わかれゆくものよ
はなれゆくものよ
永遠の川が
神とおまえを隔てる
おまえは
神の与える真実の幸福よりも
嘘とガラクタで作った
偽物の幸福を選んだのだ
奇妙な薬の混じった
黄金の酒に酔い
魂の枯れていく音を
耳のそばで聞きながら
おまえは何もしなかったのだ
永遠の樽をかきまぜながら
神の歌う悲しみの歌を聞いても
おまえはしばりつけられた幻の
腕をひっぱるばかりで
振り向こうともしなかったのだ
わかれゆくものよ
はなれゆくものよ
蟻の群れのようなさみしさが
少しずつおまえの心臓に凍り付く
永遠の別れになるまで
振り向かなかった神の涙を
すべて飲み干す気になるまで
永遠の川の向こうに
おまえは捨て置かれる