現地時間の昨夜14日水曜日、米国・アリゾナ州で行われた試合結果です。
IBFフェザー級戦:
王者リー セルビー(英)判定3対0(119-109、118-110、116-112)挑戦者フェルナンド モンティエル(メキシコ)
*5月末に、負傷判定ながらも強豪イフジェニー グウラドビッチ(露)を圧勝し同王座を獲得しているセルビー。この試合は22戦目にして初の英国外での試合となります。日本でもお馴染みのモンティエルはこれがプロ61戦目という大ベテラン。米国のリング登場は2011年2月以来。モンティエルにとって忌まわしいあのノニト ドネア(比)戦以来のもの。その試合でモンティエルは衝撃的なTKO負けを喫しています。
まず驚いたのは両者の体格差。セルビーの174センチという身長に対し、モンティエルの上背は163センチ。両選手が向き合うと少なくとも2階級の差はありました。身長だけでなく、体の作りもまるで大人と子供が対峙しているようでした。
試合はまず、長身王者のペースで進んでいきます。軽打ながらもジャブを丁寧に繰り出し続けベテランにペースを渡しません。モンティエルが入ろうとすればジャブ、またはスムーズなフットワークでそれを回避。時折右を放ち5回まではワンサイドに試合を進めていきます。
ほとんど何も出来なかったモンティエルですが6回、持ち前の学習力を発揮し始めます。うまく英国人との距離をつめ、得意の左パンチを当てていき確実にこの回をゲット。試合展開の逆転を期待させる動きを見せます。
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7回、8回もメキシカンの攻勢が続きますが、セルビーも意地を見せ中々ペースを譲りません。その後も一進一退の攻防が続きましたが、結局は両者の体格差が結果に結びついたようです。
私(Corleone)の採点は118対110でセルビー。あと数ラウンド、挑戦者に流れてもいいかな、と思いましたが妥当な公式採点ではないでしょうか。
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採点以上に苦しい内容で初防衛に成功したセルビー。強豪相手に2連勝を飾りましたが、22勝中8KOという非力さが今後のキャリアにどう影響してくるかが注目点ですね。ボクシング自体はまったくさび付いていないモンティエル。そのパンチの当て感は健在ですが、この階級では如何せん小柄すぎるでしょう。スーパーバンタム、又はバンタムではまだまだ世界第一線で活躍出来ると思います。
この試合と同じ興行には、元IBF/WBCスーパーライト級、IBFウェルター級王者デボン アレキサンダー(米)も登場。ここまでの戦績が19勝(4KO)4敗1引き分けで、2連敗中だった中堅選手アーロン マルティネス(メキシコ)に0対3(93-97x2、94-96)で敗れるという波乱がありました。まあマルティネスの敗戦は4階級制覇王ロバート ゲレロ(米)に1対2の判定負け、元スーパーライト級王者のジェシー バルガス(米)に判定負けと、実力のある中堅選手と見る方が妥当かもしれませんね。
IBFフェザー級戦:
王者リー セルビー(英)判定3対0(119-109、118-110、116-112)挑戦者フェルナンド モンティエル(メキシコ)
*5月末に、負傷判定ながらも強豪イフジェニー グウラドビッチ(露)を圧勝し同王座を獲得しているセルビー。この試合は22戦目にして初の英国外での試合となります。日本でもお馴染みのモンティエルはこれがプロ61戦目という大ベテラン。米国のリング登場は2011年2月以来。モンティエルにとって忌まわしいあのノニト ドネア(比)戦以来のもの。その試合でモンティエルは衝撃的なTKO負けを喫しています。
まず驚いたのは両者の体格差。セルビーの174センチという身長に対し、モンティエルの上背は163センチ。両選手が向き合うと少なくとも2階級の差はありました。身長だけでなく、体の作りもまるで大人と子供が対峙しているようでした。
試合はまず、長身王者のペースで進んでいきます。軽打ながらもジャブを丁寧に繰り出し続けベテランにペースを渡しません。モンティエルが入ろうとすればジャブ、またはスムーズなフットワークでそれを回避。時折右を放ち5回まではワンサイドに試合を進めていきます。
ほとんど何も出来なかったモンティエルですが6回、持ち前の学習力を発揮し始めます。うまく英国人との距離をつめ、得意の左パンチを当てていき確実にこの回をゲット。試合展開の逆転を期待させる動きを見せます。
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7回、8回もメキシカンの攻勢が続きますが、セルビーも意地を見せ中々ペースを譲りません。その後も一進一退の攻防が続きましたが、結局は両者の体格差が結果に結びついたようです。
私(Corleone)の採点は118対110でセルビー。あと数ラウンド、挑戦者に流れてもいいかな、と思いましたが妥当な公式採点ではないでしょうか。
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採点以上に苦しい内容で初防衛に成功したセルビー。強豪相手に2連勝を飾りましたが、22勝中8KOという非力さが今後のキャリアにどう影響してくるかが注目点ですね。ボクシング自体はまったくさび付いていないモンティエル。そのパンチの当て感は健在ですが、この階級では如何せん小柄すぎるでしょう。スーパーバンタム、又はバンタムではまだまだ世界第一線で活躍出来ると思います。
この試合と同じ興行には、元IBF/WBCスーパーライト級、IBFウェルター級王者デボン アレキサンダー(米)も登場。ここまでの戦績が19勝(4KO)4敗1引き分けで、2連敗中だった中堅選手アーロン マルティネス(メキシコ)に0対3(93-97x2、94-96)で敗れるという波乱がありました。まあマルティネスの敗戦は4階級制覇王ロバート ゲレロ(米)に1対2の判定負け、元スーパーライト級王者のジェシー バルガス(米)に判定負けと、実力のある中堅選手と見る方が妥当かもしれませんね。