現地時間の昨夜(27日・土曜日)、米国・メリーランド州で行われた試合結果です。
ライト級10回戦:
元3階級制覇王者ユリオキシス ガンボア(キューバ)KO2回2分 元WBOスーパーフェザー級王者ローマン マルティネス(プエルトリコ)
*2010年代初頭の中量級の代表格だったガンボア。階級を上げていくごとにその怪物性が失われ、最近は接戦続き。すでに過去の存在と思われていました。今回ガンボアが対戦したマルティネスは、WBOスーパーフェザー級王座を3度獲得したしぶとい実力者。しかし2016年に、あのワシル ロマチェンコ(ウクライナ)に3度目の王座を奪われた後は引退状態に。今年3月に約3年ぶりのリング復帰戦を行っています。
昨年11月以来の実戦となったガンボアですが、この試合で見せたボクシングは全盛期を思わせるもの。動きに全く無駄な動きがなく、そのハリケーンと呼ばれたパワフルな連打は復活。フットワークもスムーズで、体全体にスピードが溢れていました。
以前からスロースターターの傾向のあったマルティネスですが、この日はエンジンがかかる前にガンボアの強打の餌食に。キューバ人の左フックで先制のダウンを奪われたマルティネス。試合再開後、ガンボアの見事なコンビネーションからの右でテン・カウント聞くことになってしまいました。
久々にその実力を披露することに成功したガンボア。KO勝利は2014年11月以来のものとなっています。試合前からメインイベントに出場したデービスとの対戦を希望していたガンボア。今回のようなコンディションを作れれば、デービス攻略も可能でしょう。
WBAスーパーフェザー戦(スーパー王座):
王者ジェルボンテ デービス(米)TKO2回1分33秒 挑戦者リカルド ヌネス(パナマ)
*この興行の主役はこのデービス。しかしガンボアのパフォーマンスの前に少々影が薄らいでしまいました。しかしそれでもこの試合のデービスは素晴らしい試合を披露しています。
中米の実力者ヌネスもKO率95パーセントのデービスに臆することなく堂々と打ち合いに挑みます。しかしデービスの強打を食ってしまえばそこで終わり。米国人が2回半ばに左フックからの連打で挑戦者を捉えると、レフィリーは迷わず試合をストップ。デービスが圧倒的な強さを見せつけ、保持する王座の2度目の防衛に成功しています。