月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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コカブ・35

2023-07-31 04:28:25 | 詩集・瑠璃の籠

立派なことを
やりなさい

所詮自分は
何の力もない弱い馬鹿だからと
何も努力しないで生きるのは
人生の放棄です

神はあなたに
立派な頭を与えた
腕を与え 足を与えた
それらを統率し
何事かをなしていける
すばらしい自分を与えた

その立派な自分を
凡庸の闇につけ込み
何もしないで生きていくことは
罪なのですよ

立派なことを
やりなさい
愛に目覚め
情熱を燃やし
すべての人の幸福のために
よく働きなさい

逃げることのできない自分が
あなたの中で太陽のように輝き
美しい一筋の道を
照らし出すでしょう

愛のために生きなさい
そうすれば
永遠の幸福が
小鳥のように
あなたの魂に訪れる

すべてを愛し
すべての幸福のために
自分を投げて働いていく
そういう立派な自分であることが
あなたの真の幸福なのです



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シェダル・41

2023-07-30 04:24:40 | 詩集・瑠璃の籠

悲しみを
百合の種に混ぜて
あなたの頭蓋の鉢に
そっと蒔こう

百合は小さな芽を伸ばし
あなたにささやくだろう
あなたは美しいと

きらびやかな嘘の夢に
髪を染めて
町を歩いている人々を
百合は悲しみ
ため息のような言葉を
風に投げかける

もうすぐ終わる
みんなが目を覚ます
嘘の樽に沈んだ
魂を拾い上げ
本当の空に飛んでいく
自分の翼を発見する

百合はあなたの中に
赤い花を咲かせ
それは太陽のように光るだろう
そしてだれもが
あなたを見て驚く
ここにこんなすばらしい人が
いたのかと

悲しみを
百合の種に混ぜて
世界に振り撒こう
すべての人が
美しくなるまで



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プルケリマ・35

2023-07-29 04:41:39 | 詩集・瑠璃の籠

盗んできた愛の玉を敷いて
神の御胸に続く
道を造ろうとした

逃げることはできない自分を
陰に置き去りにして
美しい天使になろうとした

永遠の愛の法を
顔に印刷して
天国の門を開けようとした

馬鹿者よ
馬鹿者よ
神の大きな手が
おまえをつまみ出す

虚無の獅子が
風の声を吠える
砂の荒野へと追い出す

もう二度と帰ってきてはならないと
無情に縁を切られ
おまえは永遠に
地獄の砂に立ち尽くす



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アルヤ・98

2023-07-28 04:26:04 | 詩集・瑠璃の籠

黄昏の光が
背中にしみる
もうこれで終わりだと
神の長い溜息が
聞こえる

やってきたことの数々が
鎖のように重く
あなたを縛り
あなたは動こうとしない
でも
このまま何もしないでいれば
あなたはすべてを失うのだ


振り返って
落ちていく夕日を追いかけなければ
あなたは愛を失うのだ
最も大事な神の愛を

神が
愛してくれなければ
あなたは最もみじめなものとなって
永遠の黄昏の荒野を
さまようしかないのだ
地球上のどこにも
あなたの居場所はなくなる

馬鹿なことばかりした
人を馬鹿にして
盗んだ幸福を食い散らす
そんな人生ばかりやってきた
その愚かな罪を
すべて背負い
夕日に向かって
走り出しなさい

去っていった
神の足跡をたどって
走っていきなさい



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ガラクシア・72

2023-07-27 04:39:38 | 詩集・瑠璃の籠

獣の境涯から
出ようともせず
嫉妬と謀略に生きる
馬鹿者たちよ

愛のかたちを盗み
愛のふりをして
万人をだます
馬鹿者たちよ

神はもう
おまえたちから去ってゆく

億年をかけて育ててきたが
一向に良い芽が出ぬ
神が与えた
本当の自分を嫌がり
盗んだ自分ばかりを生き
この世に苦悩と悲哀を
ふりまき続ける

ゆえにもう
神はおまえたちを
あきらめる
これ以上
愛を注ぎはしない

神はもう
神の思いを愚弄するものを
神の世界から
すべて追い出す

神の諫めを聞きもせず
自分の好きなようにしたいなら
こことは違うところで
やるがよい



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ウェヌス・5

2023-07-26 04:35:53 | 詩集・瑠璃の籠

美しくなりたいのなら
清らかによいことをして
みなのためによく働きなさい

美しければ
みなが自分を好きになって
何でもしてくれるのだなどと
考えてはいけません

美しければ
それはたくさんの人が
心を寄せてくれる
その心のために
自分も心からみなを愛し
尽くしていかねばならないのです

神の義を守り
決して曲がらず
まっすぐに美しく生きなさい
愛の心を高らかに歌い
みなの幸福のために
いくらでもよいことをしていきなさい

時に
酷い嫉妬や誤解を受け
苦しんでも
決して心を曲げてはなりません
おのれを神に浸し
ひたすらに耐えなさい

忍耐ほど
人を美しくするものはないのです
耐えることができない人は
決して美しくはなれません

美とは
人の心を大きく動かすもの
それを背負う人は
あまりにも大きな
神の道を背負わなくてはならないのです



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シェダル・40

2023-07-25 04:32:29 | 詩集・瑠璃の籠

やめなさい
もうやめなさい
今のあなたは
信じられないほど醜い
嘘なのだ

未だにけものの心を脱ぎ切れていない
未熟な魂が
天使の衣を着ている
あなたは
それを恥ずかしいと思うこともできないほど
愚かなのだ

いやらしいことばかりして
すべてをだまそうとしている
その醜い自分の罪の沼に
あまりにも長い間
浸かってきてしまった
それを悔いることもせず
まだやっている まだやっている
なんとあさはかなのだろう
なんと苦しいのだろう

そのまま最後まで
嘘で生き通せば
あなたはもう終わりなのですよ
半身が崩れるほどの
魂の崩壊を起こし
人間ではないものに
落ちてしまうのです

だからやめなさい
もうやめなさい
醜い嘘の衣を自ら脱ぎ
本当の自分に戻りなさい

それが今は
どんなに醜く
貧しい姿でも
すべて受け入れ
本当の自分を生きなおすのだ



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ウェヌス・4

2023-07-24 03:47:30 | 詩集・瑠璃の籠

愚かな嫉妬に
自分を見失い
人を苦しめてはなりません

あなたを美しくするのは
あなたの生き方なのです

けものの闇の中に
根ざしている
下劣な感情を切り捨て
愛の風の中に飛び込みなさい

そうすれば
ひとみが愛に染まり
ことばに愛が響き
おこないに愛があふれ出て
あなたはとても美しい人になる

でも
決してその美を
自分のものと思ってはいけません
美しいのは愛なのです
美しいのは神なのです
自分はそれを
ただお預かりしているだけなのだと言って
恭しく頭を下げなさい

美を衒うことは
自分の思い通りにしたいという
心とつながっているのです
決してそういうことを
してはなりません

人よ
美しいということは
あまりにも難しい
責務なのです

神から
お預かりしている美を
決して汚さぬよう
清らかに美しく
生きねばならない

それは時に
死の試練も
食べなくてはならないほど
苦しいものなのです



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ウェヌス・3

2023-07-23 04:27:43 | 詩集・瑠璃の籠

本当に美しくなりたいなら
わがままを抑えなさい
自分のことだけを考えて
いやらしいことばかりしている
その自分を改めなさい

人のものを盗んだり
人を馬鹿にしたり
してはいけません
美しさというものは
心から発するもの
その心が暗ければ
本当は美しくはなれない
いいえ
美しくなってはいけないのです

硬いわがままの殻を壊し
心が愛に溶けていくとき
人は信じられぬほど
美しくなってゆく
その美しさを
まことの神のために生きてゆく
それができない限り
本当の美女とは言えないのです

美女とは
神のうつわ
神におのれをささげ
すべての幸福のために
神を生きてゆく

愛を
砂糖湯に溶かし
すべての人に与えなさい
そうすればあなたは
愛そのもののしるしとして
あまりにも美しく
輝くことができるでしょう



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テッラ・29

2023-07-22 04:32:07 | 詩集・瑠璃の籠

あなたを愛した
万年の月日が
無意味の中に崩れてゆく

愛しても
すべては無駄なことだったのかと
涙の中に溶けてゆく

いつかは
美しい存在になるのだと
あなたを信じて
尽くしてきたのに
あなたは最後まで
馬鹿をやめなかった

自分のことばかり考えて
人のものを盗み
人の心を傷つけ
愛を馬鹿にし続けた

愛など
愚か者の甘えに過ぎないのだと
ずるいことができるやつのほうが
賢いのだと

ああ
地球に存在する
すべての愛よ
もう馬鹿者を愛するのは
やめよう

待っていても
彼らは心を変えはしない

馬鹿者は落ちてゆく
神に嫌われ
逃げることはできない
自分に追いかけられ
愛が何もない
風と砂の荒野へと落ちてゆく

さようなら馬鹿者よ
愛はもう
あなたのために
傷ついた日々を
永遠に忘れる



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