現地時間の昨夜(7日・木曜日)、さいたまスーパーアリーナで行われた試合結果です。
2団体バンタム級王座統一戦:
IBF王者井上 尚弥(大橋)判定3対0(117-109、116-111、114-113)WBA王者ノニト ドネア(比)
*そのキャリアで初の負傷(右目じりからの出血)を負った尚弥。さらに鼻血も流し、9回にはドネアの右でグラついてしまいました。しかし最終的には、11回にボディーでダウンを奪うなどして判定勝利。偉大なる先輩、ドネア相手に白星を飾ると共に、WBA王座内でのタイトル統一に成功。全勝記録も19(16KO)に伸ばしています。
そのパンチ力もさることながら、この日は左ジャブが非常に有効なように見えました。
今後の尚弥はどのような路線を歩んでいくのでしょうか。この試合を見る限り、現行のバンタム級か一階級上のスーパーバンタム級が上限と思われる尚弥。まあ、無理して増量する事もないでしょうが、現在がそのキャリアのピークかもしれません。ただ今回の相手がドネアだっただけに、もし他のバンタム級と対戦した場合、相変わらずの怪物ぶりを発揮するかもしれませんが。
最後の最後までKO負けを拒んだドネア。その気持ち、闘争心が伝わってきました。ただスピードスターがその持ち味である速さで劣ってしまったため、勝利から遠ざかってしまった結果となりました。今後もまだまだ戦えるでしょうが、やはりピークが過ぎてしまったという感は否めません。ただやはり、もう一度世界のベルトを巻いてから勇退してほしいですね。