DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

八重樫、指名挑戦者に快勝

2013年12月15日 10時13分04秒 | 世界ボクシング
今月6日、両国国技館で行われた試合結果です。
WBCフライ級戦:
王者八重樫 東(大橋)判定3対0(117-111x2、116-112)挑戦者エドガル ソーサ(メキシコ)

*八重樫が元ライトフライ級王者で指名挑戦者ソーサを迎えての大一番。接戦が予想されていましたが蓋を開けてみれば八重樫のワンサイドマッチ。試合内容は判定が示す以上の差がつきました。

試合は全般を通じてソーサが前に出て、それを八重樫がすり足気味のフットワークで迎え撃つという展開。序盤戦は王者がペースを支配するも、ポイントはソーサという回がありました。体全体のスピードとパンチの回転力で実力者を迎え撃った八重樫。スタミナも十分。逆にソーサ。ライトフライ級王座の10連続防衛、プロ49勝が示すほどの実力者ではないという印象があります。たしかに強豪ではありますが、KO率は5割。中盤戦以降は攻撃力(追い足)も落ちていきました。



指名挑戦者に快勝し、年間4連勝(1KO)を飾った八重樫。春先に3度目の防衛戦を予定しています。対戦候補には軽量級最強の呼び声高いローマン ゴンザレス(ニカラグア)や、宿敵井岡 一翔(井岡)の名を上げています。


ミドル級8回戦:
村田 諒太(三迫)TKO8回1分20秒 デイブ ピーターソン(米)

*今回がプロ15戦目という本場アメリカの選手を迎えた村田。13勝(8KO)以上の実力を備えた選手ではありましたが、実況が言っていたような「百戦錬磨」や「KO率6割の強豪(数字自体はあっている)」というのは長過度な宣伝。しかし村田はこの試合で、貴重な経験を積みました。

ガード、ブロッキングにはすばらしいものを感じさせる村田。しかし上体は固く、自身が課題としてあげている左ジャブも前半戦はほとんど出ませんでした。特に4回はその傾向がひどかったように感じます。

5回、前回からの反省か積極的に左をつき始めた村田。リードパンチが出ることでそれに続く右パンチもよくなりました。6回はさらによく、続く7回にはKOを意識し始めた村田。最終8回にはスタンディング・カウントを聞かせた後に連打でTKO勝利を呼んでいます。

2月22日に中国のマカオで次戦を予定している村田。2ヵ月半でどれだけ進化するかに注目です。



OPBF(東洋太平洋)ライトフライ級王座決定戦:
井上 尚弥(大橋)TKO5回2分51秒 ヘルソン マンシオ(比)

*怪物井上が相変わらずきれいなボクシングを見せつけてTKO勝利。次戦、6戦目での世界王座獲得を目指していくようです。しかしこの井上、実力は最上級のものを感じさせるのですが、ホルへ リナレス同様にプロとしての「肉体的タフネス」に欠けてそう。ある時点を境に成長が止まりそうな感じがします。



来春にWBCフライ級戦八重樫対井岡、WBAライトフライ級王座決定戦宮崎対井上というのはどうでしょうかね?


OPBFバンタム級戦:
挑戦者岩佐 亮佑(セレス)TKO5回2分52秒 王者椎野 大輝(三迫)

*今回の興行で一番注目していた試合ですが、残念ながら試合映像を見る機会に恵まれていません。

ともあれ世界ランカー同士の一戦に快勝し自身2つ目の王座を獲得したWBC1位にランキングされる岩佐。来年早々にも世界初挑戦の機会が与えられるべき選手でしょう。

コメント
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