五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

来年の兆し

2016年12月30日 | 第2章 五感と体感
来年の兆し2016年12月30日

師走に入り、初チャレンジしたのがミカン狩りです。友人のミカン園の収穫を一日だけ手伝いました。
もともと母が行きたがり、同行したのですが、それだけで済むわけは無く、指導されるままにのめり込み、一本の木からおよそ50キロ収穫できるミカン木を3本取りきりました。
燦々と降り注ぐ日の光にあたったミカンは、すっぱみのあるキリリとしたお味。私の好みの味です。
10時過ぎから始め、日の落ちる手前の15時で作業は終了。その間、ひたすらミカンを収穫し、お昼を頂き、直ぐに収穫です。
農作業らしいことを経験した事の無い私は、一日を終え家路に着くと身体に清浄な気が流れている事に気付きました。
きっと「デトックス」というものでしょうね。
そういえば、茶摘みのアルバイトをした友人が「とてもよかった~」と感想を述べていた事を思い出し、「なぁるほど、こういう体感ね~」と、身体で納得しました。米作をしている友人が「稲の植わる田んぼの真ん中に立つ爽快感」について語っていた事も思い出しました。

箱根の手前の大雄山の麓のミカン畑の小屋には電気も水道も無く、人もいず、ひたすらミカンの木が植えられているのです。
人と密に関わる仕事と一分一厘の違いが失敗に繋がる表装作業から離れて、ただただミカンを収穫することがこんなに夢中になれるとは思いもせず、気付くとミカンの木の枝に足を掛け、小学生時代の体感的感覚がしっかりと残っている事にも驚きました。

生産性を感ずる健康療法とも云う事ができそうです。
ただ歩くことも健康のための行為ですが、私のマグロの回遊の様な性格は、収穫したミカンが籠に積み上がってゆくことにご機嫌な気分になってゆく事の方が健康に良いかもしれません。
友人の家で作ったお米の一粒一粒が、今までよりも何倍も尊いものに思えてきた事も確かです。自分がやってみて初めて解る事が、解る、という経験は、心底有り難い経験です。

来年は、自分の生活に「農」加わることは、ほんとうに意外な事ですが、「「能」も「農」も「脳」に良い」とダジャレを言って、来年の兆しとさせていただきます(笑)

休みの日をミカン畑で過ごす日が増える予感を持ちながら、今年も多くの人と出会い、仕事ができ、趣味も苦しみながら楽しみ、翌年にそれらのバトンをしっかりと渡せそうです。

今年もブログにお付き合いくださり、ありがとうございました。
佳き年をお迎えください。


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2月から2017年の講座が始まります。
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1月21日土曜日 渋谷のIMAにて「生き甲斐の心理学講座」
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師走のカウントダウン

2016年12月28日 | 第2章 五感と体感
師走のカウントダウン2016年12月28日

本日が仕事納めの方も多くいらっしゃる事でしょう。
私といえば、今年は年末ぎりぎりまで諸々に追われ、数年間の気がかりが晴れたこともあった反面、急きょ軌道修正も迫られ、遊びもしっかり遂行し、あれよあれよという間に2016年は残すところあと四日。そんなわけで、師走の内にやらねばならないことが、正月三が日にずれ込む予感が当たりそうです。
そうなると、区切りが曖昧になり、心だけは改まるよう心がけ、淡々と年越をする覚悟をすることに私の心も納まりました。そんな言い回しですが、簡単にいえば、「開き直る」ということです(笑;)
いつもと変わらない月末を過ごす感覚になれば、焦る気持ちも和らぎます。

正月三が日は、毎年行動する事が決まっているので、その決まり事だけは崩さずに過ごすこととします。

焦るあまりに御怪我をしませんよう。体調を崩しませんよう。

朗らかに年越するために出来る事を今日も致します。

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重ねて精進

2016年12月26日 | 第2章 五感と体感
重ねて精進2016年12月26日

今を積み重ねてゆくしかあるまいな。
そんなクリスマスを久良岐能舞台で一日過ごし、新たな目標を一つ心に決めて、時には「とぼとぼ」、たまには「てくてく」、たいてい「ゆるゆる」と、歩みながら、今の自分の出来る事を重ねてゆくことが、つまり精進だということをしみじみ感じるのでした。「どたどた」、「ばたばた」もありながら(笑)。
特別なギフトというものは、今の積み重ねがあってこそのことで、やはり天が自分を眺めながら見守ってくださっていることを私自身心のどこかで確信はしているようです。
心のどこかで期待する事と、見守りの形に差異がある事はよくあることですが、成りたい自分の願望が成りたい自分をこしらえてゆくことも、差異を感じる時にこそ意識していたいものです。

「今の積み重ね」が、自分の成りの全てであることを思うと、心荒立つような事もあら不思議、大きな風呂敷でふわりと包みこむような寛い余裕が湧き立ちます。

重ねてゆく事の中には、人への配慮や優しさも含まれており、自分の事だけにしか興味を持てずにいるといつしか人が離れてゆくことも世の理(ことわり)でもありましょう。



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ほがらかに納める

2016年12月24日 | 悔いのない人生とは?
ほがらかに納める2016年12月24日

✡✡✡メリークリスマス✡✡✡

23日は祭日にもかかわらず、講座を遂行しました。
もちろん、クリスマスのイベントでお忙しい方々も多いので、全員参加とはいきませんでしたが、遂行してよかったです。
数年前からカルチャーセンターの日程について、年末年始、お盆関係なく、淡々と講座を入れている教室が増えてきました。
年齢を重ねていくと子供のイベントも少なくなり、親を看取れば自分の時間が増え、次は自分自身の取り扱いが中心になるのは、自然な流れだと思います。
流石に年の瀬ギリギリとかお盆真っただ中には行いませんが、毎年遠慮していたクリスマスの講座を今年は思い切ってやってみたのです。

年の瀬だからこそ、心を穏やかに身体を無理せず、過ごしたいものですが、普段の流れとは違うこの時期は、ついつい無理をしてしまいがちです。
そんな時期に一日ぐらいは呼吸を整えて、他者の語りに耳を傾け、自分に留まる日がいあってもよいかと思います。
一年を振り返り、来年の希望をイメージして、ほがらかに納めることは、新たな年の始まりにも必ず繋がります。

講座後には、毎月お決まりの中華屋さんでコース料理を頂き、幸福感と満腹感ですっかり長居。繁忙しているお店の人も個室に居る私達の円卓で給仕をしながらお話に加わり、束の間の休息を取ったりして、毎月同じ曜日の同じ時間にやってくる謎のマダム集団に興味津々(笑)

来年も楽しくほがらかに時を過ごす心持ちを大切に、皆様と講座を盛りたててゆきたいです。

各講座を受講されている皆様、今年も無事にほがらかに納まりました。
出会うべくして出会った勉強仲間との交流は、ほんとうに尊い御縁です。
皆様に感謝しております。
来年も各方面で楽しく集いましょう。

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心に巡らせる

2016年12月22日 | 第2章 五感と体感
心に巡らせる2016年12月22日

受胎告知を受けたマリアは、自分に起こったことを胸に留め心に巡らせます。
婚約者のヨゼフもマリアに起こったことに言葉に出さずに静かに心に巡らせます。
受胎告知が本当とか嘘とか、そう云う事が問題ではありません。
何が真実か?
と、問われた時に、どんな理不尽なことであっても、相手の搾取に呑み込まれた時も、その事実は、「全てお天道さまはお見通しである」ということなのだと思います。
心が荒れると、現実を見据える力が弱まります。
目先の事に翻弄されると本質を見抜くことが出来なくなります。

受胎告知によって神様から試されたマリアは、神様の推察通り、自分に起こったあり得ない事を心で巡らせ静かに受け容れるのです。

受胎告知とは、自分の心の内に在る本質を体感する機会であるのかもしれません。
時々天の神様は、人を試します。

試されることによって動く人々の内で、森羅万象の本質を見抜ける人はそうそういません。大抵、目先の事に翻弄され、それが大きな流れとなって、無限に大きく計られている森羅万象の法則とは違う方向へと向かってゆくのです。
そのことに気付く人が、少数派であることにも、天の計らいがあるようにも思うのです。

北半球では冬至とクリスマス、南半球では夏至とクリスマスです。

森羅万象の不思議な法則に目を向けようとすると、目の前の事に翻弄される事が、とても小さな事のように思います。

今年も冬至の朝七時に、200メートルくらい先の傾斜地に建っている家の窓に東から昇る太陽の光が反射し、その光が我が家のキッチンの窓に煌々と射しこむのです。我が家にもマチュピチュやストーンヘンジのような尊い象徴が表れます。
私しか気付いていないこの現象を心巡らせ待ち望むことこそ、まさに待降節でありましょう。

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勉強会予定:


NPOキュールの勉強会

12月23日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校
2017
1月20日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
1月27日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校



生き甲斐の心理学講座 NPOキュール主催
2017年1月21日日土曜日13時~15時半 
場所:渋谷区神宮前 渋谷のIMA
料金:3千円











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理想と現実

2016年12月21日 | 第2章 五感と体感
理想と現実2016年12月21日

理想と現実のギャップが不安感を生みます。
不安感は人の本質だとも教えられました。

理想は、夢ややりたいことだけではありません。自分自身が馴染んでいる習慣、風習、気候等も含まれます。

自分が馴染んでいる事に関しては、馴染んでいるところから離れなくてはなかなか気付きません。

今日は冬至です。
毎年、かぼちゃを炊いて、柚子湯に入ります。
冬至あたりから、毎年の習慣が機械的に行われてゆくのですが、ここ数年は、せねばならない師走のあれこれを随分省いてきました。
少しずつ省いてきたので、急激な楽さは感じませんが、この年末からは、大量に買い物したり、食材を揃えることは最低限にすることにしました。
いつもと同じく淡々と年を越せればそれで良し。
大晦日は、鍋を囲み、除夜の鐘と横浜の船の汽笛を聴く前にお蕎麦を頂ければ充分です。
とはいえ、次の日の元旦の事を考えると、、、多少の準備は必要ですが(笑)
今年はいつもと違う動きをしてみようとも考えています。

昔はお正月は店舗が休みなため、買い置きする事は必要でしたが、今時は野菜以外はどうにかなります。

自分の習慣から見直してゆくと、随分自らを縛っていた事に気付きます。

食べる事の執着を抑えると、随分楽チンになる事に気付いた事は私にとって大きなことです。

暦の行事を大切にしながら、楽にやっていきたいものだ、と、宣言しておきます(笑)
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感情の落ち着き

2016年12月20日 | 第2章 五感と体感
感情の落ち着き2016年12月20日

ここ数年、ハードワークだったのだと思います。今さらながらそれを感ずるのは、今年のこの季節、平常の役割に加わる役割がさしたることではないからかもしれません。

マグロの回遊のようだと周囲から言われ、そういう性であることを自分自身が受容しているようで、段々と自分の性格に関して自分自身居直りと術が身に着いてきた証拠のような気もしています。マグロの生きる道は、他にはありませんし。(笑)
ここにきて、二年近く関わってきたある役割が落ち着きを見せ始めました。そうなると私のお役御免の時期でもあります。意識はしていなくても無意識のどこかで気にしていたようで、2日前から明らかに安堵感と平安感が空の上から下りてきたような具合です。

何かが起こるとふと湧き立つ感情を何気なく露わにして、それが他者への誤解と不安に繋がりかねないことに気付かない人に対しても、心荒立てる事無く流す事ができていることも、人の成長の無限性を感じたり。。。

大河ドラマも脚本にたまに違和を感じながらも、無事に全てを見た達成感も持ち、天晴れな最期を遂げた真田左衛門佐に江戸末期から明治の西南戦争までが重なりました。
今の世、地球上がざわざわしていて、そこから見えてくる淀んだ居直りには、澄んだものを感ぜず、かといって、私が出来る事は自分が生きぬく事という単純な役割のみしか思いつかず、でも、それが一番自分の成すべき事なのかな、とも思いつつ、兎にも角にも落ち着いて新たな年を迎えたいものです。

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12月20日つつじヶ丘勉強会

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風景で育つ

2016年12月19日 | 第2章 五感と体感
風景で育つ2016年12月19日

出身地は?と聞かれて、いつも困ります。
とりあえずは、神奈川県の横浜と答えておきます。
厳密に言い出すと、ややこしくなるのですが親しい人には、「時々は生まれた所は高知で、その後福井に住んで、7歳までは西に住んでいたけれど、いつも両親の実家のある東京には頻繁に行き来していたから、どことは言い切れない、」と、応えています。
幼い頃は、住まう場所の気候風土のギャップが大きかったため、その違和感が記憶を鮮明にしています。
人は、安穏な生活だと覚えていないくらい平淡な暮らしが出来る様ですが、異和感と環境適応のために努力する暮らしをしていると記憶に残るようです。

先日も岐阜市や郡上八幡を歩き、懐かしさがこみ上げてきました。
特に郡上八幡の街中には、水路が巡らされており、青山藩の城下町は、私が7歳まで住んでいた福井県大野市と似た街並みなのでした。父の仕事の関係で、大野に住みながら、岐阜の白鳥にも家族で出かけました。
豪雪地帯の伝統的な家屋は、京都の町屋にも似ていて、土間に続く長い廊下の脇に一段高い部屋が連なります。私が住んでいた家には土間はありませんでしたが、広い玄関に高い天井、和室が三部屋連なった二階建ての大きな家でした。家の前には水路が流れており、幅の広い水路の水がとてもきれいだった事を思い出します。土間のある家が子供の頃の私の憧れでした。
奇しくも「君の名は」という映画が大ヒット中で、岐阜・飛騨古川の聖地巡りも流行中とか。。。
生涯の内で一番広い家に住んだ記憶が一番思い出されるのです。
福井と岐阜では山を隔てて異った文化圏でありましょうが、私の五感を通して懐かしさが込み上げてきます。

住んだ場所と似た所に立つとデジャブの感覚が湧き立ちます。
自分の無意識の記憶の旅は、アイデンティティの統合の素地を意識化する旅でもあるかもしれません。

人は風景で育っている。
そんなことを想う岐阜の旅でした。

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見守られている

2016年12月18日 | 第2章 五感と体感
見守られている2016年12月18日

毎年行われる学校のクリスマス行事を毎年見て、毎年思う事があります。

行事の内容は同じであっても、演じたり歌ったりする人も違いますし、会場に入る人々も毎年変わっていきます。
そのような中、先生方は変わらずにいらっしゃいますし、私の様な立場の人も何人か居り、その人達は、毎年同じ事を経験するわけです。

「今年は、こんな感じ。」
そんな所感を感じられる立場にいる私は、「今年のこんな感じ」の行事を毎回感慨深く楽しませていただいています。

年月が経つ、という言葉は、自分主体の言葉であり、なんとなく古さをイメージさせるので、余り使いたくありませんが、確かに年月を経る毎に、何かが違うという事を感じる事は私の密かな楽しみなのです。

家庭の環境を見受けることありましょうが、それよりも全体的な流れを見るにあたり、時代性とか社会性を感ずることの方が大きいかもしれません。

目を細めてひ孫の様な生徒さん方の舞台を見るシスター方にも、ほっこりと温かいものを頂き、どこからともなく見守られている人達の幸せを願わずにはおれませんでした。
誰かから見守られている事を感ずることは、その時には解るものではないかもしれません。
学校を卒業して、いつしか時が経ち、ふと、見守られていた事に気付いた時に、初めて湧いてくる感情があるはずです。
ひっそりと黒子の立場を歩む楽しさを満喫中の私もいつしか見守られていたことに気付いたりして、お互い様の見守り合いは、なんと有り難いことか、、、と、思った次第です。

待降節の週末、とってもホーリーな気分です。

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表装の旅

2016年12月17日 | 第2章 五感と体感
表装の旅2016年12月17日

大きな仕事が落ち着いたので、岐阜の同窓生の工房で表装作業をしてきました。
長良川を歩き、金華山を眺め、日常の生活から解き放たれて、純粋に表装だけに集中できる尊い時間を過ごしました。
今回は、四日間の滞在でしたので、最後の一日は郡上八幡と美濃を案内して頂き、心だけでなくお腹も満たされました。

帰路に着き、昨日は仕事帰りに表装関連の二つの展覧会を巡りました。そこで、世界的に活躍されている表装作家の大先輩と言葉を交わす事ができ、純粋に表装したくなる自分の情動の感覚に素直に従う事に躊躇しない、というような、落ち着きを体感したのです。

岐阜と都内での作品展。
この流れは、必然的だったのかもしれません。

自分の行動の背景には、必ず意味があるようです。
その意味が解らないから無意識に行動に出ることもあるわけで、後から自分の行動を繋ぎ合わせると、意識化が測られる事を幾度も経験してきたわけですが、今回もそんな流れだったようです。

遊びをせんと生まれけん。
古き友人に深く感謝です。

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それぞれの幸福

2016年12月12日 | 第2章 五感と体感
それぞれの幸福2016年12月12日

これを逃したら後は無いかもしれない、、、
と、心に留めながら出来る限りの事をしてはいますが、心残りもたくさん経験しています。
過去の心残りが大きいからこそ、今、そんな心持を大事にしているようにも思います。

体感する事、心に湧き上がる感情は生きているからこそです。

それは、森羅万象における喜怒哀楽、悲喜こもごも。
感じたくない事もありましょう。
歯がゆい事もありましょう。
悲しみが深ければ、喜びも深いでしょうし、地に根付けば、天はより高く感じることでしょう。

それぞれの人のそれぞれの幸福感に触れると、私の心にも蝋燭の灯の様な温かさを感じます。

多少の痛みを糧にして今を喜ぶ人の姿はより美しいと、心から思う数日間を体験し、今日から私も自分の道を歩みます。


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明日は常磐線一部開通・宮城県山元町報告№2 

2016年12月09日 | 第2章 五感と体感
明日は常磐線開通・宮城県山元町報告№2 2016年12月9日

東日本大震災から5年9カ月。2016年12月10日に仙台から上野までの常磐線が一部の区間を残して高台に移動した線路が完成し電車が走り出します。

5年9カ月という期間の思いを私の口から言う事は出来ませんが、日本人の復興力が迅速であることをしみじみと思い、山元町の山下駅前に立ちました。

12月10日始発の時間に合わせてセレモニーがあるそうですが、出来る事なら全国放送のニュース番組で大きく取り上げて頂きたいと願います。

津波の被害に遭った場所の造成。そして、原発事故の汚染による諸々の制限等、私なりに情報を得て考えてきた事も多くありますが、山元町を訪れる度に建設が進む高架線は、復興の希望の象徴のように感じてきました。

山下駅の山側に完成したコンパクトシティにはスーパーや学校もでき、住宅地には家が一気に出来上がっていました。一年前に訪れた風景とは全く違います。
小さな町ではありますが、東北の湘南と呼ばれてきた温暖な気候であるためにリタイアした人々が移り住んだり、別荘が多く建っていたりと、豊かな風土に恵まれている場所なのです。
山側では縄文時代の集落の跡も見つかり、震災後の土地の造成があったゆえに、古墳時代の大きな古墳群が発見され古墳好きの私の心が躍る経験もさせていただきました。

常磐線の今回の開通は浜吉田と相馬の間の区間です。
希望の高架に走る電車をテレビで拝見するのを楽しみにしています。

私自身山下町の駅で降りる事を心待ちにしています。

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昨日のドキュメンタリーで考えた

2016年12月08日 | 第2章 五感と体感
昨日のドキュメンタリーで考えた2016年12月8日

本日8日は、第二次世界大戦が始まった日であり、無原罪マリアの日であり、ジョンレノンが亡くなった日です。
昨晩見たドキュメンタリー「レッドチルドレン」は実に興味深いものでした。
1930年代、ヒトラーや日本の軍国主義に対し、社会主義、共産主義の思想が各国で育まれ、いよいよ第二次世界大戦の空気が色濃く鳴り始めた頃にそれに違和を抱く思想を持った人々が中国に渡ってゆきます。その人々が革命という名のもとに毛沢東の行った文化大革命に大きく翻弄された経過と現在を映した番組でした。
格差社会に異議を唱え、それがいつしか文人排除となっていく経緯が、人の思考の普遍性であることがよく理解でき、私の頭の中が大変整理されました。
第二次世界大戦後にどのような思想を抱き、どのように動けば生き延びていくかという課題は、どの国もどの民族にとっても大きな課題であったことでしょう。

いつの時代も大きなうねりが社会を呑み込んでゆく時、そこには、現在の生活の不満や不安が表面に表出するきっかけが必ずあるようです。
その一つのきっかけが各地、各人で同時に共感し合う現象が起きた時に社会現象として表出し、うねりとなって制御不能となってゆきます。

この場合、理性や俯瞰した吟味力を持つ人が多くの人にとって敵とみなされていくのです。

何が正しいのか。
いつの世も、正しさを測るには、時間がかかるようです。その場、その時に選択する自分の感情や考えは、他者が止められるものでもありません。
何が真理であるのか。
それも、何かが治まらなくては、吟味する余裕もありません。

確信として言える事は、人は魂を持ち、自分の身体を持ち、自分の心を持ち備えて成っているという事でありましょう。それ以外の事は目の前で起こっている事象の中で生き抜く事以外、術は無いのかもしれません。

無原罪マリアの祝日、そしてパールハーバーの日に考えるモチーフに相応しいテーマを与えられたような、そんな番組でありました。
第二次世界大戦後のユーラシア大陸に起こっていた出来事は、敗戦し何もかもが180度変わってしまった日本よりも苛酷であったかもしれません。

生き抜くためにどう生きていくか。
「良き方向」という概念は、人によって様々です。
「良き方向」の内容は、その人の生育史が決めてゆくものであり、他者から押しつけられるものでもありません。それが人の特徴でもありましょう。自らの生き方を決めてゆく事が自分自身に委ねられるものであるからこそ、人は悩むのでもありましょう。

戦後の歴史を理解する事は、今こそ大事な事であるように思います。
自分が学んできた各国の政治と社会背景の点と点が結ばれたドキュメンタリーでした。放映に感謝です。


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愛する

2016年12月05日 | 第2章 五感と体感
愛する2016年12月5日

宮城から戻り、久しぶりにミサに与り、待降節の落ち着きを体感しました。
そういえば、クリスマスの飾り付けを全くしていない事に気付き、最低限の物を出しました。
キリスト教では待降節が始まり、12月16日に奈良ではおん祭が行われます。神様の来訪を待ち望むのは何処も同じです。

我が家の天使達と聖母マリアやヨゼフと幼子キリストを飾りながら、それぞれの御像の距離感を微妙に測っている自分がいました。
幼子キリストとマリアが、近すぎると母マリアの感情移入が入りすぎるような気もするし、父ヨゼフが、離れ過ぎていると、幼子キリストに対して俯瞰した感が強くなるようにも思うし、毎回飾りつけをする時に迷いながら、位置を決めていきます。

母マリアと幼子キリストと父ヨゼフの距離感は、箱庭療法的に私自身の家族の立ち位置を投影するような感覚を毎年持ちます。
飾り置いた聖家族を撮影するために互いの距離を縮めますが、私はほどほどに互いを離した方がしっくりきます。

愛する事の物理的な距離感があるわけですが、精神的な密接さは如何程か。。。

自分に宿る「愛」のカタチを少しばかり頭に巡らせながら師走のブログはゆったりと書きたいものです。


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勉強会予定:
ユースフルライフ研究所 公開講座
12月6日火曜日 腰越勉強会
12月20日つつじヶ丘勉強会

NPOキュールの勉強会
11月18日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
11月25日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校
12月16日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
12月23日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校


生き甲斐の心理学講座 NPOキュール主催
2017年1月21日日土曜日13時~15時半 
場所:渋谷区神宮前 渋谷のIMA
料金:3千円






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一年振りの宮城 報告№1 

2016年12月04日 | 第2章 五感と体感
一年振りの宮城 報告№1 2016年12月4日

12月2日~3日に宮城県亘理郡に行って参りました。
常磐線の線路が内陸側に移動し、12月10日に浜吉田~相馬まで開通します。

震災から5年9カ月。山下駅の西側に建設されたコンパクトシティを車で案内していただき、日本人の仕事の早さに感服し、この仕事に関わった友人知人もいるので、「ほんとうにお疲れ様でした」と、心の中で手を合わせました。
がれきの撤去、そして造成の期間は、道路をトラックが行きかい、殺伐とした光景が悲しみを増すように感じましたが、一年振りに見た風景は、今までとは違うもので、横浜の郊外のかつての新しい住宅地を思わせるような違和感の無い感覚も湧きました。
イチゴ農家もハイテク化が進み、クリスマスに向けてイチゴ出荷の最盛期を迎え、夜はビニールハウスに明かりが付き、イルミネーションのようだそうです。
いつもお世話になっている山元町のデイケアサービス「ささえ愛山元」さんのスタッフの皆さんも元気に働かれており、いつしか私の故郷のように感じるようになっている事も「故郷があるようで無い」私の憧れが成就した様な心地にもなります。
宮城病院あたりで発掘された横穴式の墓地や古墳の造成も進み、一部が公園になり、そこにも住宅が建設されていました。太古の昔から人は日当たりのよい安定した土地に住んでいたことの証しです。
その横穴墓地から線刻が発見され、山元町の新しい歴史文化遺産が誕生したことが、りんごやいちごと並ぶ名物になること間違いありません。

お初のいちごも頂き、スタッフの皆さんがそれぞれ付けた漬物やおかずが美味しく、勉強会が始まる前にお腹がいっぱいとなり、満腹な至福感の中で皆様と集う事ができました。有り難い時間でした。

ささえ愛さんでの勉強会は今回で9回目です。こつこつ積み上げてきた皆様の言霊にそれぞれの生き甲斐を感じた勉強会でもありました。
ありがとうございました。


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勉強会予定:
ユースフルライフ研究所 公開講座
12月6日火曜日 腰越勉強会
12月20日つつじヶ丘勉強会

NPOキュールの勉強会
11月18日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
11月25日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校
12月16日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
12月23日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校


生き甲斐の心理学講座 NPOキュール主催
2017年1月21日日土曜日13時~15時半 
場所:渋谷区神宮前 渋谷のIMA
料金:3千円



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