模型工房クラフトベース工房主の気まぐれ日記

仕事での模型製作や、趣味のプラモ・ガレージキットの製作過程、TVや映画の事など、気の向くままに書いています。

映画「とある飛空士への追憶」感想

2011-10-06 23:48:51 | 感想
ライトノベル原作のアニメ映画。
レシプロ機が活躍する映画ということだけで観に行きました。
原作のことは全く知りません。

舞台設定は、二大国が支配する架空の世界です。
身分の低いパイロット・シャルルが、貴族のお嬢様・ファナを、婚約者である皇子の元へ送り届ける任務を与えられる。
新型複座水上偵察機・サンタ・クルスを駆って、単機で敵制空圏を突っ切り、目的地までファナを無事に連れて行く、難しい任務。
その間、戦闘あり、ロマンスあり、そして作戦は成功するか…といった内容。

なるほど、まさに飛行機メインの映画です。

ストーリー自体は、かなりオーソドックスです。
問題はメカなんですが…。

主役機サンタ・クルスは、水上・陸上両用機で、主脚、フロートの両方が完全収納式。
うーん、無理!
収納スペースがあるわけない。
ストーリー上、そういう機能がないと成り立たないんでしょうね。

動力源は水素電池で、海水を使っていくらでも充電できる…なのに動力はエンジン。
ブルルルルンと回ります。
長距離を飛ぶための、ムリヤリな設定?

飛行戦艦とか、ホーミングミサイルとか、なんだか技術レベルがバラバラで、普通に考えたら戦闘が成り立たないと思うんですが。

空戦シーンはなかなかのものでしたが、敵機はとんでもなく近づかないと、なかなか発砲しないのがよくわかりません。
最後は敵のエース・千々石(ちぢわ)との一騎打ちなんですが、前方に機銃がないサンタ・クルスで、シャルルはどうやって勝つつもりだったのか?

その他いろいろ突っ込みどころが多い作品ですが、これは童話かファンタジーなんだと割り切れば、ある程度丸く収まる?

主人公・シャルル役、神木隆之介は、全然違和感がなく、声優として今後も充分やっていけるのではないかと思いました。

また、敵パイロット・千々石役は、サンドイッチマンの富澤たけし!
低く太い声が、無骨な歴戦のパイロットにピッタリ。
セリフは少ないですが。

ヒロインのファナは、途中髪を切った姿がすごく印象的。
松原秀典のキャラデザインは、やっぱり魅力があります。

レシプロ機アニメは、過去の「スカイ・クロラ」や「紅の豚」という傑作と比較されてしまうので、なかなか難しいでしょうが、これからも新作を観てみたいですね。
あ、「ザ・コクピット」の「音速雷撃隊」も傑作です。
コメント
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