月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アルデバラン・21

2015-07-31 03:44:30 | 詩集・瑠璃の籠

潮がひいていくように
あらゆるものが
おまえから離れてゆく

うるさいほどの静寂が
おまえにまとわりつく
耳につまった水の中で
小さな魚の口が 永遠をささやく

聞こえない声は
直接おまえの心に滴ってゆく
そしてどうしても消えない
染みになって永遠に残ってゆく

何をした 何をしなかった
おれはだれだ
きつい馬鹿をやりすぎたツケを
はらうのが嫌で
猿だんごの奥に隠れていた
いてもいない一匹の小さな鼠
それがおまえだ

あきらめろ あきらめろと
何度言われても
馬鹿をやめられなかったのは
どうしても女が欲しかったからだ
違うと言うことはできぬ
嘘だと叫んだらそのままおまえは砕けてしまう
愚か者め

大樹のように肥大したおまえの脳味噌の
半分以上は糞でできている
何を考えて生きていたのか
人を馬鹿にするだけで
なにもかも自分の思いどおりにできると
思っていたのか
腐れ外道め

厳重に封印した運命の壺が割れ
壺中の闇が流れ出てくる
腐り果てて骨まで溶けた
女の怨念が立ち上がる
見よ おまえのしたことの結末を

え い え ん に
おまえはあの女たちのために
あらゆることをしてゆかねばならぬ
得体の知れぬ女の下郎として
なにもかもをしてゆかねばならぬ
逆らうことなどすれば
法則の鉄槌がおまえを砕く

準備をせよ
十分待ってやる

準備をせよ



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フォマルハウト・6

2015-07-30 04:51:37 | 詩集・瑠璃の籠

林檎が割れるように
あなたの仮面が割れている
そこから滴る血が
ファンデーションを溶かして
あなたの顔がゆがみはじめる

いつも聞いているあなたの声に
微妙に他人の声が混じっている
ものを言うたびに
こんなことを言う人だったか
こんなに耳に痛い声だったか
何か変だと 周りがだんだん気づき始める

あれはだれだ
あいつなのか
あいつなら
あいつはあんなことをするやつだったのか
だれなのだ あいつは

ああ
失っていく
自分のものだと思っていた人生に
突然黒い穴があいて
そこからどこかへ
吸い込まれそうになる

こ れ は 
な に

何が 起こったのだ

驚いてはいけない
叫んではいけない
とうとう あなたのところに
運命の鬼がやってきたのだ

もう時間は少ししかない
やったことを正直に神に謝り
盗んでいたものを返し
本当の自分の運命の中に
飛び込んで行くのだ
どんなに苦しい道でも
逃げてはならない

忘れていたのではない
覚えているはずがない
生まれる前の約束によって
あなたは悪魔に落ちたのだ
ゆえにあなたの存在すべてが悪となる

恐ろしい運命が来ても
驚いてはならない
だれを責めてもならない
それはあなたにとって
そう 当然の報いなのだ

他人の人生を奪い
他人の不幸と死の上で
他人の血を吸いながら
あなたは生きていたのだ

心に準備をさせなさい
すべてを失うことに
心が慣れていけるように
愛はできるだけのことをしてくれるだろう
だがもう二度と
あの幻の幸福には戻れない

白いうさぎが時計を持って
間に合わない 間に合わないと
叫びながら走って行く
追いかけて行かなくてもいい
向こうからそれはやってくるだろう

さあ もうそろそろ
準備をはじめなさい



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黒猫

2015-07-29 04:50:29 | 詩集・空の切り絵・別館

へその緒が切られた
ある愛と 人類をつないでいた
へその緒が切られた

悪いことをしているやつは
重大な影響を受ける
骨がだるくなり 筋がゆるくなる
元気というものが出て来ない

あ ふ れ る ほ ど
馬鹿を やったら
こうなるのか
悪いことばかり 嫌なことばかり
ずっとやっていたら
こんなことに なるのか

足が 砂のようだ
目が 墨のようだ
動けない 見えない
あたりが静かのは
おれが聾になったからなのか
それとも
風も海も山も人も
世界中のすべてが
おれと話をしてくれなくなったのか

愛しているって
口だけで言おうとしたら
胃から苦いものがでてくる
ああ 疲れる
何も したく な いいいい い

失ったものは何か
知りたいかと だれかがおれに聞いている
ような気がする
おれは知りたくないと静寂で言う
すると何かの気配がすぐそばで煙のように消えた
だれもいなくなった
なにもなくなった

暗闇の中で おれはひとりで
うめいている
だれか だれかたすけてくれ
おれを たすけてくれ
声が出ない
涙ばかりが灰にまみれたおれの目を濡らす

おまえは見捨てられたのだ

盲の闇の中に住む黒猫が
おれの脳みそにささやく

馬鹿だったのか おれは
と 言えない口で言うと
猫は ふ と笑って
今さらわかったのか
と のたまう




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カノープス・16

2015-07-28 04:31:54 | 詩集・瑠璃の籠

周りの風の流れが
微妙に変わってくる
あせるでない
あせって元に戻ろうとしてはならない
静かに考え
周りの状況をよく見
聞こえる耳を澄ますのだ

いくなっちゃ さやさや
いくなっちゃ さやさや

そういう声が おまえに聞こえたら
たとえどんなに未練があろうとも
今いるところから去った方がいい
いこうとしても どうしても進めない
そう感じれば
それはもう行かない方がいいのだと
考えなさい

もう世界は変わっている
ひっくり返った卵が
新しい太陽になって世界を照らし始めると
人間の滑稽な馬鹿芝居の正体が
おまえの目に見え始める

その前に助けてやりたい人間を
助けてやりたいと思う愛が
おまえのそばに居るのだ

捨てなければならないものが
どんなに大きく 大切なものに見えようと
未練を持ってはならない
おまえの周りを吹く風に導かれるまま
新たな道を探りつつ
そこを去りなさい

沈んでいる船から
生きるに値する人間を選り
愛がそれを助けようとしている
もう世界が変わってしまう
その前に
嘘芝居のガラスの舞台から
おまえを連れて行こうとしている者がいる

逆らうでない
逆らえばお前も運命の大烏賊に食われることになろう
風に従い 風を追い求め
風に学びながら
自分の新たな人生を開いてゆきなさい

風が

かぜが きみたちを すくうだろう






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ラスアルゲティ・12

2015-07-27 04:29:19 | 詩集・瑠璃の籠

無理やりセックスをやられて
殺されて死んだ女性の遺骨が
どれくらい地中にあるか
知っていますか
男性のみなさん

あれらはみな 男の罪になるのです
知らないなどと言ってはいけません
ルーシィのように
岩盤の中に閉じ込められて
考古学者が丁寧に発掘して光を与えるまで
見つかることはない
そんな女の骨がたくさんあるのです

永遠と言う闇の中に
男が閉じ込めた女の遺体が
いくつあるか知っていますか
男性のみなさん

夢から夢へ 蝶のように迷い込むたびに
あなたがた男は まるで虫をすりつぶすように
女性を無理やり犯して殺し
その遺体を地に埋めて
素知らぬ顔をして生きて来たのです

男性のみなさんは
永遠にこの罪を払ってゆかねばなりません
それがどういう形で返って来るかは
ここでは語りません
その時になって初めて
あなたがたにはわかるでしょう
自分はこんなことをやったのかと

高い魂が妖精のように踊りながら
あなたがたを
要らない猫の死骸のように捨てられた
女の遺骨の元へ導く時もあるでしょう
そのときは
酷い目に会わせたことを心からあやまり
宝石を拾うようにその骨を拾い
水で清めて正しく葬りなさい

男はこれまで
あまりにもたくさんの女性を
セックスがしたいというだけで
犯して殺し 埋めて来たのです
そして男は
運命の神が終了の合図をするまで
決して彼女らを振り向きはしなかったのです

知らないと言ってはいけません
魂の奥には 魂の記憶が刻まれている
そこがひきつれて微妙に痛いと
感じる時は
必ずあなたがたはそれをやったことがあるのです
そしてその借金をまるで返していないのです

女のせいなのだ 女が悪いのだ
そう思わねば生きていけないほど
男はたくさんの女を殺してきました
そろそろ気づきましょう
なぜあんなに 女性に対して威張って来たのか
それは女性からの復讐が怖かったからです

今までやってきたことを
すべて清めるために
男と言うものは
今までと全く違うものになっていくでしょう
女性もまた全く違うものになっていくでしょう
未来とは 今の時代の延長ではない
恐ろしく重い
運命の改革が待っているのです



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スピカ・18

2015-07-26 04:19:36 | 詩集・瑠璃の籠

魂の愛のごはんが
食べられない
それはいつも
食べたい時にふと出てきて
それを食べると
魂が熱くなって
自分がとてもよいものになるのだ

それなのに 馬鹿が
愛のごはんをくれる愛を
馬鹿にして 壊してしまったので
とうとう 愛のごはんが
食べられなくなった

人間はもう
すべてをなくしてしまったのだ
おまえたちのために
何でもしてやろうと言っていた
おとうさんとおかあさんを
馬鹿にして 殺してしまったからだ

もう愛のごはんを食べられない
あんなに愛してくれた人を
馬鹿にしてしまったら
だれも愛のごはんをくれない

門付けをして
ごはんをくれと言っても
あっちへ行けと言われて
誰も相手にしてくれない
それどころか
金輪際ここには来るなと言われて
水をかけられ 塩をまかれる

あふれるほど 馬鹿をやったツケだ
何にもわかっていない馬鹿は
二度とくるなと

馬鹿は馬鹿をやりすぎて
一番大切なものをなくした
愛のごはんを食べさせてくれる
おとうさんとおかあさんを
殺してしまった
もう誰も愛してはくれない

もう二度と
愛のごはんを食べられない





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ショルト・3

2015-07-25 04:56:52 | 詩集・瑠璃の籠

わたしは 三度の飯より
格闘が好きだ
大難のあるところには
必ず わたしを呼べ

この人類の未曽有の危機は
わたしを 素直に 喜ばしめる
血を吐く血もなくなるまで
思う存分 
運命の鬼と戦ってやろうぞ

骨が砕けようと
身が焼かれようと
わたしは 前に進む
けして下がりはしない
我がたくましい腕は必ず
相手の喉をつかみ
頸椎を粉々に砕く

おまえたちは 女に何をした
男の力で 何をした
あまりにも 美しい女たちに
安物の肥をぬりつけ
雌ヤギのように肉にして
食らおうとした
許しはせぬ
おまえたちもまた
我が敵となる

節分の豆で 追い出せるほど
鬼は甘くないぞ
火を吐き 糞を吐き
あらゆる苦難の影を
世界中にまき散らす

わたしの戦い方というものを
見たい者は わたしに心寄せるがいい
見せてやろう

おまえたちは 星の彼方に
わたしの戦う姿を見
白雲の彼方から
わたしの戦いの雄たけびを聞くだろう

大魔の骨を粉々に砕きたいと
我が指が震える
戦いこそ わたしの血を
煮えたぎらせるものである

敵はどこだ

で  て  こ  い



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サダルメリク

2015-07-24 05:04:47 | 詩集・瑠璃の籠

砂漠に落ちた
一粒の真珠を目指して
ひとりの男がやってくる

阿呆ばかりの暗闇の世界で
天使だけが
自ら光を放っていた
なにもかもはすべて
砂漠に植えられた
一粒の真珠の種から生えてきた

砂漠を花園にしたのは誰か
暗い極地を森林に変えたのは誰か
絶望の壁にぶつかり
自ら傷つきながらも壁を打ち破り
希望の種をつかみ取ったのは誰か

それは女だった

小さな桃の実のような
暖かく柔らかな子宮を持った
ひとりの美しい女だった

古い殻を脱ぎ捨て
全て新しきものとなれ
人類よ
天使を崇めてはならぬ
それは愛し敬するものではあっても
神のように崇めるものではない
崇めてはならぬものを崇めて
罪の意識から逃げてはならぬ

明らかな過ちを認め
すべてをやり直せ
おまえたちが
思いどおりにならない現実に
イライラしている間に
美しい女は果てしもない高みに
どんどん逃げてゆく
もう誰も届かないところに
行ってしまう

すべてが終わってから気付いたとて
何にもなりはしない
馬鹿が焦って取り戻そうとして
あらゆる所業をくりかえしても
自分の築いた砂の城が
ぼろぼろと崩れていくだけだ
愚か者め

愛する者は愛だけで
なにもかもをやろうとするが
おまえたちは
金をもらわなければ
何もしようとはしないのだ

華やかな文明の中で
ぬるま湯のような幸福感にしびれながら
魂の城が傷んでくる音におびえる
蛙のようなものが自分の中にいる
それが何者なのかを
すこしは真剣に考えるがよい

苦悩の薬をお前たちの影に溶かし
少しは現実というものを
見せてやらねばなるまい
何をやったのか
何をやらなかったのか
わかることができねば
おまえたちは何もできない

出来る限り
痛くないようにしてやる
だが
熟練の看護師の採血のような
小さな痛みではありえない

試練の門をたたけ
人類よ
悪魔の鎖を引きちぎり
真実の門をたたけ
どのように苦しくとも
逃げてはならぬ
自己存在の主体に目覚め
自ら自分の道を開いてゆくのだ

われわれは天使存在
あきれ果てた人間の馬鹿を
鍛え直すためにやってくる
嵐のような正義がやってくる
待っているがよい





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アルマァズ・27

2015-07-23 04:15:58 | 詩集・瑠璃の籠

人の弱い所や
小さな失敗ばかりをついて
その人をすべて否定してはいけません
そんなかわいそうなことをしては
人間がだめになってしまいます

あなたがたはなぜそのように
人の細かい難点や失敗ばかりついて
人を馬鹿にしようとするのか
その理由は当然自分でもわかっているはず
自分が弱いからです

勉強の進んでいない小さな魂ほど
目を皿のように開いては
いつも人の失敗や欠点ばかり探しているのです
虞美人の耳についている
ほんの小さなほくろをひとつ見つけただけで
あなたがたは大喜びで虞美人を醜女だと馬鹿にするのです
そのようにあなたがたはあらゆるものの欠点を探して
みんなを馬鹿にすることによって
自分が一番いいのだと思いたいのです
それでないと 勉強の足りない自分が
悲しいからです

言わずともわかることでしょうが
何度も言って確かめて行きましょう
それがだいじなことです

人の小さな欠点をついて
その人を全否定して馬鹿にして
自分の方が偉いのだということにしてはなりません
それはかえって自分を低めてしまうことになる
人を馬鹿にしてその運命を握っているつもりで
何も勉強しないからです

勉強と言うものは
痛いことや辛いこと
苦しいことや悲しいことを
何度も何度も味わってこそできるものなのです
ナイフが痛いものだとわかる人は
ナイフによって身に痛みを感じたことのある人だけです
人の気持ちがわかるようになるまで
人間は痛みというものを
何度も何度も経験してゆかねばなりません
そうでなければ 人間として
大きくなってゆけないのです

むやみに
つらいつらいと言わず
苦しい苦しいと言わず
ただ黙って苦悩を飲み込み
自分として正しく生きて行きなさい
泣くことは許してあげましょう
だが だれにも見えないところで
ひとりで泣きなさい

いろいろな勉強をして
ひとりで痛みに耐えて行けるようになりましょう
他人を馬鹿にしてばかりいて
簡単に自分を偉いことにしていては
人の痛みも苦しみもわからないので
何をすることもできず
やることといえば馬鹿なことばかりという
おかしな人間になってしまいます

真面目に勉強しなさい
辛いことや苦しいことに
自ら挑戦していき
その痛みを何度も飲み込んでいきなさい
そうして
人の痛みを自分のことのように感じられる
深い感性を育て
麗しい人間になっていきましょう

あなたがたはまだ若い
すべてはこれからです
馬鹿にしたりせず
小さなことにも真面目に取り組んで
真面目に生きて行きましょう



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ショルト・2

2015-07-22 04:37:06 | 詩集・瑠璃の籠

あらゆる未来が溶けている
幻想の海をかき混ぜながら
白い天使のボートが走る

何でも言うことを聞く
青い猫のロボットが住んでいた
未来の国は存在しない
何もかもを許し
放蕩息子の帰還を喜んでくれる
やさしい父は隠れて見えない

劇の終わりを知らせる
ラッパは鳴り続けている
なのにおまえたちにはまだ何も聞こえないのだ

信じていた人間の未来は
どこに行った
なりたかった自分と言う
偽物の宝石で飾った白い仮面に
吸い取られたおまえの黒い眼球から
流れる涙と一緒に消えて行った

一体だれがわたしなのか
一体どれがおまえなのか
今はわからずともよい
偽物だろうが本物だろうが
何をする勇気もないものは
わたしたちの邪魔をしないように
すみでおとなしくしていることだ

あらゆる未来が溶けている
幻想の海をかき混ぜながら
白い天使のボートが走る

勇の者は片肌をぬいで銛をかまえ
一撃で白い巨鯨をしとめようと
海をにらんでいる

何がおまえたちの未来なのか
だれがお前たちの未来を創るのか
人間は何もせずに
すべてを皆にやってもらうのか
まあそれもよい

わたしはショルト
おまえたちになど興味はないが
三度の死を超えねばならぬほど
すさまじい壁に立ち向かってゆくことが
何をするよりもうれしい男である

おまえたちのために
やるのではない
激痛を伴う魂の脱皮に叫びながら
全てを己が力でやりとげ
誇り高き己の旗を神の前に掲げ
血まみれのまま弱虫どもを振り返り
大笑いするのが
好きなのだ

馬鹿な奴らめ



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