美しい女など
馬鹿だというのなら
なぜそんなにまでして
情熱的に追いかけるのか
まともに稼げないから
女は馬鹿だというのなら
なぜそんなにまでして
稼ぎを女につぎ込むのか
馬鹿どもめ
愛し合うことが
本当の人生の目的だと
わかるときが来るまで
おまえたちは
愛に狂い続ける
愛を馬鹿にしておきながら
愛を欲しがる自分の
馬鹿さ加減を肯定するために
馬鹿こそが正しいのだと言って
あらゆる理屈を捻じ曲げて
狂奔し続ける
矛盾に引き裂かれ続ける
痛すぎる自分を
無理にでも生かすために
おまえは女を殺し続けてきたのだ
すべてを失うまで
何もすることができなかった
たったひとこと
傷つくことを恐れずに
愛しているという
そんなことが
できなかったばかりに
何もかもが馬鹿になった
世界が変わってしまうまで
愛の課題を
ひとつもまともに片づけることができなかった
それが人間の男だ
阿呆が