月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ソンブレロ・3

2015-03-31 07:13:13 | 詩集・瑠璃の籠

水色の 世界の終わりを着て
大いなる神が空を流れてゆく
すると人間が猿知恵を複雑に絡ませて造った
虚偽の塔が立ったまま馬鹿になる

あんなものを誰が造った
壊すことさえできないほど
あんな大きな馬鹿を誰が造った
あんなものを見ていなければならないのか
いつまでも いつまでも
人間はあんな人間の馬鹿を
見ていなければならないのか

空にまで届きそうな塔は
美しいものと反対のもので造られた
だから美しいと人間の目に見えるように
あらゆる猿知恵を塗らなければならなかった
それでもごまかせない嘘を
見破りそうなやつはみな馬鹿が殺した

馬鹿が 偉いのだ
馬鹿が 美しいのだ
馬鹿が 馬鹿の方が
幸福なのだ

痛い

痛い

なにも ない

幸福の砂絵は
風が吹けばすぐに消えてゆく
だが何もなかったことになりはしない
赤恥の記憶を映しだす水に
無理やり火をつけて燃やそうとした
なんとかなるのだと
何度も火を点け続ければ
水は燃えるのだと
それですべてはなくなるのだと
一体人間は 誰に教わったのだ

人間の世界に
不思議なことは起こらない
この世に起こる現象は
すべて法則の流れが引き起こす
水が燃えると信じていたものは
そろそろそれをあきらめなさい

もう二度とあの塔は
美しいものになることはできない
永遠に人類の恥のしるしとして立ち続け
人間はそれを見たくないがために
塔の見えないところに逃げるだろう

世界の終わりは沈黙の水色をしている
青い地球に点眼するように
白い神々が降りてくる



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ラスアルゲティ・8

2015-03-30 07:09:59 | 詩集・瑠璃の籠

青い砂絵で描いた空を
銀色の巨大なバクが飛んでゆく
眠りの翼を広げ
人間の汚れた夢を食べに行く

海よりも大きな魚はいないというが
空よりも大きなバクはいるのかと
思っていたら
青い空そのものが
すべて夢だったことに
人間はやっと気づいた

これはみな 夢なのか
いいや 夢というよりも
汚い百合がついた嘘でできた
あり得ない真珠を育てる
いたましい母貝のあえぎ

頭痛がミミズのように
頭の中を掘り進んでいる
何かが終わりの合図を叫んでいる
これがすべて夢だったのなら
わたしたちはどこにいけばいいのか
わたしたちはなにをすればいいのか
わたしたちは わたしたちは
何なのか

人間よ おまえたちは
強姦するように
むりやり母貝を開き
あり得ない真珠を食べた
幻の青い猿人

おまえは字を書くことができない
おまえは絵を描くことができない
おまえは歌を歌うことができない
おまえは何も知らない
自分が何もできないということを
何も知らない

銀色のバクが夢をすべて食べてしまう前に
風が教える本当の現実に向かいなさい
そこでおまえは
マッチをすって火をつけることができる
鍋に麦を入れて粥を作ることができる
野に行って若菜を摘むことができる

夢の中にいた自分を忘れるために
脳味噌を半分とって
犬に与えてしまいなさい
そうすれば耐えていくことができるだろう
何も考えてはならぬ

美しい幸福に輝いていた
高い人生の階段を上っていた
あれらはみな
嘘だったのだ





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ウェズン・14

2015-03-29 07:17:31 | 詩集・瑠璃の籠

白虹から乳をとり
半月の月光をまぜて
あの人の歌からしぼりだした
透き通った花蜜を入れ
ひとつぶひとつぶ
真珠のような
甘い愛の飴をつくる

ほんの少し
シナモンを入れるのは
それをなめた者の
心を刺激して
薄絹のような記憶を
眼球の中に蘇らせるため

ラピスラズリの沈黙を
ほんの一滴入れるのは
それをなめた者が
自ら自分をだましていた
嘘芝居の真実に
気づくようになるため

甘い月の飴が欲しいものは
わたしのところに来なさい
わたしがあの人の代わりに
作ってあげましょう
それをなめれば
一時甘い愛に包まれて
やすらぐことができる

けれどそれは
決して前と同じ飴ではない
いつまでもなめていると
舌がひりつくように
乾いてくる

あきらめたほうがいいということを
学びなさい ひとびとよ
決してあきらめないことが
いいことだという場合もありますが
嘘ばかりで作った人生の幸福は
あきらめたほうがいい
それはいずれ法則の風に溶かされて
消えてゆく幻なのです
決して追いかけてはならない
あなたがたは
決して盗んではならない神の宝を盗んで
自分の幸せを無理やり作っていたのです

白虹からとった乳と
半月の月光と
あの人の心が染みこんだ歌から
しぼりとった花蜜で
真珠のような飴を作りましょう
ほんの少し赤みがかっているのは
苺を入れたのではなく
血のような辛味料が
ごく微量混ざっているからです

あの人と同じ飴は
誰にも作れない
だがわたしはわたしなりに
あなたがたへの愛のために
飴をつくってあげましょう
真裸の真実の自分を抱きながら
その飴をなめると
あなたがたはようやく
失ったものの正体に
気づくことができるでしょう




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ベクルックス・28

2015-03-28 07:22:26 | 詩集・瑠璃の籠

男性は
男の方が女より偉いのだと
いうことにしたがりますが
事実上 その根拠は全くありません

男は
セックスがしたいがために
女性が男にできるだけ反抗しないように
イヴやパンドラなどの伝説をねつ造し
それらを根拠にして
男の方が偉いのだ
女は馬鹿なのだということにしてきたのです

ですが
神の創造の真実からすれば
男の方が女より偉いなどということの
根拠になるようなことは一切ありません
男性も女性も
すばらしい創造であり
光りある豊かな未来の可能性をもった
個性ある存在なのです

よって
男と女の間で
どちらが偉いかと考えるようなことは
非常に愚かなことです
男性が 神話の創作や性欲や暴力を背景として
女より男の方が偉いのだということにしてきたことは
女性に対する深い罪となっています
男性は女性にこれからその借金を払ってゆかねばなりません
無理に理屈をでっち上げて
男の方が偉いのだということにしてきたことを
男は女性に謝らねばならないのです

真実の女性は
ほんとうに美しい魂です
よいことをこつこつと積み重ね
みなの幸せのために働くことに
自然に頭と体が動いていくという
それは良い素質をもった
すばらしい存在なのです

男性は 女性のその特質を認め
正式に 男として
全女性に頭を下げなければなりません
今は難しいでしょうが
全男性は 必ず女性に謝りなさい
それができなければ
愛の自己存在として
段階を上がったことにはなりません

女性に下になってもらわないと
男のプライドを保てないということを
心のどこかでわかっていながら
自分を改めることができないということは
人類の男性がまだ男として非常に弱いということです
いつまでも今のままではいけません
子供じみたプライドは捨て
真実の勇気をふるい起こし
正しい礼儀を持って 女性に謝りなさい
もちろん それで女性にあざ笑われても
文句を言うことはできません
黙って耐えなさい

もう一度言います
男性が女性より偉いのだということの
根拠は全くありません
それは男性が女性を支配するために
勝手に作り出した嘘なのです
男性と女性の間には
個性の違いはありますが
どちらが優位かと考えることは全く愚かなことです
男性はこの真実をかみしめ
永い間女性を嘘で苦しめ続けてきたことを
必ず謝りなさい




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2015-03-27 07:16:27 | 詩集・空の切り絵・別館

馬鹿がやりたかったことは
女の子が 全部
おれのいうことを聞く
それだけのことだったんです

だっておれ馬鹿だからさ
誰も寄ってこないんだよ
馬鹿ばっかりやって
いやらしいことばかりやって
女はみんな
俺から逃げて行くんだよ

絶対に悪いことやって
存分にやりまくって
馬鹿が勝ちになることにして
俺たちが 決定的に
かっこいいことになれば
女は全部
おれんとこに来るって
そういうことにしてたんだよ
そうでないとつらいからさ
いやだからさ

痛いことは ほんとは
わかってたんだよ
馬鹿やったって
ずるでいいことになったって
俺がほんとに好きな
一番好きな
いい女 あっちにいっちまうんだよ
永い間 ずっと欲しかった女
絶対こっちに来ないんだよ
ほんとに欲しかったのは
あれだけなのに

だれもできなかったことをやろうとして
馬鹿を黄金の真実にしようとしたら
あふれかえるほど 馬鹿がひっくり返って
津波みたいに全部おれんとこに返って来る
なんであんなことしたんだ
どうしてこんなことになるんだ
いやなんだ おれは
おれはおれが いやなことになるのは
いやなんだよ
馬鹿みたいだ こんなこと

苦しい 全部苦しい
いつでもそうだ
結局馬鹿は どんなに馬鹿やって
あほなことやりまくって
自分だけいいことにしようとしても
全て馬鹿なことになって
みんな馬鹿になっちまう
あほはみんな 消えて行くんだよ
全部 全部 嘘だからさ

痛いよ 痛いよ
何でもいいから悪いこと全部やれって言って
みんなで人間を馬鹿にしまくって
女の子ばかりいじめまくったら
とうとう
女の子がみんな
いなくなったんだよ



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ラスアルゲティ・7

2015-03-26 07:20:44 | 詩集・瑠璃の籠

人類の馬鹿による
悪魔活動は
完全に破たんした
よって これより後
地上の悪をバックアップする
馬鹿による霊的悪魔活動は
段々とできなくなってくる

この時代
まだ魂の勉強が遅れている馬鹿は
自分たちの悪魔活動による
法則の反動から逃げるために
馬鹿の方が正しいのだという
あり得ない理屈を無理やり正にして
あらゆる愚を行った

大勢で真実の人を殺し
人間を助けに来た天使を殺し
馬鹿ばかりをひいきして
嘘と盗みで馬鹿を人間に化けさせ
盗んで来た人生の幸福を着せ
人間世界を 馬鹿だけで満たした
そうすれば馬鹿の勝ちになり
法則の借金もないことになるという
幻の理屈を勝手に作り
馬鹿はあらゆる暴虐を働いた

だがそれは 真実の花が
ただ一輪この世に咲いただけで
瞬時に無に帰した
悪魔活動が打ち立てた
巨大な虚偽の牙城は
まるで空気が抜かれてゆくように
あっという間に小さくなり
鼠のようなその正体を暴かれた

地上の悪の活動を支援する
霊的悪魔活動は
このようにしてついえ去った
よってこれから
地球霊的天然システムは
地上の悪の浄化活動に
本格的にとりかかることになった

人間よ 心の準備をしておくがいい
苦しい悪に自分を染めている者は
できるかぎり早く心を改め
嘘と盗みで得た宝を神に返し
真実の砂丘に赴いて
真実の自己活動を始めよ
それができぬものは
法則の風刃を待っているがよい

繰り返す
永い永い時を
人類とすべての愛を苦しめ続けてきた
人類の馬鹿による悪魔活動は
完全に破たんした
これより後
悪が繁栄することは
二度とない





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アルデバラン・16

2015-03-25 07:16:42 | 詩集・瑠璃の籠

血を吸ってできた偽太陽が
突然意味を失って
墜落した

世界を支配するために
あらゆる努力をつぎ込んで作った
血の太陽が 突然
存在する意義を失った
あっても無駄なものになった

あれほどみなが苦労して作った
すばらしい人工太陽が
砂漠の真ん中で
水を浴びたように湯気をたてながら
腐った血を吹きだしている

こんなものだったのか
人間のしたことは

人間がやっと気づいた時には
もうすべてが
過去の時代の遺跡になっている
誇り高き文明の神話が
巨大な百合の香りのような
虚偽の谷へと風化してゆく

何のためにやったのか
誰のためにやったのか
すべてのことが
贋金の山のように
何の価値もない
巨大な無駄の城になる

世界があきれ返るほど
人間が馬鹿をやったのは
馬鹿が全てに勝てると思っていたからだ
暴虐の蠅の襲来のように
世界を席巻した魔は
自らの血で太陽を作り
それですべてを支配しようとした

吹く風の中に 血の匂いが混じる砂漠の中で
一人立っている
かつて大魔として馬鹿に君臨した馬鹿は
いつまでも 呆然と
死んだ血の太陽の残骸の前で
たたずんでいる

あきらめろ 馬鹿者よ
おまえの夢は もうすべて消えたのだ
法則の風がおまえの孤独を吹き抜けて
あってはならないことをやったおまえの
心臓を凍らせる前に 歩きだせ

なにもかもが馬鹿だったと
わかってもまだ 捨てきれない夢の残骸を
夢見ているおまえの命を
痛ましい林檎の影がふみつぶす
その前に 振り返れ

終わった夢をまだ捨てきれないのなら
夢の結末がどんな獲物だったか
十分に肝に染みるまで
一人そこで考えているがいい



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アルマァズ・18

2015-03-24 07:06:57 | 詩集・瑠璃の籠

不透明なガラスを使って
嘘で丸めこみ
咲いてはいけない花を
無理やり闇の中に埋めた

薄青色のチコリの花をだまして
おまえは馬鹿だから
これ以上大きくなってはならないと
言いきかせて
暗がりの中で 永遠に
馬鹿のために働かせるつもりだった

それなのに ある日突然
ガラスの一部が透明になり
そこから差した一筋の光が
チコリの本当の姿を照らし出す
チコリははっと夢から醒めたように
自分が薄青色の花だったことを思い出す

だましていたのはだれだったのか
だまされていたのはなぜだったのか
考えるよりもまず
チコリは光に向かって伸びようとした
ああ 暗がりに封じ込められていた
自分の本当の姿が
薄青色の愛になってあふれ出して来る

馬鹿は大急ぎで
ガラスの透明になったところに
暗い色を塗ろうとしたが 間に合わない
ひとところを塗れば
違うところが透明になる
そこを塗ろうとすれば
ほかのところが透明になる
なぜだ なぜこんなことになるのだ
黒いことをすれば
全部自分の勝ちだったはずなのに

光がふりそそぎ チコリは自由に伸び始める
とうとうガラスを突き破り
茎を伸ばし 葉を開き
かわいい花芽を作り
太陽の下に 自分自身の花を咲かせた
薄青色の かわいい チコリの花を

チコリは言った
ああ わたしは
全然馬鹿じゃなかったのだ
馬鹿だって言われていたから
馬鹿だと思っていたけど
ほんとうは馬鹿じゃなかったのだ
チコリはやっと気がついた

夢中でガラスに色を塗っていた
馬鹿が我に返った時には
もう野原いっぱいに
薄青色のチコリが咲いていた



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2015-03-23 07:02:44 | 詩集・空の切り絵・別館

あーいーが いやなんだ
全部惚れちまったら
おれの人生真っ暗になる
あんな女馬鹿なんだって
きつい穴に落ちて痛いものになっちまえって
女はそんなもんなんだって
思っていれば おれが勝ってたんだよ

きれいな女はいやだ
ぜんぶいやだ
好きなんじゃないんだ
惚れてなんかいないんだ
毎日そいつのことばかり考えてるくせにって
誰がそんなこと俺に言うんだ
絶望的なんだよ

女なんかに惚れて
がんばっておれの嫁にしようなんて
男は考えないのさ
全部アホになっちまえ
いやなもんになっちまえ
どうせ汚いものになるんだから
なんにもあいつのためにしなくていい
馬鹿な女はほっときゃすべてだめになるのさ

絶対に惚れないんだ
おれは絶対にいやなんだ
女なんか好きになりたくないんだ
いやなんだ いやなんだよ
馬鹿ばっかりなんだ あんなもん

痛い 苦しい 胸糞悪くて
喉が張り裂けそうなほど
悪口言っても 
何でこんなにつらいんだって
馬鹿みたいなんだよ
いやなやつのことばっかり
毎日考えて あきれた馬鹿がとまらなくて
臭い酒ばかり飲んでいる

どうせ馬鹿なんだから
馬鹿にすればいいじゃないかって
毎日あいつのことばかり
考えて 考えて 考えてばかり

惚れてなんかいないよ
絶対に好きなんかじゃないんだ
馬鹿だから 馬鹿にしてるだけだ
死んじまえ
消えちまえ
二度とおれの前に現れるな
きたねえ豚になっちまえ

おまえが おれは
ぜったいに いやなんだ



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エルナト・19

2015-03-22 07:38:54 | 詩集・瑠璃の籠

甘いことを考えているのではありません
努力すれば 何でもうまくいくものだと
考えてはなりません
あなたがたは これから多く
人生をかけて努力してきたことを
一瞬でかき消されるような
酷い経験も味わわねばならないのです

それは あなたがたが
これまで
知りつつあるいは知らないうちに
積み重ねてきた罪が
人間の影の中に 重い法則の果実を
作ってしまったからです

自分が 美しいと思ってなしてきたこと
積み上げてきた山が
一瞬で崩れるようになるほど
あなたがたは あらゆるものを破壊して来たのです
それが法則の神を目覚めさせ
人間のどんな努力も
口笛の一吹きでかき消されてしまうのです

時には 氷の棒を突き刺されるような
冷たい孤独を味わわねばならない時もあるでしょう
どんなにがんばっても
熱い友情をかわせる人間がいない
それはあなたが 自分だけを偉くしようとして
あらゆる人間を裏切り 馬鹿にしてきたからです

自分で働いて 愛を稼げという者もいますが
わたしははっきりと言います
そこまでのことができるほど
勉強の進んでいる人間は今
非常に少ない

頭の中に棲んでいる鼠が
いつでも 苦い課題から逃げようともがいている
勉強不足を突かれるのがいやで
何も努力しようとせず
そんな自分の方が偉いことにするために
世間の人間を馬鹿にして
物騒な火を焚いて 世界を壊そうとする
そんな人間ばかりがこの世界にいる

甘いことを考えているのではない
自分の力で美を稼げるものは
相当に少ないと考えていなさい
多くの者は その前に
法則の冷たい鉄の林檎を落とされて
過酷な運命の中で 罪の神の侮辱をあびねばならないのです
あなたがたはそこを超えなければならない

勉強不足が何をもたらすかということを
あなたがたは いやというほど味わわなければなりません
自分の力を育てていくのはそれからです
その前に たっぷりと
試練の雨に打たれることを覚悟していなさい

わたしはエルナト
あなたがたにとって
最も大きな運命の星です

教えてあげましょう
人類の 真実を
あなたがたの努力は
一瞬で吹き消される
けれども 努力をしなければ
一層深い闇に落ちる

重い鉄の林檎を
噛み砕くことができるようになるまで
存分に鍛えてさしあげましょう





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