Bon Noel! Paris♪
☆「小さな町を呑みこんだ巨大津波「-語りつぐ・証言 … やまもと民話の会 ☆
☆「小さな町を呑みこんだ巨大津波」ー語りつぐ ー 第2集・声なき声に寄りそう…やまもと民話の会 ☆
この2冊が昨日届きました。
2011年12月8日の経済新聞に掲載された庄司アイさんの記事を読み、真っ先に山元町に電話をかけ、この2冊をお願いしました。
昨晩から、じっくりと拝読させていただいております。
どちらかというと読む速度の速い私は、今回ばかりは、一文字一文字、つまり一言一言の言葉を語りを聞くように読んでいます。
人の言葉は、その人の声の出し方、その地方独特の言い回し、抑揚、間、そして語る方の表情が表象という側面において表現されます。
そして、聞く人は、その言葉を生みだす背景が深く大きく裏打ちされているのを感じます。
大変なことを経験された方々が、このように言葉に出していらっしゃること自体が奇跡としか言いようがありません。
やまもと民話の会で活動されていらっしゃる方々も被災者であり、しかもこの会の使命と役割に早く気付き、「寄りそい、聴き取る」を始められたことは、世の中に知らせ、後世に残すためにもとても貴重な「真実のことだま(言霊)」だと思います。
心理療法を学び、宗教心理学を学びながら、生き甲斐の心理学の教育活動を行うことと学校のカウンセリングルームで働いている私にとって、人の発する言葉は「宝石がちりばめられた宝物」だと思っています。
経験している只中の人の魂と心と身体に触れながら、その人の「思考と感情と行動」を傾聴していくことは、「語る」「聴く」つまり語りを聴くことと同じなのです。
言霊に寄りそう事は、その人の真実と共に時間を共有することと同じことだと考えています。
体験していない私が、何ができるか、ということを9カ月考えてきました。
「カウンセリングやってるのに、なんで動かない!」というご指摘も随分頂きました。
でも、私には私の仕事があり、役割があります。生半可な気持と期間で関われるものではありません。心の問題は、特にそうなのです。しかも一年、二年で解決なんてするものではありません。
震災後、すぐに行動を起こす方もいれば、私のように、流れを見ながら自分の持っているものをどのように生かしていこうか、、、と、長い思索をする人も居るわけです。
その思索の最中に出合った「語り継ぐ・声なき声に寄りそう - 小さな町を呑みこんだ巨大津波」よ拝読させていただくことで、真実と向き合いながらやっとのことで言葉に出せた方々の本を読むことから自分の活動が始まることを悟りました。
本を読み、この存在を少しでも多くの方に知らせることが、私の微小な一歩かな、と思います。
華厳の思想ではありませんが、小さな粒子が繋がり、隣と隣が関係を持ち、それが、さらに関係を繋げていくことで宇宙が成り立っていることと人の繋がりも同じなのです。
小さな一粒の砂である自分ができることは、そんなことです。
偶然なのか必然なのか、それは解りませんが、一月末にカトリック宮城県白石教会での講演会(私達の師匠)が実現することとなりました。それを実現するべく動いてくださった山元町のNPO法人で働く勉強仲間に感謝しています。彼女の事務所も津波で流され、同僚の方々が亡くなりました。
これから、どのように繋がっていくかは未知ですが、兎にも角にも人との繋がりを最も大切にしていきたいと思います。
人は考えた通りの人に成る…という、ヒンドゥーの教えは、ほんとうだとしみじみ感じています。それを信じて、繋がってきた御縁からは、きっと何かが生まれるのだと思うのです。
皆様、よき待降節をお過ごしください^^//
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