五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

身体の調整

2018年07月31日 | 第2章 五感と体感


身体の調整

余りの暑さに身体はくたびれているはずです。
台風が来る気配を感ずると、気圧の変化で頭痛が起こるのを、今年はすでに二度も経験しています。頭痛持ちの人には申し訳ありませんが、私にとっては多い方なのです。
そんな時は、迷わず薬も飲み、なるべく動きを平坦にして、感情の起伏も抑えるように心掛けて、頭痛が治まるまで心を静かにして過ぎ越します。

血圧は若い頃は低かったのですが、歳を重ねるにつれ、人並みの血圧となりました。でも、頭が痛かったり、疲労を感じる時は、血圧を測り、自分の身体の現状を把握しておくようにしています。

7月~8月初旬までは泊りがけで移動する仕事の合間に打ち合わせが頻繁にあり、常に思考を巡らしているような状態でしたが、今週末が終着点となりますので、このところ、常に頭の中で整理し続けてきたことが、シンプルになってきたように感じています。

食べ物に関しては、食べ過ぎに注意しつつ、炭水化物を控えめにして、野菜類とタンパク質はしっかり取ると、身体の調子が良いようです。

それと、もっとも大事なのは睡眠でしょう。
寝ると身体の疲れが治まります。
諸々の段取りで頭の中に沢山あった引き出しも、睡眠だけはしっかり取り続けてきたせいか、調子は良いです。

暑さのあまり思考回路が回りにくい中、いっぺんに沢山の引き出しを開けないよう心掛けるのが、この季節を過ぎ越す私なりのコツです。
自分の課題を最小限にしておくことは、健やかな夏の過ごし方の一つでもあるかもしれません。
休めるのであれば、大いに休んだ方が良さそうです。

私事の夏の健康の秘訣をつらつら書いてしまいましたが、「私なりの健康の秘訣」は、異常な気候変動を過ぎ越す大事な生き延び方でありましょう。


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現実を吟味する力

2018年07月30日 | 第2章 五感と体感

写真:世田谷美術館にて・・・・・

現実を吟味する力   2018年7月30日

自分が立っている現実を自分が体感し、解釈し、考えながら行動を起こし、さらにそれが自分の経験となって、自分自身の個性を育んでいきます。

複数の人が同じ事象に立ちあっても、互いに現実に見えているものは違うようです。同じことを経験しても、それに対する感情や思考、そして起こす行動はそれぞれなのです。

ロジャーズの理論の初頭に、「個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する」、と、記されています。

自分が見えている現実の世界を、自分が解釈して行動していくことは、自分が体感している現実を生きているのであって、他者の現実の世界を生きているわけではないのです。
臨床心理学の勉強を始めたころ、この論文の初頭を読み、正直戸惑いましたが、
子どもの為、親の為、世間の為と思って一所懸命考えて行動を起こしていたことは、全て自分自身の中でしか見えていない事であり、自分は独りであることに、観念した思いが湧き上がってきたことを未だ鮮明に覚えています。

自分が体験している現実を自分のものとして受け止められていないと、次々と答えを求めて彷徨います。
他者に出してもらった答えが気に喰わないと、次の所に出向き、つまり、外に答えを求めて放浪します。
大抵、彷徨っている最中に、「なーんだ、自分の中に答えがあったんだ」と、気付いたときに、その彷徨いと放浪に終止符を打つようです。

現実を吟味する力を養うためには、自分の湧き上がる感情の種類や解釈、概念の傾向を自分自身が受容することで、養われていくように思います。
自分の歩む道において、何が正しいかは、最終的に自分の責任で決める事でありましょうが、現実を吟味する力を養いながら歩み進めていきたいものです。


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24節気 大暑

2018年07月23日 | 第2章 五感と体感


24節気 大暑 2018年7月23日

今日は、大暑です。
気温の高さに関しては、37度と知らされても、日に日に心が動かなくなる自分の感覚に怖さを感じます。

ここ数日の講座では、幸福感という感情を踏まえつつ、健康感と身体症状をベースに置きながら展開しました。

どんなに日々が充実していても、何らかの身体症状があれば、心の底から幸福感を感ぜられないでしょう。逆に自分と関係する何らかの問題に悩んでいるうちに眠れなくなったり、胃腸を壊したりすると、悩む問題が自分の身体の問題へと移行してしまうこともあるでしょう。

自分の身体の傾向として、不安感を持ち続けていくと、どんな身体症状が現れるかを意識しておくと、身体に症状が現れる前に回避できるはずです。
今までに経験したことのないような、気候環境の中でこの夏を過ごすこととなると、自分の身体症状の傾向を受け容れておきたいものです。

私の場合、「やるべきことを急かないで、この夏を乗り越えるには、複数の仕事を同時にやらない」ということを心に決めて、行動のペースを極端に弛める事を心掛けています。
そのためには、最優先する事を整理する必要があります。
できそうもないことは「やろうかどうしようか」悩む事すら止めて、即時判断すると、物事がシンプルに見えてきます。
この暑さで行動のためのエネルギーを7割ぐらいに抑えておくと、私にとっては塩梅が良さそうです。残りの3割は、先延ばしにするのではなく諦めちゃうと、悩みにもなりません。

今までに経験したことのないこの酷暑は、自分の生活スタイルを変えざる得ない事態でもあります。
御身を大切に、過ぎ越して参りましょうや。


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京都国立博物館で涼む

2018年07月21日 | 第2章 五感と体感




ここ数日、最高気温が「39度」の場所が多くあり、熱中症に気を付けながら過ごしています。
昨日は都内での仕事に向かうために電車に乗ると、高齢の婦人が手押しカートを持ちながら座っておられました。
周りを見ると、汗だくで顔を火照らせている人が多く、私もその中の一人で、何度もタオルで汗を拭いて、ようやく落ち着きました。
手押しカートのご婦人は、涼やかなお顔をして乗っていらっしゃいましたが、「いやいやこれが危ないのよ。。。」と、思いながら、無事に家へ帰られることを心の中で祈るのでありました。

びっしょり汗をかいていても、自分自身意識できていない場合や、ついつい夢中になって水分を取るのを忘れてしまったりしていると、あれよあれよという間に熱中症になってしまいます。
定期的に水分を補給して、酷暑の気候を乗り切っていきたいものです。

いよいよ学校は、夏休みです。
灼熱の観光地でバテそうであれば、地元の博物館に入ると意外な出合があったりします。

先日の京都では、あまりの暑さに京博(京都国立博物館)に逃げ込みました。





尾形光琳の虎をキャラクターにした「とらリン」の歓迎を受け、常設をじっくり鑑賞。
数年前に立派な建物が建ち、行く機会を逃していたのですが、今回の気候のお陰で、存分に楽しむことができました。





八月初旬まで一日講座や泊り掛けの勉強会が続きます。
緩みの呼吸を心掛けて、慌てず騒がず、静静と行動しながら、無駄な動きで体力を削がないよう
なるべくなら穏やかさを意識に置いていたいものです。

一日の疲れはその日に解消しつつ、御身体ご自愛ください。

(写真は、京都国立博物館)


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京都 神護寺

2018年07月20日 | 第2章 五感と体感

写真:神護寺境内

祇園祭は17日の巡行が終わり、酷暑の中、そろそろ「後の祭」ですね。

毎年祇園祭の時期に兵庫での勉強会を行っており、今年は13日に長刀鉾や月鉾を巡りました。
祇園祭の鉾を巡る前に、長年行きたいと思って行けていなかった神護寺に行くことができました。
京都の街から離れているので、なかなか叶わなかったのですが、
バスの時間や経路を調べると、午後の時間を使って行ける事が解り、実現しました。
20代の頃一人旅で高山寺まで行ったことを、そこで思い出すことになりましたが、何故か神護寺を通り越していたのです。

京都に12時過ぎに着き、山陰線に乗り換え、花園駅下車。そこからタクシーに乗り、2.500円ほど。


山門までの階段は、およそ400段。以前琵琶湖の長命寺を真夏に上ったのですが、その階段は800段。それに比べれば、と思いながら上りましたが、街中よりも涼しいとはいえ、炎天下は何処も同じ。心拍数を保ちながらゆっくりと上ると山門が見えてきます。


境内から見た山門

一年の内で一番にぎわうのは、紅葉の時期ですので、神護寺に行くなら人を避けた時期に行きたいと思っていましたので、それは叶いましたが、神護寺は少々肌寒いくらいの日に参拝したほうが良いようです。







視界の開ける「かわらけ」(素焼きの焼き物を投げて、願掛けする場所)で、山の風と山から注がれる小川で涼を得て、本堂は貸し切り状態で、御朱印を頂きながらお坊さんと話をし、静かな時間を過ごしました。

神護寺の境内の印象は、やはり高野山と重なることでした。

空海と縁の深い、東寺、乙訓寺、大覚寺、神護寺、そして東大寺を年月をかけて、一歩一歩巡る中で、私自身年齢を重ねてきたせいか、空海の大きな懐が、深い安定感であることを段々と体感として感ぜられる余裕がでてきたようにも思うのでした。
若き志と迷いの空海が為してきたことは大きな事なのでしょうが、空海と共に自分も同じように年を重ねてきたことで、何かの納まりの鞘が見えずとも形になってきたようにも感じる日々に、合点を感じるのは、あながち
まやかしのことでは無いようだと思いながら山を下りたのでした。

神護寺の最寄りのバス停「山城高雄」へは、道が塞がっていたので、遠回りをして、「槇ノ尾」まで渓流沿いを歩きました。
バス停の前には、北山杉の林業を営む茶屋があり、そこで頂いた「ひやしあめ」は、女将さんの手作りで、五臓六腑に響きました。







手を振ってお見送りしてくださった女将さんは、かなりの美人。神護寺詣での素敵な出会いに感謝しつつ、祇園祭で賑わう四条通まで一気に山を下りました。





ちなみに、バスは四条大宮まで520円。40分くらいです。一時間に二本はバスがあるので、時間に余裕があれば
バスで往復するのも風情良しです。北山杉の山が凛として美しいです。

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横浜炒飯

2018年07月12日 | 第2章 五感と体感


横浜炒飯   2018年7月12日

横浜の下町、中区から内陸に位置する南区、横浜橋商店街の山側に三吉演芸場があります。桂歌丸師匠はこのあたりのご出身です。
戦後の闇市が商店街へと移り変わり、横浜で一番長いアーケードとしても知られています。
元祖ハマッ子の地域でもありましょう。
私自身も12歳から横浜に住んでいるので、ハマッ子の仲間入りをしたいところですが、この周辺を歩くとアウェー感が湧きたち、いやいや私はハマッ子じゃないんだ、と痛感させられる場所でもあります。
この横浜橋商店街をもう少し南に行くと磯子という町があり、美空ひばりさんは、現在のコンビ―ナートではなく、埋め立てをされていないノリの養殖で活気のあった頃の浜辺で育っています。
どちらにせよ、ハマッ子地域に育った私は、実家と自宅の間にあるこの地域がとても好きです。下町あり、山手あり、港ありで、多様な風情を楽しむことができ、後になってからできたみなとみらいから山下町、中華街、元町のエチゾチックな雰囲気も好きです。

横浜関内は、吉田新田と呼ばれ、江戸時代には海でした。東海道も現在の一号線は新しい道路であり、昔は、坂本龍馬や桂小五郎も縁のあった料亭田中屋の狭い道が本来の一号線です。
海の上に線路を作り、強引ともいえる埋め立てをしながら、現在の横浜が作りあげられてきました。

明治維新、関東大震災、第二次世界大戦、そして、戦後は米軍キャンプが横浜の一等地を占領し、変換された後は、新興住宅地となり、今は、みなとみらい地区が新しい横浜の顔として象徴化されています。
私の出身高校は、三渓園の山の上にあり、そこから見える風景は、三島由紀夫が磯子を舞台に描いた「午後の曳航」と重なり、教室の窓から広がる東京湾のキラキラした海を「午後のエイコー。。。」と呟きながら机に伏して寝ていた事ばかりが思い出されます。横浜らしさ溢れる雰囲気ばかりに気を取られ、身になる勉強なんぞは、そっちのけでした(笑)

戦後、皆が苦労して復興してきた横浜の街と、桂歌丸師匠が重なるのは、私の個人的な想いであるのはわかっているのですが、なんといっても歌丸師匠は横浜が生んだ偉大な落語家であることに、誇りを感じます。
このたび、有難い事に私が住まう街の日蓮宗のお寺で葬儀が行われました。
日蓮さんのお寺、ということも、民衆を意識されていたのか否かはわかりませんが、とても嬉しく思いました。



横浜のシウマイで有名な崎陽軒の横浜炒飯は、食が細くなっても歌丸師匠のお気に入りのお弁当だったそうです。
そのようなわけで、昨晩は、横浜炒飯を頂き、民衆の一人である私も偲ぶ時間を持たせていただきました。

ハマッ子とはちょっと違ったイメージの粋な兄さんという印象の歌丸師匠に合掌。


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縄文の祈り

2018年07月11日 | 悔いのない人生とは?

コップのふちこちゃん?みたいな壺

縄文の祈り  2018年7月11日

稲作文化が入ってくる以前の1万年以上ともいえる日本の国の人類の歴史は、共存共栄で育まれた、「見神欲」の時代であったとも言うことが出来そうです。
物理的なことだけで、人間は生きてはいけない事の証拠が縄文時代と云われている時代に在るように思います。命を繋いできた我々の祖先は、自ずから発する畏敬の心を森羅万象に触れる事で育んできたようです。


みみずく土偶


「神を見る欲」とは、オックスフォードで宗教心理学を学んだ私達の師から学んだ概念なのですが、生まれたばかりの赤ちゃんにしても、嫌な事に関しては泣き、嬉しい事に関しては口角を上げて笑うと、親が喜んでくれることを体得し、DNAに組み込まれた性善を強化しながら、生育していくようです。
そして、私自身、誰から教えられたわけではなく、彼岸のような祖父の絵を前にし、手を合わせた五歳の時の出来事を未だに思い出します。それが、私が祈りを意識した瞬間でした。

一方、幼い頃から敵をやっつける概念を教え込まれた子供たちは、自分が生き延びるために体得した方法が、人間に与えられたよき方向に向かうための矛先である性善説が敵をやっつけることにすり替えられてしまいます。
一昨日、テレビの特集番組で、生まれた時からそのように育てられた子供に、違う概念で育み直すことがいかに難しい事であるかを放映していました。

「畏怖」、「怖い」という対象は、自分は何が怖いのだろう。
と、改めて考えるに、いつしか自然の起こす驚異を飛び越えて、私自身、人間の方が怖いとすり替わっている事に気付きました。
生き抜くためにどう自然と関わるか、自分の住んでいる場所の土地でどう生き延びるか、というテーマは、縄文の人々であれば、最も大事なテーマであったはずです。

今一度、天を仰ぎ、風土を知り、海と森を見据えて、水を尊み、与えられている気候風土で自分がどう生き抜いていくかを、真剣に考えていく時期になってきたのかもしれません。
縄文の長きにわたる時間で育まれた人の感性は、焦点付けられた祈りの対象から深く見て取ることができます。五感を育んできた最強の縄文人に倣うことが沢山ありそうであることを、ここ数日思索している次第です。



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24節気 半夏生と小暑

2018年07月08日 | 第2章 五感と体感


24節気72候 半夏生と小暑   2018年7月8日

24節気72候 第30候は、半夏生(はんげしょう)。植物の名前を指しています。
7月2日から6日頃の候です。

半夏生に降る雨は、「半夏雨(はんげあめ)」と云われ、昔から大雨になるといわれていたそうです。梅雨の終わりの頃は、「送り梅雨」と云い、豪雨が降りやすくなります。

白粉が葉っぱにふりかかったような白と緑のコントラストが印象的なので、名前の通りの「半夏生はんげしょう」と名付けられている花は、ほんとうに半分だけお化粧したように見えます。

夏越の祓から一週間が経ち、本格的な暑さを前に、梅雨の終わりを体感する時期でもあります。
七夕の7月7日の頃は、「小暑」第31候です。

確かに毎年この時期、豪雨になりやすく、天候には気を付けていましたが、広い地域に大災害を引き起こす雨は、私の想像を絶するものです。
現在もまだ、岐阜や長野、愛媛にも断続的に雨が降り続いています。
国土の7割が山である日本に、地図がびっしりと埋まるくらいの川の存在にも昨晩のニュース番組で初めて認識しました。

災害が現時点起こっているさ中、一日でも早く、一分でも早く、雨が上がることを祈るばかりです。

現在千葉沖のプレートも動いている最中で、昨晩の地震にも、「もしや」という、思いが湧きました。

プレートの崖っぷちに日本があり、しかも海に囲まれています。
自分が住んで活動している場所の地理を幼い頃から学習していく事がとても大事な事であることに、改めて気づかされています。

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心ざわめく七夕

2018年07月07日 | 第2章 五感と体感


心ざわめく七夕  2018年7月7日

今日は七夕です。
海の日を利用した関西での勉強会が近づいてきました。京都の祇園祭の準備も進んでいるさ中、いつもとは違う天候の異常さに、目が離せません。
関西在住の講座生の皆様の様子も気になっています。
雨の被害がこれ以上広がらないことを祈りながらも、
ここ数日の日本の政の強引さに、心がざわめいています。

国民がある事象に心を奪われている間に、国にとって大事な案件を通してしまうやり方は、ここ数年嫌というほど経験してきましたが、一層あからさまになってきたようにも感じています。
そして、今の状況を平清盛、平家の政になぞらえる人もいることに、
平重衡が奈良を焼き討ち、父平清盛が熱病にうなされて亡くなる流れに、現実を吟味する力が脆弱な決断と行動を続ける平家の終末を思い起こしつつ、私も首を縦にしながら現在を過ごしています。

この時期は、梅雨の晴れ間が少ないだけに、七夕伝説が生まれるには格好の条件の気候風土でありましょうが、この度の豪雨は酷すぎます。

織姫と彦星が、天の川の対岸で逢うことが叶いますよう、一刻も早く雲が晴れますよう。

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縄文展 美しかった

2018年07月05日 | 第2章 五感と体感




縄文展  2018年7月5日

7月3日から上野の東京国立博物館、通称トーハクにて、縄文展が始まりました。期間は9月3日まで。
長期間の展覧会は、毎回期間ギリギリに駆け込んで観に行くのですが、今回は私の夏の過ごし方にも影響する事間違い無いので、開催二日目の4日に観てきました。
やはり、早めに行った方が空いています。宣伝すればするほど、興味を持つ人が増えてくるので、縄文の美を心おきなく堪能したい人は、早めに行かれることをお勧めします。

数年前にトーハクで開催した国宝展で、縄文の土偶「仮面の女神」「縄文の女神」等、私の記憶違いかもしれませんが、4体拝見したように思いますが、もちろん、国宝や重要文化財に指定されているそれらの土偶も各地から集まり、トーハクで1万年の時空に酔い知ることができます。

なんといっても、今回の展覧会は展示のための分類テーマが、とても洗練されています。

1. 暮らしの美
2. 美のうねり
3. 美の競演
4. 縄文の美の最たるもの
5. 祈りの美、祈りの形
6. 新たに紡がれる美

そして、会場の出口辺りには、現在世田谷美術館で開催されている濱田庄司、川端康成、岡本太郎らが、自宅に持ち、こよなく愛した土偶の写真も展示されています。
私が20代後半に、東急文化村のオープニングレセプションに伺い、そこで人の後ろから光が放たれているのを感じ、後ろに回ってそこにいる人を確認すると、その光を放っている人物は、なんと岡本太郎氏でした。その頃から岡本太郎の作品に大いに興味を持つようになり、縄文や民俗学というフィルターを通して見るようになりました。
縄文の美を愛してやまない人々の心の内を知ろうとすると、私自身の美のスケールまでが「地水火風空」という、生きとし生けるものが、最大限であり最低限必要なものを見据えられるような心地になるのです。




特に、今回は火焔土器の美しさに、心が動きました。展示がドラマティックであることも影響しているかもしれませんが、祀りごとに火を焚き、そこから映る火焔土器の陰影を想像すると、火と森羅万象の鎮への道筋が見えてくるようです。

そして、今回の縄文展での一番の驚きは、縄文中期3千年前あたりの「編まれた籠」を目の当たりにしたことです。
時を経て、土から掘り出されるまでに形作られた美しさは、思わず手を合わせてしまうほどのものでした。


(丸い小さな物は、籠の中から出てきたクルミ)

日本の縄文時代中期あたりと、中国やメソポタミア、バルカンの出土品を比較考察するためのコーナーもあり、文明発達の発信地でもあるような地域から比べると、まだまだ未熟なのですが、縄文人の感性の豊かさと祈りの情動に、穢れ無き清浄を感じるのでした。

閉館ぎりぎりの時間に、国宝の土偶の部屋に戻り、たった一人で今回も独り占め。
幸せでした。

ほんとうに美しいものは、自然界の森羅万象に含まれていくものであることをしみじみと確信しながら、カタログ抱えて帰路につきました。

東京国立博物館 縄文展
世田谷美術館 濱田庄司展
いずれも、この夏のおすすめ展覧会です。

縄文と民藝。
昭和の文人、芸術家達を縄文を通して今一度知ろうとすると、凡人である自分自身と近しいことに気付かされつつ、またまた楽しい妄想を楽しみながら、長い夏を有意義に過ごしたいものです。

昭和40年代、高円寺の祖父の家に行く途中にあった、民藝のお店「ねじめ」がこよなく好きで、小学校低学年でありながら一人で入り浸っていたのは、私の縄文への道筋のプロローグであったかもしれません(笑)



縄文の小説を書いた仕事仲間であるM氏の本も、映像を想像しながら改めて読めそうです。

7月中旬に行う宝塚市での勉強会は、フランス革命から縄文に至るまで、幅広い話題で沸騰しそうです。
今から楽しみです。

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響く言葉

2018年07月02日 | 第2章 五感と体感


響く言葉   2018年7月2日

昨晩の大河ドラマの最終部分を見て、はたと考えてしまいました。

6月はフランス革命を生き延び、フランス革命後に民衆のために活躍した人物を巡る旅をしてきました。
そのようなわけで、「革命」という言葉が、私の中に大きく占める時間を過ごしました。

西郷さんが流刑地の徳之島を去るときに、石橋蓮司さんが扮する流刑人が「ナポレオン」の本を西郷さんに渡します。ドラマでは、西郷さんに向けて「革命」と書いた旗を振って、見送ります。

「民衆のための」という以前に、自分たちの親分を選ぶために画策する幕末の志士たちが目指していたものは、何だったのでしょう?
フランス革命では、民衆が立ち上がり、貴族や既得権を持った人々を追い出し、民衆のための政治と人権を確立していきました。
自由、平等、博愛を基礎とした民主主義がそこから育まれていくのです。

日本は、幕末から明治維新にかけての戦いは、果たして「革命」だったのかといえば、それは違うでしょう。
政の体系を確立しながら、貴族院を作り、新たな既得権益を得る人々が生まれ、西郷さんが散る西南戦争へと進んでいきます。

私自身の祖先の一人は、家臣を連れて北海道函館に渡り、刀を捨て、旅館業を営み、神社の宮司になりました。
一方、別の祖先は、長曾我部に城を落とされ、徳島に落ち延び、明治に入り、瀬戸物と昆布を船に積み船に乗り、根室で商いを大きくし、商社を営みました。
もう一人の祖先は、新潟の寺から安政三年に幕府の命を受けて、函館に寺院を建立しました。
水戸藩の祐筆もいれば、桜田門外の変に大きく関わった祖先も身近にいます。
明治維新の頃の祖先の動きを知ると、自分が今ここにいる事が奇跡のように思います。
私一人であっても、知っているだけでも、実に多くの祖先の遺伝子が身体を司っているのです。もしくは関係性を持ちながら生きています。

同時に、
生き延びるために、何が必要なのか?という自問自答に、「自由、平等、博愛」が意識されていたら、今の日本の政はこんなふうになっていなかったんだろうなぁ。。。と、ツラツラ思うのです。

自分の生き延び方は、個人の個性ですが、人と成るためには、元となるアイデンティティの自問自答が無くては、志も刹那なものになってしまいます。

「自由と平等と博愛」の文字を最高裁判所の建物の表に掲げているフランスを思いながら、改めて革命がなかったであろうと解釈している私は、大河ドラマのシーンを見ながら、日本の行く末を案じるのでありました。


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