真面目にトルストイを読む 2023年2月23日
中学生の時に一ページ目で挫折しているトルストイに
手を出すことは、きっと無かろうと、
思いつつも学びの一環として、
強迫観念的に「罪と罰」を読み始めましたが、
金貸しの老婆のあたりで挫折。
それから10年があっという間に経ち、
今年は、ほんとうに背水の陣で、
「戦争と平和」に手を出しています。
今現在、一巻目があと少しで読み終えるところですが、
これが、読みだしたら面白いのです。
宗教心理学と比較宗教学的に読み始めると、
トルストイの人物行動描写と、その行動、表情、言動の
背景が、多大な登場人物があるにもかかわらず、
その一人一人の生育史による「思考と感情と行動」が
見事に整合されて描かれていることに気付きます。
たぶん、ロシア語で読んだ方がもっと
ニュアンスが通じるのでしょうが、
いつの時代でも、
どんな場所でも、
どんな環境においても、
人間とは、普遍的な感情が湧き、
それによる考え方や行動には、国境が無いのです。
自身が持つ自己実現と、
その自己実のための行動には、
環境の違いこそあれ、
みな共通しています。
「戦争と平和」に登場する人物を読みながら、
「源氏物語」に登場する人々を思い浮かべたりするのは、
私が、親しんできた文化と環境から自然に湧いてくるものであり、
それらを比較考察していくうちに、
普遍性が見出されてくるのです。
トルストイの小説は「映画」や「漫画」で、ストーリーを
辿るという事ではなく、
小説をちゃんと読まないと、その凄さが見えてきません。
だからこそ、演劇の作品として好まれてきたことが
今更ながら解ってきました。
演劇を見て、シェークスピアやギリシャ神話、ギリシャ悲劇と重ねながら
読んできた時期を思い出し、
ロシア文学も時間をかけて読んでいこうと思います。
私自身の寿命の中で、長編小説を読む気力が残っていて
ほんとうに良かったと、胸を撫で下ろしています。
登場人物を読み解くことや
人物描写を楽しむことに時間を費やして、
読破したいです。
平和を待ち望みながら。
愛あるところに神あり 長田正之助
☆★★
講座スケジュール
①
目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2023年3月3日(金)
13:00~15:00
②
目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2023年 3月17日(金)
13:00~15:00
②
あやの会「生き甲斐の心理学」
場所:篠原地区センター
時間:12時~15時
日程:2023年3月14 日(第2火曜日)
(綾子塾は、限定メンバー制)
メンバー制勉強会
月組 3月27 日㈪
星組 2月26日㈰
○○○○
ユースフルライフ研究所
通信講座生対象;
生き甲斐の心理学
場所:アトリエK 講師 越 綾子
(公開講座)定員に達し受付は終了しました。
時間:12時45分~15時45分
日程:第4木曜日2023年3月23日(木)
★植村先生の講座
1町田勉強会
日程:
2023年第1週3月7日㈫
2小金井植村勉強会は2023年から町田に会場が変更となります。
日程:2022年4月18日火曜日