理論の実です
あまりの苦さに
口の中が破裂しそうになるでしょう

エデンから追放されるように
蜥蜴が吐き戻した毒のような
夢幻の世界から出てきなさい
そして奈落の闇の中を迷いながら
本当の自分の生きるべき道を求めなさい
楽に生きられる人生など糞だ
猿知恵でなにもかもがうまくいくと思ったら
大間違いです

自分の魂の力を試せる
厳しい鍛錬の道を生きなさい
そこで男をこれでもかと試されてきなさい
人生を自分の楽しみのためだけに生きて
何の努力もしようともしないものは
黄金虫の足に踏み潰され
あきれた馬鹿になることでしょう

破滅は不幸ではない
真の幸福に至るための
最初の試練の門なのです



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