五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

私は私であり、私は皆ではない

2011年03月31日 | 第2章 五感と体感


「写真:香取神宮」


ようやく事態を受容し公表することができた日本のリーダー。
殿様体質某電力会社リーダーが自分の心と身体の自己管理もできないという現実。

私が見えてくる上記記載の現実は、あくまでも私にとってのリアリティであるので、他の皆様とは差異があるかもしれませんのでご了承ください。

大震災から21日目。

インターネット、ラジオ、新聞、テレビを通して情報を入手する中、日本人特有の表現が気になり出してきました。

それは、語る個人の使う主語が「私」ではなく、「日本人」もしくは「皆」を使用する傾向が強くなっている、ということです。

「私」は~である。
「日本人」又は「皆」は~である。

この表現には、大きな違いがあります。

「私は~である」・・・「私はお腹が空いている」「私はこの避難所から出て家に戻りたい」「私はもう嫌だ」「私は悲しい」「私は、今困っている」

「日本人又は皆は~である」・・・「日本人は悲しんでいる」「皆悲しんでいる」「皆、家に戻りたい」「日本人はこれを乗り越えなくてはならない」

「私」という主語を使い、自己主張し自己責任を負う表現をもともと好まないことが、日本の文化的傾向の礎でもあると解釈していますが、そろそろ、個人が「私」という主語を使うことに意識をシフトしてほしいな、と思います。

心理学的現象「as if person」(あたかも~のように)が、個人の自他混合を深くしていきます。

日本は日本です。

私は私です。

日本は今、こうである。私は今、こうである。

大震災から日が経つにつれて、これらが自己混在した悩みが主訴の傾聴が増えてきました。

私は私です。

だから、「私」を主語にして、お喋りしたいものです。

まずは、「私」自身の思考と感情と行動を大切にしていくことが、今の「私ができること」です。

そんなわけで、私は私が思う事を私の責任で書いてみました。

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言の葉を語り継ぐ

2011年03月30日 | 第2章 五感と体感


写真:鹿島神宮・奥の院

東北の美しい海岸線が失われたこと。代々住み続けてこられた人々の命が失われたこと。
日本の大切な宝物が津波によってサラワレてしまいました。

縄文の時代、または、それ以前の古層の時代から積み上げてきたその土地及び民俗が津波によって失われたことは、日本人である私自身のアイデンティティにとっても大きな大きな損失である、という感情が芽生え始めました。

ここ10年、事あるごとに奈良に行き、それでも歩いていないところはまだまだたくさんあります。
そんな思いが、私を東北に足を向かせない理由の一つでもありました。

歩いておけばよかった。。。と、今更思っても遅い話です。
母の母のご祖先が江戸時代まで住んでいた岩手は、自分自身のDNAにどこか「誇りのようなもの」を潜ませていると感じていただけに、潜在的過去の記憶がもぎ取られたような感覚が意識化されてきています。

柳田國男が東北の海岸を船と徒歩で隅々まで歩き、その土地と人の様子を書き記した本をこれから読もうと思います。

失ってからでは遅いですが、今まで語り継がれてきた日本の民俗をここで風化させてはならない、という気持ちが沸々と湧き出ています。

そういえば、気仙沼の言葉で書かれた気仙語の聖書、というのもあります。

これから、東北の民俗学を専門にされている方々の語りに耳を傾け、太平洋の海に住まう人々の声を聞いていきたいと思います。それが、「言の葉」ことのはを慈しむ日本人の役目であろうと、私は感じています。

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平素の考え方・行動の仕方・感情の傾向

2011年03月29日 | 第2章 五感と体感


「写真:鹿島神宮の地震封じの石。香取神宮にもあります。鹿島と香取はこの石で繋がれているという伝説があります」

3月11日から19日目

「真善美」という言葉があります。

真とは何か

善とは何か

美とは何か

それぞれの定義は、人によって違います。

人はこれらをテーマに、長い年月をかけて哲学してきました。
そして、人はこのテーマを引き続き永遠に考えていくはずです。

「今回の地震の最中、自分はこの三つの言葉の中で、何を一番大切にしただろうか・・・」
ふと、そんなことが頭に過りました。

平素、私は「美」を自分の思考の中枢に置いています。「置いている」というより、結果的に「置かれている」と表現したほうがしっくりきます。

地震当日は、表装の指導員勉強会でした。師匠の持ちビルは大揺れに揺れ、ビルが崩壊したらこのまま瓦礫に埋もれて生きてはいないだろうな、と思う反面、このビルは大丈夫大丈夫。。。と落ち着きはらった言い方で動悸が起こり震えている人に励ましの声を掛けていました。そう言いながら、自分の荷物をまとめて、しっかりと自分の身体につけました。何故かと言うと、遺体捜索を想像したからです。少しでも自分のものを身につけることで家族に迷惑をかけたくない、という気持ちが湧いたというわけです。表装の裂地や道具に埋もれて死ぬのも私らしいかもしれない、という思いも湧きました。
電車が動かない、と解った瞬間、家族と家の状況さえわかれば、安心してここに泊まることができることを考え、携帯と固定電話を借り、家族とお隣さんと最低限の連絡を取り合い地震2時間後には、待避することに腹を括りました。

今回は、通信がいかに大切なツールであるか、心底思い知った次第です。

帰宅難民になった私は、行き慣れた場所で被災したため、幸運でした。

さて、そんな自分が真善美の何を選択したか。考えてみました。
断言するには難しいですが、私の場合、「美」を中心とした「真」と言えそうです。

普段は「美」である、と言い切っていますが、「真」を意識することで真実をそのまま受け容れる感情が湧いてきたことは、真から見えてくる美が、私の柱を支えているのだという解釈に行きついたわけです。

地震当日の思考と感情と行動は、どうも私の確信性に繋がっているようです。

「美を中心とした真」これが私が自問自答した現在の自己解釈です。

ちょっと哲学的な話題になってしまいましたが、自分が大事にしているのは「真善美」のどれでしょう…?

上記の思索は、自分の生き方に繋がっていくと、宗教心理学で学びました。(宗教心理学は、あらゆる宗教、民族、文化哲学の中から人が信じて見えてくるものを心理学を通して比較考察していく学問です。比較考察をフィルターにするか、心理学をフィルターにするかは、色々なようです。詳しくは師のブログをお読みください。リンク貼っています。「生き甲斐の心理学」です)

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不安感を晴らすには

2011年03月28日 | 第2章 五感と体感


写真:香取神宮

おはようございます。昨日の勉強会では、昨日のブログを利用し、自分の立ち位置を整理しながら、自分の今現在のストレスを意識化してみました。

意識化してみると、遠い将来へのもやもやした不安感が晴れてくるのが不思議です。

今日どうするか?
今日を悔いなく過ごすことができたら、明日はどうするか?

不安のあれこれが、だんだんと気にならなくなってきたら、少しずつ、自分の目標の時間軸をのばしていくと良いかもしれません。

遠い将来や遠い場所を思いあぐねるあやふやな不安感は、「今」を見えなくしていきます。

今、見えている将来、自分が想像のつく範囲の明日、明後日を大事にしてほしいと願います。

今日の不安感を意識し、できることをこなし、過ごしていくと、必ず明日に繋がるのです。

今日も御自身にとってよき日を過ごすことができますようお祈りしています。

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生き甲斐の心理学教育普及活動

2011年03月27日 | 第2章 五感と体感


写真:香取神宮

被災地での支援活動が、テレビでもたくさん放映されるようになってきました。

私も自分の仕事をどのように生かしていくかを自問自答する機会を改めて与えられました。

この生き甲斐の心理学を学ぶことによって、私達と出会う方々が「自分の心の自由意思」を大切にしてくださることを切に願いながら活動を続けています。

心のケアーは、一人の方をたった一回だけ対応しただけで終わるものではありません。

信頼関係を育みながら、時間をかけて自分と向き合う時間が必要です。

そこで、災害被害者のケースを整理してみました。

1.地震・津波・原発事故で亡くなられた人。

2.自分の家族・身近な知人を失った人

3.地震・津波・原発事故で地元で避難所生活をされている人

4.地震・津波・原発事故で自宅を離れて避難所生活をされている人

5.地震・津波・原発事故で自分の意思で知人宅、親戚宅に避難されている人

6.地震・津波・原発事故の当事者でありながら避難所生活はせず、自宅で過ごしている人

7.原発事故による「水」の制限を受けている地域の人

8.帰宅難民を経験された人。又はその家族(案外、このストレスは大きいはずです)

9.関東以北、北海道以南に在住の子供・お年寄り・障がいをお持ちの方・重い病気の方

10.関東以北、北海道以南に在住の人

11.原発事故に関し、恐怖感を抱いている人

12.日本に住んでいる人

13.海外在住の日本人

14、遠隔地で家族や知人の心配をしている人(心配する人が具体的にいるか?いないか?それとも漠然とか?)


まだまだ、整理する必要がありますが、カウンセラーとして私がまずすべきことはこのように現況を分類する作業です。

支援する自分が、どこに属しているか意識化することは大事なことだと思います。

自分の現況の意識化を怠ると、心と体の二重災害に繋がります。

私自身は、8.10.12.14が該当します。

該当した項目をみてみると、自分の不安感を整理することができます。

自分がどの立場に居るのか。

自分が風評に惑わされて大げさな行動を起こしていないか。

まずは、それを見極める時期だと思います。

行動は、それからです。

該当している項目を意識化したら、自分のするべきことが明確になってくるはずです。

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食べること寝ること天を仰ぐこと

2011年03月26日 | 第2章 五感と体感
写真:香取神宮のアントラーズ



大震災から16日目

大震災と同時に原発事故。計画停電で東京23区以外の関東地方は不便な生活で不便を忍んでいます。
目の前にある現実、風評、批判、見えない恐怖感などといったストレスのカードがたくさん散りばめられ、私達はそのカードを自分自身で選び取りながら、自分の生活を守ることを強いられた状況に居ます。

散りばめられた「不安」のカードを拾いすぎると、自分が今まで成してきた自己構造を混乱に招き入れていきます。

自分が今生き延びるために拾うべきカードを吟味していくことが、今の私達のやるべき作業だと思います。

支援活動に身を置く。我が仕事に没頭する。子供を守り育てていくことに集中する。

津波の被害に遭われた方々、そして原発事故で避難せざる得ない状況に置かれている方々は、不安のカードを選択する余地もない状況に置かれているはずです。

大震災から二週間過ぎ、多少落ち着いてくると、身体の疲れが意識化されていきます。その時に無理な行動をすると健康を損なっていきます。

どうにもならない現実の中、これからの自分をどう生かしていくか。。。

そのために今やるべき必要なことは、食べて寝ることです。

これから長い長いストレスと向き合う覚悟はできてきました。でも、そのストレスと向き合うには元気な身体が必要です。

食べて、寝て、そして、天を仰いで自分に見えてくる大きく深くて永遠のものと向き合うことが、今を生きる私達に必要なことだと思っています。

私自身、不安のカードを何枚拾えば気が済むのか、もう一度、自問自答しながら「食べて、寝て、祈る」生活をしてきたいものです。

不安のカードを選択できる状況に居る人は、幸せなのですから。

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今ここでの感情・自己カウンセリング10

2011年03月25日 | 第2章 五感と体感
震災15日目。丁度二週間です。

身体症状はでていませんか?

怒りっぽくなっていませんか?

自分の感情の意識化をすることは、訓練を積んでいかないとなかなか出来るものではないようです。
感情を意識に上げ、言語化することは、不安感を解消することと同時に自己受容に繋がります。
私自身、精神的には大丈夫!と思いこんだ末、いきなり蕁麻疹になったり、持病が悪化することを何度も経験しています。

睡眠が浅い。胃痛。頭痛。イライラした感情。チックのような症状等。

心の不安感が理想と現実の狭間にいると、怒りの感情が爆発したり、身体症状にあらわれたりしてくるそうです。

もし、その自覚症状があるとしたら、

今、ここでの感情を意識化する試みをしてみましょう・・・

只今の感情を意識にあげることができるでしょうか?

過去のことでもなく、未来のことでもない「今ここでの感情」

私の今の不安感をひとつ上げるとなんだろう・・・

私の場合、ひとつだけ上げるとしたら、停滞感から湧きあがる「不安感」です。

不安感を一つに絞り、言語化していくと、自分の内にひしめくカオスが解きほぐれていくようです。

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カウンセラーとの付き合い方「自己カウンセリング9」

2011年03月24日 | 第2章 五感と体感
クライエントが自分に起こった事象を解決することが最終目的であっても、カウンセラーは、それを目標にはしていません。

これを読んで「えっ?」と思う方もいるかもしれません。

もし、カウンセラーが、クライエントの問題解決の答えに率先して踏み込んでいたとしたら、それはカウンセリングではありません。

カウンセラーの役割は、クライエントの感情に添いながら、クライエント自身が自分で自分の感情を受容していくことの付添人をすることだ、私は解釈しています。

そのためには、クライエントの感情を理解する努力が必要です。

その作業の際、カウンセラーが自分自身の成育史上の何らかの問題、または傾向を自己分析し自己受容できていなければ、必ずカウンセラー自身が自己の「防衛機制」によってアイデンティティの不統合に陥っていきます。
(私のブログ・フロイトの14の防衛機制・2009年9月下旬に解りやすく連続掲載しています)

現場では、クライエントが自分の感情を意識化し、それに対する防衛機制に気付きだし、自己概念の解釈を再構成しだしたら、私の役割はおしまいです。

自己概念の再構成によって、必ず自分の内に内在している答えが見出されていきます。
その答えにクライエント自身が腑に落ち、納得していれば、もう悩むことはないはずなのですから。

「あなたは、こうだ、ああだ」と云いだすカウンセラー、やたらと感情移入してクライエントの感情に土足で踏み込んでいくカウンセラーに出会ってしまったら、さっさと逃げ出しましょう。

心に苦しみを抱えている人ほど、嫌な人のすぐに分別は付くはずです。

「好き」「嫌い」は、人の原初感情と云うそうです。

自分の不安感が増長していても、最低限「好き」と「嫌い」を意識することができれば、一歩前進だと思います。

おまけ:自己受容というのは、「嫌いな自分を好きにならなくちゃいけない」とか、「自己概念における善い事を考えなくてはならない」とか、「倫理道徳の中に自分の身を置く」ことが自己受容ではありません。
嫌いな自分。。。倫理道徳からはみ出している自分、善い事が出来ていない。。。と思う自然に湧き出す感情をそのまま受容することが「自己受容」であると私は解釈しています。

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自分の心と体と魂を大切にしているか「自己カウンセリング8」

2011年03月23日 | 第2章 五感と体感
震災12日目

横浜は、春の兆しはあるとはいえ、まだ寒く、暖房は欠かせません。
被災地で避難生活をされていらっしゃる方々の疲労は、私達の想像を絶するものだと思います。

昨日まで、混乱した感情、カオスの感情を整理するためのお話を書いてきました。

私の場合、
心に関しては、自分が信じる情報ツールを一つ決めると、ざわついた心が落ち着きました。ある程度の私に必要な周辺情報が整理されてきたおかげで、平素の生活を心がけようという気持ちも湧いてきています。
体に関しては、大震災から三日後くらいから一週間近くの体調は万全ともいえず、しかも、地震酔いのような症状で、体がいつも揺れているような気持の悪い感覚は未だに続いています。

このように自分自身の心と体を「体感」しながら点検することを心がけることができると、自分の立ち位置が見え、心の安定感に繋がります。

不安な自分を不安じゃないと否定しし続けていくと、どんどん心の奥底にゆがみが出てきます。そのうち、その不安が心の奥深くに仕舞い込まれ、喜怒哀楽の感情が薄いものになっていくようです。

どんなに辛い感情でも、「感情を出すこと」が、自分を明るい方向に向かっている証拠であることを忘れてはならないと思います。

神様は、乗り越えられない壁はおつくりになりません。

さて、神様と云えば、「魂」。

人は心と体と魂で成っています。このバランスが、どんな風であれば良いのかはわかりませんが、それは人それぞれだと思います。きっちり三等分、というわけにはいきませんね。私は、その三つの分け方が、人の個性を作っているのではないか、、、と思う事すらあります。

人は、「祈り」の本能を持っているそうです。

「食べる、祈る、愛する」ことは、人の本能です。

朝、温かい布団で目覚めたことに感謝し、温かい食事を与えられたことを感謝し、命を与えられていることに感謝すると、自分を生かしていこうとする情動が湧いてくるのです。

魂と心と体を大切に、今日も一日過ごしていきたいものです。

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自己カウンセリング7役割遂行

2011年03月22日 | 第2章 五感と体感
震災12日目




三連休が明けました。

幸いにも今が春休みだということに感謝しています。
心の中に起こる分離不安が、ある程度解消されるからです。

家の中に居ざるを得ない子供達は、御両親、兄弟、祖父母が自分の行動範囲にいつも居ることが安心感に繋がります。
御両親にとってもそうです。離れていて見えないところにいる子供を案じるストレスは、大きいはずです。

それぞれの役割を大切に、「只今」を生きていきたいものです。
「只今」を積み重ねていくことは、必ず将来の希望に繋がっていきます。

子供の役割。
母の役割。
父の役割。
職業としての役割。

カウンセリングでは、感情の意識化(今、自分はどんな感情で居るのか?何が不安なのか?)をしながら増幅している不安感を整理していくことが大事な作業となります。

不安感の塊が、解ってきたら、

長期的な目標

中期的な目標

短期的な目標を思い巡らしてみます。

多分、この状況では、短期的な「今どうする?」ということに焦点を当ててみることが必要かもしれません。
とりあえず、中期、長期的目標、想像は、いったん棚に上げてください。

今、只今、自分はどうするか。何をすべきか。
シンプルに自問自答することが必要なようです。

そうすると、自然と自分の役割が見えてくるはずです。

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自己カウンセリング6「自分の身を自分で守る」

2011年03月21日 | 第2章 五感と体感
震災11日目です。

そろそろ電話やインターネットがスムーズに使えるようになり、情報の伝達、収集ツールに対するストレスは減ってこられたかと思います。

でも、そこで始まるのは、無駄な情報、恐怖感を増長させる情報、知り合いの知り合いがどうだこうだ、、、という自分とは直接関わりの無い情報に翻弄される、という現象です。

それと、気になるのは、余計なおせっかいです。

だいたい、私がこういうことを書いていること自体おせっかいなことかもしれませんが。

たくさんの仕事をいくつも抱えざる得ない私に、「あなたはこの仕事が好きなのよね!」とニコニコと云ってこられる方に心の中では、「あんたには言われたくないぜ!」と思うのと同じだと思っています。

今、これ以上、頑張れないくらい頑張っている自分に「頑張ってね!踏ん張ってね!」とも言われたくないです。

それよりも、頑張っている自分をねぎらってくれる言葉のほうが身に沁みます。「ほんとうに、頑張っているね。。。」
そう言われるほうが、自分を肯定されているようで嬉しいものです。

もうひとつ、気になる言葉掛けがあります。被災地、または避難され疎開先に居らっしゃる方々は、どんなに明るい言葉を発していても緊張状態の中に居らっしゃいます。その方々に向かって、「充分休養してください。」という言葉ほど残酷なものはないと思います。そんなこと、言われている人は充分に承知です。
返って、今の自分を否定されたような感情になっていきます。

へたな言葉掛けをするよりも、ロジャーズの6条件を満たしていきましょう。(ブログ自己カウンセリングに書いてあります。)

私の経験から、多大なストレスを経験している時は、人の言葉に敏感になります。

さて、
「人は自分の成りたい自分になる」そうです。そして、答えは必ず自分の内にあります。

どの情報が自分のために必要なのか?
どの言葉を心に響かせて生きていくのか?

それらを取捨選択するのも自分自身です。

他人から言われたくはありません。それが自立する人の成りだと思います。

良くなる方向に向かうのは人だけではありません。万物すべてのものが良くなる方向に向かっていきます。でも、その「良くなる方向」には個人差があること、温度差があることを忘れてはならないようです。人によっては向かう方向が違う人がいることも忘れてはなりません。

自分や家族に表出される身体症状に意識を傾け、点検しながら、日々過ごすことが今大事なことかもしれません。

おまけ:
身体症状ー「眠れない」「動悸がする」「持病が悪化する」「チックが出る」「茫然としたまま動けない」「言葉が出ない」「自然と涙が出る」」「胃が痛い」「頭が痛い」
精神的な不安感ー「ふと恐怖感に襲われる」「底なしの虚無感に襲われる」「一人で居るのが怖い」「暗闇が怖い」
私自身の過去の経験による身体症状や精神的なストレスによる未曾有の不安感を書いてみました。一人の人間だけでも、いっときにこれだけの経験をしています。

特に自分の状態を意識化できないお子様は、お母さんが観察してください

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自己カウンセリング5「体感と感情は如何?」

2011年03月20日 | 悔いのない人生とは?
震災10日目の日曜日です。お読みくださり感謝いたします。

今日の目覚めの感情は如何でしょうか?どのような気分でしょうか?
憂鬱な気分ですか?不安感は如何ですか?それとも爽やかな気分ですか?

起きて見た時の自分の体感は如何でしょうか?体調は如何しょうか?
体が重いですか?いつもの通り違和感ありませんか?風邪ひいてませんか?

たぶん、感情の整理ができている人は、昨日よりも今日、今日よりも明日という解釈を実感していることと思います。

でも、同時に疲労感は溜まっているはずです。その疲労の体感が気分を逆行させることもあります。

やらなくてはならないことが沢山あるでしょうが、自律神経の高ぶりが治まってきたら、ぜひぜひ寝てください。

体調の回復は心の解釈も変えていきます。

心の解釈が変わっていけば、体も元気になっていきます。

目覚めの体感
目覚めの感情
この二つを意識して、昨日の状態と比べてみてください。

横浜に住む私も考えてみれば帰宅困難者を経験し、「人はこうやって死んでいくんだなぁ~」と思いながら都心のビルがぶつかり合うような揺れを揺れている最中にぼんやりと眺めていました。今から考えてみると、揺れている最中にぼんやりと思うこと自体、心理学的に表現すると現実吟味力の欠落です。

東北や現在原発の関係で今現在不安の渦中にある方を思うあまりに、自分のストレスを意識化できていない方も多いかもしれません。

身近な家族や友人と声を掛け合う事はとても大切な心のケアーです。

追記:
ツイッターやミクシイも、不安を煽る発言や上げ足を取るような発言、皮肉が横行しています。私は不快な発言者はバサバサと切り捨てています。自分のことは自分で守るしかありません。自分が快く生き抜くために必要な情報だけを選択しています。

上記のような発言している人は、自分が抱えている悩みを投影してストレス曲線(テキスト無い方は前のブログ参照)
の「怒り」をぶちまけているに過ぎない、という考え方もあります。

自分の身体と心を自分で守るためにお役に立つことができれば幸いです。

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自己カウンセリング5「感情の整理」

2011年03月19日 | 第1章 意識と知覚
昨日の書いた傾聴について、もう少し解りやすく書きます。

悲しい、

怖い、

もうダメだ、

どうしていいのかわからない、

まだまだ混乱してる、

緊張が続いてる

不安感の感情を吐露している人の言葉をそのまま受容してください。これらの否定的な言葉を肯定的な言葉で言葉掛けする必要はありません。

「悲しい」「悲しい…」

「怖い」「怖い…」

「もうダメだ」「もうダメ…」

「どうしていいのかわからない」「どうしていいのかわからない…」

「まだまだ混乱している」「まだまだ混乱している…」

「緊張が続いている」「緊張が続いている…」

傾聴者は、クライエントの言葉を反復します。

そうすると、自分が話した言葉を客観的に聴くことができる日が訪れてきます。

一週間経ちました。

そろそろ自分の感情を意識化できる人はできてくると思います。

昨日私の仙台の市街地に住む義従姉と電話で話しました。
今日から水道が使えるようになり、テレビもようやく見ることができるようになり、自分の住んでいる間近での状況の映像を数日前に初めて見てたそうです。「今は精神的には緊張状態が続いているし余震が怖い」とのこと。こうも言っていました。「東京は大変そうね」と。

自分は、今、緊張状態の中にあることを意識できている義従姉に私は安心しました。

見えない不安感は、不安感を増長していきます。
自分にとって、どこまで関わるか。自分が関係するどの人までを心配するか。もし、その分別が出来ていない人が身近にいらっしゃいましたら、その方の不安感を傾聴してください。

情報の整理は、感情の整理から始まります。

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自己カウンセリング4自分のやるべきこと

2011年03月18日 | 悔いのない人生とは?
私達のカリタス・カウンセリング講座生は全国に散らばっています。現在100人位の方々が学びを続けていらっしゃいます。今回の地震でご本人やご家族が直に被害に遭った方は4人です。釜石の講座生とは未だ連絡が取れません。
そんな状況下、私も出来得る限りの関わりをしていきたいと思っています。

カウンセリングは大勢の人を相手にすることはできません。時間がかかるものだし、信頼関係も必要です。被災者の避難所に行って、いきなり「何かお悩みは?」などと聞いたところで、意味はないと思います。
特に日本の文化では難しいものがあります。言語化していくのに時間がかかるし、感情を吐露する西欧の性質とは違いがあります。

それよりも身近な友人が「聴く」ためのノウハウを身につけていれば、すでに信頼関係を結んでいる間同士、心と心が通じ合い、まさに深い友情と愛に包まれた傾聴ができるはずです。

私達は、暮らしの中のカウンセラー養成を目的とし、自分自身のこと、家族、友達、職場の人間関係と自分がどう向き合っていくか、関係していくかを自分の成育史を通して学んでいます。

他人を支援することより、まず自分自身をより良く生かしていくための学びです。

自分のことを差し置いて、他者の支援はできません。
だから、自分自身を見据える訓練を臨床心理学の理論を通してやっていくわけです。

自分が変わると世界が変わります。

自分が変わると他者も変わっていきます。

他人を変えることはできません。

あかの他人より、身近な人が肩を寄せ合いながら相手の話を聴く方が効果があるはずです。

そこで、傾聴のポイントをここに記しておきます。

✤カールロジャーズの積極的傾聴法:必要にして充分な6つの条件✤

1.二人の個人が心理的接触の状態にある。(つまり、二人がそれぞれの心と心を向き合わせ、向き合っている状態)

2.クライエントは不調和の状態にあり、傷つけられやすく、または不安の状態にある。

3.傾聴者はその二人の関係の中で調和を保ち、統合された状態にある。(傾聴する人が不安定、思い込みが強くては相手を混乱に陥らせます)

4. 傾聴者はクライエントに対して無条件の好意、肯定的な配慮と関心を経験(示す又は表現)する。

5.傾聴者はクライエントの内的枠組についての共感的、感情移入的な理解を経験し、この自らの経験を、クライエントに伝達しようと努力する。

6.傾聴者の感情移入的な理解と無条件の肯定的関心が、ある最小限度、クライエントに伝達される。

以上、、、なのですが、ちょっとややこしいですね。。。

つまり、傾聴する側は、クライエントと信頼関係があることが大事です。信頼関係の中で、吐露される言葉を、否定も肯定もせず聴いていきます。言葉を追いかけるようなことはしてはいけません。クライエントの言葉が出てくるまで待ちます。言葉以上の何かが表現されることもあります。泣くとか、わめくとか、叫ぶとか、無言になるとか、、、それをそのまま静かに受け容れてることが大事です。一緒に寄り添う中での沈黙の時間はとても大事な時間です。余計な言葉掛けは必要ありません。その方の感情に添ってください。
静かに静かに、寄り添う事で、少しずつですが、安定はしていくはずです。繰り返しでしょうが・・・
そして、しっかりと信頼関係が持てているのであれば、傾聴者の思っていることや解釈をクライエントに伝えてください。言い過ぎはいけません。最小限度の言葉掛けです。

静かに傾聴していく中で、大げさな励ましは、クライエントに後から「この人に、喋らなきゃよかった。。。」と思われかねません。それが、逆にクライエントの大きな傷になっていきます。

傾聴は、その点を注意されると良いかと思います。良かれと思ってやり過ぎないよう注意しましょう。(専門用語でいうところの感情移入のしすぎに注意)


それと、
子供は、普段先生に対して、なんだかんだ、文句は言っていても、親よりも関わりが深い子供達も多いはずです。
できれは、被災地では学校の先生との関わりが早急に必要ではないでしょうか?初めて会うカウンセラーとの関わりよりも身近な先生との関わりが子供達の精神を安定していくはずです。





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自己カウンセリング3「自分の精神も自分で守る」

2011年03月17日 | 悔いのない人生とは?



大地震7日目

このブログを読むことのできる環境にある方は、そろそろ自分が何をすべきか見えてきたかと思います。

私自身も、ほとんどの仕事がキャンセルになったり、交通事情で行くことができなかったりで、こういうときこそ人のお役に立ちたいのに。。。というジレンマに駆られ、イライラする感情も湧いてきます。(つまり、ストレス曲線で云うと「怒り」に当たるかもしれません)←テキストをお持ちでない方は、15日のブログを参照してください。

お店では入場制限。ガソリンも買えない。「ないない尽くし」の現状ではありますが、「物が無い」「放射線が怖い」たくさんの情報の中で、案外「恐怖感」を煽るような言葉ばかりを自分の脳が選択し、聞き取っていませんか?



いま、自分にとって一番必要なものを思い巡らしてみましょう。



昨晩、20キロほど離れたところに住んでいる母から怯えたような声で電話がかかってきました。

「友達から、あなただけには知らせようと思って。。。」から始まる電話です。

内容は、ブラジルに単身赴任している某大手商社の娘婿が、アメリカでは「原発」情報が大変なことになっているから、
充分注意してほしい、、、というようなものです。

でも、よくよく考えてみると、その人は、アメリカに住んでいるわけではありません。ブラジルから得た情報を、当事者である日本の家族に伝えているわけです。

私は母に云いました。
「あのね。日本に住んでいるのは、私たちなのよ。Kさんはブラジルでいくつもフィルターの掛かった情報をあたかも真実のように受け取って、当事者である日本に確信性のないデマを流しているのよ」

「だいたい、あなただけに伝える、、、と云って、商社マンの家族が日本の家族全員に電話で伝えたとしたら、それが枝葉のように広がり、パニックを作り出すのよ。わかった?!」

、と。

母は、ようやく振り回されていることに気付き、声の震えが無くなりました。


日本の経済を担う、優秀な会社員が、自らの手を下して、日本の経済を落としめようとしていることが信じられません。

海外駐在者の皆様、日本は大丈夫です。
「大丈夫だ」とあなた達が信じ行動しなくては、誰がするんですか?

海の向こうで、日本人を煽ることはやめてください。よろしくお願いします。


見えない不安感に翻弄されるより、自分の役割を考えていきたいものです。

「自分は何のために生きているのか?」
「自分の心と体と魂を大切にしているか?」
「自分の生き甲斐は何か?」

停電のロウソクの光の中で思い巡らしてみましょう

・・・落ち着いて・・・


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