五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

普段通りの暮らし

2019年12月23日 | 第2章 五感と体感

photo:東京タワーの袂、芝の「とうふ屋うかい」

普段通りの暮らし  2019年12月23日


冬至の日が母の誕生日です。
そのようなわけで、
昨日は冬至とクリスマスと誕生日を
まとめてお祝いするために
実家へ。

横浜の新興住宅地で、
高度成長期に線路が延長され、
新しい駅ができ、
私が12歳の年に家を建て、
茅ヶ崎の父の会社の社宅から
引っ越しをし、以降横浜の住人になって
46年が経ちました。
私はこの新興住宅地の殺風景な
街並みが好きではなく、
腰掛程度に住んでいたので、
未だに馴染みがありませんが、
母と親しい人々の話を見聞きしているので、
実家という箱のみが、
私に安らぎを与えてくれているように感じています。

この地に住んで46年の両親は、
現在なんとか自立して暮らしていますが、
歩ける距離も急激に狭まり、行動できる時間も
だいぶ短時間になってきました。
そのような状態で、
なんとか頑張って暮らしている母と昨日
新しくできたケーキ屋さんまで寒空の中、
歩いて往復しました。

ケーキの箱とシクラメンを持ち、
二人で歩いていると、
向かいの方向から、
杖をついて、リュックから大根がのぞいている
おばあちゃまが歩いてきました。
お顔がとても美しい方でした。
母も杖。
あちらも杖。
互いによたらよたらと歩いて
すれ違いざまに、
私達はニコリと微笑み合いました。

冬至の日の殺風景な駅前広場に
紅を差したような色に包まれ、
ほっこりと温かくなるのを感じました。

心の中で、互いにエールをおくりあうような
光景は、とても美しいものでした。

私の二十年後は、自分が生きているか否かは
知るところではありませんが、
生きているとしたらどんな様子で暮らしているのか、
想像すると、やはり、きっと母のように
頑張っていたいものだ、と思うのでした。

どこからが介護なのか、
今のところファジーな見守り状態であり、
こればかりは、なったら考えよう、という
楽天的な考え方の方が、
当事者の頑張り甲斐があるかもしれません。

できるところまで「普段通りの暮らし」という
理想を叶えるよう頑張っていると、
次の知恵が見えてくるようにも思います。

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ユースフルライフ研究所 講座

2020年1月21日  小金井勉強会
小金井・桜町病院の修道会 修道院が会場です

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2020年7月10日~13日
宝塚 売布神社のお隣の修道院にて勉強会


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NPOキュール「 生き甲斐の心理学 」講座
 
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2020年 1月17日  13:30~15:30雪谷校
2020年 1月24日  10:30~12:30たまプラーザ校
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2020年1月14日
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楽しい感情を持つ

2019年12月22日 | 第2章 五感と体感

photo:清澄白河 kiyosumisirakawa Tokyo  Blue bottle coffee

楽しい感情を持つ   2019年12月22日

今日は冬至。
かぼちゃを炊いて、
柚子湯に浸かり、身体を温めて、
「闇から光へ」向かう最初の日を
お祝いしつつ、
師走の仕事に精を出し、
クリスマスと新年を迎えたいものです。

冬至の日は、私の母の誕生日でもあるので
冬至と誕生日を祝い、今日は実家で過ごします。

人が命を閉じることは、
生物に与えられた平等な条件です。
自分に命が与えられている「今」、
自分の身体と心と魂が、「自分のものである」ということを
実感しながら日々を過ごすわけですが、
その過ごし方は、人それぞれであることは
当然の事です。

「人の身体は神の神殿」と云われる通り、
自分の心と身体は、物心ついてくる頃からは、
徐々に自分で管理する事を覚え、
最終的には、
一人で生きてゆかなくてはならないのです。

だからこそ、自分の内から湧き出す感情を
なるべくならば
明るい感情へと繋げていたいものだ、
と思うのが、常々私が意識している事です。

楽しい感情は、人から人へと
連鎖していきます。

自分自身が楽しい感情を持つ、
という心も
他者への配慮の一つでありましょう。

仕事中でも、笑いが無いと物足りなさを感じます。

「ニコニコしていると
福が来る。」
というのは、ほんとうのことだと
思いながら日々を暮らしていると、
楽しい感情が自然と湧いてくることも
人間の真理ということができそうです。

自らの身体と心を使って、
楽しい感情を湧き立たせて、
健やかでありたいものです。



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2019年2月4日 13時~15時30分
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八王子市生涯学習センター主催
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間にあるもの

2019年12月17日 | 第2章 五感と体感

photo;Slovenia

間にあるもの  2019年12月17日

自分が見ている対象物
自分が置かれている場所
自分が見えている風景や光景
自分と関わる人

自分が関係している人や物、
自分が見ている絵画、
自分が見ている映画、
自分が聞いている音楽、
自分が聴こえてくる音、
自分が食べている料理、
自分が嗅いでいる匂い、
自分が触れている物や動物、

全ては、自分の五感で感じ、
その感覚は自分が解釈しています。
この五感は誰に侵害されるものではなく、
自分だけが感じ得ているものでありましょう。

自分の五感に大小の感覚を
もたらしているものは、
自分の心や体に響いてくるはずです。

それらが、
好きと嫌いという感情を湧き立たせ、
好きであれば、求め、
嫌いであれば、避けつつ、
自分の居心地を快適にすべく、
選択しています。

私のブログのタイトル「五感で観る」は、
「私」という個人が、対象との間にある
自分の感覚を綴っています。
つまり、私という主観は、
誰にも侵害されるものでもありません。

だからこそ、他者の感覚は私が侵害できない
尊い感覚であることを意識しておきたいものです。



10年前にスロベニアを旅した時、
村の小さな教会に泊まらせていただきました。
夜中の0時半ぐらいまで、15分に一度、鐘が鳴るのです。
ベッドの真上から爆音の鐘の音が降ってくるため、
二日間は音に煩さを覚えましたが、三日目からは、
気にせず爆睡。
時計が無い時代の風習だそうです。
エトランゼである私の体内にある習慣には無い習慣に
出会い、驚きましたが、村人にとっては子守唄というよりも
当たり前の音なのです。
きっと、夜中0時半まで鳴り響く鐘の音が聴こえない習慣に
住むと、何かが足りない、と思うかもしれません。

そのような経験を思い出すと、スロベニアのブドウ畑が
視界に広がってきます。
教会の鐘の音と私の間にあるものに、
言い知れない五感が体内に広がります。

「間にあるもの」
私と対象の間にあるものは、
まさに宇宙の神秘とも言うことができそうです。

五感から真善美を思索することを
しばらくブログで楽しんで参ります。
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共に喜ぶ

2019年12月09日 | 第2章 五感と体感

photo:箱根湯本・早雲寺 北条早雲の寺院

共に喜ぶ   2019年12月9日

昨年の今頃は、スペイン・サラゴサでの
表装展に向けての準備の真っ最中。
一年経つのが早いです。

近頃、色々なストレスを持ちながら
生きるのが、人間の仕事であるとしみじみ思います。
そして、

20代、30代と年齢を重ねていくうちに
経験したことが糧になり、
段々と感情に煽られることが
少なくなってきたようです。
しかし、
あまりにも平坦な感情の日々ばかりでは、
変化に乏しく、感情を忘れてしまい、
「わたし、今日の朝、ご飯食べたかしら?」
ということにもなりかねません。

感情に煽られてばかりいたら、
やるべきことの段取りも悪くなり、
気持ちばかりが蠢いて、
行動が止まりがちになるようです。

自分の感情の取り扱いは、
自分でどうにかしないかぎり、
誰も自分の感情を引き受けてくれる人はいません。

だからこそ、
自分の内にある悲しい感情、嬉しい感情を
他者と共に湧かせあう時間は、
とても尊い時間であるように
思います。

悲しい事ばかりでなく、
嬉しい事を喜び合うことは、
自分が生きるためのエネルギーを
身体に蓄えることに繋がります。

自分の身体を自分が養っていることを
意識してみると、
深い孤独感にも陥ることにもなるかもしれませんが、
孤独という感情は、
人間ならではの感情でもあり、
嬉しい事を喜ぶ感情も同じでありましょう。

孤独を知る人との
喜び合う時間は、
その時が過ぎた後でも
余韻が続き、
喜びの感情から平安への感情、幸福への感情、統御への感情へと
変化してゆくのです。

私が私であることの証は、
そのような感情を自分が体感している
ことにあるように思うのです。

八王子市の植村先生の講座「生き甲斐の心理学講座」の
サポートに入らせていただきますが、
いつも感じている上記の事を
特に大事にしながら取り組んでいこうと
考えています。

12月11日が第一回目。(6回講座)
新たな出会いや再会を
楽しみに、しています。

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繋げる解釈

2019年12月08日 | 第2章 五感と体感

photo:箱根湯本・早雲寺

繋げる解釈   2019年12月8日

今日は開戦の日でもあり、
ジョンレノンの命日です。
あれから40年後の今日は、
アフガニスタンで亡くなった
中村哲氏が帰国。
私の12月8日は、
このような思いが湧いた
一日の始まりの朝を
過ごしています。

今年は11年間の学校との関りを卒業し、
15年関わった某大学OBの講座も卒業、
そして、15年間お世話になった鎌倉の
講座会場も閉鎖することになり、
私にとっては、潮目の変わる時期
と解釈しながら、変化の境目を
静かに過ごしてきました。

本来ならば、変化や突発的な出来事もあった中、
そろそろ疲れも出で来るであろうと、
想定していましたが、
平常心を心掛けていたせいか、
動きに動いた昨年とは違い、
落ち着いた年の瀬を過ごしています。

あれをして、
これをして、
あれをやらねば、
これをやらねば、
といった思いは、
案外、疲労の元かもしれません。

却って、決めたことを
行動に移すという段階時点に、
やるべきことの
シミュレーションをするくらいが
或る程度人生の経験を積んだ人は、
丁度いいのかもしれません。

終えることがあることで、
始まる事もあり、
その準備や段取りが必要なため
一つ片づけたら、
次の一つを考える、
というような生活は、
健康な生活の知恵でもあるかもしれませんし、
歳を重ねる毎に、
遠い先のシミュレーションを
携えながら多重に動く事もしにくく
なってきていることも感じているので、
段々と、
私にも知恵がついてきたのかもしれません。

エリクソンの云う
60歳辺りから訪れる
人生の絶望に対して、
智恵が重要になってくることは、
きっと、解釈して繋げる心を
育んだ成果が、見え始める時期
でもあるようにも思います。

自分のいま行っている事が
何に繋がってゆくかを
ぼんやりとでも想像できるならば、
きっと、
それはその人の生きがいにも
繋がるのではなかろうか、
とも思ったり。

中村哲氏の志という矛先を
どう繋げていくかが、
まさに今日12月8日という日に
暗示されているようにも思い、
意味を感ずるのです。

深くご冥福をお祈り申し上げます。

目先の事に翻弄され、
取り繕うばかりの政に
幼児性を感ずることも
本質的な知恵を育むことを
怠っている証でもあろうかと。。。

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はじめに帰る

2019年12月01日 | 第2章 五感と体感

箱根湯本から旭日を望む・・・

はじめに帰る  2019年12月1日

師走に入りました。
同時に待降節に入り、冬至に向かいます。
急に寒くなりましたので、
寒さに体がついてゆけず、
少々身体に重たさを感じます。

仕事のあれこれの催しも納まりつつある中、
12月から八王子で新しい講座(6講座)も始まり、
来年早々には世田谷美術館での表装の作品展もあるので、
今年の年末年始は、いつも通りの生活を維持して
坦々とやり過ごす予定でいます。

今年は長年続けていた複数の仕事が役割を終えたこともあり
何かと気忙しい一年でもありました。
それと同時に新たな仕事も始まりましたので、
終わりと始まりの交わりの時期は、
どう考えても忙しいのは当たり前であり、
坦々と同じレールを歩いている事が
如何に楽な事であるか改めて気づかされたようにも
感じています。

螺旋状に昇る人生の塔の螺旋の傾斜が急になったり
緩やかになったりするような、
そのような体感をこのところ覚えているのが現状です。

師走を更に気忙しくしないために
2020年が前倒して始まった、と解釈するのも
悪くないな、と、思っています。

来週早々には15年間通い続けた鎌倉腰越の風光明媚な
会場での勉強会の最終回を迎えます。
光陰矢の如し。
2020年2月からは鎌倉から横浜へと
会場が移りますが、
きっと、こちらも和気藹々とできることでしょう。
はじめに帰ることを
楽しみにしながら、
新たな出会いを期待しています。

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2019年  12月3日 鎌倉腰越勉強会最終回
腰越勉強会は、来年2020年2月から
横浜桜木町の紅葉坂「婦人会館」の会場で
開催することが決定しました。

2019年12月17日  小金井勉強会
小金井・桜町病院の修道会 修道院が会場です

4月5日~7日  二泊三日 
琵琶湖の畔でのんびりと 唐崎勉強会  終了

7月13日~15日 二泊三日
宝塚 売布神社のお隣の修道院にて勉強会 終了

10月11日(金)~13日(日)
東京 町田勉強会 会場:マリア会修道院  中止


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