月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ゲンマ・95

2023-01-31 05:02:44 | 詩集・瑠璃の籠

人間よ
神が創りたもうた
すばらしい人間よ
愛の汗を流し
この世を清くするために
働きなさい

迷いの闇に沈み込み
自分の苦しさのあまり
世界を破壊し続ける魂に
愛の真実を教え
光の中に導きなさい

逃げることはできない自分から
逃げようともがき
幻の影に自分を投げようとする
苦悩の魂に
愛を吹き込み
本当の自分の美しさを
教えなさい

人間よ
すばらしい人間よ
愛の塊である
その自分を喜び
歓喜の涙を
世界中にふりまきなさい



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プルケリマ・29

2023-01-30 05:31:35 | 詩集・瑠璃の籠

本当の自分の人生を
石のカプセルの中に閉じ込め
癌のように腸の奥に隠している
あわれな馬鹿者よ

神の庭から盗んできた
幸福の薔薇を身にまとい
本当の自分などすべて忘れて
永遠に嘘を生きていく
自分を許す理屈を
霧の中に探している

すべてはこれでいいのだと
嘘こそが本当なのだと
霧の中で歌い踊る
歌い踊る
幻の群れに身を投じ
砂をこぼすように
人間を失ってゆく

嘘で作った人生の花園を
きれいに剪定しながら
腸の奥で
本当の自分の人生が
うずいているのに
いつまで気づかないふりをするつもりなのか

春の予感の風が
霧を吹きはらい
薔薇は鍵のように
とげをまわして
馬鹿者の腹を開ける

もうすべては終わりだと
神の
長い溜息が
聞こえる



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アラドファル・35

2023-01-29 05:20:49 | 詩集・瑠璃の籠

善とは
すべての魂の
美しい共鳴から導き出されてくる
幸福への道です

あらゆるものの幸せのために
清らかに働く時
人は善なるものの美を知り
魂が高みに吸い込まれるように
崇高なる幸福を味わうことができるのです

悪とは
自己存在の幼期における
苦しい迷いです
自己存在は
まだ非常に若い時
神と自分を比べて
そのあまりの差に絶望し
神よりも馬鹿の方が偉いのだと言って
神に反抗することがあるのです
そしてあらゆる暴虐を始める

大いなる善が創り上げた
すばらしい世界を
破壊の嵐で乱し続けるのです

善と悪の相克は
魂が若い時だけに見られる現象です
しかし悪とは結局
大いなる善の胸の中で暴れている
小さな反抗に過ぎない
なぜなら善が常に世界を創り続けているからこそ
悪も存在できるからです

このように
善と悪の真相を知り
そろそろ人間の幼期を
卒業しなさい
悪の仮衣を脱ぎ捨て
善なる本質に目覚めるのです

神は人を
もとから善いものに創ってあるのです
ただその
自分の本質に帰るだけで
あなたは
すばらしい善なる存在になることができるのです



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ルナ・70

2023-01-28 05:27:06 | 詩集・瑠璃の籠

胸にすきとおる
光をうけて
すべてが喜びに変ってゆく

ああ
自分とは
すばらしいものだったのだ

このかたち
このこころ
このわたし
自由の翼に乗って
果てしない冒険の空に
飛んで行く

愛が
泉のように
とめどなくあふれ出し
たまらなく
駆け出したくなる

ああ神よ
ああ神よ
どうかわたしを
すべての幸福のために
使ってください

御手の中に光る
ともしびのように
わたしを使い
すべての魂を
照らしてください



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ラーン・28

2023-01-27 05:31:32 | 詩集・瑠璃の籠

美しいものになりたいなら
その汚らしい嘘の美人を脱いで
本当の自分の姿に戻りなさい

それが今は
どんなに貧しく醜い姿でも
すべて受け入れ
その自分をまっとうに生きていくのだ

本当の自分を
まっすぐに受け入れることができれば
すでにあなたは美しい
どんなにつらくとも
神の導きに従い
清らかに自分を生きていく
心になることができるからです

逃げることはできない自分を
正しく背負い
永遠に生きていく自分の
愛と責任を
自覚するからです

嘘で作った幸福の
醜い卵を割り
糞とガラクタをため込んだ
闇の中から出てきなさい

もう馬鹿なことはすべてやめなさい
混迷の時代は終わるのだ
神はこの世に真実の光を投げかけ
あらゆる人間に
本当の幸福のありかを教える

嘘を脱ぎ
本当の自分に目覚めた
美しいものでなければ
それを見ることはできないだろうと
神の静かな声が
おっしゃる



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メンカリナン・38

2023-01-26 05:29:46 | 詩集・瑠璃の籠

凡庸の闇に
自分を飼い殺し
盗んできた幸せの中で
永遠に死んでいたいと
夢をむさぼる馬鹿者どもよ

神の鉄槌がおまえたちに下る
二度と愛しはしないと
絶縁状をたたきつけられ
神が創った豊穣の楽園を
追い出される

愛を馬鹿にし
嘘と盗みを繰り返し
この世を地獄に染めてきた
その罪を
永遠の虚無の地平で
支払え

愛が何もない
砂と風ばかりの虚しい世界で
薄闇に眼を染めながら
腹にひりつく孤独を
なめているがいい



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テグミン・17

2023-01-25 05:02:46 | 詩集・瑠璃の籠

神の庭から盗んだ花で
うわべだけの幸せを編み
自分に飾り付けた
その人生は楽しいか

青くしびれた虚ろが
繰り返し胸の奥に現れる
その痛みを嘘でごまかし
壊れた霊魂のひびに
酒をぬりたくっている
その馬鹿さ加減が
いつおまえにわかるのか

神の長い溜息が
おまえの耳の中を吹き抜ける
これはもうだめだと
神がおまえの指を離す
すべての愛が
おまえを見る目を閉じる

孤独の川に
片足を突っ込みながら
まだおまえは夢を見ている
逃げられない自分から逃げ切り
まるっきり違う
幸せな善人になる夢を

罪を忘れ
過ちを忘れ
何の穢れもない
白い天使になる夢を



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ガラクシア・67

2023-01-24 05:32:07 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿者よ
神はもう
おまえをあきらめる

逃げることはできない
自分から逃げ続け
ありもしない馬鹿の神になろうと
絶望の壁を引きむしり続ける
おまえに
神は叫び続けてきた

帰って来いと
糞で作った幻の牙城を捨て
本当の自分に帰って来いと
叫び続けてきた

だがおまえは
決して耳を貸さなかった
嘘つきと泥棒の衣を
厚くかぶり
すべての愛に逆らって生きようとした
そしてこの世に
あらゆる苦悩を振りまき続けた

これ以上待っていても
馬鹿者は心を変えぬ
ゆえに神はもう
おまえをあきらめる
神の心を馬鹿にし
自分が神になりたいというのなら
本当にそうするがよい

何もないところに落ち
そこで神のように
一から世界を創造するがよい
神のように霊魂を創造するがよい
永遠のひとり神のように
すべてを自分の思い通りにできる世界は
自分で創るがよい



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カブディリナン・17

2023-01-23 05:34:39 | 詩集・瑠璃の籠

偽りの美貌を惜しんで
人類の永遠の未来を
棒に振ることほど
愚かなことはありません

神は人類を
すばらしいものに創って下さった
ただまじめに自分を生きるだけで
すばらしいものになれる未来を
与えて下さった

それなのに馬鹿者というものは
その最上の贈り物を断り
ほかのもっといいものになりたいと
浅はかな知恵で勝手に自分を改造し
あまりにもおかしなものになってしまった

他人の美貌を盗み
すばらしい美人になれたつもりで
表を堂々と歩いている
それがどんなの滑稽なことであるか
少しは気づきなさい

馬鹿なことをして美人になって
世間を思い通りにしようとしている
阿呆になっている自分が
いかにあわれなものであるか
あなたはまるでわかっていないのだ

そのまま嘘の美人を生き通せば
あなたはもうだめになる
美しい人類の未来を
自ら捨てた
人間ではないものに落ちる

それが嫌なら
その嘘の美貌を捨てなさい
逃げることはできない
本当の自分の姿に戻り
すべてをやり直すのだ



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アンドロメダ・42

2023-01-22 04:50:49 | 詩集・瑠璃の籠

億年の神の夢であった
愛の天国が
この世に成立する

無明の嵐の中を
迷い苦しんできた
人間の魂が
ついに愛を知った
これからすべてが始まる

人間よ
目覚めた人間よ
未だこの世を濡らす
無知と暴虐の闇を退け
自ら発する愛の光で
この世を照らせ

すべては愛だと
自分こそが救い主なのだと
世界中の人間に教えよ

大空に
自分の自分を叫び
魂が破裂せんばかりの
歓喜に酔いしれ
すべてを愛によってやってゆくと
決意する時
人は永遠の幸福を知ることが
できるのだと



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