五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

心を尽くす

2012年12月31日 | 第2章 五感と体感
大晦日となりました。

今年は、新しき出会いに多く恵まれました。
今までコツコツと続けてきたことも、少しずつ形となってきた年でもあったように思います。

「心を尽くして」と言うと、何だか大げさなように聞こえるかもしれませんが、「心を尽くして人と関わる」人々との交流によって、生まれてきたものが実に成っていることをしみじみ感じた一年でもあります。

相手に対して心を尽くすことも大事だとは思いますが、自分自身に対して心を尽くすことが、まずは一番大切なことで、自分の心と魂と身体を丁寧に扱ってこそ、であるように感じます。

自分の心と身体と心をぞんざいに扱っていると、自分の内の奥底にある罪悪感が悪戯します。その無意識の罪悪感が、他者に対して悪態をついたり、人のせいにしたり、意地悪したり、暴言吐いたり、暴力を振るったり、、、そんなことをしてしまうようです。それをやればやるほど、混沌としていきます。

「心を尽くす」ことは、自分を大切にすることと同じだと思っています。であるからこそ、自分自身に対して心を尽くしていたいものです。

「他者のために何かをやる事」は、まずは、「自分を大切に出来ている」か、もしくは「しようとしているか」を自問自答してから、始めたいものです。

「心を尽くすこと」を付き合う人に感じられないと、他者はそこから何も言わずに去っていくものです。

大人になってから他者から叱られたり、説教されたりすることが無くなる事は、大人に物云いしても仕様が無く、それよりも荒波立てず、近づかない方が、穏便で良いという大人心が大人にはあるからです。

それが大人の行動であるかもしれませんし、大人の上手な逃げ方かもしれません。

耳にタコができるかもしれませんが、「自分の心と身体と魂」を大切にしてこそです。

さて、
今年も各方面で、皆様に大変お世話に成りました。
御身を大事に、新しい年をお迎えください。



告知:
2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)において、「江戸表具を愛する会」に参加します。新歌舞伎座の見物の際は、ぜひ地下通路をご利用くださいませ。



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朝活

2012年12月30日 | 第2章 五感と体感
夜中にパソコンをいじる生活を長年続けてきたせいで、目が悪くなり、しかも乾燥のためちくちく痛くなったり、しょぼしょぼしたりして、これじゃぁいけないなぁ・・・、と、思い、思い切って夕食以降にパソコンを開けないことを心に決めました。

それを実行してから5カ月です。

明らかに、目の調子が回復しました。

その代り、リスクも伴っています。

間に合わせなくてはならない締め切りのあるものを優先していたら、最後まで取っておいたやらねばならぬことが、ずれてずれて、只今しわ寄せ中ということになっています。

多分、このまま今年は年明けということになりそうですが、夜、パソコンで仕事しないことを守る方が、体には優しいので、しょうがないな~~、と居直っています。

「早起きは三文の徳」とは、好く言ったもので、朝活は、はかどります。

来年89歳になるK神父さんの元気のコツを聞いたところ、毎日20時に寝て4時に起きる生活していらっしゃるとのこと。太陽が昇る前に起きて太陽が沈んだ直後に寝る生活は、身体に宿る自然な体内時計なのかもしれません。

朝食の前に一仕事する習慣は、夕方疲れて帰宅する後に残っている仕事を軽減できます。

来年も朝活の時間を大事にして、体調を整えて暮らしたいものです。

とりあえずお正月料理の材料が整い、年賀状も書き終えることができたので、晦日の本日も、最後まで残した嫌ぁな仕事で過ごす覚悟で頑張ろう、っと。


告知:
2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)において、「江戸表具を愛する会」に参加します。新歌舞伎座の見物の際は、ぜひ地下通路をご利用くださいませ。



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青春の画像

2012年12月29日 | 第2章 五感と体感
若さ溢れる人たちを見ていると「ああ、青春の画像…^^」という言葉が頭に浮かんできます。

「青春の画像」

私の美術の恩師の本の題名です。昔出版された本ですが、日本の美術史に残る芸術家のエピソードを交えながら美術評論家としての思いを綴ったものです。
今も活躍されている酒井忠康師からは、美術と自分のスタンスについて考える力を教えていただきました。
ご本人は、そんなことサラサラ思っていらっしゃらないと思いますが、私は、学ばせて頂いたと解釈しています。

昨日、久しぶりに「青春の画像」が、ふと思い浮かびました。

昨日、2週間の旅を終えて帰ってきた息子が手ぶらで帰ってきたのです。いわゆるロストバゲッジです。荷物を追跡してもらうとトランジットしたヒースロー空港に置き去りにされているらしく、荷物だけは明日の便で帰ってくるとのこと。
よくある話ですが、その中に、私がリクエストしていたポルトガルの美味しい卵ケーキが入っているわけで、腐らないうちに届いてちょーだい。。。と願うばかり。
反面「旅とはそういうもんだ。。。」と、旅好きの家族は、それを旅の醍醐味として楽しんでいる節もあります。

青春の旅は、心に溜まります。10代~20代前半に旅することは、将来の生き方にも大きく影響します。いろいろな場所に立ち、空気を吸い、人と交わり、短時間でトラブルを解決する、、、これらが自分の生育史の宝物となっていくのです。

海に囲まれた日本の国境は海です。だからこそ「若き時の旅は大事」だと思っています。

「自分の青春の画像は。。。?」
そんなことを思い巡らすと、やはり、旅する自分が浮かんできます。

ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」の舞台になった場所にどうしても立ちたくて、リド島に行った際、プライベートビーチのレストルームに一人で入った息子が鍵が開けられず閉じ込められ、大騒ぎになったことをふと思い出しました。まだ小学校に入ったばかりだったと思います。イタリア語や英語やフランス語で大騒ぎしてくだった皆様に、日本語で「落ち着いて、鍵を回してこらん」と声を掛けた時の面白さといったら、思い出すと苦笑します。
色々な国の言葉で、心配して声を掛けてくださった皆様は、まさに聖霊降臨だ。。。、と(笑)

これもまた、青春の画像…^^;

とにもかくにも卵ケーキが腐りませんように~


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身につける

2012年12月28日 | 第2章 五感と体感
色々な学びの中で、素敵な先輩や友人に多く出会いました。(今も、出会っているので現在進行形ですが)

私が素敵な先輩だと思う方々は、私を否定することなく、肯定することもせず、穏やかに受け容れてくださっていました。
そうされたからこそ、今気付く事がたくさんあるのです。今気付くからこそ、冷や汗が出て、反省の思いが出てくるわけです。勉強を続けてきて、気付く事ができなければ悲劇を生みます。長く学びを続けていると、気付くことを繰り返しながら身に付けていく事であることに段々と気付いてきます。
どんな学びでも自分が相応しくないと思えば続けることはできませんし、自然淘汰されていくように思います。
これもまた、自分次第…。

一所懸命学んでいる時は状況把握も浅く、自分の見えている事象が世界の全てだとは思っていなくても、自分の思い込みの中で解釈していたことも多々あったように思います。

個人に起こる現象には、必ず背景があります。

その背景を知ることにより、その個人の「やることなすこと」の意味付けに合点がいくのです。

他者の行動や言動を「あからさまに否定」時点で、相手に大きな不安と否定的な感情を湧かせていくことを忘れてはなりません。自分の考えを押し付けようものなら、ドン引きです。

自分の解釈は、他者の解釈ではありません。

そのことを心に留めながら、しかるべき時に自分の解釈を相手に伝える上手さを身につけていきたいものです。

「私の考え」を大切にするあまり、他者に気を遣わせたり、他者を怖がらせたりしていた自分が、それに気付いた時の「私」の罪悪感は、とても大きなものになるようです。そして、その罪悪感は自分の傾向を益々強化していきます。

気付いた時の自分の取り扱い方を知らないと、自分を見失い、益々他者を混乱させていきます。

ちょっとした一言が、相手にどう解釈されているかを神経質にならない程度に気遣う事も大事ですが、

気遣いすぎて神経質になる前に、私とあなたは違うのさ!ということが、意識化されていれば、尚よろし、と思います。

自分の心と身体と魂を投げやりに扱うことなく、大切にしていきたいものです。

学びは、まだまだ続きます。年の瀬に諸々ほどほど反省しつつ、新年を迎える準備をしたいものです。

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やおよろずの神

2012年12月27日 | 第2章 五感と体感
ヨーロッパではギリシャ神話の神様が、人々のタイプを肩代わりしてくれます。
「ああ、あの人はゼウスのような人・・・」「この人は、ナルシスのような人ねぇ」等々。

日本は八百万の神様がいらっしゃいます。

先日、ある人との会話の中で、八百万の神々の特徴を在る人物に置き換えてみる機会がありました。

一言だけの願いを叶えてくれる一言主は、言葉の足りない人を形容し、人目に付きたく無く活動する人の話題になれば葛城の神様を思い出し、、挨拶が足りない人の話題には、お迎えは丁重にしても、お帰りになる時は知らぬうちに帰ってしまう神様の話で盛り上がり、葵祭りや、おん祭の話で盛り上がりました。
長く共に住んでいても不可解な行動を取る伴侶は、同じ屋根に住んでいれば逃れようがなく、会社でどうしても共に仕事をせねばならない人を嫌だと思うと、嫌だと思う自分がヘンになっていきます。

そんな時、日本のやおよろずの神様を知っておくと、それに置き換えることで、笑っちゃうくらいの愛嬌を感じたりすることも可能となるわけです。

触らぬ神に祟りなし・・・、これも上手な言葉だなぁ、と思います。

互いを貶め合うことにエスカレートしていく人をみていると、何だかイザナギとイザナミのようだなぁ。。。と、思ったり。。。

年の暮れに、長閑にこんなことを妄想している私はどんな八百万の神に例えられるか、考えてみると致しますか(笑)


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2012年旅の記録

2012年12月26日 | 第2章 五感と体感
私の祖父は、山頭火に憧れていたそうです。高円寺に住まう老怪は、筆とスケッチを持って旅に出かけていました。

役行者に憧れた空海、空海の足跡を歩いた西行、そして、西行の歌の旅を辿り更に歌を重ねた芭蕉。

なぜ、人は旅に出たくなるのでしょう。
充分、私にもその血が入っているようです。

今年もよーく旅をしました。

京都:戎さんから始まり、建仁寺にて亡くなられた小泉淳作氏の臥龍図を拝み、北野天満宮の梅の花、勝持寺の西行桜を愛で、仁和寺に経正を思い衣笠山に手を合わせ、空海が別当をしていた乙訓寺を参り、8年ぶりの嵯峨野で平家物語を考え改めて小倉山から落つる風に当たり、大覚寺で空海を思い、大沢の池、広沢の池で源氏物語を感じ、、、。

茨木の隠れキリシタンの里の出会いも尊いものでした。縄文レストランに連れて頂いたことは衝撃的でした。

そして、宮島詣。厳島神社と弥山参拝。この旅は平家物語のまとめのような旅でした。

忘れてはならないのは、東北の旅。平泉から遠野。そして、三陸海岸を松島まで走った風景を目に焼き付けたこと。

そしてそして、宮城県白石から始まった小さな活動は、山元町の皆様との出会いを可能にしました。
仙台の街も身近となり、深く感謝しています。

憂うより、自分の前途に希望を持つことのほうが難しいことなのかもしれませんが、西行の旅を重ねて歩いてみると、人生の旅路は、自分次第かな、と思うのです。

今年は表装の作品展に多く参加させて頂き、お陰で修業も随分積むことができました。

ブログという道具を使う事で、これらの旅が大きく生かされていることも有難いことです。

まだまだ年内にやるべき仕事が山積みですが、何となく頂上は見えてきたかな、、、という、12月26日です。
今年も大晦日までてんてこ舞いですが、呼吸を意識し気を鎮めつつ過ごしてゆきたいと思います。



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クリスマスと神々

2012年12月24日 | 第2章 五感と体感
✚主の御降誕おめでとうございます

クリスマスを海外で過ごそうとすると、25日はしっかりとお店が閉まり、レストランをアテにしているととんでもないことになります。パリでは教会でのクリスマスコンサートがあちらこちらで行われ、リーズナブルなお値段で本格的に楽しむことができます。
24日は大抵、家族が集まり食卓を囲み、聖夜を過ごします。

「あーあ、、、パリにいきたいなぁ~」
と、憂いながら、今年はクリスマス前にクリスマスを楽しみ過ぎ(笑;)、クリスマス本番の日に掛け軸制作に没頭する羽目になりました。この時期を逃すと作業する日が取れないというあきらめの境地で最初から計画していたことなのですが。

仕様が無いな。。。

でも、FMラジオから流れる聖歌やいまどきのクリスマスソングを聴きながら、気を鎮めて作業したクリスマスイヴは、久しぶりに落ち着きを頂いたような心地良いものでした。気忙しくクリスマスの食卓の準備をし、あれこれ用事を済ませ、夜クリスマスキャロルに教会に駆けつける日本人らしいクリスマスの過ごし方から逃れたことが、返って「よき聖夜」を過ごすことを実現できてしまったわけです。

フランシスコザビエルが種子島に着き、織田信長がキリスト教を認めた時期は、大阪を中心にたくさんの天主堂が建てられました。南蛮貿易が活発になり、商売にキリスト教を利用しようと商人がキリスト教徒になるケースも多くあったようです。
日本の場合、主君が変わると、「表面的な魂の扱い方法」も変化し、人は生き延びてきました。

そこが、日本人の面白さだと思い、つまり、自分のアイデンティティの背景にある歴史を知る情動にどんどん駆られていく私が在るのです。

八百万の神様と仏様とキリスト教、役行者と古層の神々は、今生きている私達の体に既に宿っているものだと信じています。

今日はキリストの誕生日。冬至を祝い、一日一日日が延びていく一歩のお祝いの日でもあります。

宗教といわれるひとつの事だけに執着せず、その典礼が生まれた背景にある諸々を考えることも忘れてはならないと考えます。

エリアーデ世界宗教辞典をペラペラ捲りながら、クリスマスを祝い、美味しい料理を頂き過ごしたいと思います。

マヤ歴5126年周期の新しき始まりも、その中の一つでありましょう。

メリークリスマス!

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カオスの統合

2012年12月23日 | 第2章 五感と体感
今年も年内の締め括りである大きな催し「キリスト生誕劇」クリスマスタブローを鑑賞させていただきました。

あれこれと悩みがあったり、憂いのストレスがあっても、聖歌を歌い、ハンドベルを奏で、舞台で演じる生徒の皆さんを拝見し、この催しにかける情熱と集中する思いは、或る人にとっては思春期の統合であり、或る人にとっては生き甲斐であり、或る人にとっては生きる目的であるのだろうなぁ…、と思うと、ほんとうに慈しみ深い意味のあるものであると、しみじみ感じました。

学校のアイデンティティは、人を育てます。

ある学校では、能楽師の方が講師となり、生徒に3年間「高砂」を指導するそうです。全学年の方々が謡う高砂は、圧巻なものであろうと思います。謡う人も聴く人も指導する先生方も統合された一つのものから学ぶことは多いと思います。

自分がその学校のアイデンティティを好む好まざる関係なく、一貫した考え方で教育をされる事は、体と心に深く沁み込んでいくのです。良くも悪くも言えることだと思いますが、教育指針がはっきりしていると、そこで好きも嫌いも受ける側は判断出来ていきます。その時嫌いだと思っても、それが人生を生き抜くための力に成るでしょうし、人生何が自分の支えに成るか解りません。

キリスト教のミッションスクールは、授業に「宗教」を設けています。信じる宗教を通して、「人とは何か?自分はどう生きるのか?」を自問自答し、倫理的なことも大いに学んでいきます。
カトリックであれば、ミサに与り、プロテスタント系であれば、礼拝という典礼があります。仏教であれば法要です。否が応でも生徒はそれを体験し、学校生活を営んでいくのです。典礼の間、寝ていようが、あっちを向いていようが、その場に居ることに意味があるのです。(厳密に言うと、そういうことを言ってくださる先生や牧師先生、神父さん、お坊さんに大勢会いました)

人が混沌とした悩みを抱えた時、かつて受けた教育によって自分にとってよき答えを導き出す力が自分に備わっていることを気づく時が来るかもしれません。

カオス(混沌)の統合は、自分の柱を意識すること、つまり、どんな考え方で生きてきたかから紐解いていくことが、一番近道なことのように思います。答えは自分の内に宿っているのですから。

いろいろな考え方
いろいろな宗教
いろいろな習慣

自分はその「いろいろ」の中の、何を柱に生きているのでしょう。

クリスマスは、そんなことを考えながら一本のろうそくに光を灯したいものです。

観音開きの扉が開くと輝いた仏様が目の前に立ち、「のんのんののさま、ほとけさま♪」という歌を覚えた福井のお寺の幼稚園から始まった私の人生の旅路はまだまだ過程でございます。

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自分を誉める

2012年12月22日 | 第2章 五感と体感
昨日は、東急セミナーBEでの今年最後の勉強会でした。

生き甲斐の心理学は、自分自身がより良く生きていくための勉強です。
そのためには、自分自身が平素、どんなことを考え、行動し、どんな感情を湧き出たせながら暮らしているかを意識する必要があります。

自分の思考と感情と行動を自分自身が意識することは、平素の生活でなかなかできるものではありません。

ましてや、日々の仕事や生活に追われていれば、自分の感情を自問自答する余裕はないかもしれません。

昨日は一年の締めくくりの意味を籠めて「自分が持つ人間観」を言語化することから勉強会を始めました。

「人間観とはなんぞや?」から始まり、参加者の皆様が思い思いに語ってくださいました。
「人間観」という壮大なテーマではありますが、自分が人である以上、人とはどういうものなのか、あなたと私の関係において私はどのように生きているのか。森羅万象をどう考えているのか?等を考える力を与えられているのです。

そして、「自分どのようなことを育んで生きてきたか」は「自分の生育史」あり、その生育史は自分にとっての尊い宝物と言えるのです。

森羅万象を捉える自分は、自分の生育過程によって独自の解釈をして生きてきた尊い一人の人間です。

「私達は」ではなく、「私は」なのです。

その「私」の人間観を他者に話す機会など、なかなか巡り合うものではありません。

他者から否定も肯定もされず、自分の語る人間観を他者に語った時、どんな体感を得るかは、たぶん体験した人でないと感覚的に掴む事はできないかもしれません。

昨日も、そのような時間を大切にしてみました。

自分の考え方を他者に否定も肯定もされず聴いてもらう事は、傾聴の一歩です。

他人がどう思おうと「思う自分を赦す」ことは、自分を愛することに繋がります。

つまり、愛することは、自分の中の赦しとも言えるかもしれません。

自分を赦すことは、自分が思う愛を自分自身が受け容れることと同じことです。

クリスマスの時期に、このような勉強会ができましたことは、私にとっても大きな学びとなりました。

自分を赦すことは、自分を誉めることと同じことでもあるかもしれません。

普段、自分自身を誉めることを自分自身が赦していなければ、キリストの生誕を祝い、冬至から夏至に向かい始めたクリスマスの時期ぐらい、自分を大いに誉めて過ごしたいものです。


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冬至を祝う

2012年12月21日 | 第2章 五感と体感
キリストの降誕を祝う事は、冬至を祝う事と重なります。

闇から光へ

つまり、一日の中で太陽が当たる時間が一番短い冬至を起点に夏至までどんどん明るい時間が延びていく、ということです。

日本では、カボチャを頂き、柚子湯に浸かることが習慣化されています。
勿論、我が家も、必ずカボチャを炊き、柚子を準備します。

歳時の祀事を習慣化させると、心の中に区切りがつきます。一旦リセット、という気分に近いように思います。

そうすると、新しい空気が自分の体に吸い込まれ、溜まっている沈殿物が浄化されていくような体感となるのです。

一年の内に、何度か、そのような祀事を経験すると、心と身体の滞りが清浄され、血の巡りも良くなるようにも思います。

できることなら、毎日、そのような時間が瞬間にでもあると、良いかもしれません。

毎朝、朝日を拝むも好し。
毎日、お経を唱えるのも好し。祈りを唱えるのも好し。
寝る時に感謝しながら手を合わせるのも好し。
信じる何かに手を合わせるのも好し。

こういうことを書いていくと、結局は、何か特別なことではなく、自分が過ごす新しい一日、今この時を感謝しながら生きていれば、祈りの生活をしていることと変わりないのかもしれません。

ご飯を頂くことが出来るに感謝し、温かいお布団に寝ることが出来ることに感謝し、水のある生活に感謝していたら、最低限満たされている生活が最高に満たされている生活へと解釈が変わっていくように思うのです。

そのようなことをツラツラ書いているうちにすっかり太陽が昇ってきました。冬至の日に思いを留めて、闇から光への期待をお祝いしたいと思います。

皆様、よき一日でありますように。


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どんなふうに生きたい?

2012年12月20日 | 第2章 五感と体感
仕事の合間とか、仕事場に入る前、や仕事後に立ち寄るカフェでの一杯は、気持ちの切り替えや休息に役立ちます。
仕事といっても、私の場合、そんなたいそうなものではありません。それでも、気持ちの切り替えと呼吸を意識的に整えておかないと、ずるずるとだらしのないものになるような気がするので、一旦すべてをリセットして、今日やることに集中します。

あれもやりたい、これもやりたい、
ああ、、、、これもやらねば、あれもやらねば。。。
と、思いながら過ごしていたら、今この時に集中できるわけがありません。

千手観音様ではありませんので、あれこれと色々な道具を手に持つこともできません。

自分の限られた手足で出来ることをするには、まずは、自分自身を整えることです。

自分自身を整えていこうとすると、自ずと「どんなふうに生きたいのか。そして、自分は何のために生きているのか?」という人類の大テーマに行き着くのです。

そして、その大テーマは、日々の暮らしぶりに直結していることも間違いないことなのです。

「こんなふうに生きたい・・・とイメージを巡らすこと」は、「自分の死を自分がどのように迎えたいかという自問自答」と同じことであることも時々思い出すと良いかもしれません。

先日友達が、「将来のことよりも、今のことしか考えていないわ~」と、しんみりと言いました。「将来を憂う事よりも、今を生きている自分に満足している」と解釈できる素敵な言葉でした。
「うん、きっと、来年は、もっと好い年になるね!」と、皆とケラケラ笑ったことを、心底、尊いと思いました。

この時期、今日やるべきことを粛々としながら、新しい年に向けて整えてゆきたいものです。

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アイデンティティという柱

2012年12月19日 | 第2章 五感と体感
「人は犬に食われるほど自由だ」という写真家藤原新也氏の写真に添えられたご自身の言葉に衝撃を受け、松岡正剛氏の遊学に学ばせて頂き、結局、あれから30年経った今でも、あの時、ガンジス河に立った時の体感は、古い写真を見返すよりも生々しく、あたかも今感じているかのように新鮮な体感で思い出されます。

返って、現在のほうが、あの頃の封印を解いたかのように自由に軽やかに思い返すことができるようです。

私の学びの過程の中で、ケルトについて学んできたことも、繋がりの接点として大きな宝物です。
そこから改めて比較宗教及び比較文化を学んできました。正確に言うと、その学びをしたかった自分が無意識にそれを選んできただけのことです。

東と西の伝承経路を学んでいくと、ある時期の共時性にも気付きます。

人がアフリカから歩きだし、ユーラシア大陸からベーリング海峡を渡り、北米、南米に辿りつくまで長い長い間、人の持つ普遍性は既に人の身体に与えられており、それが環境によって変化してきただけのことだと思うと、人の持つ魂をあっけらかんと信じることができるのです。

昨日の四ツ谷勉強会は「アイデンティティの統合」がテーマでした。今年最後の勉強会を締めくくる上でも、とても大切なテーマだったと思います。

どんなに取り乱していても、どんなに不安のどん底に居ても、自分自身がそれだけ長い間育まれた遺伝子の伝承体であることを思うと、既に答えを持った統合された状態の中で揺れていることに気付くのです。

人は迷いの中で、自分の正中線を中心に揺れながら生きているのです。

たった一つだけの事を確信めいて信じてしまうと、自分の鋼(はがね)は、大風が吹くとポキッと折れてしまうでしょう。

確かに、確信を持つことは大事なことです。でも、その確信は、自分が持つ引き出しが他にも沢山あることも意識していたほうがもっと太く安定した柱になるかもしれません。

あるときは、鋼に成り、あるときは、風に吹かれた柳に成る。。。。これで好しでは、と思います。

私は私であり、私以外の何者でもないのですから…。

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ネット上の人と社会との関係

2012年12月18日 | 第2章 五感と体感
自分の感情を丸出しにして吠えるような出し方は、決して感情の出し方が上手い人とは言えません。

自分の感情を伝えたい相手に伝えることが出来、それが相手に受け容れられた時、初めて心地良い感情が自分の内から湧き出してきます。

ですから、自分には関係の無い他者の生身の感情をぶつけられた時、「あたかも自分にぶつけられたかのように感じ、不快な感情が湧いてきます」

SNSでの他者との関係性も同じことを言う事ができそうです。

私の場合、平安感をもたらす関係性を持ちたいと思っています。

信頼関係が成り立った上での愚痴や怒りは、「ああ、何かあったんだな~」とか、「あーあ、またストレス溜まってるのね~」と或る程度大らかな気分で読む過ごすことができますが、いつもいつもそのような傾向があると、いい加減読んでいる方も感情転移の対象者となった気分になり、うんざりしていきます。

自分が望んでいる関係性を取捨選択していくうちに、ネット上の関係性も、すっかり自分の色となってきたようです。

今回の選挙によって、自分のネット上の人間関係も、いよいよ類は友を呼ぶという塊りが強化されてきたのかな、ということに気付かされています。

ならば、類友を大切にすべく、より一層楽しみながら、SNSを利用していきたいものです。

ランダムな情報から情報の整理へと気持を切り替えていくと、必要なもの必要でないものの取捨選択の覚悟も必要になってきます。そして、取捨選択に関し、自分の防衛機制が否が応でも見えてくるかもしれません。

生身の人間関係も、ネット上の人間関係も、自分自身が関わっているのですから、「傾向は同じである」つまり「自分を投影しているものである」ということになりそうです。

楽しく、軽やかに、愛情持ちつつ、楽しみたいものです。(あくまでも、これは、私の「傾向」ですので悪しからず^^)

ネットで世界が広がるというのは、どうかな?という猜疑心を持ちつつ、案外、自分の狭さを強化するツールであることも忘れてはなりませんね。

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話すこと

2012年12月17日 | 第2章 五感と体感
週末は、クリスマス会三昧で過ごしました。

土日合わせて20人くらいの方々と楽しいひと時を過ごさせて頂いたのですが、よくよく考えてみると、男性がその中に一人もおりませんでした(笑)

そして、皆さん、話す話す!!

「自分の今の思いを言語化する」ことは、将来、いえいえ、言語化したその瞬間から何かが始まっていくのです。

だから、他者と会話をすることは、自分がより良く生きていくためにとても大事なことなのだと思います。

一人で思い巡らすことは、案外同じ思いに囚われてグルグルと同じところを廻っているに過ぎない場合が多かったりします。

でも、他者に話をしてみると、思いもよらないコメントが返ってきたり、自分と同じ解釈をしている他人に安心感を持ったり、違う解釈に出合う事で、自分の解釈を再検討することにも繋がります。

「話すこと」で自分の世界が広がります。

自分自身の事。
自分の家族の事。
社会の事。
地球の事。
宇宙の事。
神様仏様、グレートサムシングの事。。。

これらの森羅万象を語り合いながら、与えられた「今日」を丁寧に生きてゆきたいものです。

・・・、と、語ってみると、今日も丁寧に生きようと心掛けられるように思います。


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好きなことをする

2012年12月16日 | 第2章 五感と体感
好きなことをして食べていけたら、そんな幸せなことはありません。
と、思い続けながらも、「好きなことをする」ことに関して考えると、好きなことをするためには、かなりのストレスを経験しなくては、「好きなこと」と感じることはできないかもしれないな、、、とツラツラ思います。

つまり、努力するとか、困難を乗り越えるとか、達成するまで我慢するとか、そういったストレスを含めて「好きなことをする」と、言えるように思います。

「好きなことをするために努力を惜しまないで、その努力の過程にこそ喜びや生き甲斐を感じたりするほうが、真理のように思います。

「自分の好きなこととは、一体何ぞや」

この問いを思索するに当たり、やはり、昨日のブログに書いた「愛すること愛されること」の自分自身の定義を改めて思い巡らしてみるとよいかもしれません。

そうすると、自分の好きなことは、案外既に手にしていることに気付いたりするかもしれません。

またヒンドゥの教えで申し訳ありませんが(笑)「自分は思ったような自分に成る」ことも、揺るぎの無い真実であるように思います。

他者と共に味わう喜怒哀楽が、自分の内と外の風通しが良ければ良いほど、喜びが深くなることを体験していること自体が「私の好きなことであること」を改めて感じ取ることが、私のクリスマスを迎える準備であるようです。

春日大社では、神様をお迎えするおん祭が始まりました。キリスト教の待降節と重なりながら、クリスマス、四旬節、復活祭、そして、おん祭、修二会、花祭りが春まで粛々と行われ続けてゆきます。
エキュメニズムが生まれる以前から既に混合している日本の習わしは、ほんに心地よしです。

好きなことをしていくと、点が線に成っていくのです。点と点の繋がりを大切にしていくと、いつしか好きなことをしている自分に気付く時がやってくるのだと思います。

告知:
2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)において、「江戸表具を愛する会」に参加します。新歌舞伎座の見物の際は、ぜひ地下通路をご利用くださいませ。

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