壊しては だめだよ
それは 金の鍵
ああ 壊してしまったね
新たなる 愛の時代への
見えない扉を開く
鍵を
ゆったりと美しい
澄んだ大きな河に
小川を導いていく
水門の
鍵を
まるで 鼠の首を絞めるように
殺してしまったね
もう二度と
蘇ることはない
明日のことは
明日考えると
あの人は言いながら
やるべきことをやるために
去って行った
もう一度帰って来ると
言い残して
だがもう
彼は二度と帰らない
とうとう 壊してしまったね
最後の 鍵を
もう二度と
あの愛の扉は開かない
細い月の形をした
赤い唐辛子を砕いて
砂の道を作ろう
裸足で歩いて行きなさい
どんなに痛くても 熱くても
それが君たちの道だ
風が見ぬふりをしてあざ笑うだろう
あれが人間だと
馬鹿が偉いと言って
愛の鍵をすべて壊してしまった
愚かな奴らだと
ああ 壊してしまったね
愛が約束した 新たな未来を
苦しいことなど何もない
みなでがんばっていきましょうと
やさしく言ってくれたあの人の
明るい瞳を開く 鍵を
人間は すべて
壊してしまったね