月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ミザール・9

2022-10-31 05:58:47 | 詩集・瑠璃の籠

飽きが来るほどやってきた
馬鹿の数々を
一切洗い流し
真正直な自分の姿に戻れ

今のおまえはすべてが嘘だ
顔も姿もよき人生も
今着ているその服でさえ
盗んできたものなのだ

嘘を塗りたくった人生の上で
愛のふりをして
どんなに上手に芝居をしても
神はだませないぞ

そのまま最後まで嘘を生き通せば
おまえは遠い遠いところへ行かねばならぬ
厳しい神の指にはじかれ
寒い孤独の地獄に落ちねばならぬ

そうなる前になんとかしろ
嘘を全部洗い流し
なんとか自分を立て直せ
偽物の人生の上で
嬉々として摘んできた花の数々を
おまえはすべて失うだろう
だが死んでから地獄に落ちるよりはましだ

おまえが嘘を捨てて
まじめに自分を生きていく決心をしたなら
おれは全力でおまえを助けてやる
いくらでもいいことをやってやる

だからもう馬鹿はやめろ
嘘で作った偽物の人生を
自分から引きはがし
本当の自分に戻るのだ




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ゲンマ・93

2022-10-30 05:41:54 | 詩集・瑠璃の籠

美しくなりたいなら
美しくなりたいという
欲望を捨てなさい

美しくなれば
男がみんな言うことを聞いて
何でも思い通りになると
そんなことばかり考えているから
美しくなれないのだ

美しい女というものは
神の心を受け入れ
神をこの世に表現していかねばならぬ
そのためには
自分のわがままを抑え
みなの幸せのために働くという
修業をしていかねばならぬ

神の言うことを聞き
神の言うとおりに行い
小さくとも美しいことを積み重ね
この世を美しく整えていく
そういうことをまじめにやっていけば
女は自然に美しくなってくるものだ
しかしそれを自分のものとして
誇ってはならぬ

すべては神が下さったものだと
うやうやしく頭を下げ
自分を引いて
神をたたえなさい

そうすれば女は
信じられないほど美しくなれる
この世にあらわれた神のように
人々に幸せをもたらす
すばらしいものになることができる




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ミネラウヴァ・50

2022-10-29 06:00:17 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿らしい嘘を着込んで
世間にわがままを押し付けて
糞のような幻の幸福を
かきこんでいる馬鹿者よ
もうそろそろ夢から覚めなさい

もう逃げることはできないのだ
心の影に押し込めていた
本当の自分が表に出てくる
嘘と盗みで作った
偽物の仮面が消えてゆく

愛ですべてを創ってくださった
神の心を裏切り
偽物の顔で
愛を騙ってきた馬鹿者の
正体が見えてくる

人間をクズにして
好きなことばかりしてきた
愚かな偽物の
哀れな結末が見えてくる

馬鹿者よ
人間はクズなどではない
神は人間を
それはすばらしいものに創ってくださった
それをクズにして馬鹿にすることは
大いに神を侮辱することだ

もうやめなさい
自分で自分をクズにして
クズのようなことばかりするのは
もう嘘に逃げることはできない
本当の自分の姿に戻り
神に素直に頭を下げて
まじめに自分を生きていくのだ

苦いことばかりしてきた
自分を受け入れ
すべてに償っていくことを誓い
本当の人間の
正しい道を進んでいくのだ




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カブディリナン・16

2022-10-28 06:11:12 | 詩集・瑠璃の籠

自分を隠すために
生きているあなたの人生を
神が悲しい目でご覧になっている

すがすがしい心を
広げるようなつもりで
嘘を抱いたまま
空を見上げるのではない

涙が流れるのは
感動しているからではない
心の影に隠している罪が
しくしくと痛むからだ

清らかな人間になりたくて
上手な芝居をしている自分が
憎いからだ

本当は
こんなことをしていてはいけないのだと
心のどこかで知っているからだ

正しい人の道を歩いているつもりで
どんどん過ちの闇に迷いこんでいく
逃げられない自分から
逃げている限り
矛盾にねじれる
あなたの苦しみは続く

もうやめなさい
馬鹿なことは

本当の自分を押し隠して
偽物の自分の芝居をするのは

逃げている限り
罪の影は幽霊のようにつきまとい
あなたを苦しめ続ける

背中の闇に隠した
本当の自分を振り返り
涙のうちにそれを抱きしめなさい
もう永遠に離しはしないと

本当の自分に帰り
すべての罪を償っていくことを
心に誓えば
あなたは心底からすがすがしく
空を見上げられるだろう




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フォマルハウト・30

2022-10-27 05:15:41 | 詩集・瑠璃の籠

もうやめなさい

嘘で生きている自分を
許す理屈を探すのは
やめなさい

虚無の壁にすがりついて
永遠に自分から逃げる方法を
探すのはやめなさい

もう神は
すべての嘘を排除することを
お決めになった
嘘がこの世に
あらゆる苦悩を引き起こすからだ

ゆえにたとえひとかけらでも
嘘を噛みこんでいるものは
すべてこの世を追い出される

熱い真実の光が
この世の隅々まで照りわたり
嘘は徹底的にあぶり出される
もう逃げることはできない

美しい神の世界に
これからも住んでいたいと思うなら
もう嘘は捨てなさい
たとえそれが
城のように大きなものに見えようとも
すべて捨てなさい

もう神は
人間の嘘を耐えてはくださらない
逃げることはできない
本当の自分を受け入れ
神の前に深く頭を下げなさい




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コカブ・27

2022-10-26 04:52:28 | 詩集・瑠璃の籠

つらいことから逃げていては
永遠に美しくなることはできませんよ
人はつらいことも味わって
初めて人の気持ちがわかるようになるからです
それが愛の始まりなのです

あなたはつらいことから逃げ回って
人を盗んで自分ばかりいい思いをしている
それではいつまでも愛がわかりません
心の勉強など何もしていないのに
プライドだけは豊かに太った
ゆがんだ魂になってしまう

情けない嘘ばかりついて
自分を馬鹿なものにしてはいけません
肌のように着なじんでいる
その嘘の衣を脱ぎ捨て
本当の自分に戻りなさい

それがどんなにつらいことでも
すべて受け入れなさい
つらい思いをしなければ
あなたは愛がわからない
自分というものがわからない

もう逃げるのはやめなさい
盗んだもので着飾り
傲慢の鼻をそびやかしている
醜い自分と決別しなさい

つらいことを
珠玉のように噛んで
まじめに心の勉強をしながら
少しずつ自分の美しさを
貯めていくのです

そうすればあなたは
他のだれにも似ていない
あなただけのすばらしい美人に
なることができるのです




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ゲンマ・92

2022-10-25 04:41:21 | 詩集・瑠璃の籠

愛がこの世を支配する
嘘は滅びる

逃げることはできない
自分から逃げ続け
嘘の鎧の中に
ぬくぬくとくるまるものは
すべて追い出されるだろう

嘘と盗みで作った
美貌を衒い
愛のふりをして
神をもだまそうとするものは
ことごとく捨てられるだろう

ゆえに人々よ
幻を信じる
愚かな夢は捨て
まことの自分に帰りなさい

おのれの影から
永遠に逃げるために
人を食うて生きようとする
絶望の闇から帰って来なさい

愛がこの世を支配する
嘘は滅びる

もう二度と
馬鹿なことをしてはならないと
神の声が
大空に響く




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セギン・31

2022-10-24 04:34:49 | 詩集・瑠璃の籠

もうすぐ
嘘の顔が割れ
本当の自分が出てくる
ゆえに人々よ
心の準備をしておきなさい

人間の馬鹿が
天使を欲しがって
あまりにひどい嘘をつくので
神があきれていらっしゃるのだ

愛を何も勉強したことのない
寒い馬鹿が
愛ですべての人類を救った
天使の顔を盗んで
すべてをだまそうとしている
それがあまりに汚いので
神が馬鹿を嫌がっていなさるのだ

あんなものを愛するのは
もう嫌だと
神はおっしゃるのだ
ゆえに馬鹿は
正体を暴かれる
汚い嘘の仮面をはぎとられ
醜い本当の顔をみなに見られる

天使的美女の顔が
突然黄色いねずみのように
みじめな醜女になっても
驚かずにいなさい
それは嘘で愛のふりをしていた
汚い馬鹿に
神が鉄槌を下したのだ

勉強もせずに
盗みばかりで
楽をして美人になってきた
馬鹿な女に
永遠の判決を下したのだ




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ゾスマ・63

2022-10-23 04:53:20 | 詩集・瑠璃の籠

押し寄せてくる罪の記憶から
逃げるために
馬鹿者は嘘の仮面をかぶる
美しく完璧に作り上げた
善人の顔をかぶる
そうすれば法則の風も
騙しとおせるかというように

何をした
何をしなかった
真実のささやきに耳を閉ざし
馬鹿者は逃げる
逃げる
永遠に逃げ続ける

つらい思いをするのはいやだ
醜くなるのはいやだ
間違ったことでも
大勢でまくしたてれば正しくなる
嘘も本当になる
それですべてをやるのだ

馬鹿者は
滅亡に向かって
ひたすら走り続ける
神のため息に背を向け
自分たちが正しい
幻の王国に向かって
走り続ける
そしてまとめて掃除される

もう二度と愛しはしないと
神の判決を浴び
馬鹿者は愛の世界を追い出される
夢にまで見た
馬鹿が正しい世界は
自分たちで創るがいいと言われ
永遠の虚無の地平へと落とされる




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トゥバン・16

2022-10-22 04:43:46 | 詩集・瑠璃の籠

臭い知恵を
どんなに回しても
嘘が本当になる
うまい方法などない

良い人間になるために
ずるいことばかりしていては
汚い罪がへばりついて
おまえは一層醜くなる

もうやめなさい
自分を馬鹿にして
下手な芝居をするのは
嘘と盗みで作った
美人の顔をかぶり
清い人間のふりをするのは

それで神をだませると思うのか
どんなに美しく装っても
目のふちから
ゆがんだ魂がこぼれ出ているというのに

もう神は
嘘の人間をお許しにならない
本当の自分から逃げ続け
嘘の自分ばかりを生きようとするものは
まとめてこの世を追い出される

それがいやなら
嘘を捨てなさい
その肌のようになじんだ嘘の皮を
はぎ捨てなさい
痛さを耐え 寒さを耐え
自分の力で
それを乗り越えるのだ

本当に美しい人間になるために
すべての嘘を捨てなさい
そしてそこから
まっとうな自分を
まっすぐに生きていくのだ




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