先週15日・金曜日、豪州で行われた試合結果です。
WBAスーパーフライ級王座決定戦:
アンドリュー マロニー(豪)TKO9回開始 エルトン ダリー(ガイアナ)
*21戦目にして、暫定ながらも世界初挑戦の機会を得たマロニー兄弟の一人アンドリュー。中盤戦、ダリーの抵抗にあいますが、最期はダリーの右目の腫れが酷くなったためドクターストップ。世界王座奪取と共に、全勝記録を21(14KO)に伸ばしています。
アンドリュー マロニーが食い込んだ世界スーパーフライ級戦線。2019年11月18日現在の、マロニーのライバル王者たちの顔ぶれは下記のようになります。
WBA:カリド ヤファイ(英/防衛回数5)
WBA(暫定):アンドリュー マロニー(英/0)
WBC:ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/1)
IBF:ジェルウィン アンカハス(比/7)
WBO:井岡 一翔(Reason大貴/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:フローイラン サルダール(比/0)
日本:奥本 貴之(グリーンツダ/3)
*世界王者たちのレベルが高いですね、この階級は。
WBAオセアニア・バンタム戦:
王者ジェイソン マロニー(豪)KO2回1分26秒 挑戦者ディクソン フローレス(ニカラグア)
*世界ランカー同士の戦いとなったこの一戦。初回からジェイソン マロニーがダウンを奪うなどして圧勝。WBA地域王座の防衛に成功すると共に、世界再挑戦に向け前進しています。
ジェイソン マロニーが世界戦の舞台に初めて登場したのは昨年10月。当時IBF王者だったエマヌエル ロドリゲス(プエルトリコ)に1対2の判定負けを喫し、惜しくも世界のベルトを腰に巻くことが出来ませんでした。ご存じの通り、ロドリゲスは今年の5月、井上 尚弥(大橋)の強打の餌食になった選手。もし昨年秋、マロニーが勝利を収めていた場合、マロニーが井上と対戦していたわけです。
昨年の世界初挑戦で僅差の判定負けを喫しているジェイソンですが、いまだに好成績をキープ。今回のフローレス戦後のレコードは、20勝(17KO)1敗となっています。ただ、現在のバンタム級には怪物(井上)が頂上に君臨しており、ジェイソンの世界再挑戦の早期実現は難しいかもしれません。