ひさしぶりにうさぎ竜を描いてみました。
猫のようにゆったりと座って、パキラの木を見ています。
パキラの木は優しいので、うさぎ竜も大好きなのだ。
わたしも、いろいろとつらかったとき、この木にたいそう助けてもらいました。
声をかければ、葉をかすかにゆらして、答えてくれた。最初はそれにびっくりしました。
ほかの木にも、声をかけてみて、ためしてみたのだけど、あんなふうに、かすかに葉を揺らして答えてくれたのは、パキラだけでした。
それで、パキラがとても親切な木だということがわかった。
それと同時に、愛の表し方は、木によって、また個体によって違うということがわかった。
植物にも個性がある。これは、深く研究していけば、とてもおもしろいと思います。
たんぽぽはやさしい。すみれはきびしい。もっときびしいのはすいせん。それよりもきびしいのは菊。
さくらはやさしい。うめはきびしい。
うさぎ竜は小さな島に住んでいて、ともだちは木や花ばかり。ああ、わたしとそっくりだな。
木だけしか見ていない。ほかには何も見ていない。
わたしの心は、こういう姿をしているんだろうか。