マイナー団体としては一番メジャーなIBO(世界ボクシング機構)。そのIBOの2020年4月30日現在の王者たちは下記のようになります。
ミニマム級:
ヌコシナティ ジョイ(南ア/防衛回数0)
*10年ほど前のIBF王者時代、高山 勝成(寝屋川石田)と対戦した経験を持つジョイ。高山同様、まだまだ現役で頑張っているようです。
ライトフライ級:
チボ モナベサ(インドネシア/0)
*このモナべサは2018年9月に後楽園ホールのリングに登場。現WBAスーパー王者京口 紘人(ワタナベ)に4回TKO負けを喫しています。
フライ級:
マクシミノ フローレス(メキシコ/0)
*IBO王者としては珍しくメキシコ出身の選手。現在保持する王座は昨年8月、比国のリングでカーロ ペニャロサ(比)に負傷判定勝ちを収め獲得しています。このペニャロサは、元WBCスーパーフライ級、WBOバンタム級王者ジェリー ペニャロサの甥っ子になります。
スーパーフライ級:
ギデオン ブセレジ(南ア/5)
*2006年にプロデビューを果たし、当時はミニマム級で戦っていた選手。ここまでの戦績が22勝(5KO)5敗(3KO負け)で、ミニマム級、ライトフライ級、そしてスーパーフライ級の3階級でIBO王座を獲得。2011年9月には、当時のWBCライトフライ級王者アドリアン エルナンデス(メキシコ)に挑戦し、2回でやぶれています。
バンタム級:
ミッチェル バンケス (ベネズエラ/0)
*19勝(13KO)1敗の好戦績の持ち主。
スーパーバンタム級:
スティーブン フルトン(米/0)
フェザー級:
空位
スーパーフェザー級:
空位
ライト級:
空位
*近い将来、ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)を無条件で王者に認定する可能性があるのではないでしょうか。
スーパーライト級:
へレミアス ニコラス ポンセ (亜/0)
*昨年9月、敵地ドイツに乗り込み同王座を獲得。戦績は25戦全勝16KOと、素晴らしい戦績の持ち主です。今後、世界の舞台にどれだけ接近できるかに注目。
ウェルター級:
セバスチャン フォーメラ (独/1)
*昨年7月に同王座を獲得しているフォーメラ。ここまでの戦績は22戦全勝(10KO)。ドイツ帝国復興の鍵となる選手です。
スーパーウェルター級:
ジェイソン ロサリオ(ドミニカ/0)
*今年の一月にIBFとWBA王座を獲得したロサリオが、同時にIBOのベルトも手に入れています。
ミドル級:
ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン/0)
*あのゴロフキンです。2011年12月から2018年5月までの長期間、ゴロフキンがこの王座を温めていました。昨年10月にゴロフキンがIBF王座を奪取した時、同時にこの王座も獲得しています。
スーパーミドル級:
空位
*昨年2月にクリス ユーバンク(英)が同王座を獲得していますが、ユーバンクはその後WBAミドル級の暫定王座を獲得しています。
ライトヘビー級:
ドミニク ボーセル(独/0)
*昨年11月に、当時空位だった同王座を獲得。その時、同時にWBAの暫定王座も奪取しています。
クルーザー級:
ケビン レリーナ(南ア/6)
*同級の注目株の一人。2017年に同王座を獲得して以来、着実に防衛回数を伸ばしてきたレリーナ。マイナー団体の王者の目標は、当然の如くメジャータイトル。
ヘビー級:
アンソニー ジョシュア(英/0)
*ウラジミール クリチコ(ウクライナ)、タイソン フューリー(英)、ジョシュア、アンディー ルイス(米)、そしてジョシュアと、クリチコ弟が2006年にIBF王座に就いて以来、同王座は歴代の王者たちに引き継がれてきています。
*4つの階級で王座が空位となっていますが、その内の二つは昨年王座決定戦が行われ、引き分けで新王者誕生なりませんでした。日本が認定していない団体のためでしょうか、中々興味深い、というかある意味新鮮味のある王者たちの顔ぶれですね。願わくば、腐敗老舗団体を吸収してほしいものです。