月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アンゲテナル・22

2021-11-30 06:05:57 | 詩集・瑠璃の籠

遠い明日を思い
今を改めなさい

間違っていることを正し
美しい神の道に従いなさい

ただれた今の安楽を選んで
悪しきことをなす自分を許せば
遠い虚無の岸辺に
自分の未来を捨てることになる

神が創ってくださった自分の
永遠の明日を
すべて捨てることになるのです

腐った糞のぬるま湯のような
偽物の自分に安住し
幻の幸福を食べている間に
本当の自分がどんどん歪んでゆく
そしてもう取り返しのつかない闇に落ちる

そうなる前に
神の道に戻りなさい
神とのえにしを引きちぎってしまう前に
すべてを改めなさい

もはや許すことはできぬと
神の心があなたに閉じてしまう前に

嘘と泥棒で生きる自分を改め
すべてを捨てて
本当の自分に帰りなさい




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アルヤ・71

2021-11-29 05:22:05 | 詩集・瑠璃の籠

美しくなりたいと
馬鹿者がもがきあがくのは
自分のしたことが
あまりにも重いからだ

人間として
恥ずかしいことをしすぎた
その自分から
恐ろしいほど逃げたくて
人から自分を盗み
それをかぶって
嘘で美しい人間になろうとするのだ

いやらしいことをしすぎて
汚くなった自分など
捨ててまったく違う自分になりたい
美しい自分を他人から盗んで
まるごとそれに乗り換えたい

愚か者よ
そんなことをすればするほど
あなたはもっと醜くなる
汚くなる
そして苦しみは絶えることはない

すべては
逃げられぬ自分から
逃げようとしていることから
起こる苦しみだと知りなさい

どんな恥ずかしいことをしたものでも
その自分を背負うのは
自分しかいないのだ
その自分を清めていくために
もう悪いことはやめなさい

嘘を脱ぎ捨て
盗んだものをすべて神に返し
長いこと重ねてきた
罪の数々を心から謝り
償っていくと誓いなさい

本当に美しくなるために
自分を折らずにすむ方法などない
神にも人にも
深く頭を下げ
正直な自分を真面目に生きていくと
誓いなさい




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ミネラウヴァ・40

2021-11-28 05:13:34 | 詩集・瑠璃の籠

愛の時代がやってくる
永遠の天国が始まる
神の呼び声が
世界に響き渡る

人々よ
もうその珍妙な嘘芝居をやめなさい
本当の自分を押し隠して
瞳の明るい人間の真似をして
嘘で自分をよいものに見せるのを
やめなさい

そんなことをせずとも
あなたは元からよい人なのだ
神はそういう風に
あなたを創ってくださっているのだ

その本当の自分を嫌がり
嘘と盗みで作った自分をかぶり
よい人間の芝居をすることほど
滑稽なことはない

本当によい自分が欲しいのなら
嘘で作った偽物の自分を捨て
本当の自分に戻りなさい
そこにこそ
あなたが欲しかったものすべてがある

愛の時代がやってくる
永遠の天国が始まる
その神の呼び声に
耳をそらしてはならない

嘘に汚れた自分を洗い流し
真正直な自分に戻るのだ
そこからすべてが始まる
あなた自身の中に眠っていた
永遠の美が動き出す

本当の幸福は
最初から自分の中にあったのだと
あなたはようやく気付くのだ




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ゲンマ・77

2021-11-27 05:11:18 | 詩集・瑠璃の籠

もういい加減に
嘘は捨てなさい
たらたらと長くやっていればいるほど
おまえはみじめになってくる

もうすぐやめると
言い訳のように言いつつ
決してそれをやめる気配がない
いつまでも嘘の中に安住している
おまえは結局
ひったくってきた嘘の仮面が惜しいのだ

嘘を捨てて本当の自分に戻れば
長い長い間馬鹿をやってきた自分の
真実の姿が出てくる
おまえはそれが怖いのだ
嘘でも美しい自分でいたい

だがそれでは
自分のために人を犠牲にして恥じない
汚い馬鹿になる
盗んできた外面を
どんなにきれいに磨いても
嘘くさい影がにじみ出る

そのままではおまえは
神も振り返らない
あまりにも醜い馬鹿に落ちるのだ

もうやめなさい
嘘を大事に守るのは
自分だけの幸福に閉じこもるのは
それがどんなにか
生皮を剥がれるようにつらくとも
嘘は潔く脱ぎ捨てなさい
それはおまえのものではないのだ

本当の自分に戻り
本当の自分に目覚め
本当の自分の人生を真面目に生き
本当の自分の美をこつこつと育ててゆくのだ
それ以外に助かる道はない

もういい加減に
嘘は捨てなさい




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アルギエバ・52

2021-11-26 05:06:49 | 詩集・瑠璃の籠

見捨てられた魂を抱いて
おまえはどうやって生きていく

愛を愚弄し
愛をむさぼり
悪の限りをなした罪を
過去に置き去りにし
おまえ自身もまた
おまえを見捨てるのか

何もない
永遠の黎明の大地の上で
虚無のように何もせず
ぼんやりと生きながら
おまえは
ゆるい消滅を願うのか

何もかもなくなってしまえばいい
嫌なことをした罪も
馬鹿なことをした穢れも
こんな自分といっしょに
全部消えてしまえばいい

愚か者め
一度生まれた存在を消すことなど
神にもできぬのだ
どんなに馬鹿なことになっても
自分の存在をご破算にすることなど
だれにもできぬのだ

おまえは永遠に
おまえを背負っていかねばならぬ
そこから逃げることは許されぬ
逃げようとすれば
おまえは永遠に苦しむ

馬鹿な自分が苦しいなら
その馬鹿をやめよ
迷いの中に見失った
自分を振り返り
涙のうちに抱きしめよ
おまえを救えるのは
おまえしかいない

見捨てられた魂よ
最後の最後に言ってやろう
自分を救え
自分だけは自分を見捨ててはならぬ

自分を救え




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アルデバラン・54

2021-11-25 05:01:42 | 詩集・瑠璃の籠

盗んできた自分をかぶり
本当の自分であるかのようなふりをして
堂々と神の前に立つではない

おまえは愛ではない
愛ではないものが
愛であるかのようなふりをして
すべてをだまそうとすることを
神は最も嫌う

その美しい顔も
立派な体も
おまえのものではない
おまえはもっと小さい
もっと平凡な顔をしている
人のためになるような努力など
何もしていないからだ

何も努力しないで
パンを食べることなどできないのに
おまえは平気で
豪華なステーキを食べる
つらい思いをして働かなくとも
盗めばいい目が見られると
いやなことが癖になっているのだ
なんと汚いのだろう

胸の奥にある
小さな呵責すら無視して
おまえはいかにも立派な人間であるかのように
堂々と世間を歩く
すべて嘘だ

逃げることのできない自分を
影のように背中に張り付け
永遠に忘れ去ろうとしている
馬鹿者め

神がおまえを嫌っている
二度と嫌だと拒否している
おまえは馬鹿をやりすぎて
とうとう神の敵になったのだ
もう愛は帰らない

失ったものが何であるか
それがわかるまで
まだ時間がかかるだろう
その時まで
いい気になって嘘をこいているがいい




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サビク・61

2021-11-24 05:41:49 | 詩集・瑠璃の籠

美しくなる道に
近道などありません

本当に美しくなりたいなら
真面目に愛を勉強し
みなの幸せのためによいことをして
こつこつと自分の美を稼いでいくべきなのです

それをあなたときたら
努力して美しくなった人がうらやましくてならず
簡単に美貌を盗んで
自分にくっつける
人の心の苦しみなど考えずに
いやなことばかりする

魂は暗い迷いの道に踏み込み
あなたはどんどん汚くなってくる
そんな自分がいやでたまらず
また人の美貌を盗む

愚かなことだ
そうやって美しさをむさぼればむさぼるほど
あなたは醜く馬鹿になってくる

もうやめなさい
ずるいことをして自分をきれいにするのは
それは人をも自分をも苦しめることだ
どんなにがんばっても誰も幸福になれない

心の底から
存在そのものを
きれいにするために
もう嘘は捨てなさい
盗んだものは神に返し
本当の自分の正直な姿に戻り
そこからすべてをやり直していくのだ

それが今はどんなに醜く見えようとも
あなたの自分はそれしかないのだ
そしてその自分こそが
自分の美の始まりなのです

美しくなる道に
近道などありません
まっとうな人間の道を
まっすぐに生きなさい
それがどんなに長く苦しい道でも
自分が正しいことをしているということが
あなたを幸福にしてくれるのです




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ゲンマ・76

2021-11-23 05:26:31 | 詩集・瑠璃の籠

薄黒い冗談の中に
ナイフをちらつかせ
人を神を
愚弄するのではない

神はこの
すばらしい世界を創った
すばらしい人間を創った
それを
つまらないものだと貶めて
ただひとり自分だけが賢いかのように
孤独に閉じこもっているのではない

おまえは
自分がさみしいばかりに
高すぎるものを欲しがる
すべての存在を馬鹿にして
ただひとりの神のように
高いものになりたがる
自分ほどこの世でつらいものはないのだと言って
誰かに甘えたがる

さみしさにひかれて
誰かが寄って来ようものなら
おまえはそれを
ナイフでずたずたに裂くつもりなのだ
愚か者よ

腐った卵の殻に閉じこもり
永遠に
自分だけが偉いエゴの闇に
浸っているつもりなのか
外ではもう
朝日が高々と昇っているというのに

人々は
世界のすばらしさを知り
愛の正体を知り
次々と生まれ変わってゆくというのに




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コカブ・23

2021-11-22 05:32:32 | 詩集・瑠璃の籠

よきものよ
愛のしるしをかかげ
この世に風を起こしなさい

古びてゆく悪の牙城を
はるかに見つめながら
今始まる自分の足元を
固めてゆくのだ

万年の迷いの闇を潜り抜け
本当の自分に目覚めたものたちよ
人間の真の幸福が
どこにあるかを
世界中に教え広めなさい

魚が卵を産み散らすように
世界中に自分の自分の真実を
まき散らすのだ

夢のような世界がやってくる
人間は愛し合い信じあい
すべての幸福のために働く
すばらしいものになる

愛の喜びに魂は踊り
友情の花が世界中に咲き乱れ
この世はまことによいものになるだろう

よきものよ
来るべき世界は
空から降ってくるのではない
愛に目覚めた人間が
神の導きの元
自ら働いて勝ち得ていくのだ




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テグミン・12

2021-11-21 05:07:06 | 詩集・瑠璃の籠

ずっと待っていてくれた友達が
あなたのもとから去ってゆく
もう取り返しがつかないほど
心が遠く離れてしまったからだ

あなたが愛を振り向いてくれるのを
最後まで待っていてくれた友達が
涙を振り切って去ってゆく
わかりあえる日が
幻と消えてしまった
その悲しみを捨て去り
とうとう去ってゆく

もう二度と会えまい
もう二度と会うまい
神の心を裏切り
自分というものを馬鹿にしきってしまった
あなたを待っているものは
もういない

何もない空洞に
落ちてゆくあなたの心を
助けてくれる友達は
もう誰もいない

せめてもと
最後に言ってくれた言葉を
あなたは忘れてはならない
永遠に
自分を見捨てないものは
自分だけなのだと

決して忘れてはならない




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