月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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うさぎ竜

2013-03-31 07:14:22 | 画集・沈黙美術館

ひさしぶりにうさぎ竜を描いてみました。

猫のようにゆったりと座って、パキラの木を見ています。

パキラの木は優しいので、うさぎ竜も大好きなのだ。

わたしも、いろいろとつらかったとき、この木にたいそう助けてもらいました。

声をかければ、葉をかすかにゆらして、答えてくれた。最初はそれにびっくりしました。

ほかの木にも、声をかけてみて、ためしてみたのだけど、あんなふうに、かすかに葉を揺らして答えてくれたのは、パキラだけでした。

それで、パキラがとても親切な木だということがわかった。

それと同時に、愛の表し方は、木によって、また個体によって違うということがわかった。

植物にも個性がある。これは、深く研究していけば、とてもおもしろいと思います。

たんぽぽはやさしい。すみれはきびしい。もっときびしいのはすいせん。それよりもきびしいのは菊。

さくらはやさしい。うめはきびしい。

うさぎ竜は小さな島に住んでいて、ともだちは木や花ばかり。ああ、わたしとそっくりだな。
木だけしか見ていない。ほかには何も見ていない。

わたしの心は、こういう姿をしているんだろうか。

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日照界の女性

2013-03-30 07:06:06 | 画集・沈黙美術館

別章「絵」の編に出て来た日照界の女性です。

一重まぶたの東洋系の美しい女性を描きたくて描いたのですが。
以前描いた色鉛筆の絵には少し後悔があったので、今回は少し気を入れて描いてみました。

いかがでしょう。

美に関する研究をしなければならないと、わたしも思っているところですが、
最近は日本でも、こういうきれいな一重まぶたの美女をみかけません。

テレビに出てくるのは二重瞼の美女ばかりです。

それもかわいいけど。

一重まぶたで美しい女性というのは、
何やら知的で、身をきりりと締めていると言うか、
芯がしっかりしていると言うか、そんな感じがしますね。

美女といえば、最近宮沢りえちゃんが、離婚の問題で話題をまいていますね。
何やらまた苦しいことが起こったのか。
かわいい子には、幸せになってほしいのにな。
どんなことがあったのかは、わからないけど、つらいことにまけて、
自分の美しさを枯らさないでほしい。

愛を勉強しようね。耐えることを勉強しようね。
何が本当の幸せなのかを、勉強しようね。



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ヴィオラ

2013-03-29 03:20:28 | 画集・沈黙美術館

「ミモザ」のお話に出て来た、マダム・ヴィオラの若き頃です。

マダム、というけれど、彼女は結婚してるわけではない。
けれど、結婚していると同様の男性はいます。

彼女は若い時から、女性として最もつらい仕事をしなければいけなかった。
けれど、彼女は賢かった。
子供の頃は、勉強のできたとてもいい子だったんですよ。

どんな事情があって、あの仕事をするようになったのかは知らない。

でも、頭のよかった彼女は、つらすぎることもつらいと思わなかった。

プライドを捨てずに、男に尽くすだけ尽くしながら、男の魂をぐいぐい引き寄せていた。

ヴィオラでなければいやだ。
そういう男がたくさんできた。その中のひとりが、一生彼女から離れられないほど、彼女に心を奪われた。

ヴィオラは賢かった。彼をそんなに好きではなかったけれど、愛してあげることにした。

ふふ。愛を男にあげるのが、仕事ですものねえ。

やがてヴィオラは、彼の援助を受けながら、小さな娼館、「すみれ屋」を作った。

不思議に、彼女のもとには、きれいな娘がやってくる。
みな、悲しい人生を背負っていた。

ヴィオラはやさしかった。ここは女の子の地獄だよ。でもわたしは、地獄は地獄でも、ちっとはましな地獄にしようと思っているから。

すみれ屋に客が絶えないのは、そこに小さな菫が咲いているからだ。
美しい愛を秘めた、小さな花が。

誰も気がついてはいない。けれど。大人になったミモザが、ヴィオラの仕事を手伝い始めるころ、ミモザがやっと気が付くのだ。マダム・ヴィオラの愛に。



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擬人化マウリツィオ

2013-03-28 06:53:17 | 画集・沈黙美術館

長毛白猫、オッドアイの、マウリツィオ・パスカーレ・チコリーニを、擬人化してみました。

スーツで決めた超美形男子、という感じに描いたつもりなんですが。
白髪でオッドアイ、という感じにすると、人間じゃないような感じがするので、
明るい金髪に、菫色の瞳、というイメージです。

色つきでご紹介できないのが残念。
頭の中で想像してみてください。
菫色の瞳って、珍しいそうですね。エリザベス・テーラーがそうだったらしいですけど。

オッド・アイ、ヘテロクロミアっていうんですか、左右色の違う瞳は、
人間にもあることはあるらしいです。

もちろんこの絵の彼も、左耳が不自由。それで少し他人より高いプライドを持っている。

まあこの顔で、あの名ゼリフ?を言っているところを、想像してみてください。

「わたしは、美しく生まれすぎた男ですから、
女性に尽くすのは、使命のようなもの。
ぜひ、皆さんにも見習ってほしいですね!
…え? 爪のアカ? いいですよ、さしあげましょう」

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古道の魔法使い

2013-03-27 06:58:17 | 画集・沈黙美術館

昨日は永遠の美女でしたが、今日は恐ろしい美女です。

古道の魔法使い、黒髪の美女バージョン。
薔薇などもって、かわいらしく見えますが、恐ろしいんですよ、この女性は。
本館の物語を読んでくださっている方は、知っていると思いますが。

なお、彼女に腐乱地獄十七階まで落とされた罪びとは、あれから改心して、
一生懸命ある地獄で労働しているそうです。

何でも、とても醜くて、岩のように重い老婆を背負って、
広い川を往復してわたっているらしい。
そういう労働を、100年やって、今までの罪を清めるそうです。

もう女性はこりごりだそうです。

昨日のブログ記事があれで、今日の記事がこれだということは、
なんか裏にありそうだなあ。

いや、実は、ブログは、本館、別館とも、来月まで記事が決まっておりまして、
その予定表通りに進めているのです。

昨日の記事は、突然入り込んだ予定外のものでしたが。

こうなってくると、始めから何かが決まっていたような気もするな。



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ジョコンダ

2013-03-26 14:30:51 | 苺の秘密

こんにちは。てんこです。まぎれもなく、私です。ここでは、彼もおとなしくしてくれるようです。だから、わたしも自分の考えていることが書ける。

全く、本館でとんでもないことをしてくれるものですから、私も、困っています。なので少し、みなさんのお気持ちを考えて、書きたいと思う。

さて、確かに彼の言うとおり、この世には、にせものの美人と本物の美人がいます。本館ブログで今日紹介した絵の美女は、すべて本物の美女です。見ていると、個性的な美というのが、表に立っているのがわかるでしょう。美人というより、ああ、その人だ、という感じがするでしょう。ついでに言いますが、本館の今日の記事の中で、一番人間としてのレベルの高い美女は、誰だと思いますか? わかる人はわかる。もちろん、冒頭にあげた、マルゲリータ・ルーティです。

「ラ・ヴェラータ」…ヴェールの女という絵は、完璧に、画家よりもモデルによって成功した絵です。マルゲリータはすばらしい女性、たぶん、ラファエロの工房は彼女によって成功していたのだと思います。

で、冒頭に掲げた絵ですが、知らない人はいませんね。モナリザ、ラ・ジョコンダ、永遠の美女と言っても過言ではない女性。ですが、残念ながら、この絵のモデルになった女性は、にせものの美女です。それも、あまり魅力的な美女ではなかった。

それなのに、出来上がった絵は、美しいというレベルではない絵になった。なぜでしょう。それは、レオナルド・ダ・ヴィンチが、この魅力的ではない女性を、美しく描くために、偽物の仮面の下の、もっと奥の、人間の神性まで深く入っていって描いたからです。

つまりは、人間というもの、存在というもの、その奥の奥には、誰もが持つ、本当の愛の美が燃えているのです。レオナルドは、それが描ける画家だったのです。ゆえにモナリザは、モデルではなく、画家によって成功した絵です。

みなさん、美人と言われる人も、不美人と言われる人も、みな、本当の自分自身の奥には、永遠に燃え続ける明星のような美しい愛の火があるのです。美は、存在なるもの、すべての属性です。美しくないものは、この世界に存在しません。

みなさんに、お尋ねします。誰もが知っている、ある女性、それは、テレサという名の女性でした。彼女は、貧しい人々が住む町に住み、貧しい人々を助けるために、生涯を捧げました。その顔を思い出してください。彼女を、不美人だと言える人は、いますか? 醜いと言える人は、いますか? いたら、みなさん、その人を、あなたは人間ではないと、遠慮なく言ってください。

彼女より美しい女性を見つけることは、太平洋の中で、たった一つの青い真珠を見つけることよりも難しい。

美は、形ではありません。あなたが、何をなす人なのかということです。

わたしは人に、美女と言われますが、そういわれることが、すきではありません。なぜならば、その人は、わたしのなしていることを、決して見てはくれないからです。わたしの美は、わたしの顔ではなく、わたしの生きてなしてきたことにあります。

わたしは、美しいです。なぜならば、愛のために、正しいことをやってきたからです。

美しくなりたいのなら、美しいことをしましょう。そして自分自身の奥にある美を、見つけましょう。あなたの美はどんなものか、それは誰も知らない。でもいつか、あなた自身が見つけることでしょう。

美は、形と関係を持っていますが、それそのものではありません。美そのものは愛に含まれる甘美な幸福です。勉強をしましょう。美人と言われる人も、不美人と言われる人も、みな、その人として、美しいのです。

正しいことを学び、愛に生きましょう。
人はみな、美しいのです。あなたは甘いとまた言われるかもしれないが、これは真実です。





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竪琴弾き

2013-03-26 06:17:18 | 画集・沈黙美術館

以前と違い、絵のサイズを大きくしているので、
見にくい方もいらっしゃるかと思いますが、ご勘弁を。

「詩集・試練の天使」をやってるうちに、絵がだんだん大きくなってきて、
小さいのだと今、なんとなく淋しいのです。

竪琴弾きは、物語の中で、よく活躍してくれました。
優しい人で、そんなにハンサムというわけではないが、
よく勉強をする人で、とても親切で、
よい人間にはとても尊敬されている人です。

それはやさしい人です。

緑の服に緑のズボン、緑の帽子。髪と目は茶色。
方から斜めにかけてある皮のひもは、竪琴を背負うためのもの。

以前に竪琴を持った竪琴弾きの絵を描いたことがありますけれども、
あれから一度竪琴が壊れて修理したので、
今の竪琴は少し前のと形が変わっています。

ま、そんな細かいことはどうでもいいですけど。

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ガゼルの青年

2013-03-25 07:03:37 | 画集・沈黙美術館

日照界の青年には、生真面目だが、少々抜けたところのある人が多いみたいです。

花の青年もそうだけどこの人もかなり間抜けでしたね。

花の青年描こうと思ったのですが、
彼ばかりひいきするのもなんだと思って、

今日はガゼルの青年です。

彼は以前日照界で、ガゼルの導きをやっていましたが、

今は地球周回軌道にある青船の中で、
地球の変化を観察している仕事に携わっています。

時々、運航的に地球に悪い影響を与えている人工衛星を、
浄化したりもしているそうです。

金髪碧眼で、実年齢の割に幼げな顔をしています。


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刺青の少年

2013-03-24 07:23:25 | 画集・沈黙美術館

日照界の少年です。

ネイティヴ・アメリカン系の顔をしている少年という設定で。

頬に刺青しています。

別章の中の1編に一回だけでてきただけなんですが、
なんとなく気に入っていて、何回も描いてしまいます。

どうやらこの少年には、使命があるみたいなんだ。

物語の中でも一生懸命働いているのですが、
現実の世界でも、この子は何かをしなければいけないらしい。

絵というものには、時に、特別な使命を持っているものがありましてね。

これは本当。(あ、これ彼の口癖だ。)

まあとにかく、何かの機会があれば、
またこの子を描きたくなるかもしれません。



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白髪金眼の聖者

2013-03-23 07:06:08 | 画集・沈黙美術館

什さんを描いたら、やっぱりこの人も描きたくなるもので。

紫色のセーターを着ているという設定なので、
紫色のマーメイド紙を切ってみました。

何せ高い紙なものですから、最近はめったに使わない。
昨日の什さんは、紺色の色画用紙です。

いつも利用していた文房具屋さんが店を閉めてしまったものですから、
別の文房具屋さんを利用しているのですけども、
その文房具屋さんは、なかなか新しい紙を仕入れてくれないんですよ。
たくさん切り絵を切るものですから、たくさん紙がいるのに、
もう紺色の紙がない。
仕方ないから今は、なんていうんでしょう、
ピーコックグリーンていうのかな、鮮やかな緑色の紙を切ってます。

あ、この方とても長身なのですが、
身長は190センチくらいです。

この顔で、そんなに高かったら、とっても怖いですね。

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