中将姫を語りたくなり、今日のブログは奈良の當麻寺の中将姫伝説。
二上山の袂にある當麻寺と中将姫伝説は、謡曲當麻と雲雀山のモチーフにもなっています。
人形作家の川本喜八郎氏が制作した人形アニメーション「折口信夫著の死者の書」は、私の好きな作品の一つです。
持統天皇の甥である「大津皇子」を自分の息子「草壁皇子」を立てるために謀反の罪に着せ殺し、その大津皇子が死者から復活し時空を超えて中将姫と出会います。
中将姫は、継母にいじめられ辛い生活のさ中、住まいのある奈良の元興寺辺りから夢遊病のように山の辺の道をひたひたと歩き當麻寺に辿りつきます。女人禁制の寺に中将姫を迎え入れたのは中将姫の信仰の情動の深さが並みのものではなかったからでしょう。
蓮の糸で曼荼羅を織った伝説は、中将姫の希求と求道の証であるように思います。
謡曲雲雀山は、継母に虐められ、そして後妻の策略にまんまと引っ掛かった中将姫の父は中将姫を奈良の山中に捨ててしまいます。数年後、すっかり死んだと思ってたところに、花売りの女に出会います。なんとその女は、かつての女中で、捨てた中将姫の世話をし、生業のために花を売って生活していたことがわかるのです。
父は、悔い改め、めでたく中将姫との再会を果たす、というお話です。
私が當麻寺を訪れた4,5年前は、国宝當麻曼荼羅は修復中でした。でも、後世に復元した貴重なレプリカとは言えないレプリカを拝見し、時代を隔てながらも求道は普遍的だ、、、と、感動したことが思い出されます。
折口信夫の死者の書は、文章を素直に読み辿っていくと、時空を超えた二人の出会いに自然な流れさえ感じ、現代という時空と交わりながら、私の心深くに違和感無くそのまま浸透していく千代に変わらぬ魂を感じるのです。
薄暗い本堂の奥に掲げられている當麻曼荼羅。。。
蓮の糸であの世とこの世を結ぶ中将姫は、「こうすることができたらいいな」という私の夢を叶えたお方であるのです。
国立奈良博物館の展覧会には行けそうもありませんが、貴重な展覧会にうずうずしていることは確かです。
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人形作家の川本喜八郎氏が制作した人形アニメーション「折口信夫著の死者の書」は、私の好きな作品の一つです。
持統天皇の甥である「大津皇子」を自分の息子「草壁皇子」を立てるために謀反の罪に着せ殺し、その大津皇子が死者から復活し時空を超えて中将姫と出会います。
中将姫は、継母にいじめられ辛い生活のさ中、住まいのある奈良の元興寺辺りから夢遊病のように山の辺の道をひたひたと歩き當麻寺に辿りつきます。女人禁制の寺に中将姫を迎え入れたのは中将姫の信仰の情動の深さが並みのものではなかったからでしょう。
蓮の糸で曼荼羅を織った伝説は、中将姫の希求と求道の証であるように思います。
謡曲雲雀山は、継母に虐められ、そして後妻の策略にまんまと引っ掛かった中将姫の父は中将姫を奈良の山中に捨ててしまいます。数年後、すっかり死んだと思ってたところに、花売りの女に出会います。なんとその女は、かつての女中で、捨てた中将姫の世話をし、生業のために花を売って生活していたことがわかるのです。
父は、悔い改め、めでたく中将姫との再会を果たす、というお話です。
私が當麻寺を訪れた4,5年前は、国宝當麻曼荼羅は修復中でした。でも、後世に復元した貴重なレプリカとは言えないレプリカを拝見し、時代を隔てながらも求道は普遍的だ、、、と、感動したことが思い出されます。
折口信夫の死者の書は、文章を素直に読み辿っていくと、時空を超えた二人の出会いに自然な流れさえ感じ、現代という時空と交わりながら、私の心深くに違和感無くそのまま浸透していく千代に変わらぬ魂を感じるのです。
薄暗い本堂の奥に掲げられている當麻曼荼羅。。。
蓮の糸であの世とこの世を結ぶ中将姫は、「こうすることができたらいいな」という私の夢を叶えたお方であるのです。
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