冬場は何かとギターから遠のく季節だと思う
読者のみなさんは如何だろうか?
夏場よりもギターを弾く機会が減った方も多いと思う
加えて昨今のこんな状況なのだ
「仲間が集まらないからさ・・」
他力本願の人は益々演奏機会が減るばかりなのだ
ギターだけでなんとか形になる人はひとりでも何とかなる
ギター一本で飽きることなく半日遊べる人は脱中級者だといえる
ギターのレベルチェックは意外に簡単なのだ
”どんなフレーズが弾けるか?”
というような具体的な事例はあまり意味がない
何というか・・
もっとトータルでギターを捉えた方が良い
生活環境も含めてトータルでギターを考えるべきだと思う
”飽きることなくギターを弾き続ける・・・”
言うは易し・・
意外に難しいのだ
意味も分からない単体のフレーズを繰り返していても意味がない
私は飽きてしまう
私の練習方法は曲を弾くこと
何でも良いのだ
イントロからエンディングまで完結できる曲を弾くということ
同じ曲を飽きるまで弾き続けるのだ
プリングやハンマリングを加えたり、コードのボイシングを変更して遊ぶ
一曲を弾き切ることが出来ることは大きい
ギター弾きとしての技量が問われる
一曲を弾ききることが出来る人は意外に少ない
読者の皆さんは如何だろうか?
達成感が成功体験に繋がるのだ
成功体験は人間を成長させる
一曲を弾ききったギターには愛着が生まれる
人前で上手く弾けたギターには信頼が生まれる
ギター道は日々のそういう積み重ねだと思う
成功を知った人は散財が終わる
音が悪い原因、上手く弾けない原因の多くが自分自身に起因していることに気づかされる
「下手な原因は俺だったんだ・・」
これは私の体験なのだ
自分のスキルが向上すれば、楽器を選ばない
究極、どんなギターでもそこそこ楽しく弾けるようになる
廉価のギターで十分なのだ
素人のお遊びなのだ
プロのシビアなレコーディングではない
この辺りの線引きが明確になるとより良い買い物が出来るようになる
周辺機材の買い物もギター弾きの技量が問われる部分
私の年代は車世代なのだ
大学に自動車部などがあった時代なのだ
車好きが集う同好会なのだ
最終的にはライセンスを取得してレースに参戦するのだ
車というと金持ちの道楽に感じられるが・・
ポンコツの車を入手して部品などを自分達で交換する
父親のお下がりのセダンに乗っていた友人もいた
お金持ちは車など自分で弄らない
ある峠で高級スポーツカーに煽られた
「オラオラ~ どけや~」
という感じなのだ
煽り運転は昔から存在する
その行為に煽り運転という名前がついただけなのだ
温厚な友人が本気?を出したのだ
高級なスポーツカーはまったく追いつけない
どんどんと差が広がっていくのだ
追いついたのが峠も終わりかけた休憩所なのだ
まぁ、大昔の話なのだ
ここから学べることがある
これはギターにも通じることだと思う
車もギターもテクでどうにでもなるということ
ポンコツな車でも上手い人が運転すれば速く走れる
廉価なギターも上手い人が弾けばそれなりの音で鳴ってくれる
道具の力を最大限に引き出すところに魅力を感じてしまう
まさに昭和的な発想だが・・・
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そもそも、ギターなどアナログの塊なのだ
良い意味で時代に取り残されているのだ
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昔から何も変わっていない
私がギターを始めた中学生の頃から何も変わっていない
ある意味で不思議な世界だと思う
過去に自動チューナーなどが発売されたこともあったが・・
市場では不評だった
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結局、古典なパーツに戻るのだ
そもそも、ギターを好む層は先進の技術を好まない
意外にDAWが普及しない理由はその辺りにあると思う
ギターとデジタルを融合させることが苦手な人が多い
簡易なMTRですら浸透しなかった
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良くも悪くもギター弾きは扱い難い
それを販売している側の人ですら作曲などとは無縁ということも多い
楽器店で尋ねてみてほしい
「あの・・ 作曲とかしてますか?」
店員さんはどんな反応を見せるだろうか?
スマホやパソコン、家電のように最先端の機種が常に優れているとは限らないのがギターの難しいところ
最先端が優れているならば、ヴィンテージギターなど出る幕もない
”古ければ古いほど良い・・・”
そんなジャンルは少ない
最近はヴィンテージという概念も広がってきた
車やバイク、デニムなども古いほどに価値を増す
性能が良いのではない
魅力はその希少性なのだ
性能が良くないことなど周知の事実なのだ
バイク好きの中には自分と同じ年代に生産されたバイクを欲しがる人もいる
ワインなども同じような発想をする人がいる
趣味の拘りには決まりはないのだ
読者の皆さんは如何だろうか?
私は良く分からない
大枚を叩いてまで古い楽器を買い漁る意欲はない
偶然にもそれを手軽に入手できるならば断る理由もないと思う
理想は自分で弾き込むことなのだ
ストラトも13年目を迎える
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ピカピカで真っ白だった時代を思い出す
想像以上に黄色く変色したことには驚きなのだ
ジャズベはさらに古い
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15年は超えているだろうか?
塗装は自分ですべて塗り替えた
まったく変色しなかったことは逆に驚きだった
ギターの塗装の謎なのだ
まぁ、なんだかんだで良い感じにレリックが完了したのだ
実物をお見せできないのは残念だがかなりリアルな風合いに仕上がった
塗装はさておき、実際に使ってきた時間に偽りはないのだ
古いギターは良い音がするか?
それに関しては良く分からない
音が変化したことは事実なのだ
木部の乾燥が大きく関係しているように思える
乾燥した冬を越え、多湿な夏を迎え
そんなことを10年以上も繰り返してきたのだ
アコギも弾き込むこと1年が経過した
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鳴りが徐々に変化していく様が楽しい
まさにアナログの極みなのだ
まるでワインが熟成していくかの如くなのだ
アコギに関しても現状では欲しいギターがない
良くも悪くも欲がない
恐いくらいに物欲が減退しているのだ
一方でギターを弾きたいという欲求は以前にも増しているのだ
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使い切った弦を新品に交換するのも楽しみなのだ
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弦を張る・・
この発想がアナログなのだ
最近はデジタルに疲れた人がアナログ回帰を求めているという
日本だけの流れなのだろうか?
世界的な流れなのだろうか?
私も時代の流れに逆らうことが出来ずに仕方なくデジタルを導入している
こんな言い方はアレだが・・
正直な話、スマホもあまり好きではない
間違ってもスマホ中毒にはならない自信がある
デジタル全盛の時代に唯一残されたアナログがギターなのだ
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私がギターを始めた数十年前から何も変わっていない
これほどに進化と進歩がない製品は珍しい
私はギターの不便な部分をこよなく愛しているのだ
アナログ万歳!😇