この時代
女は人類の救済のために生き
男はセックスをするために生きて女を馬鹿にした
この言霊を
千羽の白いおうむに覚えさせ
世界中に放ちなさい
その記憶を
忘れようにも忘れられないように
小さな蘭の種に封じ込めて
それを弾丸のように
男の胸に撃ちこみなさい
これで男は
もう永遠に自分が偉いなどと
ほざくことはできません
流れる風を紙にして
真実の言葉をそれに書き
世界中に吹かせなさい
美しい蝶をつかまえて
その遺伝子の中にその言葉を書きこみ
真実を表現する文様を翅に描いて
世界中に飛ばしなさい
永遠に忘れられぬ記憶となるように
あらゆるものに その言葉を教えなさい
ツンドラに咲く小さな名もなき花さえも
深海に生きる奇妙な光る海老さえも
永遠に似た月日を立ち続ける山さえも
それを知らないことがないように
この時代
女は人類の救済のために生き
男はセックスのためにのみ生きた