台風の到来で大変な事になっているようだが・・
常連読者の皆さんも台風被害には十分にご注意いただきたい
私も外出の予定をキャンセルして自宅待機しているのだ
こんな天候の時に『家遊び』が苦手な人は辛いと思う
さて、本日はレスポールのその後を含めて『ギター的雑記』という形で
思い付いた事、お伝えしたい事をランダムに書き綴っていきたいと考えているのだ
先日、購入したレスポールだが・・
早速、お約束のようにネックが動き始めたのだ
専用のロッドレンチで微調整したのだ

困った事にトラスロッドの太さと形状にはメーカーの規格というか統一性がないのだ
先に購入したアイバニーズのレンチも同じ形状なのだが少しだけ細いのだ

レンチにもオスとメスがあるのだ
この辺りの理由は私も良く分からないのだ
楽器店のお兄さんに質問してみたいと考えているのだ
入念な湿度管理が施されている楽器店と個人宅の湿度と室温の差が原因なのだ
厳密には購入後の移動(電車や車など)でギターが反応を始めるのだ
ネットなどの質問でもネックに関する項目が多いように感じる
ネックが動く(反る)という事≒粗悪なギターだと勘違いしている人も多いようだ
確かに使用材の乾燥が不十分な状態で組み上げられた低価格帯のギターのネックは不安定なのだ
最終的に安定するまでに最低一年、長い場合には数年も要する場合があるとお兄さんが言っていた
まぁ、そのようなギターを購入するような初心者の場合・・
途中で飽きて練習を断念してしまうか、あるいは壊してしまうというケースが多々ある
最近の低価格帯のギターの品質の向上には目を見張るものがある
目視で確認できるほどネックが反るギターは対処のしようがない
そもそもが不良品だと諦めるしかない
目視では確認できないほどの反りに関してはむしろ気付く人の方が少ないように感じる
特にローポジ主体のコード弾きのようなスタイルの場合には気付かずにスルーする事が多いと思う
ネックの反りによってオクターブが狂ってくるのだが・・・
オクターブピッチの狂いが支障になるのは他の楽器と音を合わせた時なのだ
あるいは同じギターで多重録音(異なるオクターブポジション)するという事も同様の事が言える
ピッチが正確であるプロの音源とセッション?する場合も同様なのだ
この場合、それに気付く耳があるか?
という事が重要なのだ
ネットなどでもネック反りの確認方法が色々と紹介されているが・・
特に演奏上、問題がない場合には積極的にネックの反りを確認する必要はないと思う
「何か音程がおかしいなぁ・・」
「気持ち良い演奏ができないなぁ・・」
耳が良い人の場合には先に『音の不具合』を感じるのだ
その理由(原因)を探っていった結果としてネックの反りに辿りつくのだ
音感というものはある程度の訓練で鍛えることが出来るらしいが・・
基本的に絶対音感というものは先天的なDNAの世界なのだ
読者の中にも
”音感が良いがギターを弾いていない・・”
という惜しい人材が埋もれていると思う
人生(特に若い時期)は一度なので是非とも重い腰を上げていただきたいと願うのだ
音感には自信がないが何となく何十年もギターを抱え続けているという人はそのまま継続していただきたい
伸び悩む『自称中級クラス』の活路は練習ではない
自分よりも演奏が上手い人、あるいは知識が豊富な人の意見に耳を傾ける事に尽きる
私の言葉が心に響かない人はまだまだ先が長いと思う・・
先に音感によってネックの反りに気付くと言ったが指先から感じる場合も多々ある
音感が悪くても中級レベルになれば指先で『何か』を感じられるようになるのだ
ネックの反りの多くは順反りなのだ
ネックが手前側に反る事によってネック中間辺りの弦高が高くなる
当然ながらプレイアビリティに大きく影響するのだ
これも中間よりも高い音域でソロを多用するギター弾きに限定されるのだ
ネック周辺に関する事を一気に書き綴ってみた
ネット上の質問、疑問を総括するとこんな感じなのだ
ブログのタイトルにもあるように・・
”一生付き合えるギター・・”とはどんなギターだろうか?
普通の感覚ならば『出来が良いギター』という事になる
出来が良いギター、良いギターの基準は人それぞれだといえる
とにかくブランドネームと価格でギターを選ぶ(決める)人も多いように感じる
いわゆる『USA神話』なのだ
楽器店でギブソンレスポールを指を咥えながら眺めている中年男性を見るにつけ思うのだ
仮にギブソンやフェンダーがその他の一般ギターと同価格帯だったら?
そんな事をイメージする事が多いのだ

気軽に手に入るギターならば、それほど珍重される事もないと思う
高校生がバイト代で気軽に買えるようなギターならば・・
ギブソン&フェンダーのオーナーである事を自慢する人もいないと思うのだ
欧米人と日本人の感覚で最も異なるものが『見栄』なのだ
何故だか日本人には見栄っ張りが多いのだ
ネット上ではギブソンのにわかオーナーがエピフォンギターを酷評している事が多い
「エピフォンってレスポールって名乗ってるけど似てるのは見た目だけだよな~」
「まぁギブソンに憧れるけど買えない奴が弾くってイメージがあるよね・・・」
言いたい放題なのだ

確かに間違ってはいないような気もするが・・・
言葉に出して声高らかにアナウンスするほどの事もないような気がする
それよりも私が常々感じている『恥ずかしい事』があるのだ
テクがその領域に到達していないにも関わらず無理をしてUSA製に手を出してしまった人々なのだ
ハイパワーな高級スポーツカーを無理して購入してしまった運動音痴の高給取りと世界観に似ている
生活を切り詰めて、ボーナス併用の長期ローンで購入した場合のパターンは決まっているのだ
フレットが擦り減る事を嫌って撫でるように弦をつま弾いてみたりするのだ
どんなギターにも言える事だが・・・
良い音への入り口は『音の強弱』と『強いアタック』なのだ
実際に自分でUSA製を購入して感じたのだが欧米のギターはさらにその傾向が強いように感じられる
個人的な意見で恐縮だが・・・
良い意味で乱暴にギターを弾く予定がない・・・
そういうプレイを目指してはいるが良く分からない・・・
という二つのタイプの人は確実にUSA製ギターを持て余す事にあるのだ
『特有の旨味』を堪能できないならば、数倍という高額な出費をした意味がない!
と感じることが多いのだ
USA製ギターの購入に憧れ、心が揺れている方の参考になれば幸いだと思う
”割れモノに触れるような・・・”
まさに白い手袋をつけて美術品に触れるような感覚はギターには似合わない
しかしながら、すでに実用に使えるギターを所有している上で
『コレクション』として位置付けるという明確な理由があるならば話は別なのだ
まぁ、それも悪くないと思う
実はいつもの楽器店のお兄さんに出会った事で私の中に新たな考えが加わったのだ
”ギターは弾くもの・・”
に加えて
”眺めるギター・・”
というものがあっても良い気がしてきたのだ
独身時代のお兄さんの日課はカスタムショップ製のレスポールを眺めながらワインを飲む事だったそうだ
日々の生活に追われて夢を失ってしまった中年オヤジ衆からすれば憧れの独身ライフなのだ
「たま~に自宅で弾いてみる事もありますけど・・」
「基本的には観賞用ですね 重量も重いし・・・」
「レスポールって弾き難いけど美しいっていうか・・」
お兄さんは自称『コレクター』なのだ
ライブやレコーディングなどの実践で使用するギターはガンガンに弾き倒しているそうだ
実際に軽めのレスポールはジミーペイジばりにストラップを長くして打痕キズをものともしないで使っているそうだ
ある意味でUSA製を日常としている部分はカッコいいのだ
私の場合には躊躇せずにガンガンにストラトを弾いているがキズやギターの転倒には注意しているのだ
意味もなく磨いたりするのも日常茶飯事なのだ
我ながらUSA製を心ゆくまで堪能しているという実感が沸々と湧いているのだ
ギターの売り買いを繰り返しながら現在は『お気に入り』だけが手元に残った感じなのだ
ギターの購入にも色いろなスタイルがあっても良いと思うのだ
一般的に多くの場合には手元にギターを残して
欲しくなったギターを買い足すというパターンが多いと思う
読者の中のギター弾きの人もこのパターンではないだろうか?
一つ質問だが・・
すべてのギターの管理は万全だろうか?
おそらくメインばかりに手が伸びてその他のギターは放置・・という感じではないだろうか?
押し入れの隅に眠ったまま数年の時を過ごしているという悲しいギターもあるような・・・
個人的な見解としては手持ちのギターは常に『最良の状態』であるべきだと思っているのだ
「これからスタジオでセッションしない?」
などと友人に声をかけられても決して焦ることはない
弦は錆びつき、ネックは大きく反り、サドルの調整も疎か・・
ノリノリの良い演奏ができるはずもないのだ
腕に覚えがあるようなタイプに多いのは・・
”必要な時に急遽調整すればよい・・”
本番から逆算してメンテをすれば良いと信じ込んでいるのだ
もちろん弦も新品になるし、反ったネックも適正な状態に戻すことはできる
ここで一つ問題があるのだ
『永く眠っていたギター』はすぐには目覚めないのだ
弦の振動から遠ざかっていたギターは自分がギターである事を忘れているのだ
ちょっと思い入れが過ぎてギターを擬人化してしまったが・・・
意外にも知られていない事実なのだ
放置の期間には賛否両論あると思う
私の考えとしては一カ月がリミットなのだ
再びギターの性能を取り戻すには数十時間の『音の入力』が不可欠だと考えているのだ
一日に8時間以上もギターに触れる事ができる暇な人でも2~3日は必要なのだ
一日に数十分程度というレベルならば最低でも一週間くらいの期間を要する事になる
非常に玄人的な事を言っているが・・・
その辺りの音に気付かない人はその場の調整でも問題はないと思う
プロの楽器が酷使されている割に良いコンディションを維持している理由は其処にあるのだ
商売道具故に当然だが・・・
故に現役感タップリの濃密なサウンドを聴かせてくれるのだ
実は一流のプロになると久々に使うギターをこのように馴染ませているのだ
「今回は久々にヴィンテージのストラトをレコーディングに使ったんだよね・・」
現場で練習を兼ねて自分で馴染ませていくという方法を用いることも多いようだ
時間がない場合などはメンテを一括で任せている専属のギターテックが代役を務めるらしい
数週間後のツアーやレコーディングの為に徐々にギターを慣らしていくのだ
我々のような素人がそこまで拘る必要はないし真似る必要もない
ただ、出来る事は手持ちのギターを偏ることなく満遍なく使って(弾いて)やる事だけなのだ
ここで問題になってくるのが自分生活の中でギターに費やせる時間なのだ
ここで言う時間は演奏&メンテなのだ
多忙であまり時間が取れないような人が手に余るギターを所有する事は結果的に
『鳴らないギター』・・つまりはダメなギターを自宅で量産する事と同等なのだ
「何を言っているの?」
と感じた人は『普通の人』なのだ
安心して良いのだ
「ギターってカッコいいなぁ・・」
「ギターって好きかもね?」
この辺りで止めておくのが幸せなのだ
楽器店のお兄さんも私も良くも悪くもギターに憑かれてしまった人種なのだ
お兄さんはギター人生トータルで超高級な外車が一台購入できるほどギターにお金をつぎ込んでいるのだ
私は時間と神経の多くをギターに費やしているという事になる
こんな人生があっても良いと思うのだ
打ち込む趣味もなく・・
心血を注いで稼いだお金をここ一番で使う予定もなく・・
仕事や学業意外の分野で勉強する事もなく・・・
何となく辿りついた先がお手軽に始められるエレキギターだった・・
というのは良くある話なのだ
どんなに高級なギターを買っても憧れのプロのセッティングを真似ても
思い描いているような理想の音に到達することは出来ないのだ
USA製ギターのオーナーで蘊蓄(うんちく)だけで満足している人に多い傾向が見られる
行き付けの楽器店も会社帰りのそんな中年ギター弾きで賑わっているのだ
純正のピックアップの本来の旨味を引き出す事もないままに
ピックアップの交換などに走るのもこのタイプなのだ
「57クラッシックよりもバーストバッカーの方が俺向きだよな~」
「微妙だけど音に腰が出てきた気がするんだよね・・どう思う?」
こんなお客さんの言葉にいつものお兄さんも苦笑いなのだ
ネットなどでエピフォンレスポールを上から目線で攻撃しているのもこんなタイプなのだ
パーツのカタログスペックを羅列するようなブログに走りがちなのもこんな感じの人なのだ
勘違いしないでいただきたい
批判をしているのではないのだ
ブランドに拘ることなく、本質からギターを楽しむ事ができる人が増えれば良いと思っているだけなのだ
憧れのブランドを手に入れたらそれで終わりではない
逆算的な発想をするべきなのだ
憧れの音に到達するする為に必要な道具としてギターを選ぶべきなのだ
それがギブソンならば、それはそれで十分にありだと思う
高価なお金を出しながら・・
”USA製には品質は求めない・・”
というセリフ?も良く聞くのだ
まぁ、ギターの品質を感じられるような素人は一握りなのだ
明らかに不良だと分かるような差以外は感じないと思う
「最近のギブソンって材のクオリティが低くなってきたよね~」
「それに作りも粗いしね・・ 何でなの? 高いのにさ・・」
何処かで仕入れてきた知識で店員さんを困らせているのだ
ちなみに楽器店の店員さんは店頭に並んでいるギターを悪くは言わないのが常なのだ
仮に突出してピンポイントであるギターを酷評している店員さんがいる場合、
責任がないポジションのバイトさんか時間労働のパートさんの場合が多い
管理職であるような店長&副店長などの地位の人は自社が仕入れたギターに誇りを持っているのだ
「うちのギターってショボいギターばっかりなんですよね・・」
「良いギターが欲しかったら専門店に行った方が良いですね・・」
せっかく来店したお客さんを取り逃がすようなアホな真似はしないのだ
しごく当然の流れなのだ
つまりは読者の皆さんがあるお店を訪れる際に価格の交渉や疑問点がある場合においては
酷評するような店員さんでは用が足りないという事になるのだ
時間の無駄なのだ
「ここだけの話なんですけど・・・」
という切り口も微妙なのだ
そんな情報はネット検索で誰でも知り得る情報に過ぎない場合が多い
今回は文章ばかりで読み疲れただろうか?
文章が苦手な人には私のブログは辛いと思う
好きな人はある種の共感を覚えていただけると自負しているのだ
「こんなブログを探していたんだよね~」
「検索してもほとんどが商業的なページだからね」
ギターというものをこんなアングルから感じ考えるブログがあっても良いと思うのだ
如何だろうか?
文章ばかりでは何なので・・・
徐々に良い仕上がりを見せているレスポールで『サンプル音源を』作ってみたのだ

探していた音に出会ったような感動に包まれる日々なのだ

もうしばらくレスポールのメンテと音の入力が続くのだ
常連読者の皆さんも台風被害には十分にご注意いただきたい
私も外出の予定をキャンセルして自宅待機しているのだ
こんな天候の時に『家遊び』が苦手な人は辛いと思う

さて、本日はレスポールのその後を含めて『ギター的雑記』という形で
思い付いた事、お伝えしたい事をランダムに書き綴っていきたいと考えているのだ
先日、購入したレスポールだが・・
早速、お約束のようにネックが動き始めたのだ
専用のロッドレンチで微調整したのだ

困った事にトラスロッドの太さと形状にはメーカーの規格というか統一性がないのだ
先に購入したアイバニーズのレンチも同じ形状なのだが少しだけ細いのだ
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レンチにもオスとメスがあるのだ
この辺りの理由は私も良く分からないのだ
楽器店のお兄さんに質問してみたいと考えているのだ
入念な湿度管理が施されている楽器店と個人宅の湿度と室温の差が原因なのだ
厳密には購入後の移動(電車や車など)でギターが反応を始めるのだ
ネットなどの質問でもネックに関する項目が多いように感じる
ネックが動く(反る)という事≒粗悪なギターだと勘違いしている人も多いようだ
確かに使用材の乾燥が不十分な状態で組み上げられた低価格帯のギターのネックは不安定なのだ
最終的に安定するまでに最低一年、長い場合には数年も要する場合があるとお兄さんが言っていた
まぁ、そのようなギターを購入するような初心者の場合・・
途中で飽きて練習を断念してしまうか、あるいは壊してしまうというケースが多々ある
最近の低価格帯のギターの品質の向上には目を見張るものがある
目視で確認できるほどネックが反るギターは対処のしようがない
そもそもが不良品だと諦めるしかない
目視では確認できないほどの反りに関してはむしろ気付く人の方が少ないように感じる
特にローポジ主体のコード弾きのようなスタイルの場合には気付かずにスルーする事が多いと思う
ネックの反りによってオクターブが狂ってくるのだが・・・
オクターブピッチの狂いが支障になるのは他の楽器と音を合わせた時なのだ
あるいは同じギターで多重録音(異なるオクターブポジション)するという事も同様の事が言える
ピッチが正確であるプロの音源とセッション?する場合も同様なのだ
この場合、それに気付く耳があるか?
という事が重要なのだ
ネットなどでもネック反りの確認方法が色々と紹介されているが・・
特に演奏上、問題がない場合には積極的にネックの反りを確認する必要はないと思う
「何か音程がおかしいなぁ・・」
「気持ち良い演奏ができないなぁ・・」
耳が良い人の場合には先に『音の不具合』を感じるのだ
その理由(原因)を探っていった結果としてネックの反りに辿りつくのだ
音感というものはある程度の訓練で鍛えることが出来るらしいが・・
基本的に絶対音感というものは先天的なDNAの世界なのだ
読者の中にも
”音感が良いがギターを弾いていない・・”
という惜しい人材が埋もれていると思う
人生(特に若い時期)は一度なので是非とも重い腰を上げていただきたいと願うのだ
音感には自信がないが何となく何十年もギターを抱え続けているという人はそのまま継続していただきたい
伸び悩む『自称中級クラス』の活路は練習ではない
自分よりも演奏が上手い人、あるいは知識が豊富な人の意見に耳を傾ける事に尽きる
私の言葉が心に響かない人はまだまだ先が長いと思う・・
先に音感によってネックの反りに気付くと言ったが指先から感じる場合も多々ある
音感が悪くても中級レベルになれば指先で『何か』を感じられるようになるのだ
ネックの反りの多くは順反りなのだ
ネックが手前側に反る事によってネック中間辺りの弦高が高くなる
当然ながらプレイアビリティに大きく影響するのだ
これも中間よりも高い音域でソロを多用するギター弾きに限定されるのだ
ネック周辺に関する事を一気に書き綴ってみた
ネット上の質問、疑問を総括するとこんな感じなのだ
ブログのタイトルにもあるように・・
”一生付き合えるギター・・”とはどんなギターだろうか?
普通の感覚ならば『出来が良いギター』という事になる
出来が良いギター、良いギターの基準は人それぞれだといえる
とにかくブランドネームと価格でギターを選ぶ(決める)人も多いように感じる
いわゆる『USA神話』なのだ
楽器店でギブソンレスポールを指を咥えながら眺めている中年男性を見るにつけ思うのだ
仮にギブソンやフェンダーがその他の一般ギターと同価格帯だったら?
そんな事をイメージする事が多いのだ
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気軽に手に入るギターならば、それほど珍重される事もないと思う
高校生がバイト代で気軽に買えるようなギターならば・・
ギブソン&フェンダーのオーナーである事を自慢する人もいないと思うのだ
欧米人と日本人の感覚で最も異なるものが『見栄』なのだ
何故だか日本人には見栄っ張りが多いのだ
ネット上ではギブソンのにわかオーナーがエピフォンギターを酷評している事が多い
「エピフォンってレスポールって名乗ってるけど似てるのは見た目だけだよな~」
「まぁギブソンに憧れるけど買えない奴が弾くってイメージがあるよね・・・」
言いたい放題なのだ
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確かに間違ってはいないような気もするが・・・
言葉に出して声高らかにアナウンスするほどの事もないような気がする
それよりも私が常々感じている『恥ずかしい事』があるのだ
テクがその領域に到達していないにも関わらず無理をしてUSA製に手を出してしまった人々なのだ
ハイパワーな高級スポーツカーを無理して購入してしまった運動音痴の高給取りと世界観に似ている
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生活を切り詰めて、ボーナス併用の長期ローンで購入した場合のパターンは決まっているのだ
フレットが擦り減る事を嫌って撫でるように弦をつま弾いてみたりするのだ
どんなギターにも言える事だが・・・
良い音への入り口は『音の強弱』と『強いアタック』なのだ
実際に自分でUSA製を購入して感じたのだが欧米のギターはさらにその傾向が強いように感じられる
個人的な意見で恐縮だが・・・
良い意味で乱暴にギターを弾く予定がない・・・
そういうプレイを目指してはいるが良く分からない・・・
という二つのタイプの人は確実にUSA製ギターを持て余す事にあるのだ
『特有の旨味』を堪能できないならば、数倍という高額な出費をした意味がない!
と感じることが多いのだ
USA製ギターの購入に憧れ、心が揺れている方の参考になれば幸いだと思う
”割れモノに触れるような・・・”
まさに白い手袋をつけて美術品に触れるような感覚はギターには似合わない
しかしながら、すでに実用に使えるギターを所有している上で
『コレクション』として位置付けるという明確な理由があるならば話は別なのだ
まぁ、それも悪くないと思う
実はいつもの楽器店のお兄さんに出会った事で私の中に新たな考えが加わったのだ
”ギターは弾くもの・・”
に加えて
”眺めるギター・・”
というものがあっても良い気がしてきたのだ
独身時代のお兄さんの日課はカスタムショップ製のレスポールを眺めながらワインを飲む事だったそうだ
日々の生活に追われて夢を失ってしまった中年オヤジ衆からすれば憧れの独身ライフなのだ
「たま~に自宅で弾いてみる事もありますけど・・」
「基本的には観賞用ですね 重量も重いし・・・」
「レスポールって弾き難いけど美しいっていうか・・」
お兄さんは自称『コレクター』なのだ
ライブやレコーディングなどの実践で使用するギターはガンガンに弾き倒しているそうだ
実際に軽めのレスポールはジミーペイジばりにストラップを長くして打痕キズをものともしないで使っているそうだ
ある意味でUSA製を日常としている部分はカッコいいのだ
私の場合には躊躇せずにガンガンにストラトを弾いているがキズやギターの転倒には注意しているのだ
意味もなく磨いたりするのも日常茶飯事なのだ
我ながらUSA製を心ゆくまで堪能しているという実感が沸々と湧いているのだ
ギターの売り買いを繰り返しながら現在は『お気に入り』だけが手元に残った感じなのだ
ギターの購入にも色いろなスタイルがあっても良いと思うのだ
一般的に多くの場合には手元にギターを残して
欲しくなったギターを買い足すというパターンが多いと思う
読者の中のギター弾きの人もこのパターンではないだろうか?
一つ質問だが・・
すべてのギターの管理は万全だろうか?
おそらくメインばかりに手が伸びてその他のギターは放置・・という感じではないだろうか?
押し入れの隅に眠ったまま数年の時を過ごしているという悲しいギターもあるような・・・

個人的な見解としては手持ちのギターは常に『最良の状態』であるべきだと思っているのだ
「これからスタジオでセッションしない?」
などと友人に声をかけられても決して焦ることはない
弦は錆びつき、ネックは大きく反り、サドルの調整も疎か・・
ノリノリの良い演奏ができるはずもないのだ
腕に覚えがあるようなタイプに多いのは・・
”必要な時に急遽調整すればよい・・”
本番から逆算してメンテをすれば良いと信じ込んでいるのだ
もちろん弦も新品になるし、反ったネックも適正な状態に戻すことはできる
ここで一つ問題があるのだ
『永く眠っていたギター』はすぐには目覚めないのだ
弦の振動から遠ざかっていたギターは自分がギターである事を忘れているのだ
ちょっと思い入れが過ぎてギターを擬人化してしまったが・・・
意外にも知られていない事実なのだ
放置の期間には賛否両論あると思う
私の考えとしては一カ月がリミットなのだ
再びギターの性能を取り戻すには数十時間の『音の入力』が不可欠だと考えているのだ
一日に8時間以上もギターに触れる事ができる暇な人でも2~3日は必要なのだ
一日に数十分程度というレベルならば最低でも一週間くらいの期間を要する事になる
非常に玄人的な事を言っているが・・・
その辺りの音に気付かない人はその場の調整でも問題はないと思う
プロの楽器が酷使されている割に良いコンディションを維持している理由は其処にあるのだ
商売道具故に当然だが・・・
故に現役感タップリの濃密なサウンドを聴かせてくれるのだ
実は一流のプロになると久々に使うギターをこのように馴染ませているのだ
「今回は久々にヴィンテージのストラトをレコーディングに使ったんだよね・・」
現場で練習を兼ねて自分で馴染ませていくという方法を用いることも多いようだ
時間がない場合などはメンテを一括で任せている専属のギターテックが代役を務めるらしい
数週間後のツアーやレコーディングの為に徐々にギターを慣らしていくのだ
我々のような素人がそこまで拘る必要はないし真似る必要もない
ただ、出来る事は手持ちのギターを偏ることなく満遍なく使って(弾いて)やる事だけなのだ
ここで問題になってくるのが自分生活の中でギターに費やせる時間なのだ
ここで言う時間は演奏&メンテなのだ
多忙であまり時間が取れないような人が手に余るギターを所有する事は結果的に
『鳴らないギター』・・つまりはダメなギターを自宅で量産する事と同等なのだ
「何を言っているの?」
と感じた人は『普通の人』なのだ
安心して良いのだ
「ギターってカッコいいなぁ・・」
「ギターって好きかもね?」
この辺りで止めておくのが幸せなのだ
楽器店のお兄さんも私も良くも悪くもギターに憑かれてしまった人種なのだ
お兄さんはギター人生トータルで超高級な外車が一台購入できるほどギターにお金をつぎ込んでいるのだ
私は時間と神経の多くをギターに費やしているという事になる
こんな人生があっても良いと思うのだ
打ち込む趣味もなく・・
心血を注いで稼いだお金をここ一番で使う予定もなく・・
仕事や学業意外の分野で勉強する事もなく・・・
何となく辿りついた先がお手軽に始められるエレキギターだった・・
というのは良くある話なのだ
どんなに高級なギターを買っても憧れのプロのセッティングを真似ても
思い描いているような理想の音に到達することは出来ないのだ
USA製ギターのオーナーで蘊蓄(うんちく)だけで満足している人に多い傾向が見られる
行き付けの楽器店も会社帰りのそんな中年ギター弾きで賑わっているのだ
純正のピックアップの本来の旨味を引き出す事もないままに
ピックアップの交換などに走るのもこのタイプなのだ
「57クラッシックよりもバーストバッカーの方が俺向きだよな~」
「微妙だけど音に腰が出てきた気がするんだよね・・どう思う?」
こんなお客さんの言葉にいつものお兄さんも苦笑いなのだ
ネットなどでエピフォンレスポールを上から目線で攻撃しているのもこんなタイプなのだ
パーツのカタログスペックを羅列するようなブログに走りがちなのもこんな感じの人なのだ
勘違いしないでいただきたい
批判をしているのではないのだ
ブランドに拘ることなく、本質からギターを楽しむ事ができる人が増えれば良いと思っているだけなのだ
憧れのブランドを手に入れたらそれで終わりではない
逆算的な発想をするべきなのだ
憧れの音に到達するする為に必要な道具としてギターを選ぶべきなのだ
それがギブソンならば、それはそれで十分にありだと思う
高価なお金を出しながら・・
”USA製には品質は求めない・・”
というセリフ?も良く聞くのだ
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まぁ、ギターの品質を感じられるような素人は一握りなのだ
明らかに不良だと分かるような差以外は感じないと思う
「最近のギブソンって材のクオリティが低くなってきたよね~」
「それに作りも粗いしね・・ 何でなの? 高いのにさ・・」
何処かで仕入れてきた知識で店員さんを困らせているのだ
ちなみに楽器店の店員さんは店頭に並んでいるギターを悪くは言わないのが常なのだ
仮に突出してピンポイントであるギターを酷評している店員さんがいる場合、
責任がないポジションのバイトさんか時間労働のパートさんの場合が多い
管理職であるような店長&副店長などの地位の人は自社が仕入れたギターに誇りを持っているのだ
「うちのギターってショボいギターばっかりなんですよね・・」
「良いギターが欲しかったら専門店に行った方が良いですね・・」
せっかく来店したお客さんを取り逃がすようなアホな真似はしないのだ
しごく当然の流れなのだ
つまりは読者の皆さんがあるお店を訪れる際に価格の交渉や疑問点がある場合においては
酷評するような店員さんでは用が足りないという事になるのだ
時間の無駄なのだ
「ここだけの話なんですけど・・・」
という切り口も微妙なのだ
そんな情報はネット検索で誰でも知り得る情報に過ぎない場合が多い
今回は文章ばかりで読み疲れただろうか?
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文章が苦手な人には私のブログは辛いと思う
好きな人はある種の共感を覚えていただけると自負しているのだ
「こんなブログを探していたんだよね~」
「検索してもほとんどが商業的なページだからね」
ギターというものをこんなアングルから感じ考えるブログがあっても良いと思うのだ
如何だろうか?
文章ばかりでは何なので・・・
徐々に良い仕上がりを見せているレスポールで『サンプル音源を』作ってみたのだ
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探していた音に出会ったような感動に包まれる日々なのだ
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もうしばらくレスポールのメンテと音の入力が続くのだ
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