DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

パッキャオ、予想外の快勝(WBAウェルター級)

2018年07月16日 03時52分00秒 | 世界ボクシング
現地時間の昨日(16日・日曜日)、マレーシアで行われた試合結果です。
WBAウェルター級戦(レギュラー王座):
挑戦者マニー パッキャオ(比)TKO7回2分43秒 王者ルーカス マッティーセ(亜)

*この試合が決定した時、打ち合い好きな両選手なだけに「好試合は間違いないだろう」と予想していました。そしてパッキャオが勝利は収めるだろうと読んでいましたが、まさかここまでワンサイドの試合になるとは想像していませんでした。

パッキャオは昨年7月、豪州に渡り当地の期待の星ジェフ ホーン(豪)と対戦。パッキャオの衰え以前に、目に余るような調整不足の中で試合に臨み、案の定判定負け。保持していたWBO王座から陥落してしまいました。ホーン戦からちょうど1年。勝敗は勿論のことパッキャオがどのようなコンディションでリングに上がるかにも注目されていました。結果はパッキャオの現在の戦力を疑問視する声も多数ありましたが、ものの見事にその声を黙らせることに成功しています。

試合は初回からパッキャオの一方的なペース。ホーン戦とは打って変わって、上体も足もよく動いたこの日のパッキャオ。右ジャブを気持ちのいいぐらい付き、それに続く左は思い切りよく放たれ、加えて多彩。マッティーセは全くその動きについていくことが出来ませんでした。


(この日、冴えわたったパッキャオの右ジャブ)

3回、勇敢にも打ち合いに臨んだアルゼンチン人。パッキャオは待っていましたとばかりに強打で応戦し、左アッパーでダウンを奪います。

5回終了間際、パッキャオの右ジャブに打たれ疲れたのか力なくキャンバスに座り込んだマッティーセ。試合はいよいよ比国人の一方的なペースとなっていきました。

   
(試合は回を重ねるごとにパッキャオのワンサイドマッチに)

最後は7回、ここでも左アッパーでライバルからダウンを奪ったパックマン。レフィリーはカウント中に試合をストップしています。

戦前の不安視する声に見事な形で答えたこの日のパッキャオ。意外な事にKO/TKO勝利は2009年11月に行わたミゲル コット(プエルトリコ)戦以来となりました。また同時に、パッキャオがWBAのベルトを腰に巻くのはこれが初となります。これまでにパッキャオは、2004年5月にファン マヌエル マルケス(メキシコ)が保持していたWBA/IBFフェザー級王座に挑戦するも引き分け。2005年5月には、WBOウェルター級王者としてWBA/WBC王者フロイド メイウェザー(米)と王座統一戦に臨むも判定負け。実に3度目の正直、自身69戦目のリングでWBAのベルトを獲得したことになりました。


(WBA王座初獲得のパッキャオ)

パッキャオ、次は誰と対戦するのでしょうか。現在のウェルター級戦線、WBAのスーパー王者としてキース サーマン(米)が君臨。WBCは空位で、IBFには新スーパースター候補生のエロール スペンス(米)が、そしてWBO王者はこちらも超実力者のテレンス クロフォード(米)が王座に居座っており、どの王者との対戦も是非実現してほしいですね。
コメント (1)
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