本来なら5月10日、大阪府天満橋エルシアターで行われる予定だった試合です。
フライ級10回戦:
高山 勝成(寝屋川石田)対 森 青葉(泉北)
*2016年8月を最後に、プロボクシングの試合から遠ざかっていた高山。すでにプロボクシングのライセンスを再取得し、あとは再び実戦を行うのみになっていました。
しかしコロナウィルスの影響で、5月15日までは日本国内でボクシング興行は行われないことが決定しています。ボクサーの定年制限や、3年半以上プロでの試合を行っていないなど、実際に試合を行うまで、いくつかの障害を乗り切らなければならない高山。しかし暫定王座を含め、6度も世界のベルトを獲得したという実績があるだけに、問題なく再起戦のリングに立てるのではないでしょうか。
プロでのブランクが気になりますが、高山は再起戦では無難に勝利を収めるでしょう。注目はその後、高山がどのような再起路線を歩んで行くか。高山の体格からして、再起戦後は階級を落としていくのが無難でしょう。現在のライトフライ級は、WBAスーパー王者京口 紘人(ワタナベ)とWBC王者寺地 拳四郎(BMB)が同級を牽引しています。高山からすればありがたいことに、京口、寺地共に高山同様関西出身の選手たちです。
最強量級に目を移すと、WBA王者ノックアウト CP ファミリーマートとWBC王者ワンヘン メナヨーシンのタイ人コンビが共に、防衛回数を二桁にのせ更新中。ライトフライ級での日本人対決もいいのですが、敵地に乗り込み、日本人ボクサーの鬼門であるタイで世界王座奪取というのも中々魅力的なものに感じます。何はともあれ、高山の再起戦が早期に行われることに期待しましょう。